グローバルITビジネス

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知識移民に舵を切る日本

GW明けの今日、経済ニュースは、ヨーロッパの大統領選や米国雇用統計のことで持ち切りでしたが、

我々の住む日本の将来にかかわる、ビッグニュースもありましたね。

外国人「高度人材」の認定開始 法務省、就労促す優遇制度

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カナダやオーストラリア、ニュージーランドなど、英語圏移民国で広く採用されている「ポイント制度による移民認定」を、今日からついに、日本でも採用するわけですね。

制度の詳細は、5月7日付の法務省の告示に詳しく載っていますが、簡単に、骨子を説明すると、

・高学歴、高年収で、一定要件を満たす外国人は、「高度人材」と認定され、日本で続けて5年滞在すれば、永住資格を得られるチャンスがある(注.通常は滞在10年が必要)

・高度人材かどうかの認定は、「学歴」、「職歴」、「年収」、「年齢」などの各ポイントを加算して、合計70点以上を得ることが要件となる。

・高度人材に認定された外国人の家族(配偶者、子供、実親)も、日本に滞在できる資格を得られる。

・高度人材に認定された外国人が、一定要件を満たせば、家事手伝い(メイド)に対しても在留資格が得られるチャンスがある。

ちなみに、ポイント制の詳細ですが、これも、法務省告示のなかに詳しく載っています。

学歴ポイント (博士30点、修士20点、学士10点)
職歴ポイント (経験10年以上20点、7年以上15点、5年以上10点、3年以上5点)
年収ポイント (日本での年収1000万円以上40点、900万円以上35点・・・400万円以上10点)
年齢ポイント (申請時点での満年齢30歳未満15点、35歳未満10点、40歳未満5点)
その他・・・研究実績、国家資格、日本語能力、日本での学習歴なども、特別ポイント加算されます。

さらに、高度人材、家事手伝い(メイド)に在留資格を与える要件についても、明示されています。

高度人材の年収が1500万円以上で、かつメイドに月給20万円以上を支払う場合

率直な印象では、欧米移民国に比べると、高度人材のポイント加算は甘め、その代わり、メイドの在留要件は厳しめ・・・という感じですね。

日本語能力が不足していても、純粋に学歴、職歴、年収が十分であれば、日本に永住するチャンスが開かれる・・・という点も、グローバル人材活用の面からは、評価できますね。

ただ、今後実際にどうなるかは、今後の制度運用や、日本や世界の経済状況によっても、変わってくるでしょうね。

私としては、これまで、恣意的に運用されているとの批判も多かった日本の出入国管理が、少なくとも高度人材に関しては、明確な基準のもと、厳正に運営されると期待される・・・そこを、素直に喜びたいと思います。

世界の優秀な人材を、活用することにかけては、日本の一歩先、いや百歩先をいく英語圏移民国に、どこまで肉薄できるのか?今後の展開が楽しみですね。

世界の高度人材が日本に来て、永住してくれるなら・・・東京なら東陽町をおすすめします。

大手町・丸の内のオフィス街まで、チャリ通勤できる距離、ベイエリアの機能性も、下町の人情も併せ持つ東陽町エリア。高度な頭脳を持った外国人には最高に住みやすいと思いますよー。

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知識移民に舵を切る日本

GW明けの今日、経済ニュースは、ヨーロッパの大統領選や米国雇用統計のことで持ち切りでしたが、

我々の住む日本の将来にかかわる、ビッグニュースもありましたね。

外国人「高度人材」の認定開始 法務省、就労促す優遇制度

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カナダやオーストラリア、ニュージーランドなど、英語圏移民国で広く採用されている「ポイント制度による移民認定」を、今日からついに、日本でも採用するわけですね。

制度の詳細は、5月7日付の法務省の告示に詳しく載っていますが、簡単に、骨子を説明すると、

・高学歴、高年収で、一定要件を満たす外国人は、「高度人材」と認定され、日本で続けて5年滞在すれば、永住資格を得られるチャンスがある(注.通常は滞在10年が必要)

・高度人材かどうかの認定は、「学歴」、「職歴」、「年収」、「年齢」などの各ポイントを加算して、合計70点以上を得ることが要件となる。

・高度人材に認定された外国人の家族(配偶者、子供、実親)も、日本に滞在できる資格を得られる。

・高度人材に認定された外国人が、一定要件を満たせば、家事手伝い(メイド)に対しても在留資格が得られるチャンスがある。

ちなみに、ポイント制の詳細ですが、これも、法務省告示のなかに詳しく載っています。

学歴ポイント (博士30点、修士20点、学士10点)
職歴ポイント (経験10年以上20点、7年以上15点、5年以上10点、3年以上5点)
年収ポイント (日本での年収1000万円以上40点、900万円以上35点・・・400万円以上10点)
年齢ポイント (申請時点での満年齢30歳未満15点、35歳未満10点、40歳未満5点)
その他・・・研究実績、国家資格、日本語能力、日本での学習歴なども、特別ポイント加算されます。

さらに、高度人材、家事手伝い(メイド)に在留資格を与える要件についても、明示されています。

高度人材の年収が1500万円以上で、かつメイドに月給20万円以上を支払う場合

率直な印象では、欧米移民国に比べると、高度人材のポイント加算は甘め、その代わり、メイドの在留要件は厳しめ・・・という感じですね。

日本語能力が不足していても、純粋に学歴、職歴、年収が十分であれば、日本に永住するチャンスが開かれる・・・という点も、グローバル人材活用の面からは、評価できますね。

ただ、今後実際にどうなるかは、今後の制度運用や、日本や世界の経済状況によっても、変わってくるでしょうね。

私としては、これまで、恣意的に運用されているとの批判も多かった日本の出入国管理が、少なくとも高度人材に関しては、明確な基準のもと、厳正に運営されると期待される・・・そこを、素直に喜びたいと思います。

世界の優秀な人材を、活用することにかけては、日本の一歩先、いや百歩先をいく英語圏移民国に、どこまで肉薄できるのか?今後の展開が楽しみですね。

世界の高度人材が日本に来て、永住してくれるなら・・・東京なら東陽町をおすすめします。

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サラリーマン出口戦略-後編(最終回)

「サラリーマン出口戦略」シリーズも、いよいよ最終回、クライマックス。

「我慢しない」、「ストレス溜めない」、「納得できないことは、上司と本気でガチンコ対決」、「嫌なら辞めて転職」、「それでも給料下がらない」・・・という、「わがままサラリーマン」の恵まれた境遇を手にした私ではありますが、それでも、

いつまでもサラリーマンを続けるわけにもいかないかなあ・・・というのが正直なところです。

理由は二つあります。

1)サラリーマンとして、さらに上を目指すことに、魅力を覚えなくなった。

2)サラリー収入以外のお財布の方が、増えるのが早いし、増やす過程も楽しいことが分かった。

以下、詳しくみていきましょう。

【サラリーマンとして、さらに上を目指すか?】

私の「わがままサラリーマン」というステータスは、En-Japanの言葉を借りると、「上から二番目」の「ハイクラス職」に属します。

$Manachan - メルマガポータルサイト

いまの私は、ハイクラス職(技術的管理職)としては、比較的シニアな方に属するので、ここからさらに上を目指すなら、「エグゼクティブ級」しかありません。

でも、エグゼクティブになりたいか?というと、「うーん」と唸ってしまう。

実際、今の職場でも、以前の職場でも、日本でも中国でもオーストラリアでも、エグゼクティブの面々を、よく見てきましたが、「自分もああなりたい」とは、あまり思わないんだなあ。なんでだろ?

まずもって、あの人たち、会社での拘束時間がむちゃくちゃ長い。朝も昼も夜も、平日も休日も、オフィスでも自宅でも出張中でも、会社のために重責を背負って、骨身を捧げて働く。凄いぞ、えらいぞ!

でも、そこまで働いて、もらえるのはサラリー収入のみ。税金、がっぽり持っていかれる。会社によっては、ストックオプションあったりするけど、いまの日本で、一生遊び暮らせるほど、超リッチになれるエグゼクティブが多いとは思えない(GREEやDeNA、あるいはリーマンショック以前の投資銀行系ならともかく・・・)。

もちろん、リーダーシップを発揮して、大きな組織を動かすとか、沈みゆく会社を再生するとか、そういう喜びはあるんだと思いますが、「偉く」なればなるほど、会社の不条理を一身に背負う面も大いにある。

労働量と責任、報酬、自由な時間・・・トータルに考えて、あまり割に合わないんじゃないかなあ、という気がしています。

会社という、すでに確立された環境で、部下を使って大きな仕事をできる面はあるにせよ、

そこまでやるんなら、会社に雇われる身じゃなくて、自分のビジネスでやりたいよね・・・

それが、商魂たくましい柏の街で、自営業者、「手に職」系の人々に囲まれて育った私の、正直な実感です。

要は、「お気楽極楽」で「ノマド」な「わがままサラリーマン」ライフが謳歌できるのは、「ハイクラス職」まで。その上の「エグゼクティブ職」になると、ライフスタイルが犠牲になってしまう可能性が大きい。

「エグゼクティブ」やる位なら、今の「ハイクラス職」を続けながら、自由な時間を使って「不動産投資」や「ビジネス」やって、「複数のお財布」持った方がマシじゃん?・・・と思っています。

【サラリーは頭打ち、それ以外のお財布は、青天井!】

下記は、私の「収入」内訳を、「サラリー」、「不動産」、「ビジネス」の3つに分けて、2008年から12年までの推移を図に示したものです。

$Manachan - メルマガポータルサイト

青が、「サラリー」。これは4年間ずっと、頭打ちです。しかも、これは額面ベースの給与なので、手取りは、じわじわと下がっています。

過去4年間分の、給与明細を見ると、所得税と社会保険料が、少しずつ、微妙に上げられているのが、よく分かります。

これでも、世間一般からみれば恵まれている方です。「給与ダウンやリストラが当たり前」の昨今の日本で、少なくとも額面給与は「高値安定」しているわけですから・・・

でも、だからといって、「現状に満足」したくはありません。少なくとも、仕事のスキル・経験は上がっているし、責任も重くなっているのに、給料が上がらないのは、つまらない・・・それが人間のまともな感覚だと思う。

「サラリーマンの限界」を感じ始めた、2010年頃から、私は、「不動産投資」と「ビジネス」に、力を入れるようになりました。

図にみるように、こちらの方は確実に、実績を上げつつあります。不動産とビジネスが育つ過程で、「サラリー」収入に対する依存度も、ここ数年、確実に下がってきています。

【サラリーの、全収入に占める割合】
2009年  88.3%
2010年  85.3%
2011年  70.2%
2012年  58.7% (見込み)

まだまだ、現時点でサラリーマンを辞めることはできませんが(辞める気もないですが・・・)、「第二・第三のお財布」が、今の調子で確実に育っていけば、

約2~3年後には、「サラリーマン続けるか?」、「不動産・ビジネスに専念するか?」のいずれかを、選べる身分になれる気がしています。今の生活水準を落とさずに・・・

あと実感として、サラリー以外のお財布を増やす方が、ずっと楽しい。第一、「伸び方」が半端ないし、時間をお金に換える方法としては、サラリーマンとして会社で余分な時間使うより、ずっと有効だと思う。

あと、不動産やビジネスで知り合う個人事業主の方が、サラリーマンのエグ
ゼクティブよりも、付き合っていて楽しく、人間的にも尊敬できる人が多い
・・・というのも、正直な実感です。

要は、自分の目標としたい人は、独立独歩の個人事業主のなかに多い。本当にすぐれた人から、刺激を受けながら、いろんなコラボ企画を仕掛けたりするのは、とても楽しいし、学びも多い。


いま40代の私。まだまだ、職業人生の先は長い。これからの時代、50代、60代の男は余裕で現役、働き盛りでしょう。

リッチリタイアとか、南の島で悠々自適とか、あまり魅力を覚えない性分の私。働くことは、苦にならない。元気で働けるうちは、社会のなかでバリバリ働きたい、稼ぎたい。

でもって、働き方としては、「今後、サラリーマンだけやるのは、ありえない」と思っています。

新興国ならともかく、いま日本でサラリーマンやっても、給料は、普通増えないし、税金はどんどん高くなるし、手取りは減るし、部署の人数は減らされて労働負荷は高まるし、面白い材料が余りない。

そんな環境で、会社に生殺与奪の権を握られるのは、さらに面白くない。であるなら、

・「嫌なら、いつでも辞められる」という、サラリーマンの良さを活かした「わがままサラリーマン」の道を追求する。

・第二、第三のお財布を育て、サラリーに対する依存度を低め、人生の自由度をさらに増やしていく

というのが、いまの日本で楽しく仕事人生を送るため、私の編みだした方法論です。

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サラリーマン出口戦略-前編

サラリーマンを、どうやって、卒業しようか?」・・・そう、皆さんが考えている、あの話題で、エッセイ書いてみようと思います。まずは前編から。

いろいろと気苦労の多いサラリーマン生活を称して、「すまじきものは、宮仕え」という言葉がありますが、私は賛同しません。まず、根本のところからして、疑問ですね。

そもそも、サラリーマンって、宮仕えなの?宮仕えじゃなくちゃならないの?

私は、大学卒業して、18年もサラリーマンやってますが、この境遇が、宮仕えだと思ったことは、ただの一度もありません。

自分の育った家や、親戚一同が自営やってたから、余計そう思うのかもしれませんが、

ある意味、サラリーマンほど、気楽な稼業はないと思います。

だって、

1)会社辞めたければ、好きな時に辞められる
2)会社が傾いても、責任取らずに逃げられる

もちろん、良い意味で言っています。自営やってると、そうそう簡単に商売畳めませんから。やっぱりサラリーマンいいよねえ。

実際、私は、「サラリーマンのフットワーク良さ」を思う存分に活かして、これ以上ありえない位、「わがままサラリーマン」人生を謳歌してきました。

私がどれ位、わがままかというと、

「会社で、我慢は絶対にしない主義」
「嫌なことを我慢する位なら、すぐ辞めて、他の会社に移る」

不真面目、というわけではありません。仕事は、もちろん、しっかりやりますし、キャリアづくりに役立つ仕事なら、情熱こめてやります。

しかし、次のようなことが起こった時は、間違いなく辞めています。

1)「人事考課で、納得できないほど、評価が低かった」
2)「自分が昇進試験で選ばれなかった」
3)「自分が希望した役職に、選ばれなかった」

こんなことが起こると、「俺様をなめとんのか!」と、頭に血が上ってしまい、もう元には戻らない。転職する以外にありません。

2000年に、A社を辞めた時は、1)の理由
2007年に、I社を辞めた時は、2)の理由
2009年に、S社を辞めた時は、3)の理由

本当にわがままな野郎ですね。いつかバチが当たるのかもしれません。でも実際は、会社を何度も移っても、サラリーマンとして食いっぱぐれは、今のところありません。

・私の、海外で長年働いてきた経歴、これを、日本の企業社会は必要としています
・普段から、履歴書をいつもアップデートし、Linkedinで転職エージェントやヘッドハンターとの連絡もこまめに取り、いつでも転職できるように準備しているから・・・

この転職スキル・ノウハウのおかげで、リストラの恐怖におびえることは、今のところありません。

もうひとつ、会社に、生殺与奪の権を握られていれば、嫌なことがあっても、我慢して、会社に居続けなければなりません。世の中には、住宅ローンの返済など、サラリーマンの身を縛るものがたくさんありますが、

私は、負債としての住宅ローンではなく、資産としての収益不動産を手にしており、こちらは富を生みだしている

ですので、リタイアはしないまでも、会社を自由に渡り歩いたり、一時お休みするだけの、キャッシュフローは一応あります。

というふうに、大変自由で恵まれたサラリーマン人生を謳歌しているわけですが、そんな私でも、

自分も数年後、サラリーマン卒業しなくちゃならないなあ・・・

と思っています。なぜそう思うのか?続きは続編で。

中編に続く。

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先進国が新興国に勝てない理由

今日、マニラは朝からずっと雨・・・

散歩する気にならないし、時間も余ってるので、エッセイひとつ書きます。

昨晩、勤め先のフィリピン事業部の同僚、そしてオーストラリアから出張で来ているマネジャーと、

総勢3名で連れだって、レストランで食事しました。

彼らと楽しいひとときを過ごしながら、私が思ったこと・・・

ここフィリピンでは、日本から来た人間と、オーストラリアから来た人間とは、立場がそんなに変わらないんだな。

日本とオーストラリア、いずれも、世界的には高所得の先進国で、

フィリピンに来たら、貨幣価値・物価の違いから、「おいしい」思いをします。

日本の物価、あるいはオーストラリアの物価と比べると、

ここフィリピンの飲食費、宿泊費、日曜雑貨、土産物の値段・・・

贅沢しなければ、ほぼ3倍から5倍の「使いで」があると感じるでしょう。

また、日本人やオーストラリア人が、ここフィリピンで驚くのは、「安い労働力を贅沢に使っている」こと・・・

ホテルやショッピングセンターでは、守衛が数名、必ず立っている。

空港にあるような、荷物検査システムとかもあって、女性含めて、4~5名がいて、いつも暇そうにしている。

レストランでは、「無駄」かと思うほど、若い従業員がたくさん働いていて、客の数より多かったりする。

日本やオーストラリアでは、人件費を考えると割に合わないので、こんな光景は、とうの昔に消えてしまいましたね。

私の勤め先は、グローバルな組織なので、各国のITスタッフやマネジャーが、それぞれの持ち場で、同じような仕事をして、チームを回しています。

しかし、仕事内容や職位が同じでも、その給与水準は、国によって大きな違いがあります。

日本とオーストラリアは、アジア太平洋のなかで、最も給与が高いグループになります。

次いでシンガポール、そして香港、韓国、台湾あたりが続き、次に中国大陸、マレーシア、タイ・・・

ここフィリピンは、インドネシアの次くらいに、給与水準が低い国になります。

各国の物価水準が違うので、スタッフの給与も、それに見合ったものになるわけですね。

私やオーストラリアのマネジャーは、フィリピンのスタッフからみると、高給取りになります。

しかし、現地のライフスタイル、物価水準で暮らす前提でいえば、

日本・オーストラリアよりも、フィリピンのスタッフの方が、暮らし向きは豊かかもしれません。

たとえばの話、フィリピンのITスタッフは、自分の給料でメイドとか、運転手とか、雇うことは可能ですが、

日本やオーストラリアのスタッフで、本国で同じことをするのは、ほぼ無理です。

いずれも、「お手伝いさん」を雇ったら、月20~30万はかかってしまいますから・・・

もちろん、整備された環境、空気や飲料水の質、教育水準などの「生活の質」は、もちろん先進国の方が上ですけど、

フィリピン現地のレベルで良いと割り切れるなら、

はっきり言って、先進国で普通にサラリーマンやるよりは、気分的にはリッチに暮らせると思います。

うちの勤め先みたいなグローバル組織において、

フィリピンなど新興国のITスタッフは、先進国に比べて、安い給料で雇える。

それでいて、現地物価水準に対して、十分な給料になるから、結果として、良い人材が採れる可能性が大きい。

それを可能にするのは、新興国における、安い労働力の豊富な存在・・・

私が思ったこと・・・

「労働」の面で、同じ土俵に立ってしまったら、我々先進国の勤労者が、新興国に勝てるわけがない!!

だって、日本やオーストラリアで暮らせば、国際的にみて、物価は高い、その分、給料も高くなる。

グローバル企業からみれば、我々は、高コスト労働力に見える。

業務の標準化が進んで、世界中どこでも、シームレスに同じ仕事ができるような状況になったら、

先進国勤労者は、どんどん、新興国勤労者に取って代わられるしかない。

だって、同じ「労働」ができて、より安いコストで雇えるのなら、雇用主は誰だって、新興国で雇いたがる。

結局のところ、日本など先進国で、今後もずっと暮らしたいのなら、

そして、それなりに経済的な豊かさを求めるのであれば、

「労働者」になってはいけない。

「標準化できる労働」以外の部分にフォーカスして、

自分を戦略的にポジショニングしていく以外に、活路は見出せないと思います。たとえば、

・「労働」を定義、デザインする側に回る (例.業務プロセスの専門家)

・他人が簡単に追い付けないような、専門知識、特殊知識を活用する職につく(例.法律・行政専門職)

・他人の「労働」を、自分の収入にする仕組みをつくる (例.ビジネスや不動産事業)

また、先進国ではどこも、新たな働き口が少なくなり、労働力の「供給>需要」になるはずなので

自分が、労働を供給する側に回ると、レッドオーシャン(血の海)での戦いを強いられる可能性が大きい、

また、モノ・サービスも余り、供給過剰、需要不足になるはずなので、

自分が財・サービスの供給側に回っても、同様に、レッドオーシャンになりがち。

ですので、供給側の業者に対して、売れる戦略、売れる方法など、付加価値サービスを提供するサービスの方が、

今の時代、先進国経済に適合した、ビジネスモデルだと思います。

先進国ではすでに、

工業の時代は終わり、サービス主導の経済に、

労働者の時代は終わり、専門家・コンサルタントの時代に、

なってきています。工業や労働が、新興国・途上国に行ってしまうのは、止められないから・・・

彼らがすぐには追い付けない部分に、自分自身を持っていくしか、活路はないのです。

TPPの論議も、未だに、時代遅れ、工業化時代の頭を引きずるのではなく、

グローバルな視野に立ちつつ、サービス化・専門化といった、

先進国経済のパラダイムシフトを意識して、交渉に臨んでほしいものです。

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先進国が新興国に勝てない理由

今日、マニラは朝からずっと雨・・・

散歩する気にならないし、時間も余ってるので、エッセイひとつ書きます。

昨晩、勤め先のフィリピン事業部の同僚、そしてオーストラリアから出張で来ているマネジャーと、

総勢3名で連れだって、レストランで食事しました。

彼らと楽しいひとときを過ごしながら、私が思ったこと・・・

ここフィリピンでは、日本から来た人間と、オーストラリアから来た人間とは、立場がそんなに変わらないんだな。

日本とオーストラリア、いずれも、世界的には高所得の先進国で、

フィリピンに来たら、貨幣価値・物価の違いから、「おいしい」思いをします。

日本の物価、あるいはオーストラリアの物価と比べると、

ここフィリピンの飲食費、宿泊費、日曜雑貨、土産物の値段・・・

贅沢しなければ、ほぼ3倍から5倍の「使いで」があると感じるでしょう。

また、日本人やオーストラリア人が、ここフィリピンで驚くのは、「安い労働力を贅沢に使っている」こと・・・

ホテルやショッピングセンターでは、守衛が数名、必ず立っている。

空港にあるような、荷物検査システムとかもあって、女性含めて、4~5名がいて、いつも暇そうにしている。

レストランでは、「無駄」かと思うほど、若い従業員がたくさん働いていて、客の数より多かったりする。

日本やオーストラリアでは、人件費を考えると割に合わないので、こんな光景は、とうの昔に消えてしまいましたね。

私の勤め先は、グローバルな組織なので、各国のITスタッフやマネジャーが、それぞれの持ち場で、同じような仕事をして、チームを回しています。

しかし、仕事内容や職位が同じでも、その給与水準は、国によって大きな違いがあります。

日本とオーストラリアは、アジア太平洋のなかで、最も給与が高いグループになります。

次いでシンガポール、そして香港、韓国、台湾あたりが続き、次に中国大陸、マレーシア、タイ・・・

ここフィリピンは、インドネシアの次くらいに、給与水準が低い国になります。

各国の物価水準が違うので、スタッフの給与も、それに見合ったものになるわけですね。

私やオーストラリアのマネジャーは、フィリピンのスタッフからみると、高給取りになります。

しかし、現地のライフスタイル、物価水準で暮らす前提でいえば、

日本・オーストラリアよりも、フィリピンのスタッフの方が、暮らし向きは豊かかもしれません。

たとえばの話、フィリピンのITスタッフは、自分の給料でメイドとか、運転手とか、雇うことは可能ですが、

日本やオーストラリアのスタッフで、本国で同じことをするのは、ほぼ無理です。

いずれも、「お手伝いさん」を雇ったら、月20~30万はかかってしまいますから・・・

もちろん、整備された環境、空気や飲料水の質、教育水準などの「生活の質」は、もちろん先進国の方が上ですけど、

フィリピン現地のレベルで良いと割り切れるなら、

はっきり言って、先進国で普通にサラリーマンやるよりは、気分的にはリッチに暮らせると思います。

うちの勤め先みたいなグローバル組織において、

フィリピンなど新興国のITスタッフは、先進国に比べて、安い給料で雇える。

それでいて、現地物価水準に対して、十分な給料になるから、結果として、良い人材が採れる可能性が大きい。

それを可能にするのは、新興国における、安い労働力の豊富な存在・・・

私が思ったこと・・・

「労働」の面で、同じ土俵に立ってしまったら、我々先進国の勤労者が、新興国に勝てるわけがない!!

だって、日本やオーストラリアで暮らせば、国際的にみて、物価は高い、その分、給料も高くなる。

グローバル企業からみれば、我々は、高コスト労働力に見える。

業務の標準化が進んで、世界中どこでも、シームレスに同じ仕事ができるような状況になったら、

先進国勤労者は、どんどん、新興国勤労者に取って代わられるしかない。

だって、同じ「労働」ができて、より安いコストで雇えるのなら、雇用主は誰だって、新興国で雇いたがる。

結局のところ、日本など先進国で、今後もずっと暮らしたいのなら、

そして、それなりに経済的な豊かさを求めるのであれば、

「労働者」になってはいけない。

「標準化できる労働」以外の部分にフォーカスして、

自分を戦略的にポジショニングしていく以外に、活路は見出せないと思います。たとえば、

・「労働」を定義、デザインする側に回る (例.業務プロセスの専門家)

・他人が簡単に追い付けないような、専門知識、特殊知識を活用する職につく(例.法律・行政専門職)

・他人の「労働」を、自分の収入にする仕組みをつくる (例.ビジネスや不動産事業)

また、先進国ではどこも、新たな働き口が少なくなり、労働力の「供給>需要」になるはずなので

自分が、労働を供給する側に回ると、レッドオーシャン(血の海)での戦いを強いられる可能性が大きい、

また、モノ・サービスも余り、供給過剰、需要不足になるはずなので、

自分が財・サービスの供給側に回っても、同様に、レッドオーシャンになりがち。

ですので、供給側の業者に対して、売れる戦略、売れる方法など、付加価値サービスを提供するサービスの方が、

今の時代、先進国経済に適合した、ビジネスモデルだと思います。

先進国ではすでに、

工業の時代は終わり、サービス主導の経済に、

労働者の時代は終わり、専門家・コンサルタントの時代に、

なってきています。工業や労働が、新興国・途上国に行ってしまうのは、止められないから・・・

彼らがすぐには追い付けない部分に、自分自身を持っていくしか、活路はないのです。

TPPの論議も、未だに、時代遅れ、工業化時代の頭を引きずるのではなく、

グローバルな視野に立ちつつ、サービス化・専門化といった、

先進国経済のパラダイムシフトを意識して、交渉に臨んでほしいものです。

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中国オファーを蹴った理由

おはようございます。

先月下旬から今月にかけて、私は中国の北京と大連にある、複数のIT企業から、ヘッドハンティングを受けていました。

ブログでも、記事をいくつか書いています。

中国からヘッドハンティング(10/26)
http://plaza.rakuten.co.jp/manachan2150/diary/201110260001/

世界の田舎者(10/28
http://plaza.rakuten.co.jp/manachan2150/diary/201110280000/

その過程で、仕事の内容と、だいたいの給与水準についても、お知らせいただきましたが、

それは私をして、「中国に働きに行く」ことを、マジ真剣に検討させるに、十分なものでした。

私の人生のなかでも、かなり大きなチャンスが、転がり込んできたわけです。しかし勤務地は、日本じゃなくて、海の向こうの中国。

「どうしよう・・・」私は真剣に悩み、妻にはもちろん、「アジア太平洋大家の会」はじめ、不動産関係で懇意にしている方とも、相談しました。

熟慮のすえ、結論から言うと、この話、乗らないことにしました。私は当面、東京で活動を続けることにします。

その理由ですが・・・・いま中国に働きにいくか、あるいは日本に留まるか、その2つのどちらが、

今後、長い目で見た時の、私の経済基盤をより強固にするかどうか、メリットとデメリットを、比較検討した結果、そうなりました。

私は自分の収入源を、次の3本立てで考えています。

1)給与収入 (会社組織での労働に対する対価)
2)権利収入 (不動産投資、金融投資など)
3)事業収入 (私の場合、不動産関連のコンサル、講演、執筆等)

私にとって、成長を続ける巨大市場・中国で働くことは、1)給与収入の基盤を強固にすることは、間違いありません。

今回、紹介された職位が、非常に大きな権限・責任を伴うものなので、なおさらです。

「中国就労経験」は世界中で役立つ、カネになる・・・その威力は、経験者として、肌でよく知っています。

たとえばの話、2011年の現時点でも、多くの日本企業は、すでに中国に進出して大きな利益を上げているか、あるいは中国に進出したくて仕方ないわけです。

だから、その方面の仕事ができる人材なら、多少、給与弾んでも来て欲しいと、多くの会社が考えています。

たとえばの話、私がいま中国行って、3年間、職責を全うして、2014年になったら、どうなるか?

その時点で、さらに多くの日本企業が、その収益源を中国市場により大きく依存しているはず。

つまり、私の経験・スキルは、さらに高く売れるはずなのです。

日本だけじゃありません。世界中の企業が、いま中国に進出していますから、たとえば将来、オーストラリアに再移住するにせよ、

2011~14年の間、中国で働いて、履歴書をより良くみせることができれば、

シドニーやメルボルンで、大変シニアなポジションで高給を取ることも、十分可能なわけです。

以上は、あくまで給与収入の世界・・・「金持ち父さん」でいう、Eクアドラントに限った話です。

しかし、今の私は、すでに「権利収入」「事業収入」の世界があることを、知ってしまいました。

「金持ち父さん」でいう、BやIのクアドラントの世界を、大いに見てしまった・・・。

そして、いかに「給与収入」を得る能力を磨いても、自分の将来を考えたとき、「事業収入」の方が、さらに有望に見えるのです。

では、「事業収入」の根本は、何なのか?それは、人脈です。人のつながりです。

今はソーシャルネットワークの時代と言われるほど、世界中で人々が、「友達とのつながり」を求めており、

情報収集にしても、モノの売り買いにしても、「信頼できる友人」を通して行うようになっています。

Facebookや中国の人人網は、その流れに乗って、何億人ものユーザーを獲得してきたわけだし、

その「つながり」をビジネスにつなげようと、世界中の多くの企業が、Facebookページをつくり、ファンを増やしているわけです。

私もいま、同じことをやっています。「アジア太平洋大家の会」を軸として、日本人による海外不動産投資と、外国人による日本不動産投資・・・

その二本立てで、携帯電話よりさらにガラパゴスな日本不動産の世界を、よりグローバルにするべく、多彩な活動を展開しており、

その過程で、ファンを着実に増やしています。

ファンを増やす舞台は、日本(東京)でなければならない・・・現時点では、そう思っています。

もちろん、ブログ、メルマガ、Facebookなど、Web上での活動が中心なので、基本、海外でも活動はできますが、

しかし、ここ東京で日々、人と会ったり、パーティーに出たり、セミナーを仕掛けたり、執筆や講演、不動産の紹介をお願いされたり・・・

そうしたFace to Faceな活動は、東京に居ないとできない性質のものだし、実際、自分のファンを増やす上で、大きなウェイトを占めています。

いま中国に行って、給与獲得能力をさらに磨くか?
    vs
日本に留まって、ファンを増やして、事業収入の基盤をさらに強化するか?

その両者を比較検討した時、後者の魅力の方が勝った・・・だから、いま中国に行かないことに決めたのです。

あと言うと、妻や子供たちが、日本(東京)での生活を望んでいる、ということもありますけどね。

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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TPPを10倍楽しむ方法

メインのブログで書いたこの日記、公表につき、Amebloにも載せますね。

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今朝の通勤電車の、吊革広告はこれ。

tpp.jpg

「TPP参加で壊国する日本」、ですか。

反対論として、よく聞く話だけど、ここに挙げられているのが、「医療が崩壊」、「ゆうちょ・簡保のカネが食い物に」、「失業者が溢れ」・・・

相変わらず、つまんねえ議論だよなあ、だって、

「医療システム」、「ゆうちょ・簡保」・・・今のシステム守ってくれても、あまり有難くないもののオンパレード。

特に、「ゆうちょ・簡保の金が食い物」ってところがさあ、一般常識からすれば、笑えるよね。

「ゆうちょ・簡保」って、はるか昔から、官僚機構や、それに群がる利権集団に、食い物にされちゃってるじゃん?何を今さら・・・

特に俺なんか、遊び金はことごとく、年10%以上で運用すると決めてんだけど、郵貯とか簡保なんて、年利0.1%とか、あんなの詐欺じゃん?

日本の外で、どれだけ高金利で魅力的な金融商品が溢れてることか・・・国民にそれを知らせないで、超低金利で我慢させてるのが、今のシステムだろ?

TPP入って、それがぶっ壊れるなら、いま甘い汁吸ってる利権集団はともかく、多くの国民にとって、プラスになるじゃね?少なくとも、金融に関しては、米国のシステムの方が透明性高いし、はるかにマシだと思うぜ、俺は。

あと、医療とか、教育、金融・・・現場の人は、優秀だし、頑張ってるかもしれないけど、システムとしては、言っちゃ悪いけど、クソだよね。動脈硬化起こりまくり。医師会、教育委員会、金融庁・・・どこもボス支配の伏魔殿。費用対効果も悪いし、それをモニターする仕組みだって、ロクなもんじゃない。

ま、医療システムは、派手に失敗してる米国の真似しなくてもいいと思うけど、教育と金融は、一度、スクラップ&ビルドした方がいいんじゃないかな。

あと、「日本が壊れる!」みたいに、茫漠とした議論も、イケてないよね。彼らが懸念する「TPPで壊れる」ものは、日本じゃなくて、官僚システムと利権構造だけなのに。

それを十分分かって、大衆を操作するためにわざと言ってる人は、頭いいと思うけど、本気で「TPPで日本が壊れる」と思いこんでいる人は、おめでたいというか、何というか・・・。

読む前から、すでに議論の方向性が見えちゃってるから、俺が、今週号のSPA!を買う理由は、(SKE48の)「じゅりなちゃん」だけだな。

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一方で、TPPの賛成論で、よく聞かれる「いま、船に乗り遅れないと、世界の孤児になる」というのも、いまいち面白くないよね。

何だか、夢や希望が感じられない。仕方なく賛成してるみたいな・・・不動産でいえば、「相続税が増税されるから、今のうち対策しなきゃ」みたいな、後ろ向き感が目立つ。

もっと、今後の日本をどうしていく、みたいなビジョンと、戦略的思考のある議論だったら、今よりはずっと面白くなるんだけどなあ。

そもそも、TPPに入ってる国が、世界でいま何カ国あるの?米国と、あとは小さい国4つだけ。交渉参加国に、オーストラリアとか入ってるけど、それでも9カ国・・・ユーロ圏はもちろん、中国や韓国も入ってない。これが世界の潮流といえるの?

もちろん、TPPにはFTA(自由貿易協定)が含まれており、方向性としては、グローバルな潮流なのかもしれないし、ここに日本が入ることは、経済規模からしても米国にとって魅力的だと思うけど、

現在と将来、日本の経済・貿易パートナーとして、一番重要なのは米国なのか?すでに中国ではないのか?・・・という、「そもそも論」がある。在外邦人の数だって、上海がニューヨークをすでに抜いてるわけだし。

中国が入ってない、TPPに、いま日本が入る意味はあるのか?そもそもTPPってどんな意図があるの?米国が覇権を維持するための、「同盟国囲い込み」なのか?あるいは、そこまで戦略がはっきりしてなくて、単に経済苦境に陥っている米国が、サービス輸出を増やすための仕組みなのか?

みたいな仮説から入って、日本国家を世界のなかで、将来にわたり、戦略的にポジショニングしていくなら、いま、何をすべきか?・・・そんな話にした方が、少なくとも今よりは10倍面白くなるでしょう?夢があるよね。

その方向性でいえば、中国がTPPに入れる状況になるまで、まだ当分かかるから、その前に日本が入ってしまい、米国との経済同盟関係のなかで中国を牽制する、みたいな議論になるかもしれないし・・・

あるいは、中国と米国を含めた、包括的な東アジア・太平洋FTAの方が望ましい・・という議論になるかもしれない。

ま、そこまで腹くくれるほど、日本の指導層に度胸があるとは思えないんだけど・・・

でも、民間では、いろんな議論を盛り上げて、可能性を探った方がいいよね。

だから、もっと夢のある話をしようよ!!!

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中国からヘッドハンティング

私は2005年から07年にかけて、中国の大連市で、某巨大多国籍企業のITオフショア開発・保守のチームリーダー、マネジャーとして働いていました。

その職場を離れて、もう4年以上経ちますが・・・先日、そこを担当している転職エージェントから、私の携帯に連絡がありました。

発信番号は、「+86 411・・・」という、大連市の番号。「なぜ、大連から俺の携帯に電話が・・・」と、一瞬不思議に思いつつ、電話を取る。

担当者の女性は、中国語で、こう話してきました。

「鈴木さんが、以前働いていた職場で、○○○という職を募集しています。鈴木さんこそ適任だと思いますので、話を聞いてみませんか?」

その、○○○というのは、社員5000名を擁する某社大連オフィスのトップに直接レポートするような、ものすごくシニアなポジション。

私が2007年から今日まで、ずっと大連で頑張っていたとしても、おそらく手が届かなかったと思われるようなポジション。

これは、ITのキャリアを志してきた者として、一生に何度もないような、願ってもないチャンス。

いまどき、こんな豪快なヘッドハンティングがあるものなのか・・・しかも私の身にそれが起こるとは・・・

私の今の、日本の職場は、人員削減モードですが、某社の中国のビジネスは、相変わらずすごい勢いで伸びています。

大連オフィスなんか、私が入社した当時は、350名しかいなかったのに、1年ちょっとで1000名を超え、今では5000名規模という・・・6年間で14倍の成長。日本では普通、ありえない(Greeくらいか・・・)。

その成長ペースだと、マネジャーがいくらいても足りないだろうな。今の職場と比べて、はるかに大きなチームと権限、予算が与えられる仕事であるのは間違いない。

以前の私なら、この話に飛びついていたことでしょう。

勤務地は中国。当然、日本から家族を連れての移動になる。娘は学校に行くようになり、教育面も考えなくてはならないし、妻にもいろいろ心労を強いることになる。

しかし、私も、家族も、もともと変化のなかで生きてきました。2005年、オーストラリアから中国へ転職した時、妊娠した妻が一緒に来てくれて、そこで娘が生まれ、2年後、今度は日本への移住。そこで息子が生まれ、今日に至っています。

だから世界中、どの土地にも適応する自信がある。外国語だって、すぐ覚えられる。ましてや(日本のすぐ近所の)大連への移動など、我が家にとっては、何てことない。朝飯前です。

しかし、ここ数年で、私の価値観は変わりました。

確かにいま、ITキャリアとして、輝かしい成功のチャンスが待っている。ですがそれは、会社員の枠組のなかでの成功でしかありません。

私は、自分の事業も手掛けるようになって、サラリーマンが到底手の届かない、経済的成功や、自由、自律、自分の手でビジネスを育てる楽しみ・・・という世界があることを知ってしまいました。

だから、悩みました・・・少なくとも以前ほどは、会社組織のなかの成功にこだわらなくなったのは事実です。とはいえ、サラリーマンの枠内であっても、これまで10数年も追いかけてきた夢を、集大成できる魅力も感じていました。

結局、いろんな事情があって、この話、流れたわけですが・・・

私はこう思いました。

サラリーマン辞めたくない。少なくとも、第一線でずっと働き続けたい・・・と。

世の中は、「サラリーマンを卒業して、ハッピーリタイア、経済的自由を獲得」みたいな言説が幅をきかせていますが、

私は必ずしも、そうは思いません。

現に私は、サラリーマンを続けながら、世界のいろんな土地で働いてきましたし、

「世界のどこからも必要とされる」職業能力を通じて、移動の自由は、実質上、すでに手にしたと思います。

もっともそれは、「2~3年ごとの移動」であって、「行きたいところへ、瞬時に移動」のレベルではありませんが、

妻・子供を養い、職場・地域社会のなかで役割を担っている男が、「行きたいところへ、瞬時に移動」するわけはないので、「2~3年ごとに移動」で十分です。

そして、サラリーという、低リスクの定期収入(プラス不動産・副業収入)が入ってくることにより、経済的自由も相当程度、獲得していると思います。

このライフスタイルを維持するためにも、

会社組織のなかで、第一線で働き、キャリアを保つことは、少なくとも当面、私にとって必要だと思うのです。

ただし、今はいいけど、50代半ばを過ぎて、このしんどい仕事を続けたいとは思わないから、

人生のいずれの時点で、方向転換して、事業収入や権利収入中心の構造をつくっていきたいとは思っています。

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中国からヘッドハンティング

私は2005年から07年にかけて、中国の大連市で、某巨大多国籍企業のITオフショア開発・保守のチームリーダー、マネジャーとして働いていました。

その職場を離れて、もう4年以上経ちますが・・・先日、そこを担当している転職エージェントから、私の携帯に連絡がありました。

発信番号は、「+86 411・・・」という、大連市の番号。「なぜ、大連から俺の携帯に電話が・・・」と、一瞬不思議に思いつつ、電話を取る。

担当者の女性は、中国語で、こう話してきました。

「鈴木さんが、以前働いていた職場で、○○○という職を募集しています。鈴木さんこそ適任だと思いますので、話を聞いてみませんか?」

その、○○○というのは、社員5000名を擁する某社大連オフィスのトップに直接レポートするような、ものすごくシニアなポジション。

私が2007年から今日まで、ずっと大連で頑張っていたとしても、おそらく手が届かなかったと思われるようなポジション。

これは、ITのキャリアを志してきた者として、一生に何度もないような、願ってもないチャンス。

いまどき、こんな豪快なヘッドハンティングがあるものなのか・・・しかも私の身にそれが起こるとは・・・

私の今の、日本の職場は、人員削減モードですが、某社の中国のビジネスは、相変わらずすごい勢いで伸びています。

大連オフィスなんか、私が入社した当時は、350名しかいなかったのに、1年ちょっとで1000名を超え、今では5000名規模という・・・6年間で14倍の成長。日本では普通、ありえない(Greeくらいか・・・)。

その成長ペースだと、マネジャーがいくらいても足りないだろうな。今の職場と比べて、はるかに大きなチームと権限、予算が与えられる仕事であるのは間違いない。

以前の私なら、この話に飛びついていたことでしょう。

勤務地は中国。当然、日本から家族を連れての移動になる。娘は学校に行くようになり、教育面も考えなくてはならないし、妻にもいろいろ心労を強いることになる。

しかし、私も、家族も、もともと変化のなかで生きてきました。2005年、オーストラリアから中国へ転職した時、妊娠した妻が一緒に来てくれて、そこで娘が生まれ、2年後、今度は日本への移住。そこで息子が生まれ、今日に至っています。

だから世界中、どの土地にも適応する自信がある。外国語だって、すぐ覚えられる。ましてや(日本のすぐ近所の)大連への移動など、我が家にとっては、何てことない。朝飯前です。

しかし、ここ数年で、私の価値観は変わりました。

確かにいま、ITキャリアとして、輝かしい成功のチャンスが待っている。ですがそれは、会社員の枠組のなかでの成功でしかありません。

私は、自分の事業も手掛けるようになって、サラリーマンが到底手の届かない、経済的成功や、自由、自律、自分の手でビジネスを育てる楽しみ・・・という世界があることを知ってしまいました。

だから、悩みました・・・少なくとも以前ほどは、会社組織のなかの成功にこだわらなくなったのは事実です。とはいえ、サラリーマンの枠内であっても、これまで10数年も追いかけてきた夢を、集大成できる魅力も感じていました。

結局、いろんな事情があって、この話、流れたわけですが・・・

私はこう思いました。

サラリーマン辞めたくない。少なくとも、第一線でずっと働き続けたい・・・と。

世の中は、「サラリーマンを卒業して、ハッピーリタイア、経済的自由を獲得」みたいな言説が幅をきかせていますが、

私は必ずしも、そうは思いません。

現に私は、サラリーマンを続けながら、世界のいろんな土地で働いてきましたし、

「世界のどこからも必要とされる」職業能力を通じて、移動の自由は、実質上、すでに手にしたと思います。

もっともそれは、「2~3年ごとの移動」であって、「行きたいところへ、瞬時に移動」のレベルではありませんが、

妻・子供を養い、職場・地域社会のなかで役割を担っている男が、「行きたいところへ、瞬時に移動」するわけはないので、「2~3年ごとに移動」で十分です。

そして、サラリーという、低リスクの定期収入(プラス不動産・副業収入)が入ってくることにより、経済的自由も相当程度、獲得していると思います。

このライフスタイルを維持するためにも、

会社組織のなかで、第一線で働き、キャリアを保つことは、少なくとも当面、私にとって必要だと思うのです。

ただし、今はいいけど、50代半ばを過ぎて、このしんどい仕事を続けたいとは思わないから、

人生のいずれの時点で、方向転換して、事業収入や権利収入中心の構造をつくっていきたいとは思っています。

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