おはようございます。Manachanです。
昨日、東京都内で開催した「トルコ・イスタンブール不動産投資セミナー」は、15名もの参加をいただきました。懇親会も少人数ながら盛り上がり、とても楽しかったです。
今回、講師をお願いしたロンドンの清水さん・・・「日本人にほとんど知られていないイスタンブール不動産の魅力を伝えたい」、「ヨーロッパ人、中近東人、ロシア人が競って買うイスタンブール不動産投資で、日本人のプレゼンスをつくりたい」「そのためには、損得抜きでサポートしたい」。そんな彼の熱意が表現できたセミナーだったと思います。
彼、まだ大学出て3年くらい、年齢も20代中盤なんですよね。それなのに、仕事ぶりは驚くほど完璧。それこそ、過労で体調崩すくらい、猛烈に仕事するのですが、やることは丁寧で、きめ細かい・・・それにコミュニケーション力も素晴らしい。普段はロンドンで、ヨーロッパ人や中近東人の客を相手に、丁々発止やりあっているだけに、いつも堂々として、頼もしい。日本語はもちろん、英語は完璧だし、アラビア語も少し話す。
「世界で活躍する若い日本人」というのは、彼のような人物のことを言うのだろうなあ・・・
私も、清水さんを男にしたい一念で、これまで、サポートしてきましたし、これからも、良いお付き合いをしていきたいと思います。
清水さんは、今年10月に来日するようですので、その時に、日本の投資家と直接交流する機会をつくりたいと思います。
懇親会では、トルコ情勢の話になりました。その中で、参加者の一人の話が、とても面白かったので、紹介します。
トルコのデモは、要するに学生運動だ。
どの国も、経済が発展して、先進国になる過程では、必ず、学生運動が起こる。
デモが一段落した後、トルコの経済発展は、間違いなく加速すると思う。
彼がいう、「学生運動と経済発展の理論」、その「根拠」も、とても納得のいくものでした。
・トルコのように、経済がすでに離陸した国では、第一次産業が廃れ、サービス業など第三次産業が主流になる、その過渡期にある。
・サービス業にはホワイトカラーがたくさん必要だから、大学が大衆化して、大量の大学卒業生(ホワイトカラー予備軍)をつくらざるを得ない。
・そうやって、トルコに大量に生まれた大学生は、「自分たちは就職して、食っていかなきゃならない」というプレッシャーを、切実に感じている。
・大学生だから、当然、社会情勢にも敏感になるし、国が抱える矛盾も、自分の将来の問題として切実に感じている。それらもろもろが、抗議行動となって、現れている。
・今のトルコでは、世界各国のメディアが競ってデモを報道しているから、騒いでる本人たちにとっては、「世界中が俺たちに注目してるぜ!」という、快感を感じているはずだ。
実際に、イスタンブールのデモの現場を歩いた私にとっても、彼の説明は、とても腑に落ちるものでした。
あのデモに参加している人の多くは、見た目20代の若者がほとんどで、良い身なりをしてセンスも良い「都会人」の風貌をしていました。どう見ても、田舎から出てきて生活苦を抱えている人々には見えませんでした。
おそらく、生活に不自由してないであろう、トルコでは裕福な部類に属する若者たちが、いま、怒って、暴れているわけです。1968年、高度成長期の日本で起こった、東大・安田講堂占拠事件と重なるものがありますね。
学生運動の色彩が強いデモに対して、街角の反応は、私の感じた限り、冷ややかでした。
世の中のこと、何もしらないガキンチョが騒いでるだけじゃん。
はっきり言って、迷惑なんだよ。観光客も減るし、商売あがったりだよ(怒)
そんな意見を、複数のトルコ人から聞きました。ごく限られた私の見聞だけで物事を判断したくはないですが、いま政権与党である公正発展党(AKP)の支持率は、デモの後でも大きく落ち込んでいないようですし、
いま、矢面に立っているエルドアン首相が退陣するとしても、AKPに変わって国政を担える野党が見当たらないし、結局、トルコの経済発展路線は続いていくでしょう。
それ以前に、イスタンブールのタクシム広場で騒いでいる学生を横目に、圧倒的大多数の市民は平常通りの生活を送り、高速道路は増え続ける車で埋まり、郊外にたくさんある大型ショッピングセンターでは、人々がモノを買いまくって、レストランで美味しいもの食べてるわけです。消費意欲は、極めて旺盛。
トルコのデモは、「アラブの春」とは根本的に違う。すでに「平均所得1万ドルクラブ」に入ったトルコが、さらに経済発展して先進国になるために、避けて通れない現象・・・人間の身体でいう「はしか」「風疹」のようなものでしょう。
デモが一段落して、落ち着きを取り戻したトルコでは、経済発展がさらに加速するような気がします。
イスタンブール郊外、中間層の世界
「分譲初期の多摩ニュータウン」みたいなもんですかね・・・
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