Manachanです、こんばんは。
先日、中国・大連勤務時代(2005-07年)の部下から、Linkedin経由で嬉しいメッセージをいただきました。聞くと彼はすでに、総勢5人のアプリサポートチームを率いて、米国顧客向けにサービス提供する立場らしい。私が大連時代にしていた仕事と同じですね。
彼はまだ、30歳そこそこのはず。その年齢で、すでに4人の部下を持つのは、最近の日本では余りないことかもしれません。この辺に、経済活力みなぎる新興国の輝き、エネルギーを感じます。実際、部下をもって、責任ある立場に就けば、それだけ成長できますもんね。人材が育ちやすい環境といえるでしょう。
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ところで、私は今、事業会社のIT部長をしております。
これまで12年間、私はずっとベンダーの立場にいて、事業会社様にサービスを提供する側だったので、腰が低かったのですが、いざ事業会社に移ってみると、いろんなベンダーが営業をかけてきて、「鈴木部長様」と、それこそ下にもおかない扱いを受ける。
事業会社のIT部って、ベンダーを選ぶ立場だから、強いんですよね。言葉は悪いですが、ある意味、権力に酔いやすいポジションといえるのかも・・・
もっとも、私は威張るタイプではないので、強すぎる今の立場に戸惑いを隠せません・・・・。
そういうベンダーさんと、時間をとって会うのも、私の仕事のひとつです。IT部を運営していると、サーバー、ネットワーク機器、モバイル機器、ケーブル、保守サービスなど、いろんなモノを買うので、どのベンダーさんが、どんなモノを、どんな価格で提供するのか、知っておく必要があるのです。
今は多角化の時代というか、否、多角化しないと食っていけない時代と言うべきか・・・意外な会社が、意外な商材を持ってくるものです。「XX社って、ルーターの会社だと思ったのに、クラウドサービスもやってるのか!!」そんな話が続々と。
そんなこともあるので、たとえ商談に結びつかなくても、私は時間をとって彼らと会ってきましたし、それに価値を見出してもきました。
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しかし最近は、彼らと会うのが少し億劫になってきました。だって、
・金太郎飴みたいに、最近は誰も彼もが、クラウド、クラウド・・・
・しかも、英語環境が全くなく、日本人以外使えない、完全純血日の丸クラウドばっかり・・・
・英語圏に出回っているサービスを、日本人向けにカスタマイズしました・・・そんなんばっかり。
私どもはドイツの会社で、公用語がドイツ語と英語だけなので、日本向けのITサービスなど、採用できません。だいいち、英語のマニュアルがないという時点で、即却下。「日本人以外使えないだろ、こんなもの持ってくるな!」と言われるのがオチ。
ですので、やれクラウドだ、内部統制だ、新会計基準対応だ、日本版ERPだといって、日本語しか使えないシステムを提案されても、私は困るのです。なぜ、日本のITベンダーの多くは、世界で売れる製品をつくろうとしないんだろう?
今の状況って、年々縮小する日本市場に、各社が、日本人向けのシステムをつくって売りまくる。それでは過当競争になって当たり前。だいいち、ちゃんと儲かっていれば、私どもの会社に飛び込み営業なんかかける必要ないでしょ?過当競争だとコストプレッシャーも大きくなり、結果、社員に良い給料も払えなくなっちゃうでしょう。
会社の命令とはいえ、「日本人向けにカスタマイズした製品を、外資の日本支社に売れ」と言われるセールスマンが不憫で不憫で・・・。そんな発想から抜け出せない会社は、一刻も早く、経営陣を総取替えすべきだと思う。
そもそも、ITは時間空間の制約を超える技術なのに、商品企画の時点で、言葉の制約をつけてしまうことに、積極的な意味があるとも思えない。
どう考えても、広い世界市場に打って出るのが正解だと私は思う。
日本語しか通じない、日本村にいつまで閉じこもっていても、ジリ貧になるだけ。
今こそ勇気をもって、世界に出よう。そして、外国人と協業して、世界で勝てる製品をつくろう。
他ならぬ、我々日本人の明るい将来のために・・・
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