Manachanです。香港+台湾+東南アジア3ヶ国10日間出張を経て、東京の我が家に帰ってきました。今回の日記は、活気あふれる東南アジア3都市の話題でいきますね。
2015年末の経済統合に向けて話題を集めるASEAN(東南アジア諸国連合)のなかで、経済的に一番後発で、これから本格的な工業化が始まりそうな国として挙げられるのが、「新興メコン三ヶ国」とよばれる、ミャンマー、カンボジア、ラオス。
この三ヶ国は、東南アジアの大河「メコン河」に沿い、すでに工業化に成功した「タイ」を取り囲むかたちで存在します。そのタイでは労働力不足や賃金上昇の問題があり、労賃水準がタイの2分の1~3分の1といわれる、新興メコン三カ国への工場進出が進んでいます。
各国を代表する都市といえば、ミャンマーはヤンゴン(注.首都はネピドー)、カンボジアはプノンペン(首都)、ラオスはビエンチャン(首都)。…いずれも外国企業の投資が活発化し、経済発展著しく、地方からの人口流入、交通量の爆発的増加、商業施設の相次ぐ建設が目立ちます。
今まさに勃興中の3都市を、最近、訪れる機会が増えていますので、私の視点で、ざっくり比較してみます。
【文化的にいうと…】
食文化とか、国民性、宗教、言語・・・いろいろな側面がありますが、この三ヶ国を比べると、カンボジアとラオスが比較的似ていて、ミャンマーがちょっと異色、という気がします。
東南アジアのなかで、ミャンマーはインドに一番近く、その影響を深く受けているような気がする。食べ物からして、カレー中心だし(※ミャンマーで食うカレーはすげー旨い!あれ毎日食えたら天国ですね♪)。
一方、カンボジアやラオスは、カレーあまり食べなくて、野菜たっぷり入れたライスヌードルとか、卵焼き乗せたチキンライスとか、パパイヤサラダとか、さっぱりしたものが多い、なんとなくベトナム料理に近いかな。あとは、フランス領だった時期も長いから、バゲットとか当たり前に出てきますね。カフェとかも多いですよ。
あと、カンボジアやラオスでは、緊張感のない顔して、いつもニコニコしている人が多いけど、ミャンマーはもう少し、険しい顔して生真面目っぽい人が多い。ま、だからといって、ミャンマー人がカンボジア人より勤勉だとは一概には言えないんだけれど…日本企業は、労働力としては、ミャンマー人を一番好みそうな気がします。
【経済的にいうと…】
どの国も、都市部と農村部に大きな格差を抱えているので、主要都市だけで印象比較しますけど、カンボジア(プノンペン)とミャンマー(ヤンゴン)が比較的似ていて、ラオス(ビエンチャン)がちょっと異色、という印象です。
プノンペンとヤンゴンは、とにかく、街の活気が凄い!発展のスピードが尋常じゃない!半年行かなかったら、街の印象が様変わりしてしまうようなスピード感。
この二都市にいると、やる気とエネルギーが充電されて、「俺も、ビジネス頑張るぞ!」という気になりますね。
一方、ラオスのビエンチャンは首都とはいえ静かで、万事スローで、駘蕩とした感じで…この町にいると、「仕事頑張らなくてもいいやあ、とにかく、のんびりしたい」と思っ
てしまいます。
ミャンマー・ヤンゴン:どこかエキゾチックな匂いのする街ですね。豊かな森と湖に抱かれています。
カンボジア・プノンペン:高層ビルも建ってきて、都会化中。とにかく、すごい活気!
ラオス・ビエンチャン:のんびりした雰囲気。ベーカリーとか多くて地味にオシャレ
ま、それでも、5~6年前と比べればビエンチャンも大発展して、車も商業施設もすごく増えたらしいですけど。高層ビルがまだ全く見当たらないのが、田舎町っぽさを醸し出してますね。ビエンチャンからプノンペンに行っただけで、「すげー大都会」に見えてしまう位だから、まだまだ差はありますね。
何となくの印象ですが、カンボジアもミャンマーも、ポルポト派の大虐殺とか軍政支配などで、「失われた30~40年」を経験した末に、東南アジアで一番貧しい国に転落してしまったわけで、そこから、何としてでも、這い上がりたい。隣国タイのような発展した国にしたい(特にミャンマー人は、タイ人に比べて自分たちが劣っているとは微塵も思わないでしょうから…)。人々のそんな思いと、エネルギーを感じますね。
一方でラオスは、カンボジアやミャンマーのような悲しい歴史を経験したわけでなく、今も昔も、「いつも田舎で、辺境」だったから、這い上がるエネルギーを別段感じないのかも。
とはいえラオス人も、裕福な人なら近年は自家用車を持ち、隣国タイに頻繁にショッピングに出かけるようになったようで…タイの発展ぶりや物産の豊富さを見て、刺激を受ける機会も増えたことでしょうね。
いずれも、これから発展する国・都市ということで、今後とも注目していきたいと思います。
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