おはようございます。Manachanです。
はたらけど はたらけど
猶(なほ) わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る
という、石川啄木の有名な句がありますが、「これって、俺のことを言ってるのかも・・・」と、思うことがあります。
私だけでなく、サラリーマンを辞めて、独立開業して日の浅い、ほとんど全ての人にいえることなのではないでしょうか?
私の育った環境は…一族郎党の半分以上が、自営です。サラリーマンやっても、長く続かない、いつも商売の虫がうずうずしてしまう「血」なんだと思いますが・・
その誰もが、「石の上にも3年」と言います。つまり、「何やっても、最初の3年は、忙しいだけで、金にならないよ」ということ・・・
「石の上にも3年」の期間があるからこそ、人々は、独立開業にあたって、十分な運転資金を準備しようと試みるわけです。私も、今年の2月までサラリーマンやってましたが、「あと3棟くらい、収益物件増やして、キャッシュフローを分厚くしてから、独立したい」と考えていましたが、
世の中、うまくいかないものです。私の場合、十分な資金を準備する前に、会社を放り出されてしまった・・・(ブログ日記:会社員の辞め方)
ま、ビルゲイツだって、スティーブジョブスだって、全ての条件が揃ってから商売始めたわけじゃない。人生、見切り発車しなくちゃならない局面は、何度もあるわけで、
男女の関係でもそうですね。良い意味で、「運命に流される勇気」がないと、いつまでも結婚なんてできないわけで・・・
私も、あのタイミングで会社クビになったことは、「マナブくん、君も40過ぎのイイ歳した男なんだから、とっとと独立して、勝負しなさい」という、女神の声だと割り切ったわけです。
サラリーマンから、いきなり、独立自営の世界に入ると、世の中のいろんなものが、違うかたちで見えてきます。
1)私の暮らしから、「余暇」という概念が消えた
サラリーマンやってる間は、週末、思い切りリラックスして、充電しても、月曜日の定時には出社するという生活のリズムがあり、お給料も毎月、決まった日に振り込まれていました。
土日、祝祭日、何をしても、給与収入は減らない・・・という意味で、この期間は完全なる「余暇」でした。
しかし、独立自営になると、そうもいきません。月曜日の、決まった時間に出社しなくても良い自由がある代わり、平日週末問わず、商売の種を蒔き続けなければ、(少なくとも私の場合)食っていけません。
ある意味、週末も、労働日になってしまうのです。そして、私の暮らしから、「余暇」という概念が消えました・・・
2)世の中、すべてのものが「コスト」に見えるようになった
毎月、決まったお給料が払われない世界に身を置くということは、
家族の食費、水光熱費、家賃、保険代、公租公課、事務所や法人維持のコスト、借入金返済、出張費用、クライアントとの会食費…その全てを、自分の手で、稼ぎ出さなきゃならないことを意味します。
よく考えれば、今この瞬間、ただ、息をしてるだけで、金がかかっているのです。家賃も法人維持のコストも、時間の経過とともに、お金が、チャリーン、チャリーンと、落ちていくようなもんですので・・・
サラリーマンしか知らなかった頃は、友達が独立すると、「頑張って、成功した暁には、俺を雇ってね!」みたいなことを言ってた記憶がありますが、
自分が独立した今となっては、「人を雇う?・・・固定費になるから、嫌だ!」みたいな気分になります。他人様に支払う給料や、付随する税金や社会保険費用を、自分のビジネスで稼がなきゃならないわけですから。
そんななかで、ビジネスを軌道に乗せ、職員を雇って、日本の雇用創出に貢献している人は、素直に、すごいなと思います。
雇用をつくる・・・その役目を誰かが、やらなくちゃ、経済社会は回っていかないですからね。私も、頑張って稼がなくちゃ。
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