語学

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マルチリンガルになる方法‐各論編3)「お金稼げる」レベルの外国語力を身につける

こんばんは、Manachanです。「マルチリンガルになる」連載、いよいよ最終回になります。

前回までは、「外国語を何とか使えるレベル」(習熟度30%)にするための学習方法を書きましたが、今回書くのは「外国語を使って仕事できる」、つまり「ビジネスレベル」(習熟度80%)を達成するには何をすべきか・・・これまでとはワンランク次元が違う話になります。

 

「ビジネスレベルの語学力」なるものを、具体的にイメージしてみましょう。私の身辺には、中国をはじめアジア各国の出身で、日本での留学・卒業を経て、日本の企業で働いている方が多数いますが、彼らは日本人に交じって、日本語ばかりの環境で、1日8時間以上、上司や同僚、部下とともに働いています。話し言葉のアクセントから彼らが日本人でないことは分かりますが、それでも、顧客対応含め日本語の読み書き会話は問題なく、外国人だからと特別扱いもされない…それこそが、ビジネスレベルです。

私自身は、英語圏(豪州、米国)で5年と、中国語圏(中国、台湾)で3年の在住・就労経験がありますが、当時の私は彼ら在日外国人社員と全く同じ境遇でした。平日は英語や中国語だけ使う職場で朝から晩まで過ごし、上司や部下、同僚と共に、メール、電話、チームミーティングをこなす日々。家に帰れば帰ったで、友達を呼んでホームパーティーしたり、子供を病院に連れていったり、保健所で親子教室に参加したり、壊れた電化製品を返品しに行ったり、時にはマイホームを買うために不動産屋や銀行と折衝したりと、おおよそ大人の生活に必要なあらゆることを、英語と中国語でこなしてきました。

いま振り返って考えると、当時の私は「会社員」(サービス提供者、上司、部下、メンター等)「顧客」、「学生」、「ホスト」、「父親」、「夫」といった、様々な社会的立場に立ち、その役割に求められるコミュニケーションを英語や中国語で行い続けたからこそ、ビジネスレベル以上になれたのだと思います。

 

日本語で「役職が人間を育てる」という言葉がありますが、外国語学習においても全く同じことがいえると思います。そう考えると、外国語ビジネスレベルになるための効率の良い方法は、「外国語圏への移住」か、「外国語を日常的に使う職場への転職」になるかと思います。

私自身に関していえば、これまで、英語圏や中国語圏で暮らし、働いてきたおかげで両言語ともビジネスレベルになれたけど、現在「使用レベル」(習熟度30%強)にある韓国語とタイ語については、今みたいに日本で暮らして仕事も日本語中心という状況が変わらなければ、ビジネスレベルの達成は難しいと感じています。全く不可能とは思わないけれど、多分、ものすごく時間がかかる。

逆に、私が韓国やタイに移住してしまえば、私は日常的に韓国語またはタイ語環境にどっぷり漬かる上に、会社経営者としてビジネスの現場でそれらの言葉を使うはずなので、ビジネスレベルの達成は間違いなくできると思います。いま、私の手持ちの言語知識や学習速度から考えると、

・韓国語の場合、半年~1年程度で、ビジネスレベル達成可能
・タイ語の場合、1年~1年半程度で、ビジネスレベル達成可能

mygogakulevel

 

この論法でいくと、「日本人が日本に住み続ける限り、外国語のビジネスレベル達成はほぼ不可能」みたいにに聞こえるかもしれませんが、上に述べた通り、外国語を日常的に、様々な社会的立場で使う言語環境に身を置くことができれば、実現可能だと思います。たとえば、日本に住んでいても「外資系または海外事業部に属し」、「職場では英語をメインに使う」環境で過ごし、経験値を積めば英語ビジネスレベルにはなれるでしょう。

 

私が経験した、いくつかのエピソードを紹介します。

私はTOEICスコア845点の状態で、2000年5月に、オーストラリア・シドニーに移住しました。到着後すぐ就職活動をはじめ、奮闘3か月間、11社に落とされ12社目でようやく採用され、IT技術者として晴れて入社。

ただ、それまでの人生で、「1日8~9時間、英語だけの環境で仕事する」という経験がなかったため、入社当初は苦労しました。職場の同僚はフレンドリーで居心地よかったけど、一日の仕事が終わると疲労困憊、もう何も考える気力が残っていませんでした。

英語メールの書き方でも苦労しました。入社から半年ほど経った頃、私のメールの書き方が適切ではないと上司から注意され、英語ネイティブの同僚に、私がメールを出す前に、いちいち添削してもらった時期があります(今考えると、そいつは技術家肌でメールが得意ではなく、最適な人選だったとは思えないけど・・)。

メールや会話含め、英語のハンディを感じずに仕事できるようになったのは、入社1年半後くらいだったかと思います。しかし、ようやく一息つけたかと思った頃、私はLotus Notes技術チームのリーダーとして、若手の社員のメンター(世話役)をやるように命じられました。でもって、私の配下になったのが、マシンガンのような速さの英語をまくしたてるネイティブの女の子2名で、聞き取るのも大変で参りました。

そんな感じで、いろんな苦労がありましたが、5年近くもの間、英語環境の職場で働いてしまえば、もう言葉の苦労はありません。英語のビジネスレベルは、一生キープできる自信がつきました。

 

その後、私は2005年3月に、オーストラリアから中国へ国際転職。大連ソフトウェアパーク内で働くことになりました。私は台湾での留学経験があるので、中国語の会話は最初から問題ありませんでしたが、ビジネスの現場で中国語を使うのは初めてでした。

オーストラリアなど英語圏の職場は、「誰もが英語使うのは当たり前」の世界で容赦ありませんでしたが、中国の場合はもう少し優しく(?)て、外国人が中国語をしゃべることを、それほど期待されませんでした。フィリピン人やインド人など、中国語を一言も話せない、漢字読めない社員も相当数いましたし、彼らには、「中国人社員の英語力向上のため、職場では英語だけしゃべって欲しい」と期待されていました。

ただ、私の場合はなぜか、入社1日目から中国語環境のPCを渡され、中国語オンリーの社員研修を受けさせられました(同日入社の中国人新入社員数十名に混ざってしまい、外国人だと気づかれなかったのかも…)。

この職場で働いてみると、私が外国人として、英語で話すこと(=中国人社員の英語練習台になること)を一応期待されてはいましたが、コミュニケーションの効率を考えると、私はどう考えても、中国語を使わざるを得ませんでした当然ながら、社員の95%以上が中国人で、英語得意な人は少数。チームミーティングでは大体10~15名ほど参加。私以外、全員が中国人(または華僑)で、会話は当然中国語になる。私だけのために英語を使うと効率が著しく落ちるわけです。

あと、中国のITの職場は社員の入れ替わりが激しく、当時チームリーダーだった私は、毎日のように、採用のための面接をしましたが、そこでの会話は当然中国語になりますし、また、現地の人材紹介の会社ともたくさんやりとりしましたが、彼らの英語力は限りなくゼロに近いので、結局は、中国語使わないと仕事にならないのです。

そこまでやれば、否応なく、中国語はビジネスレベルになりますし、英語と同様、一生ものの能力になります。

 

私の「マルチリンガルになる」連載は、これで終わります。最後に一言、私が、今回の連載を思い立った理由について書きます。

一言でいえば、「日本でマルチリンガル(多言語話者)を一人でも増やしたい、そのために貢献したい」という気持ちから発しています。

私が何か国語話そうとも、そのスキルは私の頭脳の中にしかありませんから、儚いものです。私の寿命が尽きてしまえば、途端に、終わってしまいます。しかし、私の分身よろしく、5ヶ国語、6か国語を操る日本人を多数輩出することができれば、全く別の話になります。

世界数か国で、ITビジネスの最前線で長年働いてきた私の肌感覚でいうと、「日本の首都・東京には、グローバルビジネスを支えるマルチリンガルが数十万人必要」、「それができて、はじめて、香港やシンガポールに対抗できる」と感じます。これまで、それができなかったから、香港やシンガポールにアジアパシフィックの本社の座を奪われてきたわけで…

これは大変壮大な話で、私は余りにも微力ではありますが、何らかのかたちで、「マルチリンガル育成教育」に関わっていきたいし、良い方法論を模索してきたいと思うのです。

 

その第一歩として、初めて、「マルチリンガル」ねたで講演することになりました!いつもは不動産の話ばっかりだけど、たまには語学の話もいいですね。興味ある方は、2月29日(月)夜、銀座へGO!

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【第10回講座】 銀座夜大学『マルチリンガル(多言語話者)になる方法』

外国語はカンタン。やり方次第では、一生に10言語、20言語の習得だって十分可能!
5ヶ国語を操り、年間1言語ずつレパートリーを増やしているという客員教授 鈴木学氏の頭の中と学習方法を大公開します!英語学習で苦労する人生とは永遠にサヨナラしよう☆

◯日時:2月29日(月)19:00~22:00
◯授業料:21時までのご来店:6,000円
(ドリンクチケット2枚&ブッフェ料理)
      21時以降のご来店:2,500円
(ドリンクチケット2枚)

会場:SHINOBY’S BAR 銀座
104-0061 東京都 中央区銀座5-10-10 6階

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マルチリンガルになる方法‐各論編2)言葉を「使える」レベルにする

こんばんは、Manachanです。連載ブログ「マルチリンガルになる方法」、各論編2)に入ります。

私の言語習得理論は、別名、「5-30-80の法則」といいます。ある言語を母語として育ち、成人した人が外国語を学ぶ場合、その達成度において3つのマイルストーン(目安)を想定します。母語の言語能力を100%とした時、外国語の学習が進むにつれて、

片言レベル(5%)
   ↓
使用レベル(30%)
   ↓
習得レベル(80%)

と、進んでいく…今回、各論編2)では、「片言レベル」(5%)を「使用レベル」(30%)に、ランクアップする方法論について書きます。私は、「5%から30%への移行」段階こそ、この連載のハイライトだと思っています。世の中、この段階でつまずき、外国語学習を中止・断念する人が余りにも多いからです。

私自身は、現時点で5ヶ国語できるマルチリンガル(多言語話者)とはいえ、これまで、いろんな言語の習得に挫折してきました。いま思うと、そのほとんどが「5%→30%」の段階で起こっています。その苦い経験を糧に、学習における「態度」や「方法論」を改善してきた結果、今では「一旦やると決めれば、少なくとも30%は必ず達成する」自信がつきました。その経験やテクニックを、皆様とシェアしたいと思います。

 

どの言語を学ぶにせよ、「30%」を達成するために、私が絶対に怠らないことは、二つ。

1)文字や声調記号を覚える

2)それらを使って、自分のオリジナル文章をたくさん書く。

 

1)について…英語をはじめ、アルファベット表記の言語を学ぶ場合、文字を覚える苦労は少ないでしょう。また、日本人の場合、漢字をすでに知ってますので、中国語の漢字を苦にする人は少ないでしょう。

しかし、タイ文字、アラビア文字、インドのデーヴァナーガリー文字など、見慣れない文字になると途端に拒否反応を示し、「こんな、ミミズがのたくったような記号、覚えられるか!」といって、最初から諦めてしまう人は多い。例えば、タイに長年住んでいる日本人で、会話は上手にできるのに、タイ文字が読めないという人は少なくありません。

私の学習スタイルは、文字の学習を大変重視します。いくら話せても文字が分からないと、新聞雑誌を原語で読めない、看板に書いてることも理解できない、メールも読めない書けない…そもそも、その言語で社会生活ができないからです。

それに、どんな文字でも、少なくとも漢字を覚えるよりはラクでしょ…と思います。日本で育てば、漢字という、世界でもトップクラスに難解かつ複雑な文字を、すでに何千個も覚えているわけです。私の息子は、7歳で小学1年生ですが、1年生のうち80個の漢字を覚えなくてはなりません。

それに比べて…タイ文字、子音字が44、母音字が32、全部で76しかない!(しかも、ほぼ使われなくなって覚えなくても良いものもある)。1年生の子供が学校で習う漢字数より少ないんだから、良い歳した大人なら覚えられるはずじゃんと思うのです。あとアラビア文字、インドの文字…数え方にもよりますが、少なくとも、日本人が大人になる前に覚える漢字みたいな膨大な数ではありません。

もっとも、文字を覚えてもそれですぐ読めるとは限りません。たとえばタイ語の場合、文字表記と発音が一致しないことも多いし、あと、文章のなかで単語と単語がどこで切れるか等々…結構な数の文を読んだり、書いたり、「場数」がそれなりに必要になります。
日本語と同様、タイ語の文は単語の切れ目を見つけるのに慣れが必要。

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あと日本人の場合、日本語にない「声調」のある言語を学ぶのに苦労する方も多いですね。中国語をはじめ、タイ語、ベトナム語等々…

あと、特に中国語やベトナム語は、日本語にない発音が多い上に、厳密に正しい発音をしないと通じないとか、別の意味になってしまうことも多いので、初学者にはその苦労は避けて通れません。それも、正しい文字・声調記号とセットで、覚えなければなりません。

 

どの言語も、そう簡単ではありません。でも、やればやるだけ、成果が出ます。それなりの時間をかけて、文字、声調記号、それに対応する発音を覚え、語彙数が500~1000程度に達した頃に、「到達度30%」のラインが見えてくるはずです。

そこに到達するスピードを早める方便として、私は、「自分オリジナルの文章をたくさん書く」ことを心がけています。語学の上達なんてシンプルなもので、結局、「アウトプットした回数と量」で決まりますから。

もちろん、初心者が書いても当然間違いだらけなので、ネイティブの先生に添削してもらう必要があります。その意味で、マンツーマン式あるいは少人数制の語学学校に行くか、あるいはネイティブの先生を見つけて教えてもらった方がいいですね。

 

私の場合、「習熟度30%」の達成基準として、「次の文章を書けるかどうか?」を、一つの目安にしています。

 

『マックスコーヒー 故郷の味』

私は千葉県の出身です。私が10歳の時、初めて口にしたコーヒーは、「マックスコーヒー」・・・これは千葉県と、隣の茨城県でだけ売られています。一缶あたり、約30グラムの砂糖が入っている、おそらく日本一甘いコーヒーです。

私が千葉に住んでいた頃、マックスコーヒーは日本中の誰もが飲む、ありふれた普通のコーヒーだと思っていました。でも大人になり、東京に引っ越すと、人々はマックスみたいな激甘コーヒーをあまり飲まず、甘さ控えめのコーヒーを好むことに気が付きました。都会の人は健康志向なのでしょうね。

たまの休みに、千葉の実家に帰る時、マックスコーヒーの自動販売機が見えると、ついつい買ってしまいます。そして一服、甘い!!!!これぞ、故郷の味。

(注.今では、マックスコーヒーは、ジョージア・マックスコーヒーになり、東京都内でも買えるようになっています。)

 

タイ語で書いたのが、これ…(学習開始後、5か月半後に執筆)

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トナム語で書いたのが、これ…(学習開始後、3か月後に執筆)

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こういう文章を、辞書ひきながらでも書けるようになれば、不完全とはいえ、一定レベルの読み書きはクリアし、言葉を「使える」レベル…「習熟度30%」近辺に達したとみなして良いと思います。

 

また、最近はどの国でもスマホ、PCの使用頻度が増えているため、「外国語の文字をタイピングできる能力」も大事になってきました。

タイ語のタイピングができれば、たとえばバンコクでタイ人とスマホで連絡とりながら待ち合わせすることもできるし、美味しい店をスマホで検索することがもできるわけで…行動様式がぐっと、現代人っぽくなります。

 

私のPCに、タイ語のキーボードシールを貼ったら、入力作業がラクになりました。

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到達度30%になれば、外国で働くことも、なんとなく視野に入ってきます。例えばの話、バンコクで、「主に英語を使うけど、タイ語でのメールやりとりが少しだけ発生する職場でのオフィスワーク」があれば、今の私ならこなせると思います。あと数か月頑張れば、ベトナム語でそれをやることもできそう…活躍の場が世界に広がりますね。

とはいえ、「タイ人のお客さんとタイ語でやりとり」するとか、「大量のタイ語の資料を読みこなして仕事」するとか、「タイ語の経営会議をこなして、タイ人の部下に指示する」ような職場は、今の私にはさすがに無理です。それには、「習得レベル」(習熟度80%)が必要でしょう。

そのレベルにいかに達するのか・・・次回のエッセイ(各論編3、最終回)で書きます。お楽しみに。

マルチリンガルになる方法‐各論編3)「お金稼げる」レベルの外国語力を身につける

 

2016/2/17補足…各論編1)で、「英語をマスターしてから次の言語に挑戦」というアプローチは効率悪いと書いた通り、我々マルチリンガルの言語学習は、「ゼロから積み上げ」ではなく、「各言語の共通部分をつなげていく」アプローチをとります。

極端な例かもしれませんが、その典型例として、私がいま使っている「タイ語、ベトナム語共通ノート」を紹介します。これは、「ベトナム語の単語を新たに覚える時に、同じ意味の言葉をタイ語でも書いてみる、知らなければ辞書で調べてみる」という趣旨でつくっています。これにより、タイ語とベトナム語で共通する部分を見えやすくします (注.現時点ではベトナム語の語彙数が少ないので、ベトナム語からタイ語は何とかできても、その逆は難しいです)。

5言語、6言語、或はそれ以上できる人が、世界には結構います。彼らマルチリンガルが新たな言葉を覚える時、意識的または無意識的に、このような「共通部分をつなげる」アプローチを取っているはずと思います。

タイ語とベトナム語は、そんなに近い言葉とは思わないけど、英語、ドイツ語、オランダ語のように相互に近い言語同士なら、「2つか3つ、同時に覚え」てもいいんじゃないかなと思います。

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マルチリンガルになる方法‐各論編1)世界中の言葉をタダで学ぼう!

こんばんは、Manachanです。

語学系の連載ブログ日記「マルチリンガルになる方法」、いよいよ各論編ですね。今回は初級編、「片言レベル」になる方法について書きます。

 

このブログ読者の大多数は、日本語のネイティブだと思いますが・・・ちょっと想像してみましょう。もしあなたが外国人で、日本語知識が全くゼロの状態で、突然、来日することになったら、どうやって、言葉を覚えますか?

そして、横浜や千葉のはずれの方、ほぼ日本語しか通じない駅に、たった一人で降り立ったら、現地の人たちとどうやってコミュニケ―ションを取りますか?

 

私は世界5大陸を旅したバックパッカー、言葉が通じなくて不自由した経験を各国で死ぬほどたくさんしてきましたが、「最低限のサバイバル語彙」さえ学べば、食べ物を買ったり、トイレの場所を聞いたり、宿を取ったり、次の場所に移動する位はなんとかできます。それに必要なのは、

・「すみません」、「ありがとう」、「さようなら」など簡単な挨拶
自己紹介
・「いくら?」、「どこ?」、「何?」など、5W1Hを表す言葉
・1~100くらいまでの数字

 

以前は、「ポケット○○語会話」とか、「地球の歩き方の付録」みたいな、紙媒体しかありませんでした。でも、紙だと読んでて疲れるし、発音も正しくできないので現地で通じなかったりと、何かと不便でした。

でもネットが発達した今は、Youtubeで無料の語学ビデオがたくさん出ています。英語話者を対象にする日本語の教材だと、たとえばこんなものがあります。ビジュアルな映像で分かりやすいし、ネイティブが話すから正しい発音も覚えられて良いですね。

 

簡単な英語ができれば、この種の教材の探し方は簡単です。ネット接続して、ブラウザーを開いてGoogle等で、

Learn (言語名) in 3 minutes

と検索すればたいてい、出てきます。まず最初に、お隣の言葉・韓国語でやってみましょう。

 

Learn Korean in 3 minutes

Youtubeビデオが、ちゃんと出てきますよ~。

learnkorean

 

これを、中国語(Chinese)、フィリピン語(Filipino)、ベトナム語(Vietnamese)、タイ語(Thai)、インドネシア語(Indonesian)で換えて検索しても、同じ結果が出てきます。

chinesefilipinovietnamthai

 

ヨーロッパの言語名を入れてみても、同じシリーズが出てきます・・・これ、全部タダなんです。すごく便利な時代になりましたね。

european

 

よりマイナーな、中欧~東欧の言葉を学ぼうとすると、日本国内で書籍を見つけること自体が難しいですが、ネット社会のおかげで、今やどんな言葉でも、3秒で検索できてしまいます。費用もゼロ。

 

Veronicaさんから、チェコ語を習ってみよう

 

Joannaさんから、ポーランド語を習ってみよう

 

Evaさんから、ブルガリア語を習ってみよう。
(可愛いな。俺の家庭教師にしたいよ~)

 

この「3分で学ぶシリーズ」は優れもので、一通り聞けば、自己紹介、挨拶、1~100までの数、5W1H等、「最低限のサバイバル語彙」がほぼカバーできてしまいます。言語にもよっても違いますが、シリーズは5~8回。全部で30分もあれば十分。

私は電車の移動時間を利用して、この「3分で学ぶシリーズ」を、BGMとして聞いています。別に肩に力を入れて覚えようとはしてません。東欧の言葉を、仕事で使わなきゃならないプレッシャーは今のところないから…

(一方、タイ語、ベトナム語等、東南アジアの言葉は、今まじで、仕事で使わなくちゃならないため、学習モードで取り組んでます。詳しくは各論編2)で…)

 

私がなぜ、こんなことをしているかというと、

言語の知性やセンスを身につけるのに役に立つから…

 

言語の知性・センスとは、何か?

・各言語間の語彙・構造など、共通部分を見出して、コミュニケーションに活かす能力

・各言語に使われる多様な発音や声調を、聞き分ける能力

・各言語に使われる文字を識別する能力   等々…

 

たとえば、先に紹介した、「チェコ語」、「ポーランド語」、「ブルガリア語」を、一通り聞き比べてみましょう。それぞれの言葉が、かなり似ていることに気づくかと思います。特に「数字」などは、笑っちゃう位、ほとんど同じですよね。

また、どの言葉にも、男性名詞、女性名詞、中性名詞があり、名詞や動詞が語形変化したりと、基本的な構造がほぼ同じことにも気づくかと思います。もっとも、語彙は結構違いますけど…全体的にみて共通部分はかなり多い。

スロバキア語に至っては、基本構造どころか、語彙の多くがチェコ語と一緒じゃん、という印象。驚くほど似てますね。

 

もっとも、ヨーロッパの言葉が似た言葉ばかりとは限りません。例えばハンガリー語なんて、チェコやスロバキアのすぐ隣にあるのに、言葉はおそろしく違います。

 

Liviaさんから、ハンガリー語を習ってみよう。

(キレイですね~、健康美人という感じで。最近、一番ハマってるかも…)

 

あとフィンランド語とかも、他の北欧の言葉と全然違う。隣のスウェーデン語と聞き比べても、似てる部分がほぼ見いだせない。

Paulaさんから、フィンランド語を習ってみよう

 

上にみるように、世界中の各言語は、お互いに共通する部分もあり、そして違う部分も当然あります。

言語は生き物。長い歴史のなかで、隣接する言語同士が影響しあい、語彙を借りながら発達するものです。お互いに陸続きで距離が近ければ、気候風土や食生活が似通う分、語彙の面でもかなり共通するものです。また古代中国、古代インドみたいな大文明が栄えた地域では、周辺の諸言語が文明の中心地から多くの言葉や文字を借ります。日本語だって、中国生まれの漢字を借用して発達してきたわけですよね。

 

私たちマルチリンガルは、各言語の「共通部分」に、本能的に注目しますなぜなら、私たちは「外国語を一から学ぶ」というより、すでに知ってる言葉と、これから学ぶ言葉の共通部分を使ってコミュニケーションする」から・・・

言い換えれば、頭のなかに、いろんな言葉の要素(音や意味や文字)が、リレーショナル・データベースのようにお互いに関連付きで入っていて、それらを「つなげる」ことによって、新しい言葉を覚えたり、外国人と意思疎通するのです。

 

だから、

・片言レベルでも構わない。言語のレパートリーは、多ければ多いほどよい。

・たくさんの言語を知っていれば、意外なところで、役にたつはず。

というのが、私たちマルチリンガルの自然な感覚です。たとえばの話、

 

・チェコ語の「C」は英語の「C」と違って「ツ」という発音のようですが、中国語学習歴があるおかげで「中国語のC」と同じだと、すぐ理解できる。

・モンゴル語はロシア語と全く系統の違う言語ですが、同じキリル文字を使っています。以前、ロシアを旅した時にキリル文字を読めるようになっていたので、モンゴルに行くと看板がとりあえず読める。

「中国語の知識がチェコ語に役立つ」とか、「ロシア語の知識がモンゴル語に役立つ」というのは、意外かもしれませんが、マルチリンガル的には腑に落ちる話です。

 

ですので私たちは、

・「英語をマスターしてから、次の言語を学ぶ」みたいな考え方を、本能的に嫌います。

なぜなら、欧米圏には英語に近い言葉がたくさんあり、その知識が少しでもあれば英語学習の上でもシナジーが活かせると考えるからです。ですので日本人が英語だけ学んで、他の言語を禁欲的にまで学ばないというのは、マルチリンガルの感覚でいうと極めて効率悪い。

 

繰り返しになりますが、今は「タダで世界中の言語が学べる」時代。マルチリンガルにとってはむちゃくちゃ嬉しい時代ですし、読者の皆様も、世界中の言葉のビデオクリップを聞くことによって、マルチリンガル的なセンスが身につくかもしれません。

もし言葉に興味あればの話ですが、ビデオ聴くコストはゼロだし、使う時間もわずかで済むし、やらない理由はないと思いますけどね…

 

次回は、各論編2)。片言レベルを超えて、「とりあえず読める、書ける、タイプできる、ある程度聞き取れる・・・」使用レベル(習熟度30%)になるための学習方法について書きます。お楽しみに。

マルチリンガルになる方法‐各論編2)言葉を「使える」レベルにする

 

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マルチリンガルになる方法‐総論編

こんばんは、Manachanです。

最近、ブログ読者の方々や、不動産セミナーに参加された方々から、「どうやったら、外国語を覚えられるようになるのか?」、「良い学習方法を教えて欲しい」みたいな質問を受ける機会が増えてきました。

 

私は、「多言語話者」(マルチリンガル)の一人。国際結婚している関係で、我が家では常に日・英・中の3か国語が飛び交っておりますし、この三言語は仕事でも、ほぼ毎日使っています。

それ以外に、数年前は韓国語を仕事で使っていた時期がありますし、今ではタイ語やベトナム語を学校で学びつつ、数か月に一度は、現地の仕事で使っています。日本に居る時は、タイ語とベトナム語の宿題を同時並行でやったりします。

 

世界的にみて、マルチリンガルは決して珍しくありません。欧州のスイスやベルギー、東南アジアのマレーシア、シンガポールやフィリピンなど、多言語を日常的に使う社会が数多く存在し、特別な教育を受けなくても誰もが2言語、3言語使えるのが当たり前、という社会は結構多いからです。

ですが、私がいま暮らしている日本では、マルチリンガルは相当珍しい。特に、英語や中国語の能力はビジネスでのニーズも強く、市場価値も高い。私も自身の多言語能力に、これまでずいぶん助けられてきましたし、今でもそうです。

また、日本に限ったことはありませんが、仕事で英語・中国語を使う必要に迫られている方々も確実に増えており、忙しい業務をこなしながら外国語習得に苦労されている方々も少なくありません。外国語学習への関心が年々高まる昨今、私も貢献したい気持ちは十分あります。

 

私本人の主観でいうと、「苦労して外国語を覚える」感覚が全くないんですよね。日常的に多言語を使うのが当たり前な生活だし、これまで学んだことのない新しい言葉を学ぶ場合も、教科書・辞書首っ引きで一生懸命勉強するよりも、「生活のなかに新しい言語を取り入れて、身体で、自然に覚えてしまう」感じ。

たぶん、言語習得にあたって、マルチリンガルとして自然な、頭脳の使い方をしているのだと思います。だから常にEffortless(努力しない、骨が折れない)だし、それでも成果が上がるのです。

 

いまの日本で、誰もがそれを真似できるとは思いません。脳の構造や使い方は一人ひとり違うし、各人が置かれている言語環境も違うからです。とはいえ、私たちマルチリンガルが、

・どのような枠組で、語学力というものを捉え、
・どのような態度で、言語習得に取り組み
・どのような方法、テクニックを使っているのか?

これは、外国語習得を目指す誰にとっても有益だと考えますので、今回、私の頭のなかにあるものを文章にしてみますね。

 

そもそも語学力とは、何か?マルチリンガル的に実践的に定義してみると、初歩からネイティブに近いレベルの習熟まで、それぞれ異なる数段階のレベルから構成されていると思います。

例えば、ある言語のネイティブとして育ち、成人し、その言語で社会生活を営んでいる人間の習熟度を100%とすると、

 

・「片言」レベル(習熟度=5%、語彙数50~100前後)

基本的な挨拶、1から100までの数字、物を買う、場所を聞く等々・・・「最低限のサバイバル会話力」。

 

・「使用」レベル(習熟度=30%、語彙数500~1000前後)

いくつかのバリエーションの会話ができる他、簡単な文章を読んで理解し、簡単なエッセイを文章にできる。時間がかかっても文字をタイピングできる、「家を借りる」、「請求書の内容を確認する」等のコミュニケーションが何とかできる等々…「社会生活する上での最低限の言語力」。

 

・「習得」レベル(習熟度=80%、語彙数5000~10000以上)

読解、作文、聴解、いずれにおいても大学等の専門的学問や職業がこなせるレベル。専門的な内容の理解、同僚・上司との協働、顧客・得意先との会話のキャッチボールができる等々・・・「仕事するのに十分なビジネスレベルの言語力」。

gogakulevel

 

でもって、各レベルに達するための典型的な学習方法ですが、

 

「片言レベル」に達するには、フレーズブックとか、Youtubeなどにアップされている基本的な語学教材を聴く程度で十分。教科書、辞書などは特に必要ない段階。

「使用レベル」に達するには、ある程度の語彙量のほか、文字も読めなくちゃならないし、文法・語法の理解も必要。教科書や辞書はほぼ不可欠になります。独学でもできますが、学校等に行ってネイティブの先生に習った方が効率良いでしょう。

「習得レベル」に達するには、その言語を日常的に使う仕事や専門学習など、「場数」がモノをいう世界になります。大学生、会社員、経営者など、自分自身がある社会的立場に立ち、それをわきまえて適切な言葉を使う「経験」が必要なので、座学での習得は難しいレベルになります。

 

上記のフレームワークでいうと、私の場合、`

習得レベル以上(仕事で使える)・・・日本語、英語、中国語の3言語

使用レベル以上・・・日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語の5言語

 

私は、「使用レベル」を達成すれば、「~語ができる」と言って差支えないと考えますので、人々には「自分は5ヶ国語できる」とお伝えしています。今年後半には、現在学習中の「ベトナム語」も使用レベルになり、「6か国語できる」状態になるはずです。

mygogakulevel

 

私があと何年生きるか分かりませんが、平均寿命通り70~80年生きられて、かつ、ビジネスの上で、いろんな言語を学ぶ必要性に迫られれば、死ぬまでに「20か国語」くらいはできるようになると思います。少なくとも、今後数年、タイ語、ベトナム語以外の東南アジア言語、インドネシア語とかビルマ語とかクメール語とかは、多分「やらなきゃならない」と思うので、それだけで「10ヶ国語」はほぼ確定ですね。

ただ、私が明日にでも交通事故等で死ぬ可能性はゼロではないので、多言語学習の方法論やアプローチだけは、早めに皆さんにお伝えしなくちゃと思っています。

 

次回以降は、「各論編」を、3回にわけてお届けする予定です。お楽しみに。

各論編1)…「全くのゼロ」から、「片言」レベル(習熟度5%)まで、いかに学習するか?

各論編2)…「片言」レベルから、「使用」レベル(習熟度30%)まで、いかに学習するか?

各論編3)…「使用」レベルから、「習得」レベル(習熟度80%)まで、いかに学習するか?

 

各論編1)へ続く、

マルチリンガルになる方法‐各論編1)世界中の言葉をタダで学ぼう!

 

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マルチリンガル(多言語話者)からみえる世界

おはようございます。Manachanです。今日の日記は、久々の語学ねたで。

私が住む東京は、日本国ではピカイチの国際都市。23区では外国人が住民全体の4~5%を占めますが、それでも、言語環境的には日本語が支配的な世界です。東京に住み、働き、子育てするとなると、実際問題、日本語の読み書き会話ができないとかなり不便。英語ネイティブでさえ、東京暮らしが長くなれば、多くは必要に迫られて、日本語を学ぶことになります。

そして、日本で生まれ育ち、日本以外の国で暮らしたことのない人の大部分は、実用的な意味では「日本語オンリー」の「モノリンガル」(単一言語話者)です。

 

そんな日本国・東京にあって、私は珍しく、日々、複数の言語を使う「マルチリンガル」な環境に身を置いています。私は国際結婚しており、家に帰れば、日本語、英語、中国語(北京語)が飛び交います。私と妻は中国語で、私と子供たちは日本語で、妻と子供たちは英語で、それぞれ会話するからです。我が家では毎朝、オーストラリアにある妻の実家とスカイプでつないで話しますが、そこでの会話は英語と中国語。私も妻も、二人の子供たちも、誰もが複数言語を使い、相手によって使う言語を変えて話します。

外に出れば、日本語はもちろん、英語も中国語も、仕事で毎日使います。その他、仕事の必要に応じて、新たな言語を学んでいます。かつては韓国語、今はタイ語とベトナム語です。毎週、東京・飯田橋にあるアジア系語学学校に通い、「タイ語中級」と「ベトナム語初級」クラスにいますが、先週、こんなことがありました。

学校の受付にいるのは、普段は日本人なのですが、今回だけなぜか、タイ語の先生が受付に座っていました。この先生は日本語できますが、「タイ語中級クラス」の生徒にはタイ語しか使わないので、会話は当然「タイ語のみ」になります。でも、私が今回行くのは「ベトナム語初級」教室。

ベトナム語教室に入るまで、ずっとタイ語で話していたので、私の頭のなかはタイ語モード。クラスが始まっても、ベトナム語の単語ではなくタイ語が出てきてしまう。しかも、隣のクラスで「タイ語」や「韓国語」をやってて、その音声が漏れ聞こえてくる。私の耳はどうしても、「タイ語」や「韓国語」を拾ってしまい、ベトナム語の単語が出てこない。頭をベトナム語モードに切り替えるまで、15分くらいかかってしまった・・・

 

日々、そんな暮らしを送っている「TOKYOマルチリンガル」な私からみると、この国の大部分を占める「モノリンガル」な方々の発想が、良くも悪くも、不思議だなあと感じることが多々あります。たとえば、

 

1)大金かけて子供を英語の幼稚園・小学校に通わせるのは、なぜ?

都内では近年、「バイリンガル幼稚園」、「バイリンガル小学校」をウリにする、学校と英会話教室を兼ねたような教育施設が増えています。学費は結構な金額で、幼稚園の場合、私の知る限り月謝は最低8万円から・・の世界。

日本国内では英語環境そのものが貴重。家庭内で日本語の環境しかない親が、せめて「子供には英語を」と思い、お金をかける気持ちはよく分かりますが、日常生活自体がマルチリンガルな私からみると、「英語環境」は「身の回りに、当たり前にあるもの」で、水や空気のように自然なもの。そこにお金をかけようという発想にはなりません。

地方出身で、「アパート借りると駐車場がついてくるのが当たり前」な環境で育った人が、東京に来て、「駐車場だけで月3万円以上かかるのに驚く」に近い感覚かもしれませんね。

 

2)「Manachanは語学の天才だから・・・」と言われるのは、なぜ?

私が複数言語を使いこなすことは、日本語モノリンガルの方々からみれば、「特殊能力」に見えるのかもしれません。いろんな場面で、「Manachanは語学の天才だから…」と言われます。言外には、「俺は天才じゃない、フツーの日本人だから、日本語だけでOKよ」みたいな意味が込められています。

確かに、複数言語を実用で使えることは紛れもない「スキル」ですが、私自身に特殊能力が備わっていて、平均的な人より格段に早く外国語を覚えられる、ということではない気がします。それより、「普段、複数言語を使う環境で暮らしている」という「環境要因」の方が大きい気がします。

世界には、日本や中国、英語圏のような「比較的モノリンガルな社会」がある一方で、欧州の小国、フィリピン、マレーシア、シンガポールのような「マルチリンガルな社会」もたくさんあります。後者の国々では、多くの人が当たり前に複数言語を使いこなすので、一般の日本人からみると「すげー!」と思ってしまいますが、それは特殊能力なんじゃなくて、生活の必要に迫られて日常的に複数言語を使っているからできるわけです。語学習得は能力というより、経験。要は「場数を踏む」ことによって身につくものです。

 

3)「通訳、翻訳、翻訳機を使えばいいじゃん!」と安易に考えるのは、なぜ?

モノリンガル日本人のなかには、外国語(特に英語)学習に興味・関心のある方と、関心が乏しい方の両方がいます。後者の方々になるほど、「外国人とコミュニケーションする時、自分が外国語できなくても、おカネかけて通訳・翻訳を雇えばいいじゃん」あるいは、「あと5年もすれば、Googleが翻訳機をつくってくれるから、それ使えば世界中どこでも一発でOKじゃん!」という発想になりがち。

でも、マルチリンガルの私から言わせれば、彼らの通訳・翻訳者、翻訳機に対する大きな期待は、結局、失望に変わるのではないかと思います。なぜなら、彼らの発想には、「マルチリンガルの能力を使って、モノリンガルが満足するレベルの仕事をさせる」という前提があるわけですが、

私を含めて、マルチリンガルの言葉の使い方って、往々にして、モノリンガルのような厳密さには欠けるんです。極めて実用重視で、「100%正確じゃなくても、要は、意味が通じればいいじゃん」と割り切って考えることが多いし、「行間を読む」みたいなことは往々にして苦手だし、面倒臭い。通訳・翻訳に対する、モノリンガルの期待値が100とすれば、たぶん我々マルチリンガルは60~70%しか満足させることができないんじゃないかな(それができる、プロの翻訳・通訳者の方もいますけど・・・)。

Googleが多言語翻訳機を開発するにしても、そこで使われるのは結局、我々マルチリンガルの言語能力や知識。でもって、我々の発想自体が「大づかみ」で「実用重視」なので、翻訳精度の点で、「マルチリンガルの頭脳を大きく超える」ものは、たぶん出てこないと思う。したがって、「日本語しかできない人」が、「日本人同士で行っているレベルの会話」を、「外国人との間でも期待通りにできるようになる」ことを、翻訳機に期待することは当面無理だと思います。

逆に、私たちマルチリンガルの発想は、「自分が外国語能力ゼロのまま、翻訳者・通訳者にコミュニケーションの全てを委ねてしまうのは恐ろしい」と考えます。物見遊山ならいいけど、ビジネスをするなら、少なくとも相手の言ってることがある程度分かるようにならないと不安で仕方がない。その不安を感じる位なら、時間とお金をかけて言葉を学んだ方が早いと考えるのです。

 

4)「英語ができるようになってから、次の外国語」と考えるのは、なぜ?

近年、海外(特にアジア圏)で仕事をする日本人が増え、彼らの語学習得に対する意識は高まっています。それは喜ばしいことですが、多くの人が、「まず英語ができるようになってから、次の外国語(中国語や、東南アジアの言葉)」と言います。アジア圏の多くの国で、ビジネス共通語は結局英語なのでその気持ちは分かりますが、マルチリンガルの私からすると、「もう少し、柔軟な考え方してもいいんじゃいかな~」と思ったりします。

なぜなら、アジア圏には、日本人にとって、英語よりずっと習得簡単な言語がたくさんあるのです。韓国語がその筆頭だと思いますが、その他、インドネシア語(≒マレー語)、中国語、ベトナム語なども、少なくとも英語に比べれば短期間に習得できると感じます。必要に応じて、そちらの言語を先行させてもいいし、英語と並行してもいいし・・・比較的習得簡単な言葉からスタートすることで、外国語学習が楽しくなったりする効果は、やり方によっては確かにあると思うのです。

 

以上、東京に住む圧倒的少数派マルチリンガルの「ぼやき」でした。

 

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マルチリンガルになるには?

こんばんはManachanです。今回は、語学ねたで書きますね。

私は仕事の都合もあり、今年3月からタイ語を学びはじめ、10月からベトナム語も学んでいます(タイ語学習も中断せず継続中…)。

 

ベトナム語をはじめて感じたことは…タイ語との比較でいうと、

・タイ語はタイ文字、ベトナム語はアルファベット表記だから、後者の方がビジュアルに覚えやすく、頭に残りやすい。

・だから、ベトナム語の授業を受けた後、タイ語をきれいさっぱり忘れてしまいやすい。

 

タイ語学習をはじめて7か月。ベトナム語はまだ1か月だから、タイ語の語彙の方がずっと多いはずなのですが、ベトナム語の単語を覚えた途端、タイ語の記憶が消え、ベトナム語に置き換わってしまう気がするのです。

たとえば「雨が降る」は、ベトナム語でmưa。タイ語でฝนตก(Fon Tok)といいますが、mưaが頭に入るとฝนตกを思い出せなくなったり、あるいはタイ語でฝนตกと言おうとしてベトナム語のmưaが出てきたりするのです。

 

これではまずいと思い、学習方法を変えました。

・ベトナム語の単語とタイ語の単語を一緒に覚える

・ベトナム語の作文とタイ語の作文を一緒にやる (同じ内容の作文を、タイ語、ベトナム語の2バージョンつくる)

「二言語同時学習」、私オリジナルの方法ですが、結構気に入っています。まずタイ語の単語を忘れなくなったし、それに、ベトナム語とタイ語の似ている点、違う点、文章の構成の仕方…等々を「見える化」して、パターン認識できるからです。「2倍の時間をかけて効果3倍」を得ている感覚ですね。

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私、語学の学習は、「Aをとるか、Bをとるか?」ではなく、「AもBも両方」が十分可能だと考えます。語学学習への興味が持続すればの話ですが、私たちの脳は、やる気になれば何十か国語を格納できるキャパを持っているはずです。

そこまでいかなくとも、一つの事物に複数の言葉を当てはめて認識することは、日本語の世界でも当たり前に行われています。たとえば「ご飯」と「メシ」、「お尻」と「ケツ」が同じ意味なんて、誰もが知ってることですよね。また地方出身者が東京に来て暮らすと、地元の言葉と東京の言葉と、二つセットで覚えたりします。例えば北関東出身者の場合、「だいじ」と「だいじょうぶ」、「青なじみ」と「青あざ」が同じ意味だと認識するわけです。こういう概念操作を外国語まで延長すると、「バイリンガル、マルチリンガル」への道が開けてきます。

 

日本ではまだ少ないかもしれませんが、世界には3言語以上話す「マルチリンガル」の人がたくさんいます。アジアでいうと、たとえばフィリピン・セブ島の人は、母語が「セブ語」、学校で国の公用語「タガログ語」と、ビジネス共通語の「英語」を習い、普通の大人なら当たり前に3言語を話します。マレーシアの華僑とかも、「英語+北京語+マレー語」のマルチリンガルが当たり前で、彼らが来日して日本語をマスターすると4言語目になったりします。

彼らをみていると、複数言語を使う社会環境もさることながら、頭の使い方が「マルチリンガル的」、つまり、多言語習得のために最適化されているように感じるのです。

以前、フィリピンのセブ島に滞在していた時のこと・・現地の15歳くらいの女の子が、5歳くらいの女の子の世話している時、「この言葉は、セブ語では○○、タガログ語では○○、英語では○○」と教えてあげてるんです。つまり、いま私がやってるような「多言語同時学習」を、子供の時から日常生活のなかで当たり前にやっているのです。

 

そういう世界を見てくると、こういう疑問も湧いてきます。

・外国語を学ぶ際、その言語のネイティブから学ぶのが果たしてベストなんだろうか?

・たとえネイティブじゃなくても何言語もできるマルチリンガルから数か国語同時に学んだ方が効率良いのではないだろうか?

 

たとえばの話、私はいまタイ人のネイティブからタイ語、ベトナム人のネイティブからベトナム語を、それぞれ教わっています。普通の語学学習のやり方ですね。

ですが、もしタイとベトナムの間にあるカンボジアやラオス出身で、タイ語もベトナム語も堪能な先生がいたら、その先生から学べないだろうか?

 

ま、普通考えて、そんな先生は滅多にいないと思いますが・・・でも前に述べたように、マルチリンガルの人はマルチリンガルな脳の使い方をして、センスよく多言語を覚えていくので、自分がマルチリンガルになりたいのなら、そういう人から学ぶのが良いと思います。

 

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日本語は特殊なのか?

こんばんは、Manachanです。今回のブログは「言語」の話題でいきますね。

Huffington Postで、最近こんな記事を読みました。「やっぱり奥が深かった。日本にしかない素敵な5つの言葉

「わびさび」、「初心」、「もったいない」等…日本語の印象深い言葉を紹介する記事です。これらの言葉を作者が「素敵」だと思うのは結構なのですが、「日本にしかない」、「世界の言葉ではいい表せない」、「海外の言葉に訳せない」と、本人が根拠なしに思い込んでいるところが気になり、「日本で数少ない、言語学習オタクの不動産投資家」として、一言、コメントしたくなりました。

日本人が書く、「日本語特殊論」、「日本文化特殊論」の類の文章は、昔も今も、よくあります。地球上のあらゆる文化や言語は「固有」で「ユニーク」な面があると同時に、他の文化・言語と共通する部分も必ずあるはずなので、「ひとり日本だけが特殊」という言説は、一般論としては無理があります。

たいていの場合、「日本と比較する対象が偏っている」(例.欧米と日本だけ比較して、東アジアと比較しない)とか、「文化・言語のごく一部の側面だけ切り取って比較する」…そんな文脈のなかで限定的に成立する「日本=特殊」論なので、学問的な正確さとは無縁。むしろ、「日本を特殊な(他に比類ない)ものだと思いたい」という作者の願望が生み出す、珍説奇説の類だと思います。

 

では、学問的な視点から、日本語が世界の言語のなかで特殊な存在かというと…データをどう分析してもそういう結論になりそうにありません。まず、日本語の構造や音素からいうと、

・基本語順が「SOV型」(主語+目的語+動詞の順)…これは、世界の言語の45%を占める、一番ありふれたタイプです。

・「膠着語」(「私、○○する」みたいに、単語に接頭辞や接尾辞を付着させることで、その文の中での文法関係を示す)…これは、ユーラシア大陸のほぼ北半分に分布する「ウラル・アルタイ語族」に共通の特徴で、エスペラントにも採用されています。珍しいとはいえません。

・「母音の数が5」…世界の言語でみると平均的な数で、出現率が最も高い。英語(母音が13ある)の方が却って珍しいです。

・「子音の数が14」…世界の言語でみると「平均よりやや少ない」。数でいえば二番目に多いグループに属します。

 

次に、文字や語彙をみてみましょう。

・「漢字を使う」…これは、東アジア特有の文字体系。いま漢字を使っている社会は中国(台湾、香港を含む)、日本、韓国だけですが、中国が含まれるので使用者数が半端なく多い。地球人類の2割強が使っている文字を特殊とはいえない。

・「借用語(漢語)が多い」…日本語の語彙の約6割が漢語起源とされますが、これに関しては韓国語とベトナム語もほぼ同じ状況。日本語は「東アジアCJKV(China, Japan, Korea, Vietnam)グループを構成する一言語」といえます。

・「カタカナ語(英語由来の外来語)が多い」…とこれは日本語だけでなく英米圏の影響を受けている世界中の言語に共通する特徴です。私が習った範囲でいうと、タイ語や韓国語も日本語に負けず劣らず英語由来の言葉が多い。

 

あえて、日本語が珍しいと思える要素を挙げると、

・「文字が漢字、ひらがな、カタカナの三種類ある」

・「日本固有の語彙を漢字で表記する”訓読み”を発明している」(韓国語、ベトナム語にはない)

・・・それ位でしょうか。ただこれだけをもって、日本語が世界的に特殊だというのは無理があるでしょう。

 

あと、前出の記事に出ていた、日本語の「わび・さび」、「もったいない」、「初心」、「切ない」、「豊富な一人称」が、本当に日本語固有の概念であり、外国語に翻訳不可能なのでしょうか?

思うに、「切ない」に似た気持ちを表す言葉は、たいていの言語にあるのではないでしょうか?また「一人称」の語彙は、敬語や家族呼称の発達したアジアの言語では大抵豊富。たとえば、中国のいろんな地方で話されている一人称の語彙を集めれば、たぶん日本語のそれを凌駕するでしょう。

「わび・さび」、「もったいない」のようなコアな語彙にせよ、日本語が世界中の多くの人に学ばれていけば、そのコンセプトがいろんな文化に移植されます。日本語は辺境の言語ではありません。非母語圏の学習者数でいえば、日本語は世界第7位、約400万人に学ばれている言語です。「わび・さび」、「もったいない」なんて、日本語を学んだ世界中の外国人がすでに使ってますよ。

 

そろそろ、まとめます・・・日本語は特殊な言語なのでしょうか?

・日本語と他の言語を、同じ土俵でフラットに比較する限り、特殊な言語とはいえない。他の多くの言語と共通点を持つ「人類の言葉の一種」であり、より正確にいえば「東アジアCJKVグループを構成する一言語」である。

 

最後に、言語に限らず、日本と外国とを同じ尺度で比較する視座って、海外でビジネス・投資する上でとても大事、というか不可欠だと思います。

たとえばの話、そういう視点がないと、前出「日本語特殊論」と同じになっちゃう。つまり、「日本とそれ以外」という区別しかできず、たとえば「日本に地震放射能の問題があるから、とっとと海外に出る」みたいな結論に飛びついちゃう・・・

日本と同じ尺度で比べた時、海外にはどんなリスクがあって、日本と比べてどうなのか…データに基づく冷静な判断を、常にできるようになりたいものです。

 

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ベトナム語学習から見える世界

こんばんは、Manachanです。

今日から、東京・飯田橋の学校で、ベトナム語を習いはじめました。私がいま行ってるのは、スリーエスという、タイ語・韓国語・中国語・ベトナム語などのアジア言語を学習する教室。教師は日本語流暢なベトナム人ネイティブの女性で、生徒は私を含めて3名です。

同じ飯田橋にある、TCCという学校でタイ語のプライベートレッスンも継続中なので、今はタイ語とベトナム語、同時進行でやってるわけです。先日、「俺、ベトナム語の学校にも行きはじめるよ」と言った時、妻は「じゃ、タイ語はどうするの?」と、不思議な顔をしてました。2言語を同時に学ぶのは、世間一般では珍しいのでしょうが、私にとっては、自然なことです。

・タイ語の方は、学習開始後、半年を経過して経験値もあがり、これまで2時間かかっていた宿題が1時間でできるようになった。
・そこで余った1時間を使ってベトナム語やればいいじゃん、という考えです。どっちみち、近い将来使うんだし…

 

で、ベトナム語をはじめて、思ったこと、

タイ語と比べて、断然ラクじゃん!

 

ベトナム語は、語彙の6割程度を中国語から借用しています。日本語や韓国語も同様で6割程度は漢語起源なので、とにかく、語彙が覚えやすい。đại học(大学)、tự điển(辞典)、bệnh viện(病院)など、漢字がそのまま当てはまる言葉がとても多い。

一方、タイ語の場合、漢字語なんてほとんどない。インドからの借用語が圧倒的に多い言葉で、私にはその知識がないから全て一から覚えるしかない。大学は「マハーウィタヤライ」、辞典は「ポチャナーヌクロム」、病院は「ローンパヤーバーン」・・万事、そんな感じ。

あと、ベトナム語は「1月、2月・・・」、「月曜日、火曜日・・」、「午後1時、2時…」みたいな、時間を表す単語がシンプルなのもラクですね。ベトナム語では「月1」(Tháng một)、「月2」(Tháng hai)…「週2」(Thứ Hai)、「週3」(Thứ ba)…「1時」(một giờ)、「2時」(Hai  giờ)みたいに、数字とセットになっているから覚えやすい。

これがタイ語になると発想が全く違うので大変です。1月は「モッカラーコム」、2月は「クンパーパン」、3月は「ミーナーコム」…月曜日は「ワンジャン」、火曜日は「ワンアンカーン」、極めつけは午前0~5時(ティ―…)、午前6~11時(…チャウ)、午後1~3時(バイ…)、午後4~6時(…イェン)、午後7~11時(…トゥム)の言い方がすべて違う!規則性も乏しいので全部覚えなくちゃいけない。

そして、ベトナム語は文字がアルファベットだからラク。初学者でもなんとなく読めてしまう。タイ語は何だかんだ言って、「タイ文字」を覚えないと学習を進められない。子音 42文字+母音系 18文字+記号 8文字+漢数字 10文字、全部で70数文字あるなかで、さしあたって覚えるのは40~50程度ですが、いざタイ語を読んでみると、発音しない文字はあるわ、子音や母音が重なる時コンビネーションのパターンを覚えなきゃならないわ、単語と単語の間がどこにあるか判別しながら読まなきゃならないわで、結構な学習時間が必要です。

日本人にとって、ベトナム語で一番難しい部分は「発音」とされます。ベトナム語は6つの声調があり、日本語にない音素も多く、ほとんどの日本人学習者が初動でつまずくので、私の行ってる教室でも一クラス3~4名の少人数で授業が行われています。が、中国語の学習経験があれば、発音の問題の多くはすでにクリアしているので、私にとっては苦になりません。逆に少人数クラスがデフォルトだから学習効果も上がってラッキーです。

ニューズウィークの調査によると、日本人にとっての習得難易度がベトナム語が「レベル2」、タイ語が「レベル3」らしく、難易度の差が一目瞭然ですね。

 

日本人が学びやすい言語 (ニューズウィーク調査)

レベル1 : 韓国語、インドネシア語 など

レベル2 : 中国語、スペイン語、ベトナム語 など

レベル3 : 英語、ドイツ語、タイ語 など

レベル4 : アラビア語、ロシア語

 

ですので、東南アジアに興味があれば、まずベトナム語から学ぶのがとっつきやすいはずですが、語学学習のニーズはビジネス上の要請から来るので、現時点で日本においては、簡単なベトナム語よりも難しいタイ語の方がニーズが高いみたい。

私のいま行ってる教室でも、タイ語のクラスがベトナム語のクラスより断然多いようです。ベトナム語の授業中、時々、隣の教室からタイ語の授業が聞こえてきます。そういう時、私の耳がタイ語の音を拾ってしまい(現時点ではベトナム語よりはタイ語の方が聞いて分かるから…)、ベトナム語で「Năm」(5)と答えるべき時にタイ語の「Ha」(5)が出てきてしまったりと、多少の混乱が起こります。

また、日本で市販されてる辞書は、タイ語だとそれなりのバラエティがあるけど、ベトナム語はものすごく少ない(ベトナムに行って、英語話者向けに出版されている辞書をすすめられる位)。また、日本で受けられるタイ語の検定試験にはメジャーなものがあるけど、ベトナム語の場合は無いも同然(ベトナムに行って受験するのが基本)。

ベトナム語は日本人に学びやすい割に、まだまだ学習者が少ないのですね。これから確実に増えるとは思いますけど…

 

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「半年+30%」多言語習得戦略

こんばんは、Manachanです。今回は語学ねたでいきますね。

今日、仕事帰りにベトナム語の無料体験レッスンに行ってきました。生徒5人の小さなクラスで、見学に来ただけのにいきなり先生にバンバン当てられて、疲れた~。

ベトナム語は12年前、オーストラリアのコミュニティカレッジで少しだけかじったことがありますが、きれいさっぱり忘れてしまってますね。

でも、ベトナム語の発音を聞けば昔の記憶が少し蘇ることもあるし、中国語の知識がベトナム学習に役立つことも若干あるので、ま、半年も頑張ればなりそうな気もする。

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少人数とはいえ、クラスでの学習が少しかったるい面もあるので、ベトナム人からプライベートレッスンを受ける選択肢も考えています。hello-sensei.comというサイトがなかなか使えますね。「東京都でベトナム語を教えられる先生」という条件で検索すると、100名以上、候補が出てきます。もっとも、大部分の先生は英会話を教える想定で登録しているようですが・・

私は男なので、最初は「20代、女性」の先生を検索してしまいましたが、さすがベトナム、人形みたいに可愛い顔の先生がたくさん出てきて、「これでは、プライベートレッスンの意味あいが違ってきちゃうよなあ」と実感。

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私は、あと半年後に、ベトナムの都市に乗り込んで不動産市場調査できるだけの語学力をつけることが目的なので、「ビジネスが分かりそうな」、「30代以上の」、「頭の良い大学に行ってる」、「英会話やらずにベトナム語だけ教える」先生を2名選んで、コンタクトしました。良いご縁になるといいな。

 

ところで、私の外国語習得戦略は、結構、ユニークかもしれません。

・とにかく、いろいろな言語にチャレンジする。

・自分が学ぶ言語のなかで、「英語」と「中国語」は、ビジネスレベル以上が必要と考える。

・それ以外の言語については、ビジネスレベルを目指さず、中級レベルが達成できれば十分と考える。

 

ここで、「ビジネスレベル」、「中級レベル」、「初級・入門レベル」を分かりやすく数値で表してみます。母語(ネイティブレベル)の習得度を100 とした時

ビジネスレベル  75~100
中級レベル    25~75
初級・入門レベル 0~25

というイメージで、私はとらえています。

今から半年前、2015年3月時点、私の語学力を自己評価すると、

日本語   100 (ネイティブレベル)
英語     90  (ビジネスレベル)
中国語   90  (ビジネスレベル)
韓国語   30 (中級レベル)
タイ語     5 (入門レベル)

でした。

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私は、タイ語のレベルを、韓国語と同じ「30」にまで引き上げたいと考え、3月下旬からタイ語学校に行きはじめました。半年、頑張って、今では韓国語力とタイ語力がほぼ同等になったと実感しています。

次のチャレンジは、現時点でまだ入門レベルの「ベトナム語」を、半年間の学習で、韓国語、タイ語と同じ「30」にまで引き上げたいと思っています。

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今から半年後、2016年3月時点で、私のベトナム語レベルが「30」になったら、次のステップは、「インドネシア語」のレベルを、半年かけて「30」に引き上げることです。

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ここで、疑問に思う方もいるかもしれません。

・「レベル30」を目指す理由はなぜか?なぜ、「レベル30」以上のビジネスレベルを目指さないのか?

・それ以前に、なぜ、タイ語、ベトナム語、インドネシア語などを優先するのか?

 

語学力レベル30とは、「語学学習において独り立ちできる」、「これ以上、学習を続けたければ、自分でいろいろ考えてやれる」レベルです。例えば、

・読解力:自力で辞書が引ける。、辞書があれば文章もなんとか読める。

・会話力:自分で貸家を探す位なら、通訳なしでなんとかなる。

・作文力:エッセイ「マックスコーヒー・故郷の味」を、辞書ひきながらなんとか書ける。

 

たとえばタイ語を、レベル30まで持っていくなら、日本国内の学習だけで何とかなる。但し、それ以上、ビジネスレベルまでもっていくとなると、タイ本国で暮らすか、タイ語を使う仕事をする、みたいな経験がどうしても必要です。

私は、英語と中国語がビジネスレベルでできますが、それは、英語圏や中国語圏で何年も暮らし、働いてきたからできたことで、日本で日本語中心の生活を送っていたら、たぶん実現できなかったでしょう。

また、世界的な共通語である「英語」や、アジアで通用度の高い「中国語」で、ビジネスの意思疎通に不自由しない語学力があれば、たとえタイやベトナムでも、自分のやりたいビジネスは大抵できてしまうので、現時点では、タイ語やベトナム語をビジネスレベルにする必要性を、そんなに感じていないのです(タイやベトナムに住んでいれば、もちろん話は別ですが・・・)。

 

一方、タイ語やベトナム語を「レベル30」にする意味は、ものすごく大きいと感じています。私は、タイやベトナムの都市で不動産調査を進めようとしており、将来、ビジネスにしたいと思っていますが、実際問題、タイ語やベトナム語を、自分である程度理解できないと仕事になりません。

仮に自分のタイ語レベルがゼロで、全て通訳に頼ってしまうと、調査で知り得た事実を、全て通訳に依存してしまうことになりますし、その妥当性も、確かめる術はありません。私は、海外でビジネスする上で、自分が現地語を全然できない状態をものすごく嫌います。通訳が先方とグルになってて、騙されるかもしれないという不安が大きいのです。

でも、言語レベル30くらいになれば、相手の言ってることが、ある程度は理解できますし、通訳の訳した言葉が正しいかどうかの判断も、何となくできます。ビジネスする上で、段違いに自由になれるのです。

 

最後に、なぜタイ語、ベトナム語、インドネシア語の学習を優先するのか?いずれも、いま自分が不動産ビジネスしたい東南アジア地域の言語で、かつ、「英語」という代替手段が必ずしもきかない言葉だからです。

これが、たとえばフィリピンなら、私がビジネスで関わる人、誰もが英語で意思疎通できると思うので、わざわざタガログ語を学ぶ必然性を感じませんし、将来、インドのビジネスをやるとしても、英語が十分通じるのであれば、ヒンディー語を学ぶ優先度は低くなる。

でもタイでは、英語だけではどうにもならない。私、今年7月に、バンコク圏内12駅の周辺を歩き、50以上のコンドミニアムでヒアリングしましたが、英語だけで意思疎通できたケースは、全体の40%くらいでした。もしタイ語を学んでいなかったら、そもそも、仕事にならなかったのです。

今後、ベトナムやインドネシアに行っても、たぶん、英語の通用度はタイと似たようなものだと思うので、先手を打って、言葉を学んでおきたいのです。「レベル30」くらいになれば、ま、なんとかなるでしょう。

これからも楽しく、どんどん言葉を覚えていきたいと思います。

 

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東南アジア3か国語3年で覚えてビジネス!

こんばんは、Manachanです。

私は20代の頃から日本を飛び出し、オーストラリア、中国、アメリカ、インド、タイ…世界のいろんな国で働いてきました。今でも世界を相手に不動産ビジネスをしています。当然、仕事の場では、色々な言語を使うわけで、その全てを覚えられるわけではありませんが、

私は体質的に、「通訳任せ」を極端に嫌う人間です。

どの国のどの言語であれ、「相手の言ってることが、全く分からない」、「通訳に頼らないと何事も進まない」、という状態は、ビジネスする上で大変な不安を感じてしまいます。

もし私が、ピアニストやスポーツ選手のように、「音」や「身体」で表現する仕事をしていたならば、万事通訳頼みでも全く気にならなかったことでしょう。ですが私は、「不動産の売買」という、「高度な言語コミュニケーション」を必要とする仕事をしています。つまり、私がお客様やビジネスパートナーと直接、やりとりすることが、売上につながっていく仕事です。

ですので、どの外国語を扱うにせよ、私は、お客様とのコミュニケーションがある程度、自力でできるようになることを、目指しています。ピンポイントで通訳を使うことはあるにせよ、全く言葉が分からない状態で通訳をお願いするのと、少しは分かる状態でお願いするのとでは、コミュニケーションの質が雲泥の差になるのです。

 

いま、仕事上の必要から、タイ語を学んでいます。

今年3月下旬からはじめたタイ語学習、5か月余りを経過し、ちょうど「タイ語の不動産用語」を覚えているところです。9月17日にはバンコクの土地局で登記やってくるので、なかなかタイムリーで実用的ですね♪

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今のところは、次のようなスタイルで、タイ語学習を進めています。

・1週間で1日(2時間)程度のマンツーマンレッスン
・レッスンの他、宿題に、1週間4~6時間を費やす

 

学習内容は、次の通り。

・自由作文 (自分の好きなテーマで、A4一枚くらいのタイ語エッセイを書く)
・読解と要約 (タイ語の文章を読んで、要点をタイ語で書く)
・書き取り (タイ人の先生に、文章を発音してもらい、それをタイ語で書き取る)
・実用タイ語検定試験の過去問
11月1日には、実用タイ語検定試験があり、4級と3級を併願することになりました。いまの私の実力で、4級合格は問題ないでしょうが3級は結構難しい…結果はどうあれ、試験まではタイ語に集中して、それ以降は、次の言語の学習に入っていきたいと思います。これまで5か月間の学習のおかげで、タイ語に関しては「自力で学習を続けられる」レベルまで達したと思うからです。「ペラペラ」や「ビジネスレベル」には程遠いですが、今の私は、

・タイ文字の読み書きができる。
・タイ語でメールを書いたり、簡単な文章をつくったりできる。
・タイの辞書をひくことができる。
・タイ語で書かれた本を、辞書をひきながら時間がかかっても読み進むことができる。
・タイ語の基本的な会話ができる。

 

「短期集中のマンツーマンレッスン」で、「自力で学習できるレベル」を目指すスタイルで、タイ語以外の、東南アジア言語のレパートリーを増やしていきたい。いずれ私は、ASEAN圏内のほぼ全ての国の不動産に、仕事でかかわるようになるでしょうから、先手を打ちたいのです。優先順位としては、

1.ベトナム語 (学習2015~16年、現地調査2016~17年)
2.インドネシア語 (学習2016~17年、現地調査2017~18年?)
3.ミャンマー語 (学習2017~18年、現地調査2018~19年?)

aseanchizu

なぜ、このような優先順位になるのかというと…日本の投資家がたくさん物件買って、現地調査ニーズが高まると予想される国から、優先して取り組みたい」からです。

1)ベトナムでは、今年7月に外国人の不動産購入が実質的に解禁され、東京ではベトナム不動産セミナーの開催が増えています。来年は複数の業者がベトナム物件の仲介に乗り出し、彼らを通じてたくさんの日本人が物件を買うでしょう。その中にはお宝物件もあれば、ゴミ・カス物件も含まれているはず。日本の投資家が賢くベトナム物件選びをできるよう、来年あたりホーチミンやハノイに乗り込んで、現地調査をしたいと思います。ベトナムは、あまり英語通じる国ではないので、先行して、ベトナム語を学んでおきたい。

2)インドネシアでは、来年、外国人の不動産購入が条件つきで解禁される可能性が高く、そうなった場合、ベトナムに一年遅れて、2017年前後にジャカルタ、バンドン、バリを中心に、日本人投資家の不動産購入ニーズが高まるでしょう。そのタイミングで、私も現地調査に乗り出したいので、インドネシア語を学んでおきたい。

3)ミャンマーでは、外国人の不動産所有権を認めるコンドミニアム法が、いつ成立するか分からない状況ですが、ASEANのなかで絶対にはずせない国であることは間違いないので、状況をみながら、2018年までにはヤンゴンやマンダレーの現地調査に乗り込みたい。

 

ミャンマー語の後は、カンボジア語(クメール語)なども、視野に入ってくると思います。あとASEAN圏ではありませんが、バングラデシュやインド東部で話されるベンガル語も必要になるかもしれません。

あとフィリピンのタガログ語等はありますが、フィリピンの場合は英語できれば全て事足りてしまう面も大きいので優先順位は自然と落ちますね。

なお、ラオスの公用語「ラオ語」は、タイ語を学べば大体カバーできてしまうし、マレーシアの「マレー語」は、インドネシア語を学べば大部分カバーできてしまう(それ以前に、マレーシアは基本的に英語でOK)ので、新たに学ぶ必要は特にないと感じます。

言語でASEAN制覇して、かつ不動産の見極めができれば、間違いなくオンリーワンになれると思います。

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