マルチリンガルになる方法‐各論編1)世界中の言葉をタダで学ぼう!

こんばんは、Manachanです。

語学系の連載ブログ日記「マルチリンガルになる方法」、いよいよ各論編ですね。今回は初級編、「片言レベル」になる方法について書きます。

 

このブログ読者の大多数は、日本語のネイティブだと思いますが・・・ちょっと想像してみましょう。もしあなたが外国人で、日本語知識が全くゼロの状態で、突然、来日することになったら、どうやって、言葉を覚えますか?

そして、横浜や千葉のはずれの方、ほぼ日本語しか通じない駅に、たった一人で降り立ったら、現地の人たちとどうやってコミュニケ―ションを取りますか?

 

私は世界5大陸を旅したバックパッカー、言葉が通じなくて不自由した経験を各国で死ぬほどたくさんしてきましたが、「最低限のサバイバル語彙」さえ学べば、食べ物を買ったり、トイレの場所を聞いたり、宿を取ったり、次の場所に移動する位はなんとかできます。それに必要なのは、

・「すみません」、「ありがとう」、「さようなら」など簡単な挨拶
自己紹介
・「いくら?」、「どこ?」、「何?」など、5W1Hを表す言葉
・1~100くらいまでの数字

 

以前は、「ポケット○○語会話」とか、「地球の歩き方の付録」みたいな、紙媒体しかありませんでした。でも、紙だと読んでて疲れるし、発音も正しくできないので現地で通じなかったりと、何かと不便でした。

でもネットが発達した今は、Youtubeで無料の語学ビデオがたくさん出ています。英語話者を対象にする日本語の教材だと、たとえばこんなものがあります。ビジュアルな映像で分かりやすいし、ネイティブが話すから正しい発音も覚えられて良いですね。

 

簡単な英語ができれば、この種の教材の探し方は簡単です。ネット接続して、ブラウザーを開いてGoogle等で、

Learn (言語名) in 3 minutes

と検索すればたいてい、出てきます。まず最初に、お隣の言葉・韓国語でやってみましょう。

 

Learn Korean in 3 minutes

Youtubeビデオが、ちゃんと出てきますよ~。

learnkorean

 

これを、中国語(Chinese)、フィリピン語(Filipino)、ベトナム語(Vietnamese)、タイ語(Thai)、インドネシア語(Indonesian)で換えて検索しても、同じ結果が出てきます。

chinesefilipinovietnamthai

 

ヨーロッパの言語名を入れてみても、同じシリーズが出てきます・・・これ、全部タダなんです。すごく便利な時代になりましたね。

european

 

よりマイナーな、中欧~東欧の言葉を学ぼうとすると、日本国内で書籍を見つけること自体が難しいですが、ネット社会のおかげで、今やどんな言葉でも、3秒で検索できてしまいます。費用もゼロ。

 

Veronicaさんから、チェコ語を習ってみよう

 

Joannaさんから、ポーランド語を習ってみよう

 

Evaさんから、ブルガリア語を習ってみよう。
(可愛いな。俺の家庭教師にしたいよ~)

 

この「3分で学ぶシリーズ」は優れもので、一通り聞けば、自己紹介、挨拶、1~100までの数、5W1H等、「最低限のサバイバル語彙」がほぼカバーできてしまいます。言語にもよっても違いますが、シリーズは5~8回。全部で30分もあれば十分。

私は電車の移動時間を利用して、この「3分で学ぶシリーズ」を、BGMとして聞いています。別に肩に力を入れて覚えようとはしてません。東欧の言葉を、仕事で使わなきゃならないプレッシャーは今のところないから…

(一方、タイ語、ベトナム語等、東南アジアの言葉は、今まじで、仕事で使わなくちゃならないため、学習モードで取り組んでます。詳しくは各論編2)で…)

 

私がなぜ、こんなことをしているかというと、

言語の知性やセンスを身につけるのに役に立つから…

 

言語の知性・センスとは、何か?

・各言語間の語彙・構造など、共通部分を見出して、コミュニケーションに活かす能力

・各言語に使われる多様な発音や声調を、聞き分ける能力

・各言語に使われる文字を識別する能力   等々…

 

たとえば、先に紹介した、「チェコ語」、「ポーランド語」、「ブルガリア語」を、一通り聞き比べてみましょう。それぞれの言葉が、かなり似ていることに気づくかと思います。特に「数字」などは、笑っちゃう位、ほとんど同じですよね。

また、どの言葉にも、男性名詞、女性名詞、中性名詞があり、名詞や動詞が語形変化したりと、基本的な構造がほぼ同じことにも気づくかと思います。もっとも、語彙は結構違いますけど…全体的にみて共通部分はかなり多い。

スロバキア語に至っては、基本構造どころか、語彙の多くがチェコ語と一緒じゃん、という印象。驚くほど似てますね。

 

もっとも、ヨーロッパの言葉が似た言葉ばかりとは限りません。例えばハンガリー語なんて、チェコやスロバキアのすぐ隣にあるのに、言葉はおそろしく違います。

 

Liviaさんから、ハンガリー語を習ってみよう。

(キレイですね~、健康美人という感じで。最近、一番ハマってるかも…)

 

あとフィンランド語とかも、他の北欧の言葉と全然違う。隣のスウェーデン語と聞き比べても、似てる部分がほぼ見いだせない。

Paulaさんから、フィンランド語を習ってみよう

 

上にみるように、世界中の各言語は、お互いに共通する部分もあり、そして違う部分も当然あります。

言語は生き物。長い歴史のなかで、隣接する言語同士が影響しあい、語彙を借りながら発達するものです。お互いに陸続きで距離が近ければ、気候風土や食生活が似通う分、語彙の面でもかなり共通するものです。また古代中国、古代インドみたいな大文明が栄えた地域では、周辺の諸言語が文明の中心地から多くの言葉や文字を借ります。日本語だって、中国生まれの漢字を借用して発達してきたわけですよね。

 

私たちマルチリンガルは、各言語の「共通部分」に、本能的に注目しますなぜなら、私たちは「外国語を一から学ぶ」というより、すでに知ってる言葉と、これから学ぶ言葉の共通部分を使ってコミュニケーションする」から・・・

言い換えれば、頭のなかに、いろんな言葉の要素(音や意味や文字)が、リレーショナル・データベースのようにお互いに関連付きで入っていて、それらを「つなげる」ことによって、新しい言葉を覚えたり、外国人と意思疎通するのです。

 

だから、

・片言レベルでも構わない。言語のレパートリーは、多ければ多いほどよい。

・たくさんの言語を知っていれば、意外なところで、役にたつはず。

というのが、私たちマルチリンガルの自然な感覚です。たとえばの話、

 

・チェコ語の「C」は英語の「C」と違って「ツ」という発音のようですが、中国語学習歴があるおかげで「中国語のC」と同じだと、すぐ理解できる。

・モンゴル語はロシア語と全く系統の違う言語ですが、同じキリル文字を使っています。以前、ロシアを旅した時にキリル文字を読めるようになっていたので、モンゴルに行くと看板がとりあえず読める。

「中国語の知識がチェコ語に役立つ」とか、「ロシア語の知識がモンゴル語に役立つ」というのは、意外かもしれませんが、マルチリンガル的には腑に落ちる話です。

 

ですので私たちは、

・「英語をマスターしてから、次の言語を学ぶ」みたいな考え方を、本能的に嫌います。

なぜなら、欧米圏には英語に近い言葉がたくさんあり、その知識が少しでもあれば英語学習の上でもシナジーが活かせると考えるからです。ですので日本人が英語だけ学んで、他の言語を禁欲的にまで学ばないというのは、マルチリンガルの感覚でいうと極めて効率悪い。

 

繰り返しになりますが、今は「タダで世界中の言語が学べる」時代。マルチリンガルにとってはむちゃくちゃ嬉しい時代ですし、読者の皆様も、世界中の言葉のビデオクリップを聞くことによって、マルチリンガル的なセンスが身につくかもしれません。

もし言葉に興味あればの話ですが、ビデオ聴くコストはゼロだし、使う時間もわずかで済むし、やらない理由はないと思いますけどね…

 

次回は、各論編2)。片言レベルを超えて、「とりあえず読める、書ける、タイプできる、ある程度聞き取れる・・・」使用レベル(習熟度30%)になるための学習方法について書きます。お楽しみに。

マルチリンガルになる方法‐各論編2)言葉を「使える」レベルにする

 

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