バングラデシュ「不動産投資以前の国」の魅力(1)

こんにちは、Manachanです。バングラデシュ・ダッカでの、2泊3日の不動産視察を終え、帰国の途についたところです。
バングラデシュ…日本の約4割しかない国土に、日本を2割も上回る約1億6千万人が暮らす世界一の過密国家。独立して40年余り、平均年齢も若く、本格的な経済成長が始まって間もない段階で、伸びしろ抜群…この類まれなるスペックは世界中のビジネスマン、投資家を魅了して余りあります。
特に、「平均年齢20代の人口が、1億6千万人もいて、まだ増えている」という状況は、居住・ビジネス需要をおカネにしたい不動産投資家にとってはまさに垂涎の的。その意味では、こんな素晴らしい国、世界中探しても滅多にありません。
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もっとも、「儲かりそう」と「住みやすそう」は、全く別の話です。遠い将来はともかく、現時点でバングラデシュの首都ダッカは、逆立ちしても「万人に住みやすい」環境とはいえません。快適、衛生、安全アメニティといった言葉とは、おおよそ対極にある、概ねどこもカオスでゴミだらけの状態。整備された富裕層エリアでさえも、一歩外に出れば生ごみとスパイスの臭いの混じった、「生ぬるい微妙な風」から逃れる術はありません。
清潔、衛生にこだわる人にとっては、間違いなく「超絶住みにくい」環境です(私は、汚さや臭さに免疫がある体質なので無問題ですが…)。
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そのダッカで、平均的な日本人がなんとか許容できるレベルの近代生活をしようとすれば、かなりのお金がかかります。具体的には、グルシャン、ボナニ、バリダラ、ウッタラなどモダンな街の、近代的なコンドミニアムに住み、スーパーマーケットで輸入食品を買い、クルマ・運転手付きという生活。そのコストは少なくとも、バンコクやクアラルンプールよりはるかに高くつくでしょう。下手したら東京より高いかもしれません。なぜなら、
1)移動するために車と運転手コストがかかる。
今のダッカは、近代的な電車もない(屋上に人が鈴なりになる超満員バングラ国鉄ならあるけど…)、タクシーも滅多にない、交通機関はリキシャ(人力タクシー)、CNG(天然ガスタクシー)とローカルバス(ベンガル文字読めないと乗れない)だけなので、結局、自家用車ないと満足に身動き取れません。
しかも、4車線の道路に平気で6列並び、隣の車と隙間10㎝くらいですれ違うカオスな交通状況なので(ボコボコに凹んでる車多し)、自分で運転は論外。結局、運転手コストがかかるわけです。
2)衛生的な食事を求めるとコストがかかる。
安いストリートフードが豊富なバングラデシュ。でも衛生的とは言い難く、あれを抵抗なく食べられる日本人は少ないでしょう。一方、近代的なスーパーマーケットで買うと輸入品が多く、値札は日本の感覚とほとんど変わりません。外食で日本料理も食べられますが、バンコクあたりと比べてバラエティ少ないし値段も張ってしまいます。
バングラデシュを含め、ミャンマー、カンボジアなど、後発の新興国に共通する傾向として、モノ・サービスの価格が極端な二重構造になりやすい。低所得の一般ピープル向けの物価は激安な一方、富裕層や外国人の求める近代的・文化的生活に必要なモノ、サービスの供給が圧倒的に足りないし、インフラ整ってない分も価格に転嫁されるので、結果的に高くなってしまう。
バングラデシュと比べて、日本人にとって圧倒的に馴染みやすい環境のミャンマーやカンボジア、ラオスも、「物価の二極分化」が起こっている点ではほぼ同じ状況です(バングラと経済レベル似てますからねえ…)
一方、タイやマレーシアぐらい経済発展してくると、近代インフラが整備され、そのインフラを使ったモノ、サービスの提供も多く価格競争も起こるので、結果的に「安くて、それなりにまともなもの」が多くなります。タイ、マレーシアが日本人ロングステイ人気で上位の常連なのも、「まともなクオリティのモノが安い」ことが大いに影響しているのでしょう。
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近年のバングラデシュが経済発展しているのは間違いないです。勢い、スピード感も十分。特に、ダッカ都心部のグルシャンあたりの景観は、近代的なビルやマンションが林立するエリアが延々と続き、極めて都会的。巨大ショッピングセンターがいくつもありますので、ミャンマーやカンボジアの一等地よりさらに都会でしょう。
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でも、グルシャンの超都会なロータリーから2分歩くと、未舗装の道路に牛やヤギが闊歩して、糞をたれまくったり、大量のゴミが投棄されたりしているのです。
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バングラデシュ(ダッカ)が、今のタイ、マレーシアのレベルで住みやすくなるためには、まだ道遠し。インフラ整備やモラルの改善含め、少なくとも10~20年の時間がかかるでしょう。ですが、その「出遅れ」こそ、不動産投資の意味では美味しかったりするのです。
面白いことに、バングラデシュには、「投資用マンション」なるものが、現時点でほとんど皆無です。これは、ASEAN諸国と著しく違う特徴でしょう。
マンション自体は、ダッカ都心部を中心に、たくさん建っています。というか、この街は驚くほど集合住宅だらけで、ものすごい密度です。で、ほとんど全てが実需用なのです。バングラデシュの人々が、自分で住むために買ってるのです。そこには、この国特有の事情があります。
1)外国人がほぼ流入していない。
バングラデシュに入国する外国人は、年間50万人に満たない数。2000万人来ている日本と比べると、40分の1…東京の街で、一見日本人に見えても実は中国人、韓国人、ベトナム人だったというケースはたくさんありますが、ダッカの街で見かける地元民はほぼ全てバングラデシュ(ベンガル)人と言って差し支えないでしょう。
2)人口大国なので内需が十分ある。
バングラデシュは、人口1億6千万人。その大人口が職やチャンスを求めてダッカに集まるため、すでにダッカ都市圏は2000万人近くが暮らすメガシティ・・・住宅供給が人口増加に追いつかず、ガンガン建てても人がすぐ住みます。
モノ・サービスの価格が極端に二極化しているのと同様、今のダッカでは、住宅市場も二極化しています。お互いに隔絶した「富裕層向け住宅」と「庶民層向け住宅」の二つのマーケットがあり、平気で価格差10倍以上する世界。
その富裕層向け住宅地は、ダッカ中心部~北部の、便利で整備された場所に集中しています。彼らの多くはマンションに住み、建坪150~250㎡の、4~5部屋の大きな部屋を好んで買います。価格は場所によりますが、いま絶賛開発中の「ボシュンドラA~D地区」の場合、分譲価格1500~3000万円がボリュームゾーン。
一方で庶民層は、家など買えません。よしんば買えても価格はその10分の1以下でしょうから、まさに「貧富の隔絶した世界」があるのです。そして、富裕層の住宅マーケットは、年々、成長しています。
富裕層の実需住宅が、投資物件として出回ることは、まだ一般的ではありません。出回ったとしても賃貸利回り低いですから、投資妙味はありません。でも逆にいえば、
・土地を仕込んで、上物を建てて、富裕層の実需住宅を売る「デベロッパー」が、個人投資家の資金レベルでできる。
という、「一番美味しいとこ取り」ができるのが、今のバングラデシュなのです。言い換えれば、
日本の個人投資家が、いわゆる「不動産投資」ではなく、「不動産事業」をやって大きな利幅が期待できるのが、今のバングラデシュ。
タイとかマレーシア、いやベトナムでさえも、今から住宅をデベロップするには、大きな資金が必要となります。それは個人投資家の手の届くレベルではありません。だから多くの日本人投資家は、デベロッパー利益がたっぷり乗った価格で「プレビルドのコンドミニアム」を買わざるを得ないのです。
しかしバングラデシュは、まだ「不動産投資以前の段階」ですから、 自らがデベロッパーになって、数千万円~1億円程度の初期投資額で「不動産事業」を行い、平均40~50%といわれる「デベ利益」を取りにいくことができる・・・それが、他国にはない大きな魅力といえましょう。

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では実際、バングラデシュでどんな不動産事業ができるのでしょう?次回に続きます。

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7月、英国で不動産武者修行

こんばんは、Manachanです。いま羽田から、バンコク経由、バングラデシュ・ダッカを目指して移動するところです。次回の日記は間違いなくバングラ不動産(orローカルめし?)ねたで書きますが、今回は全然違う国の話題でいきますね。

アジア太平洋大家の会では、今週末から、国内4都市で立て続けに、「英国不動産セミナー」を開催する予定です(下記URLから参加申込できます。)

[check]2016/5/14(土) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@東京(渋谷)画像の説明

[check]2016/5/19(木) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@大阪画像の説明

[check]2016/5/20(金) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@名古屋画像の説明

[check]2016/5/28(土) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@福岡画像の説明

 

これらのセミナー、通常の「海外不動産物件紹介セミナー」を、はるかに超える内容のものになると期待しております。講師の小川さんは、不動産販売セールスマンでもなければデベロッパー側の人間でもありません。彼らとは全くカテゴリーの違う、金融&不動産の専門家なのですね。

収益不動産は、入居者、オーナー・投資家、デベロッパー、金融機関など、各プレーヤーがそれぞれの利害関係が絡み合うなかで存在しますが、その全体を俯瞰しながら、「投資家には高リターンを」、「デベロッパーには適正利益を」、「入居者には居住ニーズにこたえる良質住宅を」、「金融機関には優良顧客を」…皆それぞれハッピーになるソリューションを考え、企画し、かたちにする、独立系のプロフェッショナルが英国にはいます。小川さんもその一人。

彼は言います。「在庫を持ってしまうと、投資家にとってベストな物件じゃなくても、売らなきゃならないことがある」、「でも、弊社は在庫を持たないので、投資家目線で本当に良いものだけをおすすめできる」と…このような方をセミナー講師としてお招きできて、実に嬉しいです。

私これまで、いろんな海外の国で不動産を見てきましたが、英国の収益物件には、実に奥深い、不思議な魅力を感じます。

 

1)先進国の、しかも都市部でなぜ、1000万円前後の投資しやすい価格で、収益物件がつくれるのか?

2)しかも、グロスでなく、ネット利回り9%みたいな高リターンを、数年にわたって投資家に返し続けられるのはなぜなのか?

3)しかも、数年後に販売価格より高い価格で転売が期待できるのはなぜなのか?

 

私、日本国内の収益物件の目利きには自信ありますが(特に千葉、埼玉方面が得意)、それでも、ネット9%のリターンを返し続けて、かつ売却益の出る価格で買い取れるお宝物件を見つける自信は全くありません。(9%のリターン出して、買い値より下の価格で買い取るのは可能だけど…)。

しかも英国の場合、東南アジアのプレビルドでよくある、「開発利益をたっぷり乗せて分譲し、その利益から利回り保証の原資を捻出する」という感じではありません。むしろ、不動産マーケット調査を愚直に積み重ねた上で、ニーズに合う物件をつくり、収益性を引き出し、プロジェクトファイナンスもうまく使いながら、リスクが低くその割にハイリターンな投資商品にうまく仕上げている印象なのです。

小川さんに、「英国では、なんでこんなに安定した収益物件をつくれるんですか?」と問うと、「実は、とても洗練されたファイナンスの仕組みがあるのです…」と、

 

私、その技を学びに、今年の7月、英国に行くことにしました。!

2016年は、小川さんから、そして英国から、不動産とファイナンスのコラボ、安定感の高い収益物件のつくり方を、がっつり学ぶ年にしたいと思います。

 

7月18~23日、5日間かけて、ロンドン、リーズ、ハダーズフィールド、シェフィールド、マンチェスター、そしてスコットランドのエディンバラ、バースと、電車を中心にグレートブリテン島の南から北へ移動しながら、本場の不動産コンサルタント、デベロッパー、金融機関などの仕事ぶりをしっかり見てくる旅をしてきます。

皆さんも、一緒にいきませんか?

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セミナーでも紹介しますが、スケジュールはこんな感じです。

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旅の服装、持ち物、交通機関、食事、ナイトライフ・・・なんだか、すごく楽しみですね。

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英国ツアーについて詳しく知りたい方は、私までご連絡いただくか、あるいは下記セミナーのいずれかに参加してみてくださいね。

[check]2016/5/14(土) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@東京(渋谷)画像の説明

[check]2016/5/19(木) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@大阪画像の説明

[check]2016/5/20(金) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@名古屋画像の説明

[check]2016/5/28(土) 英国「予約開発」高収益物件セミナー@福岡画像の説明

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学びやすいベンガル語

こんばんはManachanです。今回は久々の語学ねたでいきます。

来週火曜日から、また海外出張が入りました。行き先はバングラデシュの首都ダッカ

同国への渡航は、意外にも、お初なんですよね。西隣のインドには5回、東隣のミャンマーには4回行ってるのに、なぜか、バングラデシュだけ盲点だったんです…ところで、バングラデシュで話される言葉といえば、

 

ベンガル語(Bengali)

 

そもそも、バングラデシュ(Bangladesh)という国名が、「ベンガル人(ベンガル語を話す人)の国」という意味です。原語で発音すると「バングラ」(Bangla)なので、「バングラ語」と呼ぶべきかもしれませんね。このベンガル語、数字の上ではなかなか大したもので、

 

・話者人口、2.2億人(世界第7位)
・うち、バングラデシュで、約1.3~1.4億人
・インド(西ベンガル州等)で、約0.8億人
・ベンガル語圏の大都市…コルカタ(インド)、ダッカ(バングラデシュ)

 

なんと、日本語の約2倍の話者人口がいる大言語なんですね。地図で表すと、下記のピンク色の部分、インド亜大陸の東部が、ベンガル語が使われる地域であり、インドとバングラデシュ、二か国にまたがっています。分かりやすくいうと、

ベンガル西部⇒インド領(西ベンガル州、州都コルカタ)
ベンガル東部⇒バングラデシュとして独立、首都ダッカ

bengali

 

ところで、ベンガル語のアルファベットは、こんな感じです。見慣れない、とっつきにくそうな文字。全くの独学だと、覚えるのなかなかキツイかもしれません。

bengalialphabet

 

でも幸いなことに、いま我が家に、インド・オリッサ州出身の家族が泊まりにきています。オリッサ州はインド東部、「西ベンガル州」の真南にあります(上の地図の赤い部分)。

オリッサ州では、オリヤー語(Oriya)という言葉が話されています。オリヤー語のアルファベットはこんな感じ。隣のベンガル語と似ても似つかない、丸っこい文字です。

oriyaalphabet

 

何となく、昔流行った、「変体少女文字」を思い出させますね。

hentaishoujo

 

ですが、文字は違えど、オリヤー語はベンガル語によく似た言語だそうで…オリッサ州で育てば、ベンガル語での意思疎通は一応可能。コルカタやダッカに行っても、地元の人間の言葉は聞いて分かるし、文字も読めるようです。流暢に話すのは難しいとのことですが…

そこで今回、オリッサ州出身の友人に、「指さし会話 ベンガル語」からプリントアウトしたベンガル語の文章を一通り読んでもらいました。こうすることで、すごく縁遠く感じていたベンガル語が、一気に身近に感じられるようになりました。

 

折しも、私がベトナム語学習で使っていたノートが、ちょっと油断した隙に、娘に落書きされてしまったので…それを丸ごと、ベンガル語学習ノートにしました。

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アルファベット表と、「指さし会話 ベンガル語」をみながら、興味の赴くまま、書き写してみる。

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その後、ベンガル語の単語を読んでみると…意外に、簡単に読めちゃうものですね。日本語の「あいうえお」に似て、文字と発音がほぼ一致しているので、文字さえ覚えてしまえば基本、読める。

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しかも面白いことに、ベンガル語の語順は日本語とほぼ同じ

東京から来ました  
⇒トキオテケエシェチ

あなたの名前は何ですか?
⇒アプナルナームキー?

インド人の友人も、「日本語は、漢字難しいけど、文法は楽勝」と言ってましたもんね。

 

出発まで、あと6日間ありますので、ベンガル文字を一通り読めるようにする他、「ベンガル数字」を解読できるようになれば、バングラデシュでローカル食堂でメシ食ったり、地元の床屋で髪切ったりできるようになって、有意義な滞在にできそうですね。

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PTA役員決め地獄

こんばんは、Manachanです。

今はGW連休真っ只中ですが、子供たちの行ってる区立の小学校は普通に登校日、午後には先生方との個人面談があり、息子(2年生)、娘(5年生)、ダブルで出てきました。というわけで、今回は久々の育児ねたで・・。

 

この分野で、最近ホットなねたといえば、タレント菊池桃子さんの「1億総活躍国民会議」での発言ですかね。

PTA活動、もともと任意活動であった。しかし、なぜか、すべての者が参加するような雰囲気作りがなされていると。その中で、なかなか働くお母さんたちにとっては、PTA活動っていうものが難しいと。

この発言に対して、世のお母さん方の間から、「よくぞ言った!」と、称賛の声が上がっているようです。私も、非常に良い問題提起だと思います。

 

うちの子供たちの通う小学校では、始業式が終わって、クラスが落ち着いてきた4月の中旬あたり、「保護者会」なるミーティングがあります。メインの議題はもちろん、「PTAの役員決め」。ここの小学校では、各クラスから

・学級部 2名
・校外活動部 2名
・校外安全部 2名
・広報部 2名
――――――――――――
合計  8名

を選出します。そして、「1人の児童につき、1学年~6学年の間、最低一度は、PTA役員をやる」のが、事実上の決まり(義務)になっています。1学年ごとに役員8名、それが6学年ありますから、誰しも卒業までに必ず一度は、「順番」が回ってくる計算になります。こういう小学校、きっと、日本全国にありますよね

 

この役員決め、スムーズに行く場合と、そうでない場合がありますが、間違いなく言えるのは、皆さんの「やりたくないオーラ」をビンビン感じること。

保護者会は、平日の昼過ぎに行われますので、参加するのは、90%以上、母親なんですが、今どきのお母さん、専業主婦は少なくて、たいてい、外で働いています。そんななかでPTAをやると、有給を取ったり、時間の都合つけなきゃならないので、それなりに負担になる。

負担は仕方ないので、皆さん、「比較的マシな役」をやりたがります。たとえば、2~4学年で役員やると比較的ラクですが、5年、6年になると卒業対策などでかなり作業量、拘束時間が増えるので、「2~4年のうちに役員やってしまおう」と考える方が多い。かくいう私も、娘の親として「比較的ラクな3年生で学級部」をやりました。

 

妻も、日本語がやや不自由ながら、時には保護者会に出ます。終わった後、いつも私に言います。「PTAってボランティアなんだから、やりたい人がやればいいんじゃないの?」、「みんなやりたくないのに、なぜPTA続けてるの?

確かに妻の言うことは分かります。正論ですね。今の世の中、専業主婦が少数派なのに、未だに専業主婦を前提としたPTA活動が行われている、そろそろ見直した方が良い…その意味で、菊池桃子さんの問題提起ともつながってきます。

 

 

ただ、「PTAの役職や業務内容を見直すなら見直すで、その仕事も、結構大変なんだろうなあ」と思います。

PTAの仕事が、今後も、なくなることはないでしょう。先生方は忙しいし、登下校の見守りや、学校行事、地域ぐるみの行事など、親の参加が必要な仕事は、必ずあります。

学校行事が多すぎて親や教師の負担が大きい場合は、見直しも必要でしょうが、その多くは子供たちの教育と結びついた活動であるため、廃止するにもそう簡単ではありません。

 

また、教室では子供たちに「係」や「委員会」をやらせている建前上、親にとっての「係」であるPTAを真面目にやらないわけにはいけないという事情もありますね。

ですので、現実的に考えれば、PTAの既存の枠組を維持しつつ、「働くお母さんにとって参加しやすいかたちに運用を変えていく」ことが、いま求められているのだと思います。

 

ところで、私、個人的には、「業務見直し、最適化」が得意です。サラリーマン時代、そういう仕事を、長年やってましたので…

もし私が、フルタイムで、PTAに関わる立場だったなら、業務内容を徹底的に見直し、必要なもの、すぐ廃止すべきもの、段階的に廃止すべきものに分けて、LINEなどITツールも活用しつつ、2年後には、いま8人でやってる仕事を2~3人で無理なくこなせるように、改善できる自信はあります

でも、そういう民間企業のセンスで行う業務整理が、子供や親、学校、地域社会を含めた、皆さんのための最適解でないことは分かってますし、また、PTA自体、私が情熱と時間をかける対象ではないので、

現実的に考えて、PTAに最低限参加しつつ、テキトーに流すことにします。

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業者が「穴場」を教えてくれない理由

こんばんはManachanです。今回、ブログのテーマは「不動産投資を穴場をどうやってみつけるか?」

今日は朝から、千葉県の柏駅で商談がありました。そのついでに、私が20代の頃マイホームとして中古で買い、2011年に売却した3LDKのマンションを見に行きました。

この家は、柏駅から徒歩5分の場所にあります。11年間貸し続けて、ほとんど空かず、家賃を稼ぎ続けた孝行息子でした。売りに出した時も数日で売れました。「この駅近のマンション、どうしても住みたかったんです。ありがとうございます!」と言ってキャッシュ買いしてくれたご家族が、今でも住んでいます。

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私は柏の出身で、柏駅の力をよく知っています。駅周辺に商業施設が集まり、電車も便利で東京駅まで直通30分強。柏駅から徒歩10~15分離れた一戸建てに住んでて、「もっと駅の近くに住みたい」と願い、駅5分圏内のマンションが中古で出るのを、今か今かと待ってる人がいくらでもいます。

私、それを知ってるので、「柏駅徒歩5分」という立地には、オーナーとして、ものすごい安心感を感じています。下手な都内の駅より強いのではないかと…その点は、同じ千葉県内のターミナル駅である、船橋駅や津田沼駅、千葉駅などでも、徒歩5分圏内は同じく、極めて強い立地と思います。

 

 

ところで、いま外国人の日本不動産買いが時々話題になってますが、近隣アジア圏の投資家が、柏や船橋の駅近物件を買うかといえば・・私の知る限り、そんな動きはほぼ皆無。

現時点では、物色対象が極端に「東京の都心5区」に限られます。その理由は、彼らの母国語で読める不動産情報が「都心5区」以外極めて少なく、それ以外の地域に知識が及んでいないからです。

「都心5区」(頑張っても「都心9区」)なら探すけど、それ以外はよく分からないからパス・・というのが、大方の投資家の態度であり、その基準でいけば、船橋や柏の駅前も東京都じゃないからパス、ということになります。

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首都圏の人口動態や不動産市場に関して、もっと理解が進めば、「東京都じゃなくても、都心30km圏、国道16号線の内側なら実質、東京みたいなもんだからOK」ということになります。たとえば、西日本系の金融機関が、東京・首都圏の物件に融資を出す時、よく判断の目安になるのが「16号線ライン」です。この外側だと、人口減少や空室懸念があるからNGだけど、内側ならOK…という考え方。この目安でいえば、船橋や柏も、なんとか検討範囲に入ってきます。

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私、16号線の外側だからダメとは思いませんが…それでも、「都心5区オンリー」と「16号線の内側までOK」とでは、投資のストライクゾーンが断然違うことは、論を待ちません。

私、どの国、どの都市で不動産買うにせよ、最低、「16号線までOK」程度のストライクゾーンを設定して、賢く穴場をみつけて買い進めていきたいと考えます。それには、「現地不動産マーケットの学習」が欠かせません。

 

自分で学習せずに、日系業者の物件紹介に頼った場合、たいてい、その国における「都心5区」みたいな狭い範囲の物件しか紹介してくれません。たとえばの話、

・バンコクの日系業者は、スクンビット地区の物件ばっかり紹介してくるでしょ?

・マニラの日系業者は、マカティやボニファシオ・グローバルシティの物件ばっかり紹介してくるでしょ?

・クアラルンプールの日系業者は、KLCC、ブキビンタン、モントキアラあたりの物件ばっかり紹介してくるでしょ?

 

別にこれは、海外に限った話ではなくて、日本の東京物件を外国人向けに紹介する業者も、大抵は「都心エリア偏重」になります。それには、いろんな理由があって、

・都心物件だと、鉄板なイメージがあって、バイヤーにも受け入れられやすい。

・都心物件だと、値が張るので仲介手数料も取りやすい。

・都心物件だと、行くのも便利で、管理がしやすい。

等々…

 

そういう業者側の都合もあるため、「(柏や船橋の駅前みたいな)都心をちょっと外した、不動産投資の穴場的なエリア」の物件は、なかなか紹介してくれないのです。基本、自分で調べて探さねばなりません。

 

でも、どんな調べ方があるのか…たとえば、私が企画する、ASEAN各都市の有料セミナー(不動産アカデミー)に出てみるのも、コスパの高い方法かと思います。たとえば、昨年11月から今年2月にかけて開催した「バンコク不動産アカデミー」からの引用、

 

バンコク都心をちょっと北側に離れた「ラチャダー地区」は、物件価格安い割に賃料がとれて、利回りが高い。こりゃ穴場かも…

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BTSスクンビット沿線、サイアム駅から北へ1~2駅、「ラチャテウィー」と「パヤータイ」両駅は、上記と同じ理由で賃貸利回りが高く、穴場チック…

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あと、BTSシーロム沿線では、「チョンノンシー」駅の賃貸経営パフォーマンスが飛びぬけて高い…等々、探せば結構あります。物件価格高止まりのイメージのあるバンコクにも、投資妙味のあるエリアはたくさんある。

 

バンコクで営業する日系業者が、「ラチャダー」とか「チョンノンシー」、「ラチャテウィー」あたりの物件を紹介してくる可能性は極めて低いので、私、自分で探したんです。タイ語を学んで、バンコク市内の50駅近くの駅前全部歩きまわって、データ分析しまくって、探した。

海の向こうでそういう作業をやるのは、多くの人にとって現実的ではないので、私は日本の投資家のために、ASEANのいろんな街を調べて、歩いて、投資の穴場をたくさん発掘してきます。「バンコクの柏駅前」、「ホーチミンの船橋駅前」みたいな場所を探し求めて、皆様に紹介します。

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情報をつくる技術、売る技術

おはようございますManachanです。約一週間ぶりの、ブログ更新になりますね。

 

中国から帰国したのが、4月18日。それから1週間は仕事がむちゃ忙しくて死にそうでしたが、昨日は久々に時間ができたので、語学学習日にしました。

11時から13時まで、インドネシア語。15時から17時まで、タイ語…一日4時間のプライベートレッスンをガッツリこなして、結構ハードでしたが、たまには、こういう過ごし方もいいよね。

インドネシア語クラスでは、今月初め、ベトナム・ホーチミンで体験した「レンタルバイク盗難事件」を、インドネシア語で表現してきました。

ホーチミンでレンタルバイク盗まれた話(2016/4/1)

 

ベトナムで私はバイクを借りて、そのあと、盗まれました。

Di Vietnam saya menyewa motor, lalu motor itu di curi olecuri.

 

そして、私は警察署に行き、5時間後、バイクが見つかりました。

Lalu saya pergi ke polisi, 5 jam kemedian motor itu ditemukan.

 

私が警察署で待っていた時、私のパスポートはレンタルバイク屋に預けていたので、ベトナムから出国できませんでした。

Waktu saya menunggu di kantor polici, passport saya sedang ada di toko sewa motor, jadi saya tidak bisa keluar dari Vietnam.

 

バイクが見つかり、レンタルバイク屋からパスポートを返してもらって、空港に行くことができました。

Setelah motor ditemukan passport saya ditembulikan oleh toko sewa motor, oleh karna itu saya bisa pergi ke bandara.

 

そろそろ本題に入りますね。今回、私がベトナムに行った理由は、昨日開講した、全3回の有料セミナー「ベトナム不動産アカデミー」のネタづくりのための、現地調査です。

(下の画像クリックでセミナーページに飛びます)

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ベトナム不動産アカデミーは、「ASEAN不動産アカデミーシリーズ」の第二弾企画。それまでは、「バンコク不動産アカデミー」をやっていました。

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ベトナムアカデミーが終わったら、第三回目は「インドネシア」(ジャカルタ)になることは決まっています。その準備もあって、インドネシア語やってるんですよね…

 

ところで、この不動産アカデミー。受講料は、そう安くありません。3回続きの講義で、3万円。1回あたり1万円の計算…高額セミナーとはいえませんが、かといって、メシ代程度で気軽に参加できる価格帯でもない。

タイの不動産や、ベトナムの不動産を、本気で学びたくて、その情報に1回1万円を出す、真剣な方々だけを相手にしています。

 

私自身は、高額セミナーや、情報商材含めて、情報収集には喜んでお金をかける人間。海外のどこかの国の不動産に、本気で投資しようと思えば、セミナー代が1回数万円かかっても、情報料として当然払いますし、その投資をしたことで、数千万円かかる不動産購入にあたって、より賢い判断ができるようになるなら、数万円の出費なんて安いものだと思いますし、

あるべき論を言えば、私が関わる「海外不動産投資」の世界は、極めて専門的で幅広い知識を必要とするので、本来、「高付加価値型の情報サービス業」であってしかるべきだと思います。具体的なイメージはこんな感じ、

 

・業者の物件紹介セミナーは、無料~2000円程度の低額帯。

・マーケット分析、融資、税務、法務などの知識系セミナーは、1万円以上が当たり前。

 

とはいっても、世の中、情報にお金を出す人々ばかりとは限りません。なおかつ、ねたが海外不動産投資になると、マーケットも相当小さいので、情報だけで食っていくのは至難の業。いま日本で、それができている人はほぼ皆無でしょう。

そんななかで私は、徐々に、海外不動産業界を「あるべき姿」に近づけていくために、いろんなチャレンジをしています。その一つが、「ASEAN不動産アカデミーシリーズ」。基本的なコンセプトは、

 

1)「お金を払うに値する」有益な情報を、できるだけ低コストで、つくる。

2)現地での調査費、活動費くらいは、セミナー参加費から捻出できるようにする。

3)セミナーだけでなく、DVD商材や出版物などの商品でキャッシュポイントをつくり、近い将来、ASEAN不動産情報だけで食えるようにする。

 

1)低コストで情報をつくる、という面では、たぶん誰にも負けないと自負しています。東南アジアの非英語圏を舞台する調査ですが、通訳アシスタント含め、基本、誰も雇わず、人件費をかけずに、私ひとりで動きます。しかも、LCCに乗って現地入り、一泊3000円くらいの安宿に泊まって、ローカル食堂で安メシ食って、安いレンタルバイク等を借りて動きますので、たぶん、通常の会社で社員を出張させるよりローコスト。

とはいえ、どんなに安くあげても、1回の現地調査で、実費で20~25万円くらいはかかってしまいます。内訳は、

・日本からの渡航費、現地交通費が、約10万円 (日本~タイ・ベトナムへの往復航空券5~6万円プラス、渡航先国の数都市をLCCやバス、タクシー、レンタルバイクで回る移動費がざっくり3~4万円。)

・現地で、不動産業者にアテンドしてもらう費用が、約5万円 (1日中案内してもらってガッツリ不動産みると、通常は1~2万円の請求。滞在中、3~5日くらいはアテンド依頼しますので、総額5万円であがれば安い方。

・現地滞在費が、少なくとも5~6万円 (現地調査は、8~10日間が一般的。宿泊コストは3000円/日、食事代、消耗品代が2000~3000円/日。時には現地業者から良い情報を得るために、値段の張る食事をすることもある。)

・その他、現地語資料の翻訳代などが、別途、かかることがあります(タイ語の簡単な資料なら、何とか原文のまま読めるようになりましたが、前回の調査では、タイ語資料の分量が140ページ以上あり、こりゃさすがに大変なので、現地の業者に英訳してもらいました。その費用が20数万円。)

・あと、現地ポータルサイトからクローリング・プログラムで情報取得してくれるITエンジニアの方々にも、本来なら報酬をお支払しなくてはなりませんが…バックエンドの商品が売れたらお返ししようと思っています。

 

2)翻訳代やITエンジニアへの報酬、自分の時給などを全て度外視して、現地での調査費・活動費(最低20~25万円)だけでも、セミナー代から回収するためには、参加費1人あたり3万円として、最低、10~12名は集めなければなりません

集客は、現時点では、オウチーノ社の協力を得ております。同社にランディングページつくってもらったり、プロモーション動画撮って編集してもらったり、講演会場を提供してもらったりと、いろいろ動いていただいており、必要な費用をお支払した後、私の手元に残る金額が、ASEAN現地での調査費用とトントンになれば良いという考え方で、最低10~12名の集客を、損益分岐点として死守することを心がけています。今のところは幸い、

バンコクアカデミーでは、16名参加

ベトナムアカデミーでは、12名参加

ですので、これからも自腹を切ることなく、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、カンボジア…ASEAN各国でどんどん、調査を続けられるわけです。

それより大事なことは、「1回あたり1万円払ってもご満足いただける、ガッツリ内容のある講義」を続けていくことです。1万円、日常生活から考えればそう安いものではありませんので、その出費に値するバリューを常に提供すべく、一回一回、真剣に取り組んでいます。

 

3)不動産アカデミーの良さは、情報自体に価値があること。だから、有料セミナーだけでなく、調査レポートや書籍、DVD教材、Webセミナーなど、バックエンド商品をつくり、B to Bで売っていくことができます。

私自身の率直な思いとしても、「今のかたちの有料セミナーだけではせいぜい、私個人の能力に依存した、泥臭い現地調査しかできない」、「海外不動産投資をまともな情報産業にしていくためには、商品をつくって流通させるしかない」…

今後、商品を売って利益が出れば、ITエンジニアの皆様にはもちろん、私自身が費やした時間に関しても「対価」を払っていくことができますし、うまく商売として回っていけば、人を雇ったりして、情報ビジネスをさらに加速させることができます。

特に、Webセミナーの可能性には注目しています。これが立ち上がれば、私が東京で行う講義を、日本全国、海外からでも視聴することができますし、また、私がASEAN現地に居る状態で、日本にいる聴講者に、ホットな情報をお届けすることもできるからです。

 

bangkokacademytop

vietnamacademytop

 

海外不動産投資を高付加価値型の情報産業にする・・・まだ「産みの苦しみ」の段階ではありますが、今後の発展が楽しみです。

 

追伸)「ベトナム不動産は興味あるけど、時間が合わない。あるいは、3万円の出費はちょっと…」と思った方、「ハノイ」に限った話なら、私の調査成果の一部を5月1日(日)16時~のセミナーでお話しすることはできます。

鉄道開通間近!ハノイ不動産セミナー@東京(神田)

 

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「日本」を必要とする中国富裕層

こんんいちは、Manachanです。3泊4日の中国・北京出張から戻ってきました。

北京は、素晴らしかったです。特に、お金もツテも乏しいなか、「誰よりも早く、北京マーケットに乗り込んで第一人者になりたい」という趣旨で実施した「日本不動産・移住セミナー」。蓋をあけてみれば20名を超える集客があり、

・大連勤務時代の同僚が、大連から飛んできてくれた
・台湾人向け日本不動産販売事業のパートナーが、台北から飛んできてくれた
・日本の職場の元同僚で、北京で結婚したばかりの男が、奥さん連れてきてくれた
・Manachanメルマガ読者で北京在住の方と、出発直前に会うことができた

多士済々、いろんな仲間が、北京に集まり、意外な旧交を温めることができました。

 

セミナーに来てくれた北京の方々の反応も素晴らしかったです。皆、不動産投資や移住を含めて日本の情報を心の底から欲していました。日本には旅行で行ったことがあり、日本の良さを十分理解し、そして日本で5000万~1億円程度の収益不動産を買うお金もある。でも情報が全然ないので何も行動できてない…という方々ばかり。今回、私たちが日本から持ち込んだ情報は、まさに、彼らのニーズに合うものでした。

これを成果につなげていくためには、何度も、北京でセミナーを続けて、ファンを増やしていかなければなりません。近いうちに北京でセミナー第二弾を企画したい。もう、いつでも来たいです。人いいし、メシうまいし、北京大好き!

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北京に来て感じたことは、「皆さん、とっても親日的」ということ…つい数年前は、日中間に難しい政治的な問題があり「反日」の雰囲気も少なからずありましたが、今や潮目が変わった感があります。すでに年間500万人の中国人が旅行で来日する時代。日本の清潔さ、サービスの良さ、高品質な商品、人々の誠実さ、空気の良さ、食品や水の安全さを目の当たりにした彼らが、国に帰って仲間に「日本はとても良い国だよ」と伝えることで、さらに来日旅行者や予備軍が増える。日本の名のついたあらゆるものが肯定的なイメージで語られる…という時代に。

百聞は一見に如かず。この親日な雰囲気、北京現地に来てみないと分からないです。日本のマスメディアの情報ばっかりみて「中国人は反日」と思い込んでる日本人多いし、「中国には絶対行かない」という日本人経営者も多いですが、実態は富裕層はもちろん、一般民衆レベルでも日本のファンがどんどん増えており、台湾人や香港人の親日度に急速に迫りつつある実感です。

 

中国人、特に富裕層がなぜ親日になるのか?…「中国がこれから進もうとする先に、日本の存在がある」からだと思います。

いまの中国人が日本に対して抱くイメージは、バブル期の日本人が欧米に対して抱いていたイメージと通じるものがあります。当時の日本人は、「我々は物質的には欧米以上に豊かに便利になったけど、生活の豊かさを実感できない」、「長時間、身を粉にして働いてもウサギ小屋みたいなマイホームしか買えない」、「そこへ行くと、欧米人はゆったりした家に住み、家族の時間を大事に、心豊かに暮らしている」、「欧米の生活の豊かさに見習いたい」と…

 

一方、いまの中国、特に都市部富裕層の暮らしはどうでしょう?10年以上前に北京や上海で不動産を買うチャンスに恵まれた人々は、その価値が軒並み10倍になり、資産総額では欧米や日本を軽く凌駕しています。今や北京はビリオネア(億万長者)の数がニューヨークを超えたという話もあります。そして物質的な面でも、いま中国の大都市では大型百貨店やSCが山ほどあり、お金で買えないものはほぼありません。

豊かになった彼らがいま望むものは、より高いレベルの消費とライフスタイル。例えば、高品質で安心できる水と食べ物、至れり尽くせり、かゆいところまで手の届くサービス、きれいに整備された環境で、洗練された文化に触れ、そのなかで子供を育てること…等々。

しかし、今の中国都市部では、お金をどんなに積んでも、きれいな空気を吸うことはできません。安心できる水や食べ物を求めようとすると、ものすごく高価になります。高級住宅地を一歩出ると道はデコボコ、商店はニセモノまがい物の溢れる世界。同じ中国人に騙されたりボッタクられることも多く、安心できない日々が続く。

「ここまで一生懸命働いて、見事に経済発展したのに、その結果、我々が手にしたものって、一体何だったのだろう?」と思うのは自明の理。でもって、彼らが求める「キレイで安心できる文化的な環境」は、「出国」しないと手に入りません。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、日本…「より良い国に移住したい」、彼らの熱望は留まるところを知りません。

 

4月14~17日にかけて行われた、「北京春季房展会」(不動産見本市)の様子。人気ブースの多くは海外物件を扱う業者で占められていました。

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その文脈のなかで、北京上海からわずか3時間で行ける隣国「日本」に熱い眼差しが向けられています。なぜなら日本は、彼らが渇望する「高品質で安心できる水と食べ物、至れり尽くせり、かゆいところまで手の届くサービス、きれいに整備された環境で、洗練された文化に触れられる環境」が一通り揃う、中国から一番近い先進国だからです。

「近さ」に加えて、「同じ漢字文化圏」、「同じアジア黄色人種の国」、「食べ物もライフスタイルもだいたい似ている」といった親近感も、ブームに拍車をかけています。

 

中国にそこまで「日本を求める」ニーズがあって、その規模も巨大なのにも関わらず、こと「不動産」や「移住」に関して、日本のビジネス界の反応はまだまだ鈍く、少なくとも北京に関しては、

 

「ここ1〜2年ほどで、アメリカ、オーストラリア等、欧米の不動産・移住の情報はすごく増えたけど、日本の情報がまだほとんどない」

「欧米も大事だけど、今はとにかく、日本の情報が欲しいんだ」

 

といった声を、複数の方々から、異口同音に聞きました。逆にいえば、ものすごいビジネスチャンスだと思います。いま果敢に行動して北京のマーケットに入り込んでいけば、ビッグビジネスを我が手にできるかもしれません。

「日本不動産」、「日本移住」という切り口で、いまリスクをとって、いち早く北京に入っていきたい企業様。北京の状況について情報交換したい方は、私までご連絡いただけると幸いです。

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銀座爆買いと、日本人の反応に思う…

こんにちは、Manachanです。先ほど、池袋で決済を終えて、その足で羽田に向かって中国・北京へ飛ぶ・・という、移動の多い日々を送っております。

昨日は、仕事で銀座に行く機会がありました。銀座は、いつも人通り多くて賑やかですね。私の歩いたコースは、

・銀座1丁目から、4丁目交差点まで、中央通りを南下
・4丁目交差点で左折し、晴海通りを東へ、歌舞伎座前まで進む

この距離を、ゆっくり歩きで10分余りで移動しつつ、街で聞こえてくる声を言語別に集計する、という遊びをやってみました。結果は下記の通り、

・中国語 14回
・日本語 13回
・英語   2回
・それ以外 2回

銀座の北部、1~2丁目あたりは日本語が多いですが、3丁目の松屋あたりから中国語の頻度が急増、4丁目交差点まで、ほぼ中国語ばかり聞こえる状態が続き、そこから晴海通りに入ると日本語が増える…といった塩梅。英語は、単発的に聞こえてくるだけでしたね。

街で聞こえてきた中国語に耳を澄ますと、上海以南や台湾の人のしゃべり方ではない。多くは、中国大陸の北部か西部から来た方々と思われました。

 

私は銀座に行く機会多いですが、中央通り沿い、3~8丁目は特に中国人旅行客が集中する地域で、日本人が行くと「アウェイ感」を覚える場所と言われています(パリのシャンゼリゼ通りも同じようなものですけどね…)。但し、中央通りから大通り一本、西か東へ移動すると、中国語の聞こえる頻度はまばらになります。

そんな日、銀座4丁目交差点で、ビジネススーツ姿の日本人中年サラリーマンがつぶやいた言葉が、印象に残りました。

 

これだと、日本が乗っ取られるね…

 

大勢の中国人観光客という、見慣れない存在への違和感、銀座の変貌ぶりに対する戸惑い…その気持ちは分かります。でも、別の視点からみれば、

 

良い歳した大人が、「乗っ取られる」みたいな不明瞭な言葉を使って、現状を正しく認識する努力をせずに、文句だけ言ってる状態に対する違和感を、私は感じます。

 

そもそも、日本の国が乗っ取られるって、具体的に、どういう状態を指すのでしょう?定義できるのでしょうか?今の銀座の状態(中央通り沿いだけ、中国人観光客が多数派になってる)から、何がどのように変化すれば、彼のいう「乗っ取られる」状態になるのでしょう?

これを、正面から問うたら、そのサラリーマン、たぶん明確に答えられないでしょう。彼が「乗っ取られる」というあやふやな言葉の枠組で思考する限り、妥当性を持った現状認識は無理な気もします。

私の違和感は他にもあります。

 

民主的手続に基づいて自分たちが選んだ政府が、公約通りに規制緩和して、その結果、外国人観光客が増えてるんでしょ?いまの銀座の状態は、突き詰めて考えれば日本人の「集合的意思」が実現された結果であって、ほぼ想定通りじゃないの?

そもそも日本は主権国家なんでしょ?日本領土内のルールは自分たちでつくって、皆に守らせるんでしょ?外国人観光客は、日本国がつくったルールの枠組に応じて増えたり、減ったりしてるんでしょ?自分らがルールを握ってる限り、乗っ取られるなんてあり得ないじゃん?(戦争でもして負ければともかく…)。

 

社会の何かが変化する時、普通考えて、功罪どちらもあるはずです。悪い方向にだけ向かう変化って、現実にはあまり考えられない。ビザ要件緩和の結果、外国人旅行客の来日数が増えたのなら、ホテル業や小売業等、日本の一部業界は確実に潤っているはずで、これは彼らにとってプラスな変化。

もっとも、ビザ要件を緩めた結果、外国人の不法滞在や失踪が増えたり、その結果治安に影響してくるのであれば、それは多くの人にとってマイナスでしょう。とはいえ、よく考えればこれは最初から想定できることです。

 

プラスとマイナスの両方を必然的に伴う「変化」のなかで、客観データにもとづいて現状を認識した上で、いかにしてプラスを最大化して、マイナスをコントロールするか?…これが、「チェンジ・マネジメント」といわれるもので、それなりの企業に勤める中堅サラリーマンなら、日常業務のなかで当たり前にやってることだと思うんだけど、

ことが「日本社会のチェンジ・マネジメント」みたいな話題になると、変化をコントロールする視点がすっぽり抜けて、一気に「乗っ取られる」とか「買い占められる」みたいな、あやふやな結論に飛びつく人が日本では多い。教育レベル・社会的地位が相当高い人でさえ、そういう「情弱」的なことを言ったりするのが、私に言わせれば不思議です。

以前書いた日記、「外国人の土地所有を制限できるか?」でも、同じ問題を感じました…

 

日本経済を活性化させたい。日本の国を復活させたい…という総論に、反対する人は多くないでしょう。

その手段として、たとえば「外国人観光客に来てもらう」とか、「優秀な外国人に、日本の職場で活躍してもらう」などがあり、具体的には観光ビザや永住権を取りやすくする等の施策になるわけですが、それをやった結果、日本人の誰かの職場を奪うとか、賃貸物件でのトラブル等、マイナス面の変化も伴うかもしれない。

だから、ビザ緩和をやるべきか、やらざるべきか、あるいは方法を変えてやるのか・・・といった「判断」が必要で、その判断材料となるデータを集める仕組みや、現状をモニターして政策に反映する仕組みも必要になる。それができて、はじめて「まともなチェンジ・マネジメント」が成立する。

 

日本の将来に関わる大事なことを、少なくとも教育を受けた人なら、本来、チェンジ・マネジメントのレベルで議論すべきと思うのですが、そういう議論が、日本で成り立つ土壌はまだまだ乏しいと感じます。

 

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海外メルマガで情報収集

こんばんは、Manachanです。

海外の不動産に興味が出た時、その国・都市に関する経済・不動産ニュースにアクセスすることは大変有益ですが、これはまさに、「言うは易し、行うは難し」。

 

メジャーな都市、例えば米国だとハワイ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなどの情報は、比較的入手しやすいですが、それ以外の都市になると、日本語の情報自体が極端に少なくなります。

例えば、我々アジア太平洋大家の会では、メンフィス(テネシー州)やフェニックス(アリゾナ州)の不動産セミナー開催の予定がありますが、こういうマイナーな都市の経済・不動産情報を、日本に居ながらいかにして得ていくか?日本語の情報はほとんどないし、仮に英語が読めてもリアルタイムな情報を系統的に得ていくのは決して簡単ではありません。ウェブで一生懸命情報収集しても古い情報や不確かな情報がゴマンとありますので、

「海外に興味はあっても情報が余りにも足りないので、投資判断できない」

「業者のセールストークが本当に正しいのか、裏取りするための情報を得たいけれど、どうしたらいいか分からない」

という声が多いのが実情です。

 

私は、皆さまに海外不動産セミナーをお届けする立場ですので、現地を自分の目で見たり、独自のルートで現地のリアルタイムな情報を得ることは「生命線」だと思っていますが、私がやってもやはり簡単ではないし、手間と時間がかかります。永遠の課題ですね。

でも最近は「海外発の無料メルマガ」が出てきているので、これを使って、手間をかけずに情報収集が可能になってきました。例えば、

 

1)カナダ・アルバータ州経済ニュース The Owl(英語)

カナダATB Financial社が出している無料の経済メルマガ。同国きっての石油産出地域・アルバータ州(カルガリー、エドモントン等)に特化した、クオリティの高い経済ニュースが持ち味。私は2015年1月頃からずっと購読しています。

購読方法・・・このページからユーザー登録すればOK。
http://www.atb.com/learn/economics/Pages/the-owl.aspx

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アルバータ州はこれまで、石油輸出のおかげで、カナダで一番裕福な州で給料水準も高く、カナダ中から人々が集まり活気にあふれていましたが、2014年後半からの「逆オイルショック」で原油価格が半減して、潮目が変わってきました。

これまでのように、経済拡大できなくなったアルバータ州。果たしてどんな影響が出ているのか、不動産の買い場は来るのか、大変興味深く思い、1年以上購読を続けています。情報は新しいし考察も深く、ニュースソースとして大変有益だと思います。たとえば、

 

原油生産が減っているため、さすがに原油を使った製造業は大きく落ち込んでいます

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都市部のホテル稼働率も変調気味、一方でリゾートホテルは絶好調(安いカナダドルと米国人旅行客のおかげ)

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個人破産件数は、逆オイルショック後、横ばいから微増傾向に

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その割に、個人消費は堅調、たとえば外食セクターに影響は出ていない

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州内人口の伸び率も鈍化しているが、それでも、カナダ全国平均の2倍(年率1.8%増)

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こんな感じで、アルバータ州経済の「いま」が、読みやすいかたちで提供されているのです。

 

2)アメリカ、Zillow物件サーチ(英語)

アメリカの不動産ポータルサイト大手Zillowでは、日本の「楽待」や「健美家」同様、検索したい条件に該当する物件情報をメールで送ってきてくれます。

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購読(?)方法は簡単。Zillowサイトにログインして、「検索条件を保存」(Save Search)すれば、物件情報が自動で送られてきます。頻度は「都度」か「毎日」を選べます。

http://www.zillow.com/

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私は昨年末から、「テネシー州メンフィス」戸建の適正価格をリサーチしており、その材料として、Zillowを使っています。相当の期間にわたっていろんな物件情報をみていれば、メンフィス戸建の相場観も、何となく養われます。

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3)タイ、CapitalOneメルマガ(タイ語)

非英語圏のメルマガというと、英語よりさらに敷居が高く感じますが・・・タイ・バンコクの不動産に興味ある方に、CapitalOne社のメルマガはかなりおすすめ。

http://www.capitalone.in.th/

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CapitalOne社は、タイ人中間層向けのコンドミニアム情報をたくさん出しており、言語は当然、「タイ語」になりますが、その代わり、タイ不動産に関わる日系業者や英米系業者がたぶん知らない物件情報に直接アクセスできます。

タイ文字が多少なりとも読めれば、かなり楽しめます・・・たとえば、この物件は面白い。

 

エアポートリンクHua Mak駅至近、数年後に開通する路線とあわせて3駅利用可、駅徒歩0分、ショッピングセンターすぐそば、買価100万バーツ台。

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現状、エアポートリンクの駅しかありませんが、将来イエローラインとオレンジラインが通るようになれば、都心まで5㎞程度なので、とても面白い。

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日本人がなんとか住めそうなエリアの物件紹介もあります。これは、プロンポン駅南側、徒歩10~15分。ローカルエリアとの境目あたりに建つコンドミニアム。個人的に、このエリアは上がり目大きいと思う…

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こんな感じで、労せずして、それなりに良質な、リアルタイムな情報に接することができるのが、メルマガの良さですね。

不動産投資に「情報は命」なので、これからもどんどん、海外メルマガ開拓していこうと思います。

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5年生になるのが楽しみ

こんばんは、Manachanです。この春休み、うちの子供たちはマレーシアで過ごし、すっかりリフレッシュして、明日(4月6日)から、新学年になります。

これから小学校の新5年生になる娘ソフィアも、明日は元気に登校班で行くことでしょう。親として、感無量です。この子の場合、日本の学校に慣れず、数年にわたる紆余曲折がありましたので…

 

ソフィアは、5~6歳の時期をオーストラリアで過ごし、日本の幼稚園年長にあたるPrepと、小学1年生にあたるGrade 1は、現地の学校に行っていました。それから日本に帰国し、1年生の3学期で合流しました。

オーストラリアから、日本へ。劇的に環境が変わります。言語環境も英語100%から日本語100%に変わりますし、それ以上に、学校生活のスタイル自体が全然違います。

 

オーストラリアの小学校では、机や椅子などを使わず、子供たちが先生の周りを取り囲むように座って授業を受けたものです。1クラス20人ちょっとなので、先生が子供一人ひとりに気を配れるような環境でした。また、宿題などはなく、教科書ノートは教室に置きっぱなしでした。

それが日本の学校に来ると、子供たち全員が、机や椅子を先生の方に向けて、姿勢を正して授業を聞く。そして、皆が一斉に同じことをやる。宿題は毎日出て、教科書ノートはランドセルに入れて持ち運ぶ毎日…

 

どちらが良いとか悪いとか、そういう価値判断は抜きにして、余りの環境変化に、幼いソフィアは戸惑い、なかなか適応できずにずっと苦しんだのです。

2年生の時は、とにかく、宿題拒否。時には3時間、私たち親が、あの手この手で宿題やらせようとしても、頑としてやらない。そして3年生の12月、ついに、不登校になり、時には1週間、ずっと学校に行けない日々が続きました…最悪な頃に書いた日記がこれです。

不登校パパ奮闘記(2015/1/28)

 

それから後が、長かったです。ソフィアは、どちらかといえばパパっ子なので、私が毎日、2時間目か3時間目に、ソフィアの気分が乗った頃に学校に連れていく。それから仕事に行く…

サラリーマンしてたら、こんなことできませんが、幸い、当時の私はすでに気楽な一人社長になっていたので、時間の融通はききます。その代わり、午前11時より前の商談やアポイントメントは一切入れられないし、物件確認や役所調査も11時以前は無理という、仕事的には制約の多い日々でした。

 

4年生になると、ソフィアの状態も少しはマシになってきましたが、まだまだ不登校は続きます。

不登校と心理エネルギー(2015/4/13)

 

不登校で勉強が遅れるソフィアの将来を心配する妻と、どちらかといえば楽観する私。教育上で意見が合わないことも多々ありました。当時は夫婦仲も、極めて不安定でしたね。娘の不登校でストレス溜まりますからねえ。

変なパパ、娘は天才(2015/5/8) 

 

でも、ソフィアにとって幸いだったのが、担任の先生に恵まれたことです。3年と4年を担任してくれた男性教師は、ソフィアの良き理解者で、陰に陽に、サポートしてくれました。私もこの日記に書きましたが、

アスぺ父より、娘に贈る言葉(2015/1/10)

「世の中、いろんな人がいる。君の良さが分からない人、悪いことばかり目につく人は大勢いる。でも、分かってくれる人は必ずいるんだ。〇〇先生もその一人だよ。」

「〇〇先生のような人は、大事にするんだぞ。」

 

また、4年のクラスに、仲の良い女の子の友達が5人ほどいたのも幸いしました。毎日、1時間目から学校に行けるわけではないけれど、下校時には一緒に遊んだりして…徐々に、学校が楽しい場所に変わってきたようです。10月からは、週一回、区の通級指導教室に通うようになり、そこの先生も良き理解者になってくれました。

そして、12月も終わりに近いある日のこと、

ソフィアが、自分から、登校班で行くようになった!!

 

その日から、ソフィアは3か月の間、登校班の皆勤賞。一時間目から問題なく登校できるようになりました。そして、宿題も自発的にやるようになり、とにかく、親も先生もびっくりするほどの成長を遂げています。2月3月頃には、先生方と話すなかで、こんな言葉が出るようになりました。

ソフィアちゃん、5年生になるのが、楽しみですね。

 

そう、「次の学年に進むのが、楽しみ」・・・この言葉が自然に出るようになる日のために、私も妻も、これまで、辛抱強く頑張ってきたのです。

そしてこの子は、親の予想や期待を超えるスピードで、しっかり、着実に成長しています。これまで何年間も、暖かく見守ってくれた先生方や、近所の皆様にはもう感謝の言葉しかありません。

 

ここは日本の東京、江東区東陽町という場所。子供を育てる環境として、ベストなのかどうか、いろんな意見があることでしょう。ただ、どんな環境であれ、周囲の大人や地域の教育力を信じ、自分を信じ、そして何より我が子の成長を信じて、試行錯誤しながら、前に歩み続けていくこと…それは、「孟母三遷」するより、もっと大事で尊いことだと思います。

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