こんにちはManachanです。海外出張が多い身ですが、今日は久々に、日曜日、家族とのんびり過ごしています。今回は不動産を離れて、「育児、教育」ねたで書きますね。
私の意見では、人間社会は無数の「トライブ」(Tribe、部族)によって構成されています。ここでいうトライブとは、「同じ趣味嗜好、価値観を共有するグループ」という意味です。
そういえば、1980年代に、「杉山清貴&オメガトライブ」という人気バンドがありました。彼らも「トライブ」を、そのような意味で使っていました。
世の中、いろいろなトライブがありますよね。
・健康オタクトライブ
・儲け話大好きトライブ
・パンク&ロック大好きトライブ
・コンピューターゲーム大好きトライブ
・ママ友、噂話大好きトライブ 等々…
そこまでメジャーなトライブではないですが、私は「不動産大好きトライブ」に属する人間です。不動産話なら、夜を徹して語っても飽きない。不動産仲間同士なら、地域・国境を超えて仲良くなれる…というタイプ。
なお、一人の人間は複数のトライブに属すことができます。例えば「不動産大好きトライブ」かつ「健康オタクトライブ」な方も多数いらっしゃいます。
面白いことに、世の中的には結構近いと思われているトライブ同士が、実は縁遠くて犬猿の仲、というケースも多数あります。たとえば「株式投資大好き」なのに「不動産投資」には見向きもしない人は多いし、またその逆パターンもあります。音楽でも「インディーズ大好き」な人間が「メジャーなポップス大嫌い」だったり…この辺、理屈でない、好みの問題ですよね。
あるトライブに属する人間からみて、別のトライブの人間のやることが奇異に映ることもよくあります。特に、世間的にメジャーなトライブの間で、そういう傾向が強い。
たとえば、私たち「不動産投資」トライブは、世の中で少数派だと分かっているから、赤の他人に不動産話を期待することはありませんが、それより人数がずっと多い「健康オタク」のトライブにいると、世の中の誰もが「健康」には関心あると思いがちなので、
・なぜ、定期的に運動しないの?
・なぜ、食べ物に気を使わないの?
・なぜ、あなた肥満なのにダイエットしないの?
そんな懸念を、他のトライブの人間に対して、思わず口走ったりするわけですが、それが素直に受け入れられるかどうかは、人によりますね。たとえば、私はそういう健康の話題にぜ~んぜん興味がない人なので、いくら言っても効果ありません。第三世界の小汚い屋台フードを手当たり次第食って、1泊800円の小便臭い安宿に泊まるみたいな、健康志向の人が卒倒するような行動してますけど、私はそれで良いと思ってるし、別に根拠ないけど健康にやたら気を使う人より自分の方が長生きしそうな気がするし…
近年では、スマホやSNSの発達により、トライブの人間同士が、バーチャルにつながる機会が増えてきました。公園や駅や道端で、歩きスマホやってる人多いけど(私、思い切りやってます。すみません…)、彼らはポケモンGOやってるというよりは、LINEとかメールで同じトライブの友達と交流してたりするんですよね。
最近は子供の学校の保護者会とかでも、その場にいる人たちと交流するよりは、スマホ片手にカチャカチャやってる人も見かけますね(私もその一人です。失礼な奴ですみません…)。保護者同士で集まるとトライブ違いで話が合わないことも多いけど、LINEやFacebookでつながる人は同じトライブだから話してて楽しい…という面もありますよね。
まとめると、人間社会は、いろんなトライブに分かれて、タコツボみたいな構造になってると思います。同一トライブの人間同士なら自発的に密にコミュニケーション取りますが、別のトライブだと話が合うとは限らないので、お互い距離を置いて、必要以上に刺激し合わないようにする…そのバランスで社会の平和が成り立っています。
会社だって学校だって、いろんなトライブの人が集まる場なんですよね。結局、価値観合わない人間に自分を合わせなきゃならないから当然ストレスがある。そのストレスとうまく付き合うのが大人の宿命なわけです。
私は会社員だった頃は、相当、我慢していました。今は自営業主になって、比較的同じトライブの人間を周りに集めて仕事しているので、人間関係のストレスは大分少なくなりました。
ただ、それが年端もいかない子供だったらどうか?学校という、様々なトライブが集まって、一緒に共同作業をするような場に、6歳みたいな年齢で投げ込まれるわけです。その環境に適応できる子と、できない子が出るのは当然でしょうね。
うちの娘も、そして、私自身の子供時代も、学校への適応に苦労しました。両人とも発達障害(アスペルガー)の傾向があるし、アスペ自体が、一つのトライブだったりするから、クラスで似た者がいないと、あるいは、先生に理解がないと辛いんですよね。
娘の場合、2年ほど、不登校気味の状態が続きました。先月から「ブリッジスクール」という、不登校児童向けの教育施設に行かせていますが、ここにはちゃんと適応できたようで、毎日、嬉々として登校しています。
いま考えると、娘は同じトライブの人間を、ずっと探し求めていたのかもしれませんね。