【英国不動産便り】2)住宅をつくり過ぎない国の安定感

こんにちは、Manachanです。イギリス不動産視察2日目は、ロンドンのど真ん中Kings Cross駅目の前の宿に泊まりました。

ここ数日間、ロンドンは日中34℃にもなり、東京の真夏と変わらない酷暑。英国人は暑さに慣れてないらしく、道行く人々、老若男女問わず、皆バテてましたね。

滅多に30℃を超えないロンドン、地下鉄にもホテルにも、冷房なんてない。だから、日中に地下鉄など乗ろうものなら、暑さに燻されて誰もが無言の仮死状態、ホテルも扇風機位しかないから、夜も暑くて寝苦しい限り。

涼しいはずの英国で、暑さに悩まされるとは、思ってもみなかった。
いま英国といえば、EU離脱を決めたばかりで皆さん関心があるかと思いますが、不動産マーケットへの影響はどうなのか?現地の英国人パートナーに聞いたところ、

 

1. 高額の住居系物件(3〜4億円以上)には影響が出ており、価格下落もみられる。

2. 通常の住居系物件では、買い控えの動きが出ているが、同時に売り控えもあるので価格下落には至っていない。それ以前に英国の住居系マーケットは需要に比べて明らかに供給不足なので、構造的に価格下落はしにくい。

3. 学生寮やケアホームなどは需要が非常に強いため全く影響なし。

私の皮膚感覚でいうと、「英国不動産、すごく安定感がある」印象。

なぜなら、英国の不動産マーケットを支える法制度や社会の価値観が、不動産価格を長期にわたって維持するようにできていると感じるから…

 

英国人の住宅に関する価値観は、日本と全然違うので、不動産ゲームのルールを理解するには飛躍が必要ですが、分かりやすく言うと、

 

1) 新築を建てたがらない。古い建物を何百年も大事にメンテしながら使うのが当たり前。

2)古くて使い勝手の悪くなった建物に対して、建て替えよりも、増改築、リフォームを優先する。旧い建物を活かして快適に暮らす技術と産業が高度に発達している。

3)したがって古い建物でも価値が下がらない。

4) 住宅需要に比べて供給が構造的に少ない社会なので、英国の多くのエリアで慢性的な需要>供給、したがって賃料も、不動産価値も下がりにくい。

 

新築が尊ばれ、需要を超えた過剰供給をしてしまう日本(+東アジア、東南アジア)とは全く状況が異なり、不動産投資•ビジネスにおけるゲームのルールも違うのです。英国で不動産投資するなら、EU離脱の影響云々よりも、まず同国の不動産市場の構造(価格がどのように形成されるのか?)踏まえる方が大事だと思います。

最後に、井形慶子さんの著作で有名な、ロンドン北郊の高級住宅地ハムステッド(Hampstead)の重厚な佇まいをお楽しみ下さい。ハムステッドに限らず英国では築100年前以上の、丁寧にメンテされた住宅が尊ばれ、良い立地であれば高値で取引されます。

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井形慶子「ハムステッドの小路を歩けば」

http://kitanomori-hacci.seesaa.net/s/article/403155931.html

 

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