「日本」を必要とする中国富裕層

こんんいちは、Manachanです。3泊4日の中国・北京出張から戻ってきました。

北京は、素晴らしかったです。特に、お金もツテも乏しいなか、「誰よりも早く、北京マーケットに乗り込んで第一人者になりたい」という趣旨で実施した「日本不動産・移住セミナー」。蓋をあけてみれば20名を超える集客があり、

・大連勤務時代の同僚が、大連から飛んできてくれた
・台湾人向け日本不動産販売事業のパートナーが、台北から飛んできてくれた
・日本の職場の元同僚で、北京で結婚したばかりの男が、奥さん連れてきてくれた
・Manachanメルマガ読者で北京在住の方と、出発直前に会うことができた

多士済々、いろんな仲間が、北京に集まり、意外な旧交を温めることができました。

 

セミナーに来てくれた北京の方々の反応も素晴らしかったです。皆、不動産投資や移住を含めて日本の情報を心の底から欲していました。日本には旅行で行ったことがあり、日本の良さを十分理解し、そして日本で5000万~1億円程度の収益不動産を買うお金もある。でも情報が全然ないので何も行動できてない…という方々ばかり。今回、私たちが日本から持ち込んだ情報は、まさに、彼らのニーズに合うものでした。

これを成果につなげていくためには、何度も、北京でセミナーを続けて、ファンを増やしていかなければなりません。近いうちに北京でセミナー第二弾を企画したい。もう、いつでも来たいです。人いいし、メシうまいし、北京大好き!

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北京に来て感じたことは、「皆さん、とっても親日的」ということ…つい数年前は、日中間に難しい政治的な問題があり「反日」の雰囲気も少なからずありましたが、今や潮目が変わった感があります。すでに年間500万人の中国人が旅行で来日する時代。日本の清潔さ、サービスの良さ、高品質な商品、人々の誠実さ、空気の良さ、食品や水の安全さを目の当たりにした彼らが、国に帰って仲間に「日本はとても良い国だよ」と伝えることで、さらに来日旅行者や予備軍が増える。日本の名のついたあらゆるものが肯定的なイメージで語られる…という時代に。

百聞は一見に如かず。この親日な雰囲気、北京現地に来てみないと分からないです。日本のマスメディアの情報ばっかりみて「中国人は反日」と思い込んでる日本人多いし、「中国には絶対行かない」という日本人経営者も多いですが、実態は富裕層はもちろん、一般民衆レベルでも日本のファンがどんどん増えており、台湾人や香港人の親日度に急速に迫りつつある実感です。

 

中国人、特に富裕層がなぜ親日になるのか?…「中国がこれから進もうとする先に、日本の存在がある」からだと思います。

いまの中国人が日本に対して抱くイメージは、バブル期の日本人が欧米に対して抱いていたイメージと通じるものがあります。当時の日本人は、「我々は物質的には欧米以上に豊かに便利になったけど、生活の豊かさを実感できない」、「長時間、身を粉にして働いてもウサギ小屋みたいなマイホームしか買えない」、「そこへ行くと、欧米人はゆったりした家に住み、家族の時間を大事に、心豊かに暮らしている」、「欧米の生活の豊かさに見習いたい」と…

 

一方、いまの中国、特に都市部富裕層の暮らしはどうでしょう?10年以上前に北京や上海で不動産を買うチャンスに恵まれた人々は、その価値が軒並み10倍になり、資産総額では欧米や日本を軽く凌駕しています。今や北京はビリオネア(億万長者)の数がニューヨークを超えたという話もあります。そして物質的な面でも、いま中国の大都市では大型百貨店やSCが山ほどあり、お金で買えないものはほぼありません。

豊かになった彼らがいま望むものは、より高いレベルの消費とライフスタイル。例えば、高品質で安心できる水と食べ物、至れり尽くせり、かゆいところまで手の届くサービス、きれいに整備された環境で、洗練された文化に触れ、そのなかで子供を育てること…等々。

しかし、今の中国都市部では、お金をどんなに積んでも、きれいな空気を吸うことはできません。安心できる水や食べ物を求めようとすると、ものすごく高価になります。高級住宅地を一歩出ると道はデコボコ、商店はニセモノまがい物の溢れる世界。同じ中国人に騙されたりボッタクられることも多く、安心できない日々が続く。

「ここまで一生懸命働いて、見事に経済発展したのに、その結果、我々が手にしたものって、一体何だったのだろう?」と思うのは自明の理。でもって、彼らが求める「キレイで安心できる文化的な環境」は、「出国」しないと手に入りません。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、日本…「より良い国に移住したい」、彼らの熱望は留まるところを知りません。

 

4月14~17日にかけて行われた、「北京春季房展会」(不動産見本市)の様子。人気ブースの多くは海外物件を扱う業者で占められていました。

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その文脈のなかで、北京上海からわずか3時間で行ける隣国「日本」に熱い眼差しが向けられています。なぜなら日本は、彼らが渇望する「高品質で安心できる水と食べ物、至れり尽くせり、かゆいところまで手の届くサービス、きれいに整備された環境で、洗練された文化に触れられる環境」が一通り揃う、中国から一番近い先進国だからです。

「近さ」に加えて、「同じ漢字文化圏」、「同じアジア黄色人種の国」、「食べ物もライフスタイルもだいたい似ている」といった親近感も、ブームに拍車をかけています。

 

中国にそこまで「日本を求める」ニーズがあって、その規模も巨大なのにも関わらず、こと「不動産」や「移住」に関して、日本のビジネス界の反応はまだまだ鈍く、少なくとも北京に関しては、

 

「ここ1〜2年ほどで、アメリカ、オーストラリア等、欧米の不動産・移住の情報はすごく増えたけど、日本の情報がまだほとんどない」

「欧米も大事だけど、今はとにかく、日本の情報が欲しいんだ」

 

といった声を、複数の方々から、異口同音に聞きました。逆にいえば、ものすごいビジネスチャンスだと思います。いま果敢に行動して北京のマーケットに入り込んでいけば、ビッグビジネスを我が手にできるかもしれません。

「日本不動産」、「日本移住」という切り口で、いまリスクをとって、いち早く北京に入っていきたい企業様。北京の状況について情報交換したい方は、私までご連絡いただけると幸いです。

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