人生は時間でできている

こんばんは、Manachanです。

私が会社員を辞めて、独立自営の身になってから、間もなく3年が経とうとしています。サラリーマンとして、スーツ着て、決められた職場に定時に出社し、毎月給料をもらう生活から一転、今はビジネスチャンス(食い扶持)を求めて、国内外どこへでも行くという生活です(努力がおカネに結びつく保証はありませんが…)。会社員時代は仕事がひければ完全にオフだったけど、今はオン・オフの区別なく、盆暮れ正月なく、いつでも働いている(ある意味、いつも遊んでいるような…)生活。サラリーマン時代より労働時間が長くなった面もあり、かつラクになった面もあり、それぞれに良い面、悪い面、いろいろあるけど、私にとっては、今の方がずっと幸せです。

忘れもしない、2013年2月14日。ロックアウト解雇という不本意なかたちで、19年間頑張ってきたサラリーマン生活に劇的な終止符を打ちました。当時のブログから引用しますが、

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1)まずミーティングルームで解雇を通告し
2)書類にサインさせて、
3)業務用PCとセキュリティカードを回収して
4)付き添いをつけて、社外に送り出す

その後は、二度と、会社に入ることはできません。帰りしな、同僚に簡単な挨拶だけして、ジ・エンド…全てが、終わりました。まだ昼過ぎの時間でした。コート羽織って外に出ると、そこには東京・溜池山王の、抜けるような青空が広がっていました。

これから、どうやって生きていこうか??

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まるでウォール街を舞台とする映画のような情景。日本で生まれ育った私の身に、まさかこれが起こるとは思ってませんでしたが、でも、禍福はあざなえる縄の如し。いま振り返れば、会社クビになって本当によかったのだと…サラリーマンから自営へと、ワークスタイルが劇的に変わるなかで、我が人生で、何が大事で何が大事でないのかが、よく分かったから。

 

会社を放り出されてから、学んだこと、

・人生は、時間でできている。

・自分を取り巻く人間は、我が幸福の源泉でもあり、同時に苦痛の源泉でもある。

 

だからこそ、

・一日24時間を、自分の好きなように、優先順位を決めて過ごしたい。つまり、「やりたいことだけ精一杯やって、やりたくないことは徹底的にやらない」

・一緒に働く人間を、自分の好きに選びたい。つまり、「一緒に仕事して気持ち良い人間だけと付き合い、そうでない人間関係は即、切る」

 

当然ながら、私の人生も、あなたの人生も、時間でできています。世の中は、一見、お金で回ってるように見えるけど、お金とは突き詰めれば「誰かの時間(人生の一部)を買う権利」でもあります。私たちは、農家の方々や食品産業に関わる方々の時間を使った食べ物を買い、繊維産業や流通業小売業に関わる方々の時間を使ってつくられた衣服を買い、建築業、不動産業、その他土地家屋調査士、行政書士、関係官庁の方々の時間をかけてできた家を買ったり借りたりしているわけです。

同時に、私たちは自分の人生の一部である時間を使って(切り売りして)、サラリーマンやったり商売やったりして、お金を稼いでいるわけです。「血と汗と涙の結晶」というけれど、その本質は、「自分の時間をお金に換えている」わけです。

 

人生の構成要素、かつお金を生むリソースでもある「時間」は有限。特に、人生の半ばを過ぎてしまった私には、それが切実に感じられます。残り時間は、限られている。だからこそ、一日一日を大切に生きたい。

サラリーマン時代は、ある意味、「就業時間は、仕方なく過ごす時間」であり、「仕事がひければ自分の好き勝手できる時間」という感覚でしたが、自営業主になった今はハッキリ、「一日」は「24時間ある」と感じられます。五反田に事務所こそ構えているけれど、出社時間と、退社時間は、自分の一存で決めていい。物件確認や役所調査で埼玉とか千葉とか栃木とかに行く日は、出社しなくて良い。一日の過ごし方、全ては自分次第、自分の優先順位づけ次第になりました。

もちろん、家族のことではそれなりに時間使ってるし、税務申告はじめ、意に染まない仕事に時間を使うこともありますが、それでも、24時間の大部分を、自分で使い方を決められることで、得られる幸福感はとても大きいです。もちろん、今はサラリーマン時代のような固定の月給収入がありません。不動産売買仲介なんて特に、悪い時は数か月収入がなかったり、売主・買主の都合で決済が流れて収入が全てパア、みたいなこともあります。「商売うまくいかず金に困るリスク」を、サラリーマン以上に実感するのも自営業主ならではですが、そのリスクを負うことで、自分の時間を好きに使う自由を得られたのだとしたら、それは十分、割に合う話だと思います。

 

また、24時間の過ごし方を考える上で、「誰と過ごすか?」は、幸福感の大きな要素だと思います。せっかく、自由に時間を使える身分になっても、嫌な上司、嫌な部下、嫌な得意先、嫌な客と付き合わなきゃならないのなら、せっかくの時間が台無し。

とはいえ、商売は人と人とのつながりの上に成り立ちます。客がいて、得意先がいてナンボの世界。自分の時間をおカネにする上で、他の誰かと関わることは避けられません。だからこそ、仕事で関わる人を、自分の好きに選んでいきたい。

仕事仲間は、一緒に仕事して波長が合う人間だけにする。

お客様とは、当然、波長が合うとは限らないので、彼・彼女と関わることで得られる収入獲得の可能性と、そのために使うであろう時間を勘案して、付き合うかどうか決めていく。

波長も合わず、かつ、おカネにもならない付き合いは時間の無駄なので、即、切る。

 

サラリーマン時代は、上司も同僚も得意先も、会社に決められてしまうことが多かったですが、今は自分の判断で、人間関係を結んだり、切ったり(自然消滅したり・・・)しています。その判断の責任が、全部、自分に降りかかってくるわけで、後悔することも無きにしもあらずですが、それでも、付き合う人間を自分で好きに選べることは、即、幸福感に直結しますね。3年前と比べて明らかに幸福だと感じる機会が増え、苦痛が減りましたから・・・

 

時間の支配権と、付き合う人の決定権。今はこれらが、おおむね実現できているので、サラリーマン時代より、ずっと幸せなんです。もちろんサラリーマンの仕事も好きだったし、情熱持って取り組んでいたけど、一旦、この自由を味わってしまうと、もう、あの頃には、戻れないですね。

 

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