コスモポリタン江東区

おはようございます。Manachanです。

私は、東京の東側、江東区の東陽町に住んでいます。ここは東京駅から地下鉄で10分足らず、YMCAや英米系、インド系のインターナショナルスクールが近隣にいくつかあり、東京のなかでは比較的、外国人住民が多いエリアです。

東陽町の駅前にある、コンビニ、マクドナルド、居酒屋など、チェーン店系列の店は、どこに行っても、外国人店員・アルバイトが多い。日本人がかえって珍しい位。

駅から北へ5分ほど歩くと江東区役所があります。区の住民課には、常時、英語や中国語を話す職員がいて、住民登録をする外国人でいつも賑わっています。

駅から南へ8分ほど歩くと私の住むマンションがあります。平日の7時50分には小学生の児童が登校班で集まりますが、明らかに日本人の風貌でない、英語名を持つ子供が何人かいて、皆、普通に日本語話してランドセルを背負って小学生やっています。近所の中学校では、日本語を十分に話せない外国人生徒のための補修クラスがあります。

区の北側にある大島(おおじま)地区ではインド人IT技術者ファミリーが多く、長年日本に暮らすインド人が団地の自治会長をつとめる例もあります。

 

外国人が増えた…それは数字でも明らかに裏付けられています。在住外国人のなかでも、「東・東南アジア系」(日本人と見分けがつきにくい)と、「それ以外」(一見して外国人と分かる)を、出身国別に分けて集計したのですが、江東区は1994年から2014年にかけて、「東・東南アジア系」も「それ以外」も、いずれも一貫して増えています。このような動きをしている区は、江東区の他には、台東区しかありません。こちらも城東地区。

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江東区の外国人登録者数の推移

H26.1.1   21,234人 (総人口の4.36%)
H27.1.1   22,766人 (総人口の4.61%)
H27.10.1  23,805人 (総人口の4.75%)

直近3年でみると、毎年、約7000名づつ増え続ける江東区の人口、その2割強、1500人が外国人の増加によるものです。当然ながら、外国人の総人口に占める割合は増え続け、今は「日本人95%、外国人5%」の社会になっています。江東区の外国人数は東京23区中、第4位。

 

私は、オーストラリアやアメリカなど、移民国で暮らした時期があります。彼の地は、「小学校のクラスで、パパやママの出身国を書くだけで世界地図ができてしまう」ほど、コスモポリタンな環境でしたが、いま東京の江東区・東陽町に暮らしてみると、この街も着実に、コスモポリタン都市への道を歩んでいるように思います。

もっとも、東京はエリアによって外国人比率が違います。概して、都心区(新宿、池袋や港区)と、城東地区に外国人が多く、西側には少ない。「フィリピン人は足立区」、「インド人は江戸川区」など、特定エスニックグループの集まる地域も、23区の東側に多い。

英語補習校の友人(英国人男性)が、最近、練馬区から江東区に越してきましたが、「練馬区は外国人が少なく、区役所に行っても日本語しか通じない。その点、江東区は区役所で英語が通じるし、英語の教育機関もいくつかあるから外国人には住みやすい」と言っていました。

 

最後に、エピソードをひとつ。昨晩、香港から義姉夫婦が来日したので、東陽町の居酒屋でウェルカムディナーをやりました。この店、内装は純和風なのに、店員の大部分が外国人という、いまどきの江東区にありがちな居酒屋です。

最初は、フィリピン人らしい店員がオーダーを取りにきました、最初はもちろん日本語を使っていましたが、我々のグループが英語話者だと分かると、流暢な英語で話しはじめました。次に、食事を運びに来た、台湾人の店員も英語が流暢でしかも中国語も通じる…ということで、お客様も「コミュニケーションしやすい店」だと、大変満足されてました。日本人店員ばかりの店だと、こうはいかなかったことでしょう。

外国人住民が増え続ける東京・東陽町…この街の外国語対応力も、着実にアップしているようです。

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