おはようございます。Manachanです。ケアンズ滞在最終日、気持ちよい朝を迎えました。
健美家の原田ミカオさんのコラム「東大で感じた格差とピケティ」、とてもよかったですね。公立の小中高で一生懸命勉強して東大に入った筆者が、同級生の姿をみて「資産格差」を実感するという・・・引用しますと、
同級生に自分の車で来ている奴がかなりいる。世田谷の自分の戸建に住んでいる奴がいる。新宿の自分のマンションに住んでいる奴がいる。駅前にビルを建てようとしている奴までいる。ドラマに出てくるようなろくでもない、遊んでばかりのボンボンならまだしも、勉強もできて性格もよく、やることなすことソツがない。
このような経験をされた方、きっと多いと思います。私は原田さんと同じような経験を、高校時代にしました。「資産格差」もそうですが、世の中、「教養格差」というものが厳然としてあるのだと…
私は、東京の郊外ベッドタウン・千葉県柏市の出身。小中は近所の公立に行き、高校受験は地元の公立トップの「東葛飾高校」を目指していました。家にお金がないので、私立は学費が一番安い「市川高校」しか考えていませんでした。
当時、東葛飾高校よりさらに上を目指す奴は、私立の開成高校、あるいは国立の筑波大駒場や学芸大附属を受験する者が多かったです。国立は授業料が安いので、私もダメもとで学芸大附属を受けたところ、奇跡的に合格してしまい、世田谷区下馬にある同校に進学することにしました。
そこで、原田ミカオさんが東大でみたような「勉強も財産も教養も、あらゆる面ですごい奴ら」をみて、ショックを受けた私。
・同級生の居住地がものすごい。山手線の内側、松濤、東麻布、田園調布、成城学園、柿の木坂…しかも大抵、土地付き持家。
・家柄がものすごい。大蔵省事務次官の息子とか、警察庁長官の娘とか、天皇家直属の子孫(本当かよ!)とか、平気でTVに出てくるような家のご子息がゴロゴロ。
・ピアノ、バイオリンがプロ級とか、歴史知識が専門の先生より凄い奴とか、小説を書いて出版目指してる奴とかもいた。
柏の我が家から世田谷区まで、電車を2回乗り継いで片道1時間40分かかります。そんな遠方の学校へ、普段、地元をほとんと出ない母が授業参観に行ったりするのですが、毎回、不満たらたらで帰ってきます。
・あんたの学校、他のお母さん方と全然話が合わなくて大変よ。
・「パリに住んでました」とか、「アメリカのニュージャージー州に駐在してました」とか、あれ何よ?外国の話なんか私分からん。皆、気取りやがって…
ああいう世界を見てしまうと、私がこれまで柏で見てきたものは一体なんだったのだと…まさに井の中の蛙。
私、この高校と全くソリが合いませんでした。集団無視というイジメにも遭い、良い思い出はほとんどありません。同級生の多くが東大進学を目指してましたし(模擬試験も東大入試を意識した構成になってたほど…)、私はあんな奴らと同じ大学に行きたくないという一念で、東大に背を向け、京大と一橋大を受けました。
京大受験は前日にエロビデオみてしまったせいか玉砕、一橋には何とか合格できました。一橋のカラーはどちらかといえば地味、地方のトップ公立高出身者が多く、私としては馴染みやすい環境でした。
昔話はこれくらいにして、原田ミカオさんのコラムに話を戻すと、「人間は生まれながらにして大きな格差(資産、教養、社会的資本)を背負っている」ことを自覚した上で、彼は「東大のすごい奴ら」と切磋琢磨して、成長していきます。不動産を通じて資産も築いていきます。
私も同じく、自分の大好きな不動産で、資産を築いています。うちの子供たちも、小学生ながらすでに数か国語を話し、毎年オーストラリアで夏休みを過ごす。私の子供時代とは断然違う環境で育ってきています。
資産格差は、私の子供時代より、さらに広がっているのでしょう。人は生まれながらにして不平等で、厳然とした格差がある…そういう世界に生き、現実を直視しながら、「資産を殖やす」、「知識に投資する」ことを続けていきたい。
(財産を)持てる1%と、持たざる99%…私も99%に入るのかもしれないけど、でも格差のせいにせず、自分のため家族のために、やれることをやっていきたいと思います。
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1. 面白かったです
海外のお金持ちはお金があることを隠さずにどんどん寄付したり派手に使うのに比べて日本のお金持ちは割と隠れてる気がします。もっと彼らの生活が表に出れば子供も学校を慎重に選べる気がします。ちなみに日本人はワンルームに住んで高級ブランド品を持ったり、メルセデスに乗ったりするので、お金持ちかどうかを判断するのは難しいですよね。
http://ameblo.jp/onion9999/
そうですね。日本のお金持ちはたいてい、隠れてます…
あと、世界的視野でみれば、日本は小金持ちの層が厚く、グローバルレベルの大金持ちが少ない。アメリカあたりなら、もう隠せない位の巨万の富を蓄えた人々が、ドカーンと寄付したりしますが、日本はそれに比べて、お金持ちが小ぶりな気もします。