おはようございます。Manachanです。バンコク5日目の朝を迎えました。
昨日は、「タイにおける実質的な不動産協会」、「業界のオピニオンリーダー的」存在であるAREA社主催の不動産セミナーに、一日中参加していました。
昨日は夜12時過ぎまで、情報整理の作業をしていました。セミナーでいただいた分厚い資料2冊、ほとんどがタイ語で書かれ、時々英語が混じる感じなので、4時間にわたる長丁場セミナーで取ったメモと、私の乏しいタイ語知識をフル動員してのデータ整理…当然、時間がかかりました。
でも、素晴らしく有意義でしたよ。
・バンコク在住日本人・日系業者の通常の生活圏・行動範囲をはるかに超えた、バンコク首都圏全体の不動産市況について、全体的な理解が得られた。
・業界のプロが参加するようなセミナーに、投資家の立場で参加して、同じレベルの情報を知りうる意義も大きい。
私が夜12時過ぎまで、Wordにまとめたメモは15ページを超えます。とても、ブログで紹介できる分量ではないし、またバンコクのいろんなエリアの地名やデベロッパー名が出てきて分かりにくいと思うので、全体的な概要だけ書きますね。
・バンコク首都圏(バンコク市+郊外のノンタブリー市、サムットプラカーン市、パトゥムターニー市)の人口は横ばい。
・バンコク市の人口は減少傾向、郊外3市の人口は増加傾向。
・但し一世帯あたりの人数が4人台から3人台へと減っているので、世帯数は増加傾向。当然、住宅需要も件数ベースで上昇傾向。
・全体的な傾向として、戸建、タウンハウスからコンドミニアムへの移行過程にある。物件数ベースでも金額ベースでも、首都圏全体の6割近くをコンドミニアムが占める。
・戸建、タウンハウスの乏しいエリアはいくつか存在するが、コンドミニアムは基本、どのエリアにもある。都心部では高額帯、郊外部では低額帯のコンド供給が多い。
・バンコク首都圏全体でみて、住宅販売価格のボリュームゾーンは200~300万バーツ(720~1080万円)。
・直近では、100万バーツ台の庶民向け低額コンドと、500万バーツ以上の高級コンドの供給が増えている。
・住宅の売れ行きという意味での足元の市況は、決して芳しいとはいえないが、不景気の時代(2009~11リーマン後、洪水時)よりは少しマシ。
・バンコク首都圏では通勤鉄道路線が急ピッチで建設中であり、特にパープルライン沿線など、都心アクセスが改善するエリアもいくつか存在する。コンドミニアムが大量供給されている。
・不動産成約価格は、上昇エリアが20%台、下落エリアが10%台、横ばいが60%台。平均では年率3~5%で上昇中。
思ったこと、
・今のバンコク圏は、昭和50~55年あたりの東京首都圏の状況にそっくり(鉄道路線整備と郊外部でのマンション大量供給、高度成長を過ぎて成熟化に向かうなかでの住まい方の都市化、集合住宅への流れ、少人数世帯の増加等)
そういったマーケットの全体像を把握した上で、確かな投資判断をしていきたいと思います。
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