私がバンコクにいる理由

おはようございます。Manachanです。バンコク滞在も3日目。気持ちの良い朝を迎えています。

冬のない国・タイランド、常夏の首都バンコクですが、今は雨期で、一年のなかでは比較的涼しい時期です。正午頃でも「暑いけど、日本の真夏よりはマシかな~」という程度。でも午後4時頃になると、強烈な西日がガツンと襲ってきて身体にこたえます。当地の太陽光線をなめてはいけません。

そんなクソ暑いなか、水を大量に飲みながら、朝8時過ぎから夕方近くまで、公共交通機関とタクシーを駆使して、バンコク各地の物件を視察しまわっています。夜はレポートのとりまとめで11時頃まで仕事してます。日本に居る時よりも忙しいかもなあ~。

昨日は、日本人に人気のBTSスクンビット沿線。いろいろ理由のあってチョイスした3駅…エカマイ(Ekkamai)、オンヌット(On Nut)、ウドムスック(Udomsuk)を中心にまわりました。今日は、チャオプラヤー川を超えた、たぶんタイ語しか通じない「ド・地元」エリアに足を踏み入れます。

今回、調査の鍵を握る駅のひとつ、On Nut駅

いま私がなぜ、時間とお金を使ってこんなことしているのかというと…自分自身を含めた、日本の不動産投資家への有益な情報提供のためです。日本人がタイを含む新興国の不動産を賢く買って、ちゃんと利益を上げるのに必要な「信頼性の高い投資情報」や「信頼できる現地パートナー」を含めた、「プラットフォーム」「道」のようなものを、投資家目線でつくっていきたいのです。

で、なぜバンコクなのか…私がこれまで4年以上、東南アジア新興国の不動産を見続けてきた感触からいうと、バンコクが一番、公共交通や不動産マーケット構造、ライフスタイルの面で、日本の都市部に最も近いからです。バンコクはシンガポールと並んで、東南アジアで一番早くから開けた大都会。公共交通網やインフラも比較的整い、人々の生活・通勤動線も、まだ不十分とはいえ公共交通網を軸に形成されそうで、

都心からの時間距離、駅からの徒歩距離、生活利便施設へのアクセスなどを主要ファクターとする、日本の都市の不動産価格形成のメカニズムが、一番、素直に応用できそうなのもバンコクだと思います。今後、東南アジア各都市で、投資家目線の不動産マーケット調査を実施していく上で、まず一番やりやすいバンコクを選び、ノウハウを蓄積したら、次はクアラルンプール、ホーチミン、ジャカルタ、マニラ(もう少し時間かかるけどヤンゴン、プノンペン)などにいきたいと思っています。

そのバンコクですが、日本人投資家が、現地の日系不動産会社から得られる情報は、現状では、極めて限られていると思います。なぜなら、

・日本人を相手とする、多くの不動産会社が、月額賃料2万バーツ以下、売買価格300万バーツ以下の物件を仲介したがらない。

一方、バンコク全体でみれば、一番ボリュームゾーンは月額賃料5000バーツ、売買価格100万バーツ台…のようです。投資家としては、そういう世界を含めた全体像を知っておかないと、「バンコクのなか上澄み」である日系不動産マーケットがどのような位置づけであるかも分からない。そこを調査したいと思ったのです。

また、

・一部の日系業者が、バンコク郊外(鉄道延伸区間)の100万バーツ台の安いコンドミニアムを日本人にたくさん売っており、入居づけや管理をはじめ、様々な問題が起こっている。

それも認識しています。とはいえ、一般的なタイ人が買うような100万バーツ台の安いコンドミニアムのなかにも、「勝つ物件」と「負ける物件」があるはずで、どのような条件が揃えば「勝てる」のか、それも、自分の足で歩いて、仮説を立てながら確かめてみたい。

…それが、私の出発点であり、問題意識です。この調査、日本語や英語が通じる世界を超えて、タイ語しか通じないローカルな世界にも大きく入り込んでいきます。私の能力でできることは限りがありますが、せめて足がかりをつかみたいと、これまで4か月間、一生懸命タイ語を勉強してきました。まだ極めて不十分ですが、それでも拙いタイ語知識が泥臭い現地調査には確かに役立っています。

これから、どんどん現地から報告出していきます。お楽しみに。

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