北京の物価は高い?安い?

こんばんは、Manachanです。いま北京国際空港で、バンコク行きの便を待っているところです。

北京ではまる一日、滞在しました。2005年から07年にかけて、大連でサラリーマンやってた頃は、仕事や用事で北京に来る機会も結構多かったのですが、今回、数年ぶりに北京を歩いて、その変貌ぶりに驚きました。2008年にオリンピックを開催した、という事実も大きかったのでしょうが、

・2006年頃は、地下鉄が確か4路線だけだったけど、今では15路線に増えてる!
・私がよく泊まった「東直門」界隈は、今では原型を留めないほど、高層ビルが屏風のように連なってる!

短期間でよく、ここまで激変できるものだと、驚嘆せざるを得ません。特に今回は草原の都市ウランバートルから直接来たので、北京の雑踏を歩いただけで「ビル酔い」、「人酔い」でお腹一杯…もう、一生分くらいのビルと人をみた感じだ。

あと、驚いたのが、物価の上昇ぶり。北京国際空港から、エアポート快速で1駅目の「三元橋」というエリアに泊まって、「鳳凰城」という小奇麗なショッピングセンターを歩いたのですが、

食べ物、飲み物、衣服、日用品、クリーニング代・・・なに一つとして、日本より安いものがないぞ!

今の為替レートが1元=20円というのも大きいのでしょうが(私のいた頃は12~14円)、日本で300円くらいする飲み物が、北京のショッピングセンターでは15元(300円)か、それ以上するのです。ランチは軒並み40元(800円)超え。ホテルで食べた朝食35元(700円)が異様に安く感じてしまう…折り畳み傘も54元(1080円)してました。

この「鳳凰城」は、高層マンションと商業施設の一体型開発で、敷地内はプールや庭園がついて、セキュリティにコンシェルジュサービスもあって良い感じなのですが、これを買おうとすると、

・2002年築の1棟目が、平米単価5~5.5万元(100~110万円)
・2005年築の2棟目と、2008年築の3棟目が、平米単価6~6.5万元(120~130万円)

(しかも中国の面積表示は専有部分と共有部分を含んだもの。日本ふうに専有面積だけで計算すると上記の3~4割増し)

ちょうど、1棟目の3部屋2バスルーム、166平米(実質115平米程度)の中古住宅が売り出されていましたが、価格は770万元(1.54億円)…うう、1.5オクとは強烈な値段。やられた~。

小奇麗に整備された北京の近代的なマンション

こういう場所の物価は高いよ

しかし、よく考えれば、北京の街で働いているタクシーの運ちゃんや、ホテルやレストランの店員が、この強烈な物価で暮らせるとは考えられない。でも、少し歩いただけで、その謎が解けました。

・一般庶民は、「社区」という古いアパートに住んでいる。
・そこで、安いものがたくさん売ってる。

「社区」内は、中国庶民価格

「社区」内には、小奇麗ではありませんが飲食店、雑貨店、タバコ屋、携帯カード屋、雑誌屋、床屋、鍵屋、不動産屋、リフォーム屋、ペンキ屋…生活に必要な、ありとあらゆる店が揃っています。そこの物価は、例えば、

・焼餅(パンケーキ) 2元 ⇒ 40円
・豆乳  1杯2元 ⇒ 40円
・チャーハン 6元 ⇒ 120円
・ラーメン 10元 ⇒ 200円
・鍋料理 10元~ ⇒ 200円~
・理髪   20元 ⇒ 400円

これなら、北京の一般庶民でも払えそうな金額ですね。この界隈の店で、月給2800元(5万6千円)の店員を募集していました。これが、庶民レベルの給料なのでしょう。

社区内の不動産屋ものぞいてみたのですが、賃貸価格は3部屋ファミリータイプでも1600~3000元(3万2千円~6万円)程度でした。

すぐ近くに隣接する、高級コンドミニアムや付属の商業施設と比べてみると、

理髪代 ⇒ 社区だと20元、コンドミニアムだと88元~
3部屋月額家賃 ⇒社区だと3000元、コンドミニアムだと17000元~

要は、北京の、同じ地区内でも、生活レベルの隔絶した2つの世界があるわけですね。

高級な商業施設だけみると、北京の物価は下手したら日本以上に感じるでしょう。でも、社区に一歩踏み込んでみれば、まだまだ日本の半額以下の「北京庶民」価格に出会えるわけです。

もっとも、社区は中国語以外通じない世界です。そこに踏み込んでいく勇気か、語学力のある方は是非…。

(補足)妻や子供と一緒に住むなら高級コンドミニアムが良いでしょうけど、俺ひとりで中国に住むなら、社区暮らしで十分満足です。

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