おはようございます。Manachanです。いま、早朝の羽田空港です。数分後に台湾に向けて飛びます。
美しい…これが、ディズニー映画「ベイマックス」に出てくる、架空都市「サンフランソウキョウ」
「ベイマックス」(現代Big Hero 6)、とても好評のようですね。アメリカ生まれの3Dコンピューター・アニメーション・ムービーでありながら、日本的(ジブリ的)要素をふんだんに盛り込み、「心優しい癒し系ロボットと少年との友情物語」という、日本人が好むストーリーに仕上がっています。昨年の「アナ雪」に続き、ディズニー・アニメ作品の快進撃が続きますね。
でも、私が心奪われたのは、ベイマックスと天才少年ヒロの友情よりも、その舞台となった空想の都市「サンフランソウキョウ」の方です。文字通り、「サンフランシスコ」と「東京」をミックスした都市なんですが、とにかく、尋常じゃない程、絵になる。美しく、風情にあふれ、それでいて機能的、都市的でテクノ感満載の不思議な街なんです。
かつて、アメリカ人が不十分な知識で想像する「なんちゃって日本」のレベルを、はるかに超えています。「中途半端な日本」でも、「中途半端なアメリカ」でもありません。
というか、現実の東京やサンフランシスコより、はるかに美しいです。遠くから眺めても、近くでみても、むちゃくちゃ凄い!私は、このように解釈しています。
「サンフランシスコ」という箱に、「東京」というソフトを配置することにより、この世で最高の都市を創り出そうとした、意欲的な試みであると…
太平洋を挟んで向かい合う二つの都市は、世界のテクノロジーを牽引するリーダー的存在。言うまでもなく、サンフランシスコ(湾岸地域)はIT技術の都、東京はロボティクスをはじめとする各種工業技術の都です。
世界で最も進んだビジネスモデルが、次々と生まれる場所でもあり、文化の面でも全世界に良い影響を与え続けています。
この「サンフランシスコ」と「東京」、組み合わせるには相性が抜群だと思います。お互いにない面、不十分な面を、補完的しあう都市だからです。
「サンフランシスコ」には、都市全体を俯瞰した時に感じる空間的・立体的な美しさがあります。起伏があり、坂道を上り下りする風景の移り変わりが楽しめる街です。また、ゴールデンゲートブリッジに象徴されるように、自然景観と都市景観の見事な調和が見られます。これらの美点は、東京には比較的欠けている面かと思います。
一方で「東京」には、ミクロな生活者・人間の視点で見た時の街の面白さ、高密度間、テクノ感があります。一見、超近代都市のようでありながら、街角のタバコ屋、神社の鳥居、鎮守の森、銭湯、下町の商店街、桜並木など、「ホッとする」人間的・文化的な表情も豊かで楽しい。これらの点は、サンフランシスコには乏しい点かと思います。
だからこそ、「マクロなサンフランシスコ」と「ミクロな東京」を上手に組み合わせると楽しいし、多くの人が行きたくなる、魅力あふれる都市ができるのだと思います。
これが「ニューヨーク+東京」だと、お互いの個性が似すぎて面白味が半減するし、「ロサンゼルス+東京」になると、あの広漠としたロサンゼルスの箱に中身が東京となると現実感が乏しくなる。
日本人の目からみてもヒューマンスケールであり、「別府」や「熱海」など国内温泉地の情緒さえ感じさせる都市「サンフランシスコ」だからこそ、東京というソフトがぴったりはまるのです。私、こういう街に住みたい。
最後に、ベイマックスがヒロを乗せて飛ぶクライマックスのシーンで締めくくります
この辺は、どうみても、サンフランシスコ…
あれ、どうして「東京タワー」?
日本語のネオン看板が…
ここは「サンフラン奏京」!
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