こんばんは、Manachanです。前回の日記「起業に役立つ能力」の続編になります。
サラリーマンから独立して、不動産関係のビジネスが軌道に乗ってきた友人と、先日こんな会話になりました。
友人:「仕事はいくらでも取れるようになったんだけど、忙しくて仕事が回らない。嬉しい悲鳴だよね」
私:「はい、私のところもそんな感じです。」
友人:「業務委託社員を何人か使って手伝ってもらってるんだけど、それでも、俺がラクにならないんだよなあ。」
私:「私のところも、社長業が忙しくなるばかりで…そろそろ、常雇で人を使うことも検討しなくてはいけないと思っています。」
友人:「俺とこも同じだよ」。
独立して、事業が軌道に乗ってきて、自分ひとりでは仕事が回らなくなりつつある駆け出し社長2名の会話でした。
私の会社でフルタイムの社員を雇うようになったら(いずれ、そうなりますけど…)、自分の手で新たな雇用を創り出したことになります。
私、つい2年前まではサラリーマンとして、他の誰かがつくった雇用に乗っかって生きてきましたけど、その雇用を創り出すプロセスに、自分が関わるようになると新鮮な気分ですね。
Step 1:社長が起業する
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Step 2:仕事が取れるようになり、売上が立ち始める。
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Step 3:社長と家族が何とか食えるようになる
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Step 4:さらに業務が増え、社長ひとり(+単発アルバイト)では仕事が回らなくなる
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Step 5:人を雇う→新たな雇用になる。
私の会社は、いま明らかにStep4にいます。ただ、今後Step5に進むには、いろんなことを考えなければなりません。
どういう仕事を任せるか?
社長の立場から、「社員にどんな仕事をやってもらったら嬉しいか」を考えてみる。私の本音をいうと、
1)日々の経理精算や決算報告・納税をやって欲しい
2)不動産売買にかかわる現地調査や重要事項説明書の作成をやって欲しい
3)ホームページやFacebookの更新、レポート作成をやって欲しい
4)私が外出している時、お留守番、電話受け、簡単な買い物をやって欲しい
5)私が地方や外国に出ている時、東京セミナーの立ち合いや撮影をやって欲しい
6)ファイルの整理や、共有フォルダの管理をやって欲しい。
7)顧客対応の一部を分担して欲しい。
ただ、これらの仕事って、フルタイムで常雇するには、作業量的にやや中途半端なんですよねえ。特に3)~7)は、本来、社長がやるべき仕事じゃないのは分かってますが、今のところ自分がやっても短時間で済ますことができるので、これだけだと人を雇うまでもないのかなあ、って気がする。
一方、1)と2)は、ちゃんとした「プロの仕事」といえる内容ですね。今は業務委託で回してますが、今後、作業が増えて回りきらなくなったら、業務委託先を増やすより一人フルタイムを雇った方が楽になるかもしれない。職務定義書上は1)と2)を中心に書きつつ、実際は3)~7)をやってもらうのが現実的なんだろうな。
ただ、社員にここまでやってもらっても、私の仕事はたぶん、ラクにならないような気がするんです。なぜなら、
☆会社の業務がまだ定型化していない段階では、その場その場の「判断業務」が大きなウェイトを占めるが、それは当然、社長の私の仕事になる。
☆新しいタイプのビジネスゆえ、外部のいろんな会社や専門家とコラボしながらプロジェクトを回すことになるが、それは今のところ、社長の私の仕事であり、被雇用者だとなかなか勤まらない内容も多く含まれる。
☆海外の投資プロジェクトやバイヤーを相手にする仕事なので、日本語のほか英語、中国語は必須になる(最近は韓国語やタイ語も出てくる)。今のところ、私の語学能力に依存するかたちで進めているが、この仕事を分担するには、多言語能力を持つ者を雇わなければならない。
自分は、ラクになりたいのか?それとも、ビジネスを大きく伸ばす上で自分がやるべきことにフォーカスしたいのか?社員に何をやってもらって、自分は何をやるか?…いろんな角度から考えないといけない。
また、生身の人間を社業に参画させるわけなので、その人のキャリア形成、モチベーション管理といった面も含めて、社長と社員が、共にハッピーになれるような仕組みを考えなければならない。
…そう考えると、人を雇うって、難しいよなあ。
何となくの感覚ですが、私はたぶん、自分がビジネスでフォーカスしたい国出身の留学生を社員として雇いそうな気がしています。できれば中国語やタイ語ができる人がいいな。私の仕事がラクになるから。
それ以外の仕事は、たぶん日本人を使うでしょうが、
1)経営者に近い立場で判断や、業務の仕組みづくりができるシニアの社員が欲しい。
2)作業・業務系は、できるだけ常雇せず、クラウドソーシングを含めて、業務委託を活かす。オペレーションはシニアの社員に任せたい。
そこまでやって、私がはじめてラクになる(→アーリーリタイア、隠居も見えてくる?)ような気がしています。
今はまだまだ、自力で稼げるとはいえコマネズミのように働く「職人社長」に過ぎない私です。昨日も今日も、忙しく日々が過ぎていきます…社長はつれえよなあ。
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