こんにちは。Manachanです。
一昨年から、Home’sに連載している海外不動産投資コラムも、すでに連載15回を数えています。今回のテーマは、「カナダ不動産事情」。
私、まだカナダ視察一回やっただけの身なので、カナダ在住経験のある方からみれば、事実誤認や理解不足などがあるかもしれません。気づいた点はご指摘くださいね。
先週、私が視察した、カナダ西部のアルバータ州という場所は、不動産はもちろん経済の観点でも、大変興味深い場所でした。また、視察を行った2015年1月というタイミングは、ある意味、絶妙だったと思います。
アルバータ州(Alberta)は、カナダきっての資源州。”サウジ・アル・バータ”のあだ名がつく程、大量の石油の採掘・輸出で大変潤っている地域です。石油のもたらす豊富な税収により、カナダで唯一「州の消費税ゼロ」を実現。これも、他州からビジネスや人口を呼び寄せる要因になっています。同州の主要都市はカルガリー(都市圏人口140万人、カナダ第4位)と、州都エドモントン(110万人、第5位)。
同州の不動産市場も「石油景気」で活気づき、カルガリーを中心に2013~14年はカナダで最もホットな不動産市場になり物件価格が高騰。
ところが2014年後半から潮目が変わり、アルバータ州は資源価格の急落「逆オイルショック」の直撃を受けました。不動産市場も一気に冷え込み、今春から「売り急ぎ」「損切り」物件が大量に出てくると予想されます。
今はカナダドルも安く、日本人投資家にとって、物件を割安に取得できるチャンス到来だと私は見ています。当然ながら、米ドルに比べると、カナダドルはもっと下がっています。
いまアルバータ州の新聞では、「石油価格下落でどうなる州経済」、「あなたの職は大丈夫か?」みたいな、不景気な記事が席巻しています。これまでイケイケだった州民のマインドが、やや萎縮しつつあるような感じを受けます。
ただ、世界の経済はつながっているので、石油価格の下落だけを持って悲観する必要はないと思います。
たとえばの話、カナダのすぐ南に、超大国アメリカがあります。そして米ドルはカナダドルに対して、ここ2年で20%ほど値を上げ、相対的な購買力が上がっています。
そのアメリカがいま景気回復基調で、住宅ブームが起こっており、その副産物として、カナダ・アルバータ州のある産品の輸出がにわかに増えているそうです。特に「木材」。
木材のみならず、米国向け輸出が増えた品目が少なからずあり、少なくともそのセクターは儲かっています。実態として、石油下落による悲観一辺倒の状況でもないのです。
何となくですが、日本が円安になって、海外からの観光客が爆発的に増えている…というのと似てる話ですね。
海外観光客数の伸び、日本は世界平均を上回る
ある国民経済で、既存の主要産業が傾くと、為替も下がり、マインドは悲観一辺倒になる…でも外国からみると、そうではない。その国のモノやサービスが相対的にお買い得になるので、海外からいろんな注文が入る、投資も入ってくる。
世界経済がつながっている限り、ある国の経済や通貨が下落一辺倒にもならなければ、上昇一辺倒になることもない。捨てる神がいるなら、拾う神も必ずいるのだから。
来週開催する、アジア太平洋大家の会主催のいくつかのセミナーでは、「為替」にフォーカスした話を取り入れていきます。
いずれも、グローバル資産運用の第一線で長年活躍されてきた高島一夫氏を講師にお呼びして、世界経済と為替に関して、示唆に富む話をしていただきます。お楽しみに。
この文章、面白かった、勉強になった、為替の動向に興味あり・・と思った方は、応援のぽちを、よろしくね→
1. 無題
ブログ拝見させていただきました^^
カナダの情報はまだまだ少なかったので参考にさせていただきます^^
またのぞかせていただきます^^
失礼致します。
TJサポートデスク 日高
http://ameblo.jp/d-jones/