こんばんは、Manachanです。北米大陸からお届けする最初のブログは「カナダ、バンクーバー」から。
成田空港発のエアカナダ便は、太平洋を縦断して、飛行時間8時間半で、対岸のバンクーバーに到着しました。カナダは遠いようにみえて、バンクーバーならそんなに遠くはないですね。片道8時間半であれば、東京からシンガポールやマレーシア、バリ島に行くのとそう変わらない。
でも成田出発が1月12日の19:00で、バンク―バー到着が同日の10;30というのは、感覚狂ってしまいますなあ…時差ボケで眠いのか、眠くないのかよく分からない状態。
私、カナダという国に、今回初めて来ました。アメリカなら主に仕事で7~8回行ってるんだけど…で、カナダの第一印象は、アメリカと似ているようで結構違います。
最も目立つ違いは、カナダには英語とフランス語、二つの公用語があって、公共の場では二か国語表記が厳密に義務付けられていることです。アメリカだと基本、英語オンリーですもんね(英語以外の表記があっても、ほとんどがスペイン語でしょう…)。
カナダの広大な国土のうち、中部と西部は英語圏です。そこに、最大都市トロント、西海岸のバンクーバー、内陸のカルガリーなどが含まれます。一方、フランス語圏はカナダ東部のケベック州や、その周辺の大西洋岸に分布しています。代表的な都市はモントリオールとケベック。
ざっくり言うと、カナダの3分の2が英語圏、3分の1がフランス語圏という感じ。首都のオタワは、英語圏とフランス語圏の中間あたりに位置する人工都市です。
「二ヶ国語国家」という宿命ゆえ、カナダの英仏語表記は徹底しています。バンクーバーの空港でも、全ての案内板に英語の他にフランス語がある。出口が「Exit」ならその下に「Sortie」。アメリカ行きの出発ターミナルは「United States」の下に「Etats-Unis」と書いてある。
エアカナダ機内の飲食メニューも、当然、英語と仏語がある。
文字の表記だけでなく、空港や機内アナウンスも、英語の音声があれば次に来るのは絶対にフランス語…両方聞くと、響きはフランス語の方が圧倒的にかっこいい。
カナダの環境で育つと、英仏バイリンガルになりやすいだろうな、と思います。
もう一つ、面白いのは…バンクーバーの街は、ざっと見た限り「ほとんどアジア」だということ。バンクーバー空港で入国する客の7~8割がアジア人であり、欧米人は明らかに少数派。もっとも働いてる人間は欧米人多かったですけど…
そして、バンクーバー空港が位置する「リッチモンド」という地域は、見渡す限りアジア人の世界で、東京に居るのと変わらない感じ。私は空港近くのAberdeenショッピングセンターに行きましたが、この施設には「時代廣場」という中国名がついており、客も店員も案内係も、ほとんどが中国系であるよう。
ここは、英語はもちろん通じますが、中国語(北京語or広東語)も通用します。フードコートに行きましたが、約半分は中国めしの店で、メニューはあまねく英語と中国語の二ヶ国語表記、「本日のスペシャルメニュー」になると中国語しかない!
「これじゃ、中国語読めない人はどうするんだよ!」と思いきや、ここでメシ食ってる人間がほぼ100%アジア人(多分90%以上が中国人)で占められているので、ま、皆が中国語読めるという前提なのでしょう。
私は小腹が空いてたので、中国めし屋で「生煎包」と「葱油餅」を注文。お勘定は全部で9ドル。店のお姉ちゃんの英語がトロいので北京語で会話してました。
ここは本当にカナダなの?と一瞬思いましたが…ま、これも現代カナダの一つの現実なのでしょう。なお、このチャイナ色満載のショッピングセンターでも英仏語表記は義務付けられているらしく、「Exit」の下にはしっかり「Sortie」…でも中国語で書いた方がここの客には分かりやすいかもね。
カナダ国家は、英語と仏語の二ヶ国語で運営されている。
バンクーバー(の一部地域?)では、実質上、英語と中国語の二ヶ国語が通用する。
…ということらしい。ま、実際に来てみるといろんな学びがありますよね。
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