こんにちは、Manachanです。今日は一日中、川崎で仕事してます。
サプライズ金融緩和、解散・総選挙に消費税率8%据え置き決定、7~9月のGDP統計でまさかのマイナス成長…ここ2~3週間の日本は目まぐるしい経済ニュースが続きますね。
今回は、「アベノミクス下でのGDPマイナス成長」を、一国民としてどうとらえるかについて書きますね。
安倍政権としては、4月の消費税引き上げに伴うGDPのマイナス成長を4~6月で終わらせ、7~9月のGDPはプラス成長に戻して、アベノミクスの成果をアピールしつつ、解散総選挙に臨みたかったところでしょう。ところが統計結果(速報値)はまさかのマイナス成長、しかも厳しい数字(年率換算マイナス1.6%)。政治的には痛手でしょうね。
私の皮膚感覚では、マイナス成長はちょっと意外。私は国内各都市にセミナー行脚してますけど、飲み屋はどこも満席近いし、セミナールームも盛況で予約しにくい、主要駅のタクシー待ちの列も増えているように感じるので、少しだけプラスになると思ってましたが…ま、盛り上がってるのは一部だけで、日本全体の消費マインドは盛り上がらず、各企業は在庫放出に走って投資を控え、円安による輸出や投資の伸びもわずかで消費・投資の落ち込みを補うには至らなかった…それがマイナスの数字につながったのでしょうね。
今後、政治言説として必ず出てくるのが、アベノミクス失政批判。12月の総選挙に向け、各野党からポジショントーク的な政権批判が出て、一部マスメディアは国民の顔色うかがいながら迎合するでしょう。でも、今の野党のトホホな状態では、政局に何らの影響も与えられないでしょう。
民主、みんな、維新、生活、共産党…野党の立場から失政批判するのは理解しますけど、現政権に対する対立軸を全く打ち出せないばかりか、自民批判で各党まとまりそうな気配が全く見えない。
ところで私、成熟した先進国において、21世紀の政治価値軸は「成長か?脱成長か?」になる可能性が高いとみています。日米欧のうち、米国こそ移民流入で人口が増え、当面は経済成長の夢を見られるでしょうが、そういう状況にない大陸欧州と日本は、人口が減って老齢化するなかで「それでも頑張って成長を目指すのか?」、「別の方向を目指すのか?(脱成長)」、答えを出さなきゃならない。
脱成長を志向するにせよ、その思想的バックボーンが何になるのかが、現時点では見えていません。
1)社会主義的、エコロジー的な方向になるのか?
2)地域コミュニティ強化して脱貨幣経済、自給自足的な方向を目指すのか?
3)イーオンタウンとマイカーを軸に、マイルドヤンキー的な段階的均衡縮小を目指すのか?
脱成長を政治思想として打ち出した有力政党は、まだ日本に存在しません。ま、私にとっては1)~3)のどれも居心地悪そうだから、今のとこ支持しないけどね。
私が各野党に言いたいこと、「あなた方の政治的理想を実現するには、やはり経済成長するしかないんでしょ?」民主党や維新の会はもちろん、共産党でさえ「雇用、賃上げ」主張してる位だから、結局は経済成長が前提なわけだし…
では、野党が政権をとったら自民党より上手に経済成長に導ける可能性があるのか?…私は信任する気になれない。
だからこそ、野党のアベノミクス失政批判も本質的な議論にならないのです。各党とも「経済成長」が前提なら、曲がりなりにもその方針を打ち出して総選挙に大勝し、金融緩和を含め思い切った政策を実行してきた安倍政権に対する批判のネタは、少なくとも経済に関しては局所的、技術的なものにならざるを得ない。
もし民主党が「たとえ経済成長がマイナスになっても、三党合意した通り、来年10月に増税を決行すべきだ」と主張してくれたなら、それなりに面白い選挙戦になったと思うし、ある意味尊敬するよ。でも民主党が、その筋でまとまる根性があるとは思えないし…案の定「消費税8%に据え置き」に関しては、各党とも差がなくなっちゃったねえ。
だったら、我々国民としては…もとい「成長政策」を推進して欲しい一国民としては、現時点では、自民党以外の選択肢はないんだよね。
12月に予想通り自民党が勝って、株価もなんとか持ちこたえてGDPも10~12月期はプラスになって、安定政権として思い切った成長政策を続々と断行…よくて成功率30%程度だと思うけど、そこに一縷の望みを託すしかない。何とか日本経済がソフトランディングして、安定した経済成長軌道に乗って欲しいと願うばかりです。
数年前の民主党政権みたいに、公約に掲げたことをほとんど実現できなかったのは違い、安倍自民党は少なくとも、経済に関しては公約を実行しようとしている。彼らを選挙で選んだ以上、(経済以外の領域で重大な公約違反がない限りは)社会契約の観点から、国民としては支持するのが筋だと思っています。
アベノミクスや日本経済に対する私の見方は、岡本氏と意見が近いです。
GDP速報値マイナス1.6%の衝撃 — 岡本 裕明
国内にはもう景気を上向かせるポテンシャルはないのか — 岡本 裕明
逆に、聞いててすごく違和感あるのが、「アベノミクスのせいでマイナス成長になった」みたいな議論…いろんな社説や評論読んでて目につくけど、政権批判は筋違いじゃないかな。何というか、「国に景気良くしてもらいたい」根性が透けてみえて嫌なんだよ。情けない…大の男なら、グチグチ言ってる間に会社のひとつも興して、とにかく自分の身の周り5mだけでも景気よくしてみせろよ!と言いたい。
アベさんやクロダさんに景気よくしてもらうんじゃないだろ?日本の景気良くできるのは、俺ら一般国民が主役のはずだろ?民間企業の商売が活性化しないと成長できないだろ?
池田信夫さんのブログ記事…イケてないねえ。
「成熟経済の日本で金融緩和しても経済活性化しない。円安になっても、輸出や投資の牽引役は出てこない。むしろエネルギー価格上昇で実質賃金マイナスになり消費にブレーキ」、それは分かるよ。私だって、金融緩和だけで日本が経済成長するとは思ってないから。
でもさ、あなた日本経済をどうしたいの?民主党政権の時みたいに、円高デフレがいいの?(いま、それができる国際状況じゃないと思うけど…)、それとも今のユーロ圏みたいに緊縮財政やって、国の借金増やさずに縮小均衡目指すの?
池田氏はブログで、「日本は今後30~50年かけてゆっくり衰退する可能性が高い」と言ってるけど、その方向を目指すなら、せめてアルファブロガーとして、衰退する経済で多くの日本人がハッピーになれる方向性を示そうよ。一応、「美しく老いる日本」という方向性もアリだと思うよ。私はそんな国に住みたくはないけど、池田氏がそれを政治経済思想として理論化できるのなら、その主張自体は認めるから…
そろそろ結論を急ぎますね。
日本経済は、12月の総選挙後が正念場だと思います。厳しいけれど、まだ望みはある。
経済成長は、今の日本にとって、特に現状維持したい人にとっては、ある意味イバラの道です。腐っても、世界トップレベルを走る成熟経済ですから、他国の真似したって伸びるわけないし、人口減少社会だから内需も伸びません。民間企業が創造力と突破力で、新しいビジネス分野にチャレンジしないと成長は無理。
そして成長には、政治家の仕事が欠かせません。特に、世界的な一大成長市場となっている「農業」や「医療」の自由化、財政再建に欠かせない「社会保障」や「公務員」の改革。海外からビジネス・投資を呼び込む「特区」はじめ国際ビジネス環境の整備。国民の英語力アップ、起業促進、優良移民の受け入れ等々…花開くのに10年以上かかるでしょうが、そういう大仕事ができそうな政党に私は投票します。
規制緩和によって新たにできた市場・ビジネスチャンスに、国民がやる気を出して取り組めば、たとえ人口減少中でも、日本は十分成長できるはずと思っています。
マイナス成長は、現政権のせいというよりは、(過去の怠慢も含めて)他ならぬ私たち国民のせい。日本の大人として、次の世代のために、もっと頑張らなくては…
日本経済の新たな成長に向けて、私は一国民、一事業者として、微力ながら貢献したい。これからの日本・アジアに必要とされる、影響力のあるビジネス人材になりたいです。
続編…「非正規社員にマイホーム…究極の景気拡大策」
この文章、共感できた、勉強になった、アベノミクスと日本の行く末にに興味あり・・と思った方は、応援のぽちを、よろしくね→
1. 驚きの速報値
素晴らしい記事です。勉強させていただきました。
良くも悪くも現政権には現状を変えようとするビジョンがありました。憲法、消費税など難しい問題にも大衆迎合しない意思も感じられます。金融的なカンフル剤に頼る以外にどっしりと腰を据えて政策に取り組めるよう、余裕を与えてあげたいものです。
おっしゃるとおり野党は対立軸が明確でないため、烏合の衆と化しているのが残念ですね。でも、今の日本には安倍政権の試行錯誤が残された数少ない方法の一つなのかもしれません。そのため、対立軸も出にくい。政権の足を引っ張る追求などどうでもいいので、生産的な国会を期待したいです。
応援ポチも忘れませんでした。
http://ameblo.jp/america-ooya/
2. (*´ω`*)
こんにちは!今日、休暇だったので色んなアメブロ記事みてました☆こうやって様々な方とコミニケーションできるのってブログのいい所ですよね!アメブロ、始めたばかりの者ですがよろしくお願いします!ではでは~(o*・ω・)ノ
http://ameblo.jp/501841301/
3. Re:驚きの速報値
>アメリカ大家さん
コメントありがとうございます。
>良くも悪くも現政権には現状を変えようとするビジョンがありました。憲法、消費税など難しい問題にも大衆迎合しない意思も感じられます。
>今の日本には安倍政権の試行錯誤が残された数少ない方法の一つなのかもしれません。
そうですね。低迷する日本経済を良くするための特効薬はなく、いろんな試行錯誤をしながら、現状を変えていかなければならない。いまの日本で、それができそうなのは安倍自民党しかいないから、彼らがじっくり改革に取り組めるよう、応援したいと思います。
http://ameblo.jp/manachan2150/
4. 失礼致します☆
おじゃまします★ブログ楽しく拝見させて頂きました(・ω<)ブログっていいですね~人それぞれ味がありますね(^O^)これからも更新頑張って下さい!おじゃましました~
http://ameblo.jp/400879250/