こんばんは、Manachanです。
昨年2月にサラリーマンを辞め(させられ)、独立事業主として生きていく決意をしたワタクシ。商売のネタは、「三度のメシより好き」な不動産以外にありえないですね。18年間続けた、ITエンジニア稼業ともお別れ・・
不動産業者としてスタートするにあたって、昨年12月から、いろいろ準備を進めてきました。主なものだけ挙げると、
1)JR山手線、五反田駅近くに事務所を賃貸
2)宅建業の免許申請(東京都知事免許)
3)創業融資の準備と、事務所近辺の金融機関への相談
脱サラ起業した者の、偽らざる気持ちとしては、「とにかく、今すぐ、お金を貸して欲しい!」。
そりゃそうです。サラリーマン時代と違って、毎月、決まったお給料が出るわけじゃない。会社の売り上げは、毎月大きく変動し、ひどい時は月商が限りなくゼロに近いことも・・・それでも、家族の生活費はかかる。毎月、毎週、いや毎日、決まった額は必ず出ていくのです。
しかも、私がいま立ち上げている宅建業は、許認可事業。役所の免許申請で1ヶ月強、その後、不動産協会に入会して保証金の供託が終わるまでが、さらに1ヶ月・・・都合2ヶ月待たないと、開業できませんし、不動産売買から仲介手数料をいただくことはできません。
できればその前に、融資をひきたいのですが、宅建魚の許可がおりないと、どの金融機関も相手にしてくれません。つまり、許認可事業ゆえ、売上をあげるまでに数ヶ月かかるのです。
その間、資金繰りをどうするか・・・基本、自己資金を食いつぶすしかありません。事務所開設や什器備品の購入・搬入で、お金は飛ぶように出ていきます。お金のめどが立たない以上、遊ぶ気にもなりません。
ですが1月10日に、宅建業の都知事免許が無事おりて、それから、急展開を見せるようになりました。1月15日には、ついに、品川区の創業融資申請が受理され、区役所に紹介状を書いてもらいました。とりあえず一安心。だって、紹介状さえあれば、ある銀行で断られても、次の銀行に行けばいいもんね…
品川区の創業融資、都内でも破格に条件が良いものでして、
渋谷区や新宿区にある金融機関の支店担当者が、「鈴木さん、品川区で起業するなら、絶対に、区の制度使った方がいいですよ」と、言うくらい。
この種の制度融資は、
・信用保証協会の審査を得た案件に対し、金融機関が年利2.0%くらいで融資
・それに対して、区が若干の利子補給をして、新規創業者の金利負担を減らす
というのが基本形です。品川区の場合、この利子補給が、他区と比べてとても手厚い。
1)創業融資
第一創業なら 金利の自己負担分0.3% (品川区の利子補給1.6%)、融資期間7~10年
第二創業なら 金利の自己負担分0.8% (品川区の利子補給1.1%) 融資期間7~10年
※第一創業というのは、たとえばサラリーマンが初めて、法人代表または個人事業主として起業するようなケース。
※第二創業というのは、すでに法人の代表になっている者が、また別の法人をつくって起業するようなケース。私はこれに該当します。
すでに、事業を営んで数年が経ち、決算書上も売り上げが上がっているような区内の中小企業であれば、創業融資ではなく通常の設備・運転資金融資制度が使えますが・・・こちらはもっとすごい。
小規模企業特別事業資金
金利の自己負担分0.0%(1~3年目)、0.3%(4~5年目)、融資期間5年
実質、金利タダでお金借りられるのか・・・すげーな!
申請の流れは、次の通りです。
1)品川区「ものづくり・経営支援課」に行って、制度融資を申請
2)区内・近隣区の指定金融機関・支店のリストを渡されるので、2~3行の融資担当者と話してみて、一番感触の良い銀行を選ぶ。
3)区の「ものづくり・経営支援課」に戻り、経営指導員と面談した上、申請書類に記載して、紹介状をもらう。
4)上記の銀行の窓口で、紹介状を添付して、東京信用保証協会の書類に記入する。
あとは、信用保証協会の審査(1~2週間)と、銀行の審査(約1週間)を待つだけ・・
「OK」の回答を得れば、後日、融資が実行される。
申請に必要な添付書類は、種類によっても違いますが、会社の謄本、印鑑証明、個人の印鑑証明、過去の決算書類、許認可が必要な事業であれば免許…等々。
私の申請は、今のところ4)まで終わり、あとは回答を待つだけです。
最後に、不動産投資家にとって一番気になるのが、「いくらまで借りられるか?」ですが、上限額はおおむね1000~1500万円といったところです。ただ、限度額いっぱいに借りるためには、それを裏付ける事業計画と、最低1/3の自己資金が必要になります。
創業融資の場合は、融資実行された後、約1年間の据置(元金の返済猶予期間)が与えられるのが普通なので、初年度のキャッシュフローはラクになりますね。
書類記入や、必要書類を揃えたりと、やや面倒ではありますが、それでも、カードローンや銀行のフリーローンと比べて、圧倒的に良い条件でお金がひける制度融資。とても魅力的ですね。
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