会社員の辞め方・・・その2

前回の続きです。

サラリーマン人生19年。日本のほか、オーストラリア、中国、米国、インドでの勤務を経験し、絵に描いたような「キャリアアップ転職」を続け、この不況のなか、初任給と比べて年俸を4.1倍に伸ばしてきた私…

その私が、なぜ、「解雇」されたかというと、単に、

職務内容とスキルのミスマッチ

つまり、「転職先で、業務上、必要とされるスキルを持っておらず、短期間に成果を出すことができなかった」からです。会社側からすると、「採用の失敗」、「スキル見極めの失敗」ということになりますね。

別に、恨み節はありません。私みたいな、外資系を渡り歩く中途採用の雇われマネジャーは、プロスポーツ選手と同じで、とにかく結果が全て。短期間で結果出せなければ、潔く去るしかないし、会社側も、採用して使えなければ、すぐクビにする。そういう前提で雇用契約を結んでいますので…

私、去年9月に転職した当時は、喜びに溢れ、マジ本気で、会社でバリバリ活躍するつもりだったんです。いま振り返ると、とても昔の出来事のように、思い出されます。

日記:43歳の転職 (2012/9/9)

日記:転職祝いの美酒 (2012/9/14)

日記:労働者よりも、起業家になろう(2012/10/3)

しかし、客先に配属された頃から、暗雲が漂いはじめます。


この仕事、ERP(統合業務パッケージ)の高い知識・スキルがないと、勤まらない。

この領域は、少しかじっただけの、素人なので、お客様や同僚の言ってる内容が、理解できない。

一生懸命、メモとって、寝る間を惜しんで調べても、全然追いつかない。

とにかく頑張れば、何とかなる・・・というレベルではありません。

この領域で数年の実務経験があれば、多少のギャップがあってもキャッチアップできますが、ほぼ白紙からのスタートだと、ハッキリ言って、無理。

すぐ戦力にならなくても、会社が大目に見てくれて、何年間も、実務経験させてくれるのであれば追いつけるけど、私はそれなりに高い給料をもらって、即戦力として採用されているので、そんな温情は期待できない。

私は、一体何のために、この会社に採用されたのだろう?

心の底でそう思いながらも、とにかく頑張って、一日も早く、皆の役に立ちたい、同僚に迷惑かけないレベルになりたい、自分の価値を認めさせたい…その一念で、日々、死ぬほど頑張りました。

しかし、長いトンネルのなか、先の光明が見えない状態が、ずっと続きました。

日記:プチ有名人ライフ (2012/12/28)

(仕事納めの日)同僚の皆が、歓談で盛り上がっている時に、私は、客先での進捗ミーティング資料準備に追われ、寸暇もなく(悲)・・・本来なら、早く仕事ひける日にも関わらず、深夜まで働いていました(涙)。

転職したばかりで、まだ、仕事が満足にできないから、長時間働くのは、仕方ないですね。私としては、「我が人生で、一、二を争う」位、頑張って働いているんですけどね。

いつかは、この努力・献身が報われる日が来ると信じています。でも、早く、ラクになりたいよ~。

イケてないサラリーマン渡世の一方で、以前から副業的に取り組んでいる「海外不動産投資」の方は絶好調で、コラム執筆、セミナー講演の依頼が、ひっきりなしに来ました。会社との「二足のわらじ」も、限界に達していました。


一日24時間しかないなかで、むちゃくちゃ高密度に時間を使っているので、コラムなどは、「すきま時間」を使って書く以外ない。

平日のお昼休み、バーガーキングにPCとポケットWiFi持ち込んで、1時間で書き上げたり、下手したら、「赤坂見附」から「日本橋」へ移動する10分間を使って、PC広げて書いたり・・・

転職して3ヶ月目、12月になると、Probation reviewというプロセスがあって、試用期間から正社員に移行できるかどうかの判定があるのですが、会社が期待する結果を出せないため、私は結局、試用期間を3ヶ月延長して、翌年2~3月に再判定…という結果になりました。

そうこうしているうちに、2013年になりました。私は正月休みもなく、家族の前で、ずっとPC広げて作業する毎日。それでも、「結果を出せば、正社員になれる」、それを信じて、平日は1日15時間くらい、働き続けました。

でも、経験・知識・スキルがないために、やることなすこと、見当違いで、皆の足を引っ張ることばかりが続き…

たぶん、駄目だろう。この会社では、勤められないだろう…と悟ったのが、今年1月18日。客先の偉い人からクレームが入った日のことです。「鈴木さんが、誠心誠意頑張っているのは認めるけど、ERPのスキル・経験が不足しているため、プロジェクトが進まない。会社として、何とかカバーして欲しい。」

その日も深夜まで働き、午前様でしたが、家に着いたら、意外にも妻がまだ起きていたので、私はこう言いました。


俺、たぶん会社クビになるよ…

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次号へ続く、

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