拡大する大都会・福岡

おはようございます。Manachanです。

7月18日に東京を出て、福岡、沖縄(那覇)、台湾(台北)と、ゆっくり南へ向かう「アジア太平洋各駅停車の旅」を続けてきました。今は赤道直下、マレーシアのクアラルンプールにいます。

東京から、マレーシアに行くには、普通は直行便で一気に行くか、せいぜいソウルか香港、シンガポールで乗り継いで行くのが一般的でしょうが、今回、時間をかけて「各駅停車の旅」をやってみて良かったです。東京とマレーシアの途中にある、福岡、那覇、台北という、個性ある三つの都市をめぐり、それぞれの魅力を発見できたからです。

今回の日記は、福岡について、書きます。

福岡市と、近郊地域からなる、人口250万の福岡都市圏。ここは、関西以西の日本における最大都市であり、人口縮小、高齢化する日本においては珍しく、発展・拡大を続ける、活力溢れる地域です。

私は、1997年に社命で福岡に転勤して、半年ほど住んでいたことがあります。当時、毎月のように東京―福岡間を往復し、飛行機の窓から福岡市の姿を眺めていましたが、15年経った今、この街を見下ろすと、「当時より、明らかに大きくなっている」と感じます。福岡市の人口は、当時133万人。今は150万人を超えています。

福岡市東区。1997年当時、「名香野」という、西鉄の小さな駅があるだけの寂しいエリアは、今では「千早」という、高層ビルとタワーマンションが林立する、堂々たる副都心に成長しました。

そこから、さらに北の郊外、JR鹿児島本線の各駅停車駅「千鳥」(古賀市)の周辺も、15年前と比べて、分譲マンションや商業施設が驚くほど増えていました。博多から東へJR篠栗線で10分の「長者原」(粕屋町)でも、朝6時台から通勤電車は超満員。街のメインストリートが片側一車線しかないのに、新住民と交通量が爆増して大変そうでした。今の福岡は明らかに、都市が外に向かって拡大しています。

【人口150万人を突破した福岡市】

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【近郊にも100万人が住み、博多行きの通勤電車は混む一方】

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【2035年時点でも人口が減らない日本の大都市は、福岡のみ】

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なぜ、福岡の拡大が止まらないのか?

九州じゅうの人々が、就学、就労、事業発展の場を求めて、まず福岡を目指します。以前、「九州大家の会」の方々と交流したことがありますが、鹿児島の大家さんなら「鹿児島と福岡」、宮崎大家さんなら「宮崎と福岡」、熊本大家さんなら「熊本と福岡」といったように、地元と福岡に物件をお持ちのケースが多い。聞くと、たいていの方が福岡での在住経験があり、土地勘を活かして福岡物件を取得されたようです。

最近では九州新幹線の開通により、福岡の吸引力がさらに強まった感があります。もともと、福岡と北九州からなる「福北経済圏」という言葉がありましたが、3年前、新幹線で福岡-熊本間が30分で結ばれたことにより、最近では「福熊経済圏」という言葉も登場しました。

【ご当地キャラクターの世界では、くまモン一極集中がすすむ・・・】

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福岡の影響力は、九州だけに留まらず、沖縄や、山口県にも及んでいます。地元に仕事の少ない沖縄の人が、島外に出る場合、行き先は「東京か九州(特に福岡)」だし、山口県の若者が目指す場所は、岩国市周辺(すぐ広島市に出られる…)を除けば、たいてい「福岡」です。関西以西の日本では、明らかに福岡を中心に物事が回っています。

なぜ、「札仙広福」のなかで福岡だけが伸びるのか?

いまの福岡は、長閑な地方都市ではなく、日本有数の忙しいビジネス都市になりました。
私は不動産投資・経営・関連ビジネスの立場で、福岡と関わっていますが、福岡は東京以外のどの都市よりも、「東京のビジネス感覚がそのまま通用する」土地だと感じます。

北海道の札幌は、福岡とほぼ同規模の都市ですが、私の経験した限り、不動産屋も管理会社ものんびり、スローペース。一方、福岡は競争が激しく、業者のアクションも早く、万事、東京のスピード感覚で物事が進められます。

「札仙広福」と呼ばれる、人口100万人超の地方中核都市のなかで、都市機能や成長力では、福岡が頭一つ抜け出ています。この4都市のなかで、福岡は外部から投資を呼び込むのが、飛び抜けて上手な都市・・・これは札幌、仙台、広島に見られない特徴です。

福岡は都心部の土地を使って、「キャナルシティ博多」、「川端リバレイン」、「JR博多シティ」など、日本中をあっと言わせるような大プロジェクトを仕掛ける。同時に九州中から人を集めて人口増加をつくり出し、「三越」、「大丸」、「阪急」、「ホークスタウン」など、東京・関西の大資本に投資を決断させてしまう・・・まるでシンガポール、ドバイを思わせる発展モデルで、都市を拡大させてきました。

【キャナルシティは、福岡地所のプロデュースにより、1996年に開業】

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【福岡三越、大丸エルガーラ・・・東京・大阪資本が、1997年前後に大挙進出】

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今の福岡は、紛れもない大都会の貌(かお)をしています。東京人の私からみても都会。都市規模では福岡をはるかに凌ぐ名古屋よりも、福岡の方が都会っぽく感じます。飲食店の数やバラエティ、街の華やぎ・・・福岡は、人々が都会に求める、ほぼ全ての要素を兼ね備えています。

アジアの拠点都市・福岡になれるか?

福岡は、国際都市の顔も持っています。市内の主要ホテルには、北京語、韓国語、広東語、英語を話す、近隣アジアの旅行客が溢れています。都心部の博多や天神に行くと、コンビ二や飲食店で働くのは、たいていアジア系外国人。マッサージも外国人が主流・・・ここは東京か?と思うほど。

しかし、ビジネスの面では、「アジアの拠点都市」とは、まだまだいえません。福岡を拠点に活動するアジア企業は少ないし、日本進出を狙うアジア企業の目は、やはり「首都東京」に向いています。近年では、経済低迷する日本自体がスルーされる傾向も目立ちます。

福岡は、1989年の「よかトピア」(「アジア太平洋博覧会福岡’89)で、「アジアの拠点都市」というキーワードを打ち出しましたが・・あれから20年余り。玄界灘や東シナ海をはさんだ、「大連」、「天津」、「釜山」などが、グローバル・ビジネス拠点として大発展するのに比べて、福岡の発展はやや大人しい印象があります。

「日本一元気な都市」、「九州全土から人を集める都市」だけでは、福岡の成長モデルはいずれ限界に達するでしょう。これから、日本全体、九州全体の若者が激減するからです。これからは、「アジア全土から、ビジネスと人を呼び込む都市」にならないと・・・

中央集権が確立した日本では、いろいろやりにくい面もあるでしょうが、霞ヶ関にお伺いを立てているようでは、国際ビジネスのスピードについていけません。道州制や、地域独自の経済政策の策定(もちろん、財源・権限移譲が伴う)が、いつ実現するのか分かりませんが、

現在の仕組みのなかでも、福岡・九州として、やれることはたくさんあるです。留学生の福岡起業支援、英語力・中国語力の向上、福岡空港国際線の使い勝手の向上や競争促進などを通じて、アジアなど諸外国とのビジネスを展開する企業の誘致、新たな産業の創出が急務になると思います。

「東京より元気な都市・福岡」には、九州だけでなく、日本全体を前向きに引っ張る責務があると思いますので・・・

【山笠パワーで、日本を元気に!】

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