こんにちは。Manachanです。
昔のイメージでいうと、同じ金融機関でも、「銀行」はなんとなくお上品、堅そうで、証券会社、ノンバンク、消費者金融となるにつれて、しだいにアウトロー的な色彩が濃くなる、といわれていました。
そもそも消費者金融、もともと「サラ金」って呼ばれて、何となくやばいイメージでしたもんね。
ところが最近では、銀行も消費者金融もそう変わらん、みたいなイメージになってきました。たとえば、我が家の近くで撮った写真、
日本を代表するメガバンク「三井住友銀行」ATMコーナーのすぐ隣に、カードローン窓口ができた。
しかも、消費者金融大手「プロミス」の窓口が、「三井住友銀行」と同じロゴになってるぞ!
銀行(特に大手)と消費者金融の相乗りが目立ってきたのは、素人目線でいえば、ここ数年のことだと思います。銀行の支店に「テレビ窓口」ができた、あの頃からでしょうか。
テレビ窓口、私も海外送金とかで時々使いますけど、あれ思い切り、消費者金融の無人契約機と同じですよね。
「あれっ、なぜ銀行がこんなことやるの?」と、その頃は思ってました。(今はすっかり慣れましたけど・・・笑)
そのうち、三菱UFJの「バンクイック」など、メガバンクが競ってカードローン商品を出して、有名タレントを使って宣伝する頃から、露骨になってきました。まさしく
「きれいにパッケージングされた、無人君」ですよね。
最近は、ダイレクトメールの数も種類も、ものすごいですし・・・メガバンク三行から届く「二つ折りの重要なお知らせ」は、見る前からもう、「どうせカードローンのキャンペーンだろ?」と中身がわかってしまう位・・
【阿部寛は、すでにカードローンのイメージ】
ま、日本の金融機関も、社員を養っていかなきゃなりません。とはいえグローバルな金融ビジネスでは欧米勢に勝てないし、日本経済も成熟して新たな貸し先も乏しい(鉄板なのは国債と住宅ローンくらい?)、ベンチャー投資も不得手・・・となれば、国内の手数料商売で食っていくしかない、という判断になるのでしょう。
そう考えれば、消費者金融業界とのアライアンス、相乗り、資本参加・・・これは、当然の帰結でしょう。
日本の消費者金融は、なかなか優秀です。審査を極限まで簡素化し、「TV電話で若いお姉さんと話せる無人契約機」など、数多くのイノベーションを起こしてきました。
私の実家近くには、国道沿いの歩道に、各社の無人契約機が延々と並ぶ、やや不気味な場所がありますが、ああいう風景は、世界的にも、なかなか例を見ない(ATMが並ぶのはあるけど・・)
ま、メガバンクでは、イノベーションなかなか起こせませんからねえ・・・消費者金融業界が、長年かけてつくりあげたビジネスインフラを利用しつつ、
かつ、消費者金融業界が、逆立ちしてもかなわない、銀行の「折り目正しい」イメージで「きれいにパッケージング」して、阿部寛や木村佳乃使ってTVやJRの文字放送で宣伝する・・・普通は、そういう戦術になるでしょうな。
消費者金融+銀行のアライアンスで、誰にもカードローンが借りやすくなれば、その次にくるのは、一時的な消費拡大。そして、「カードバブル崩壊」でしょうかねえ(韓国みたいだな・・・)
2007~8年に起こった米国のサブプライムローン崩壊・・・それに類するものが日本で起こるとすれば、たぶん、カードローンが発火点になると思います。
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