おおはようございます。Manachanです。
いまカンボジアのプノンペンにいます。メコン側の眺望のある客室で、忙しく仕事しております。今晩のフライトで、ミャンマーの首都ヤンゴンに向かいます。
メコン河の、静かな朝
私は、日本を含む6か国で、不動産投資をしていますが、物件を買う、すべての国を訪問・視察するわけではありません。
たとえば、昨年は、米国のデトロイトで戸建を買いましたが、購入にあたって、渡米することはありませんでしたし、買った後も、現地は一度も確認していません。
本当は、視察する時間があれば、するに越したことはないのですよ。でも、時間の制約があるなかで、いちいち全部行ってられないし、
それに今は、インターネットの恩恵で、現地の写真をGoogle Mapで確認できたりするし、メールやSkypeで現地と連絡取れるし、またアメリカのように、情報公開の進んだ国では、不動産の取引履歴から、地域の人口動態、財政状況や住民平均所得まで、日本に居ながら調べられるので、行かないで買う、という選択肢もあるにはあります。
東南アジアの、マレーシア、タイ、フィリピンは、日本人にとって、いま不動産投資の人気国ですね。私は、この3か国すべてで、不動産を買っています。
これらの国で、不動産を購入する際、私が活用したのは、「勤め先の同僚からのヒアリング」でした。
私は、20年近く、多国籍企業で働いてきました。世界中に展開し、各国に事業所を持っているような企業ですから、当然、タイ、マレーシア、フィリピンあたりにも、社員がいるわけです。
たとえば、マレーシア某所で、興味のある不動産が出る。そんな時は、マレーシア支社の同僚に、チャットツールかメールで、「俺、この物件、買おうと思うんだけどさ、お前どう思う?」みたいに聞くわけです。
マレーシアのような新興国で、多国籍企業に勤めるような社員って、大抵、不動産好きですから、私の知りたいこと、知らんでもいいことまで、いろいろ親切に教えてくれるわけです。
そういうことを、数年間、日常的に繰り返してきたので、それなりに「情報通」になれた、という面はあります。勤め先さまさまですね。
ところが、今回歴訪するカンボジアやミャンマーというのは・・・私の勤め先でも営業所がありません。
そもそも、これらの国でビジネスがあるケースが少ないし、あっても、タイのバンコク支社に任せてしまうからです。
しかし、バンコクに勤めるタイ人の社員が、ミャンマーやカンボジアの不動産について、知っているわけではありません(そもそも興味がない)。
だから、本当に、情報がない。実際に行かないと何も始まらないと思ったので、今回、来たわけです。
ではなぜ、この地域で、タイ(バンコク)だけに支社が設けられて、他はスルーなのかといえば、
タイが、インドシナ半島のなかでは、突出した経済大国だから
<国別GDP比較(2012年)>
タイ 3655億ドル (82.7%)
ミャンマー 531億ドル (12.0%)
カンボジア 142億ドル (3.2%)
ラオス 92億ドル (2.1%)
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合計 4420億ドル
タイ一国だけで、4カ国全体に83%の経済規模を持ち、それはもう、圧倒的な存在感なのです。市場の大きさもケタ違い。
そのタイのなかでも、首都「バンコク」の存在感が圧倒的に大きいので、多国籍企業も「バンコク支社だけあればいい」みたいな感じになるのでしょうね。
この4ヶ国は、文化的にも、共通するものが多い。どの国も、インド文明を受け入れ、サンスクリットに由来する文字を使い、上座部仏教を信仰し・・・巨視的にみれば、一体の地域とみてよいでしょう。
(東隣の「ベトナム」だけは明らかに違いますけどね。ベトナムは中国文明、漢字、儒教の影響が強い国ですので、むしろ日本に近いイメージですね。)
文化的に比較的近い、インドシナ四か国のなかで、「タイ経済」が圧倒的なプレゼンスを持つがゆえに、タイの建設現場などには、ミャンマー、カンボジア、ラオスの労働者が多数入り込んできたり、国境近くでは、「タイバーツ」が流通したり、
ここカンボジアのTVをみても、隣国タイのドラマ、コマーシャルなども結構多くて、現状では、「タイ(バンコク)を中心に回っている」世界であることは、間違いないようです。
また、タイの周辺国、特にミャンマーに、いま注目が集まっているのも、「ミャンマーがタイのレベルまでキャッチアップするには、まだまだ大きな伸びしろがある」ため、そこを期待してのものだと思います。
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