数日前に書いた、「さよなら荒川沖~茨城、幻のタイ料理ストーリー」(2月3日)、意外な好評に気を良くして、
今回、いばらきエスニックタウンシリーズ第二弾でいきます。今回の舞台は、
水海道(みつかいどう、茨城県常総市)
【水海道の位置】
水海道・・・何となく、北海道と仲良さそうな名前の、この街は、関東平野のど真ん中、茨城県にあります。
地図をみれば分かるように、茨城のなかでも、かなり東京に近い。2005年「つくばエクスプレス」が開通したおかげで、今や都心へ1時間通勤圏内!
【秋葉原から、わずか48分で着くのです!!】
「首都圏茨城」なのに、いまいち知名度がない水海道を、皆さんに知っていただくために、
水海道市民を、「ミツカイダー」と呼ぼう!
水海道は、私が生まれ育った、千葉県柏市から近く、車で下道を40分も走れば着ける距離・・・水海道の人は、利根川を越えて、商業施設の充実した柏に、よく買い物に来ます。
私が小学生の頃、叔父が、水海道の街はずれ、中妻(なかつま)という土地で、接骨院を開業したので、何度か遊びにいきました。正月の寒風のなか、鬼怒川の土手で凧揚げやったりしたので、とても身近な土地です。
水海道の街は、水運の要衝として、大正、昭和初期には、たいそう栄えたそうです。しかし、JR常磐線によるベットタウン化の波には、交通の便が悪くて乗りきれず、
1985年つくば万博&研究学園都市建設により、隣りに大都市「つくば市」が形成されて以降、水海道の衰退は決定的になりました。
従来、水海道よりはるかに小さな町だった「守谷」も、つくばエクスプレス開通の波に乗って大発展。今や地位が完全に逆転しています。
加えて、クルマ社会による、中心市街地の空洞化も進み、かつて隆盛を誇った駅前は、極端に「人影まばら」な状態に・・・
「茨城県南、繁栄の環」から外れ、昭和のまま、時が止まったような水海道市街地。そこに、ブラジルなど南米日系人が住みつくようになったのが、1990年代の半ばのこと。彼らは、水海道や、隣接する石下、下妻などに多数ある、工業団地で働くために来日した人々と、その家族です。
人口5万人余りの街に、一時は3~4千人のブラジル系住民が暮らし、この街はいつしか、「茨城のブラジルタウン」と呼ばれるようになりました。
水海道駅前のロータリーには、ブラジル人御用達「タカラスーパー」が、堂々と鎮座しています。
タカラは、ちょっとした、観光名所になっており、訪問者からも、満足の声が、続々と・・・
さらに、水海道には、日本全国で7つ、関東で3つしかない、「ブラジル銀行」の茨城出張所が設けられています。
近年、日本製造業の不況と、ブラジル経済の勃興により、水海道に住むブラジル人も減り、店舗の閉店も相次いでいるようですが、
それでも2千人以上いる、ブラジル系住民の食欲を満たすため、地元に根付いたブラジル料理店はまだまだ多い。
ブラジルの雰囲気のなか、シュラスコなど、本場の肉をガッツリ食いたい方は、是非、水海道へ・・・秋葉原から、わずか1時間で着ける場所ですので。
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