おはようございます。Manachanです。今日のお話の舞台は、フィリピンでも米国でもマレーシアでもなく、日本の北関東地方、
群馬県邑楽郡大泉町
になります。
大泉町は、人口約4万人。規模は小さいながらも、北関東屈指の工業地帯の一角にあり、三洋電機、その関連企業・・・多くの工員が雇用され、その家族が暮らしている場所です。
大泉町は、地方にありながら、なかなか繁栄した街でして、国道354号線沿いに、東小泉駅から西小泉駅まで、約2kmのロードサイドを歩いたら、チェーン店、個店・・・が延々と続き、空き店舗がほとんどない!衰退の目立つ、今どきの地方都市で、ここまで栄えている町は多くないでしょう。
同町の中心街は、西小泉駅近辺ですが、ここも、お店がたくさん。しかも首都圏みたいに、区画整理されて、住所表示も「西小泉3丁目」とか・・・・でも、都会じゃないので、さすがに夜は早い。19時ごろ、真っ暗になりますけどね。
いまどきの日本で、工業都市といえば、当然、日系人・外国人労働者・・・という話になるわけで、浜松市や、岐阜県美濃加茂市、可児市・・・などと同様、大泉町には、バブル期以降、日系ブラジル人やペルー人が集住し、今日でも総人口の1割以上を占めています。
大泉町と、隣りの太田市、伊勢崎市もあわせれば、名実ともに、日本一のブラジルタウンです。
【多文化共生センター】
大泉で、横文字といえば、英語じゃなくて、ポルトガル語
【日伯センター】
多文化共生センターから、数百mのところにあります。
【CANTA GALO 宮城商店】
ブラジル、ペルー、ボリビア食品店・・・というところが、シビレますね。
【町の八百屋さん】
まるで、海外旅行に来た気分。売ってるのは、普通に日本の野菜だけど・・・
私が今回、大泉町に来た理由の一つは、「アジア太平洋大家の会」の、海外不動産投資ネタ仕込みの一環として、「ブラジル・サンパウロ物件」広告を見るためです。
「ブラジルは、アジアでも太平洋でもないじゃん!」というツッコミはさておき・・・我々は、全世界に不動産を求める、ニッポン投資家集団なんですから、当然、「新興国の雄」ブラジルはウォッチしたいですよね。
物件広告、ありました。思い切り、ポルトガル語じゃん!!
しかし、売ってるのは、日本の物件だった・・・脱力感。
大泉の中心街、「ブラジルプラザ」の掲示板にある不動産物件広告は、群馬県の伊勢崎市、太田市を中心に、近隣の埼玉県北部、栃木県南部の、土地つき戸建物件
ばかりでした。
しかも、判で押したように、どれも4LDK、土地込みで1700万円程度・・・おそらく、50~60坪の土地代が約800万円、そこに、900万円くらいの安い戸建を建てて、総工費1700万円前後、という話でしょう。この地方の工員さんが、よく買うタイプの物件ですね。
しかし、私が訪れた、約10年前は、この掲示板には、ブラジル・サンパウロの戸建て物件広告で溢れていたのです。私の記憶では、もっと大きな、日本人の感覚では「豪邸」に近い家が、1000万円とかで、売られていました。
当時、ああいう物件を買った人たちは、今頃、資産価値上がってホクホクでしょうな。私も買っておけばよかった・・・
群馬県大泉のブラジルコミュニティ、日本屈指の規模を保ちつつも、以前の勢いはなくなっているように思います。
「ブラジルプラザ」だって、10年前は入居テナントで埋まり、来店者の数も半端なかったのに、今じゃ入居半分くらいで、閑古鳥・・・。
以前、サンパウロ物件紹介コーナーだったところも、今では空っぽ。
やっぱり、リーマン以降、日本の工場での雇用機会が減っているのかな?一方で、ブラジルやペルー経済は以前より安定し、好調を保っているから、あちらに戻った日系人が多いのかも。
今後、日本の製造業が、国内で雇用を増やし続けられるかというと、客観的に難しいでしょうから、大泉において、南米日系人の数が、これから大幅に増えることは、たぶんないのでしょうね。
それでも、自前でサンバカーニバルやるだけの力は、残っているようで・・・関東在住の方、今週末は、是非、群馬へ足を運んでみましょうね。
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