豪州公定金利0.5%下げの衝撃!

フランス、ギリシャの大統領選挙。スペイン景気後退局面入り、英国マイナス成長(オリンピック開催年なのに、気の毒ねえ)・・・

いま、日本の経済メディアの目は、主に欧州情勢に注がれていますので、その陰に隠れて目立ちませんでしたが、

南半球・オーストラリアの公定金利が、昨日、0.5%引き下げられて、

これまで4.25%だったのが、3.75%になりました。

0.5%・・・私は、せいぜい0.25%程度の下げしか予想していなかったので、これはちょっとサプライズ。

豪州経済の勢いに陰りが見えている昨今、政策的な景気下支え、という意味でしょうが、この国に物件を持つ者としては、なんとも嬉しいニュース。

物件2戸分あわせて、ローンの負担が月1万5千円近く減るのです!

もうひとつ、嬉しいのは、

公定金利が下がると、より多くの人が住宅を買えるようになるので、中長期的には不動産市場が活発化、物件価値の上昇も期待できる。

日米欧と違い、オーストラリアはまだ、公定金利の調整によって不動産市場をテコ入れする、メカニズムが生きているように思います。

その背景には、移民流入による人口増加と、低い空室率(全国平均で3%以下)ゆえ、賃貸不動産市場は安定、

家賃水準が緩やかに上昇するトレンドなので、不動産売買市場も安定し、景気悪くてもある一線を越えて下がってはいかない、安心感があります。

空室率10%をはるかに超え、首都・東京でさえ家賃下落が著しいのに、相変わらず新築住宅を大量供給して、賃貸住宅市場を壊す日本とは、全く違った状況があります。

米国でも、全国平均の賃貸住宅空室率は、8~9%の水準ですから、それに比べても、豪州市場は安定感ありますね。

下図にみるように、いまの金利水準(3.75%)は、歴史的にも低水準。いよいよ、リーマン後の最低水準(3.0%)の背中がみえてきました。

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いま、確かにオーストラリア経済の勢いはありません。ここ数年続いた豪ドル高による輸出不振、資源セクター以外は基本、あまり儲かっておらず、

内需も従前の勢いがありません。百貨店売上は落ち込み、不動産市場も冷え込んでいます。

そして世界を見渡せば、欧州不安と、(最大の資源バイヤーである)中国の減速懸念、頼みの綱は米国経済の回復くらいしかない、

政策当局として、「金利下げて、景気テコ入れしたい」気持ちは、よく理解できます。

ただ、今のタイミングで一気に0.5%下げて、3.75%にしたので、今後、さらに下げるとすれば、「リーマン直後並みの経済不振」(3.0%)しかありえず、

もし、豪州や世界の景気が、そこまで落ち込まないと予想するのであれば、

金利は、今が底
不動産市場は、今が底、これから上がる

とみるべきで、豪州不動産、最大の買い場到来なのかもしれませんね。

私も、ケアンズあたりの中古不動産、時々ウォッチしてますよ。

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