「市場」に背を向ける世界

いよいよゴールデンウィーク♪

サラリーマンの皆様は、すでに会社からお休みを取り、家族で行楽に出かけたり、家でゴロゴロしたり・・・という方も多いことでしょう。

私は、5月2日まで、暦通りに出社しますが、その後は、北陸地方へ、3泊4日の家族旅行に出かけます。

さて、ゴールデンウィーク直後の、5月6日。

ヨーロッパでは、フランス大統領選の、決選投票が行われます。これは、世界的に注目されるイベントです。

現職のサルコジ氏は、今のところ、敗色濃厚。かなりの確率で、社会党のオランド氏が、大統領になるとみられています。

このオランド氏、雑誌「エコノミスト」には、ボロクソに書かれています。

確かに、欧州経済危機の真っ只中で、いまどき「教育費などの公共支出を増やして」、その財源は「最大税率75%の富裕税」で賄う

・・・みたいな公約を、彼はしているようですが、こういう左派的なスタンスは、選挙民には歓迎されても、「市場」からは嫌われるでしょうね。

実際、フランス国債の長期金利も、スペインやイタリアに追随して、じりじり上がっているようです。

オランド氏当選のリスクを感じてのことなのかな?確かに左派政権では、公共支出が肥大化しやすい傾向はあるかも。

もうひとつ、「エコノミスト」が懸念しているのは、

・いま、欧州全体の危機を救えるのは、ただ一つ、「ドイツとフランスの協力」しかない。
・これまでは、「ドイツのメルケル首相」と「フランスのサルコジ大統領」の蜜月関係が機能してきたので、大事に至らないで済んでいる。
・ところが、仏大統領がオランド氏になったら、メルケルさんとのアライアンスが、果たしてどうなるのか?
・この二カ国に亀裂が入ったら、ギリシャはもちろん、スペイン、ポルトガル、イタリアも、本当に飛んでしまうのでは・・・

言いたいことは、よく分かる。

とはいえ、実のところどうなのか、私は知りませんけどね。オランド氏が当選しても、公約通りにやるより、現実路線に舵を切るのかもしれないし、

メルケルさんとも、意外とうまくいくのかもしれない。

いずれにせよ、ヨーロッパの運命に影響を与える、5月6日、要注目ですね。


よく考えたら、リーマンショック以来、

「市場フレンドリー」な政府って、世界的に、あまり歓迎受けていないような気がするなあ。特に先進国では。

アメリカのオバマさんは・・・少なくとも、対抗馬のロムニー氏に比べれば、市場フレンドリーではないでしょう。

でも、このままいけば、今年11月の大統領選、おそらくオバマさんが勝つでしょうね。

日本は、相変わらず、「市場に背を向けた」政権ばっかり出てくるし・・・自民党も、民主党も、「アンチ市場派が多数」という意味では、結局、同じ穴のむじなかも。

橋下さんを軸に、「維新」と「みんなの党」が一緒になって、かつ、民主党の前原さんグループ、自民党の河野太郎さんグループが党を割って出てくれば、変わるのかもしれないけど・・・すぐに実現する気がしない。

市場主義で、ゴリゴリ押してくる政治指導者は、新興国に多い。逆に、成熟した先進民主国では、なかなか出てこない。

マネーが、先進国から、新興国に流れるのも、たぶん、新興国の方が「市場フレンドリー」だからなんでしょうね。


私は、金額は大したことないとはいえ、一応、ワールドワイドで投資している人間なので、

先進国も新興国も、市場フレンドリーになった方が、当然やりやすい。

たとえばの話、世界中どの国に行っても、自分名義の銀行口座が簡単につくれて、その国の不動産を、融資受けて買える。国をまたいだ送金も、簡単に、安い手数料でできる・・・みたいな世界の方が、適応しやすいのですが、

私にとって幸せな状態が、大多数の国民にとっても幸せであるとは限らない。

どの国でも、大多数の人間は、投資も実践していなければ、海外に関心あるわけでもない・・・当然、私みたいな投資家とは、全く違う判断軸で物事を見て、全く違う政治的選択をする。

このことは、受け入れなければなりません。

今は世界的に、特に先進国では、「市場メカニズム」の恩恵にあずかれる人は少ない。

市場フレンドリーな政府になったところで、その恩恵にあずかれるのは、お金持ちと、洗練された投資家だけで、結局、お金は新興国に流出する、自国の雇用は増えない・・・いいこと一つもない。

そう考える多くの人たちが、どちらかといえば、アンチ市場な政府を選びたがるのでしょうね。

それが、いま多くの先進国で、起こっているのだと思います。

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「市場」に背を向ける世界

いよいよゴールデンウィーク♪

サラリーマンの皆様は、すでに会社からお休みを取り、家族で行楽に出かけたり、家でゴロゴロしたり・・・という方も多いことでしょう。

私は、5月2日まで、暦通りに出社しますが、その後は、北陸地方へ、3泊4日の家族旅行に出かけます。

さて、ゴールデンウィーク直後の、5月6日。

ヨーロッパでは、フランス大統領選の、決選投票が行われます。これは、世界的に注目されるイベントです。

現職のサルコジ氏は、今のところ、敗色濃厚。かなりの確率で、社会党のオランド氏が、大統領になるとみられています。

このオランド氏、雑誌「エコノミスト」には、ボロクソに書かれています。

確かに、欧州経済危機の真っ只中で、いまどき「教育費などの公共支出を増やして」、その財源は「最大税率75%の富裕税」で賄う

・・・みたいな公約を、彼はしているようですが、こういう左派的なスタンスは、選挙民には歓迎されても、「市場」からは嫌われるでしょうね。

実際、フランス国債の長期金利も、スペインやイタリアに追随して、じりじり上がっているようです。

オランド氏当選のリスクを感じてのことなのかな?確かに左派政権では、公共支出が肥大化しやすい傾向はあるかも。

もうひとつ、「エコノミスト」が懸念しているのは、

・いま、欧州全体の危機を救えるのは、ただ一つ、「ドイツとフランスの協力」しかない。
・これまでは、「ドイツのメルケル首相」と「フランスのサルコジ大統領」の蜜月関係が機能してきたので、大事に至らないで済んでいる。
・ところが、仏大統領がオランド氏になったら、メルケルさんとのアライアンスが、果たしてどうなるのか?
・この二カ国に亀裂が入ったら、ギリシャはもちろん、スペイン、ポルトガル、イタリアも、本当に飛んでしまうのでは・・・

言いたいことは、よく分かる。

とはいえ、実のところどうなのか、私は知りませんけどね。オランド氏が当選しても、公約通りにやるより、現実路線に舵を切るのかもしれないし、

メルケルさんとも、意外とうまくいくのかもしれない。

いずれにせよ、ヨーロッパの運命に影響を与える、5月6日、要注目ですね。


よく考えたら、リーマンショック以来、

「市場フレンドリー」な政府って、世界的に、あまり歓迎受けていないような気がするなあ。特に先進国では。

アメリカのオバマさんは・・・少なくとも、対抗馬のロムニー氏に比べれば、市場フレンドリーではないでしょう。

でも、このままいけば、今年11月の大統領選、おそらくオバマさんが勝つでしょうね。

日本は、相変わらず、「市場に背を向けた」政権ばっかり出てくるし・・・自民党も、民主党も、「アンチ市場派が多数」という意味では、結局、同じ穴のむじなかも。

橋下さんを軸に、「維新」と「みんなの党」が一緒になって、かつ、民主党の前原さんグループ、自民党の河野太郎さんグループが党を割って出てくれば、変わるのかもしれないけど・・・すぐに実現する気がしない。

市場主義で、ゴリゴリ押してくる政治指導者は、新興国に多い。逆に、成熟した先進民主国では、なかなか出てこない。

マネーが、先進国から、新興国に流れるのも、たぶん、新興国の方が「市場フレンドリー」だからなんでしょうね。


私は、金額は大したことないとはいえ、一応、ワールドワイドで投資している人間なので、

先進国も新興国も、市場フレンドリーになった方が、当然やりやすい。

たとえばの話、世界中どの国に行っても、自分名義の銀行口座が簡単につくれて、その国の不動産を、融資受けて買える。国をまたいだ送金も、簡単に、安い手数料でできる・・・みたいな世界の方が、適応しやすいのですが、

私にとって幸せな状態が、大多数の国民にとっても幸せであるとは限らない。

どの国でも、大多数の人間は、投資も実践していなければ、海外に関心あるわけでもない・・・当然、私みたいな投資家とは、全く違う判断軸で物事を見て、全く違う政治的選択をする。

このことは、受け入れなければなりません。

今は世界的に、特に先進国では、「市場メカニズム」の恩恵にあずかれる人は少ない。

市場フレンドリーな政府になったところで、その恩恵にあずかれるのは、お金持ちと、洗練された投資家だけで、結局、お金は新興国に流出する、自国の雇用は増えない・・・いいこと一つもない。

そう考える多くの人たちが、どちらかといえば、アンチ市場な政府を選びたがるのでしょうね。

それが、いま多くの先進国で、起こっているのだと思います。

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