日本国倒産危機と海外不動産-中編

前回の続きです。

今日、妻と話している時、

「数年後、日本が本当にギリシャみたいになったら、俺たちどうしようか?」

という話題になりました。

妻は、最初、「えっ???・・・日本がギリシャみたいに、なるの??本当に?」

という反応でしたが、私が、

「日本の産業競争力が弱まっている」、「貿易収支も赤字転落」、「少子高齢化が急激」、「財政が維持不可能になっている」、「政治主導の改革も現実には困難」等の要因から、

「財政デフォルトの可能性はゼロではない」と説明すると、納得してくれたようで、話が先に進みました。

とはいえ、私たちのプランは、ほぼ決まっています。

1)家族全員を連れて、オーストラリアに再移住
2)オーストラリア(シドニー)に残した自宅に住む
3)私がシドニーで、ITマネジャーの職に再就職
4)子供たちは現地校に編入

それを可能にする条件も、全て揃っています。

【国籍・ビザ】

・私以外の家族全員が、豪州国籍保持者。子供たちは、豪州人として、現地の公教育を受け、公的医療保険を使うことができる。

・私は日本国籍ながら豪州永住権を保持しており、就労・ビジネスの制限は一切なし。

【就職能力】

・私自身が、グローバル企業のITマネジャーとして第一線で現役で働いており、英語もビジネスレベルなので、短期間、就職活動すれば、現地企業でそれなりの給料を得ると期待できる。

【資産】

・豪州内(シドニー)に2戸の住宅を保有しており、うち1戸に家族が住み、もう1戸から家賃収入を得ることも可能。

・豪州以外では、日本、フィリピン、米国に不動産を所有しており、財政デフォルトで日本の資産が塩漬けになっても、フィリピン、米国から不動産収益が期待できる。

【語学力】

・家族全員が、英語ネイティブかそれに近い状態で、生活のあらゆる場面での意思疎通に問題ありません。

以上、日本人としては、かなりデフォルト対策ができている方だと自負しています。

但し、ここまで対策していても、これまでと同じ生活水準を得るのは、短期的には難しいのではないかと思います。

日本の経済が本当にコケたら・・・もちろん、どういうかたちでコケるかにもよりますが、その影響は確実に、全世界に及ぶでしょう。

特に東アジア、東南アジアは、最も深刻な影響を受けるでしょうね。

中国、韓国、ASEANの製造業が、いま躍進しているとはいっても、日本の部品や基礎技術に依存している面が、どれだけ大きいか?今でさえも。

日本の技術や資金を使って運用されている、道路、鉄道、水資源等のインフラが、アジアにはいかに多いことか。

「日本の技術や部品を、近隣アジア諸国で製品化して、欧米に売る」というグローバル・バリューチェーンのなかに、日本がしっかり組み込まれている以上、日本がコケた場合のインパクトは計り知れない。

下手したら、震源地である日本よりも、さらに深刻な影響を受ける国・地域が、アジア大陸のどこかに、出現するかもしれません。

(リーマンショックだって、米国が震源地にも関わらず、結果的に一番ダメージ大きかったのは南欧とか、アイスランドだったわけですから)

オーストラリアも、もちろん、無傷ではないでしょう。あれだけ、中国への資源輸出や、中国からの投資に依存しているのですから。日本ショック、中国経済の急減速・・・になれば、当然、甚大な影響を受ける。

とはいえ、相対的に、東・東南アジアより、影響は軽微だろうと考えられる。「よりマシ」という意味で、オーストラリアに緊急避難するのは、戦略としてアリだと考えます。

この戦略が、具体的に成立するのは、「オーストラリアでの生活能力」があるからにほかなりません。これがないと、緊急避難も「絵に描いた餅」になってしまいます。

海外での生活能力を構成する要素として、

・現地語でのコミュニケーション能力
・現地の就職(生活費獲得)能力
・国籍・永住権などの身分
・資産背景

少なくとも、この4つは必要でしょうね。もちろん、完璧に揃わなくてもいいですが、この4つが、ある一定以上のレベルに達している必要はあるでしょう。

だからこそ私は、

「日本がヤバい。資産を今すぐ海外に移そう」

という考え方には、賛同しかねるのです。より正確にいえば、4つの要素のうち、1つ(資産背景)しか言及していないことに、物足りなさを覚えるのです。

マジ本気で、日本デフォルト対策するなら、もっと考えなきゃね。

最後に、こう書くと不謹慎かもしれませんが、

日本のデフォルト・経済混乱は、資産づくりの千載一遇のチャンス

とも思います。グローバルに洗練された投資家なら、経済が急激に変わるタイミングを、活かさない手はありません。

それを、後編で詳しく書いていきたいと思います。

前編に戻る
後編(最終回)に続く

Share on Facebook

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*