神奈川の不思議

以前書いた、「埼玉の個性」に続く、他県批評シリーズ第二弾・・・今回のターゲットは、

神奈川県

東京都に次ぐ、900万の人口を擁する県。
横浜市は、日本の市のなかで最大の人口を誇り、ブランド力抜群!
横浜、川崎、相模原と、3つの政令指定都市を持つ、日本で唯一の県
古都・鎌倉、軍港・横須賀、湘南海岸、箱根など、観光地も豊富

すごいじゃん神奈川!自慢するネタたくさんあるじゃん、羨ましいぞ。
全国的ブランドの「横浜」を持ってるのは強いよなあ。それだけで「俺ら、負けた・・・」と、白旗をあげてしまう。
そんな私は、千葉県東葛地区(柏市)の出身。

でもね、東葛みたいなところで育つと、
神奈川って、遠く感じるんだよ。
身近なのは、何といっても東京。あと茨城、埼玉も近いから身近。
神奈川っていうと、「東京の向こう側」の感覚。滅多に行かないし、行く用事もないし・・・

そんな私も、不動産投資やるようになってから、神奈川方面、時々行くようになったよ。
物件見学会や、セミナーで、横浜や湘南に出かけることもあるし、
横浜在住の投資仲間多いし・・・

そんな時、東海道線に乗って神奈川県に入ると、普段見慣れないものが、たくさん目に入ってくるから興味深い。

・何これ?坂ばっかりじゃん?
・どうして、山のてっぺんまで家が建ち並んでるの?

「耕して天に至る。以てその貧なるを知る」という故事がありますが、
横浜川崎は、「家建てて天に至る」か・・・

戸建住宅って、もっと平らなところで、もう少し土地面積とって建てるもんじゃないの?
というのが私の偽らざる感覚なんだけど・・・やっぱ俺って田舎者なのか?

今日の日経コラム「家計簿に映る田舎のリッチ感」も、面白い記事だった。

都会(川崎市)と、田舎(島根県)の、経済生活の豊かさを比較するっていう趣旨のコラムなんだけど、

私はこれ読んで、「神奈川と千葉って、違うんだなあ」と感じた。以下引用、

~川崎市の建売住宅は敷地40坪で、3階建ての4LDK。首都圏にしては大きめだが、難点は駅から遠いこと。最寄りの向ケ丘遊園駅まで徒歩25分以上かかる。通勤時は徒歩2分のバス停からバスに乗る。返済期間35年の住宅ローンは4800万円。同規模で駅に近い物件は約1億円と手が届かず、立地と利便性を犠牲にした~

私の感覚で、信じられないのは、

・「敷地40坪で、首都圏にしては大きめ」という感覚
 ⇒東葛では、40坪の敷地は、ごくフツー。50坪超えないと、大きめとは言えないよ。

・「向ヶ丘遊園徒歩25分もかかる戸建が、4800万円もする」事実
 ⇒東葛で、一番都会な柏駅から、25分も歩いた戸建は、普通、3000万円以下だよ。

・「駅に近い物件は1億円する」事実
 ⇒東葛で、1億円かかる戸建なんて、地主様のお屋敷くらいだよ。サラリーマン向け戸建の最高の価格帯は、せいぜい6千万円台。

神奈川って、東京の向こう側でも、千葉と同じ「郊外」だと思ってたけど、マイホームの価格はずいぶん違うんだね。

向ヶ丘遊園でマイホーム買った例のファミリーが、東葛エリアで家探ししてたら、まるで、別の惑星に来たと思うほど、安く感じるんじゃないかな・・・3000万円台で、もっと駅近で、よりどりみどり。立地・利便性を犠牲にしないで、ローンの負担も軽くなりまっせ。

それに常磐線、イメージ的にカッコ悪いかもしれんけど、少なくとも小田急線よりは速いですぜ。

川崎、横浜、そして鎌倉、藤沢、茅ヶ崎の海沿い・・・あたりの地価を聞くと、ベラボーに高い。

あの辺の神奈川は、千葉埼玉と同じカテゴリーの郊外とはいえない。「東京都内に準じるもの」と、考えた方が良さそうだね。

そんな私が、神奈川で一番親近感を感じるのは、

相模原

だって、相模原って、なんとなく、我々と境遇似てるんだもん。内陸だし、国道16号通ってるし、地価だって全然高くないし。

相模原、大和、座間、綾瀬、厚木・・・あの県北・県央エリアの存在があるおかげで、

神奈川って、やっぱり東京じゃないんだね。我々(千葉埼玉)と同じ、首都圏郊外だよね、仲間だね、って気がするんだよ。

あの辺で、町田が都会なのは認めるけどね・・・おっと、町田は一応、東京都だったな。

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