皆様こんにちは。
昨晩、東京・日比谷の日本プレスセンターにて、
を行いました。
今回は、私が主宰する「アジア太平洋大家の会」と、「吉祥アセットマネジメント社」のコラボ企画で、
日本の賃貸業界では、まだ新しい「外国人入居」というテーマに的を絞った、ユニークなセミナーであったと自負しています。
師走の平日ということもあり、集客に苦労しましたが、
蓋を開けてみれば、大家さんと、不動産業界関係者あわせて、30名近く集まり、会場もほぼ満席になり、集まってよかったです。そして、
セミナーの内容が、期待以上に良かったです。
同じ外国人入居というテーマでも、全く違う方法論、切り口で、ともに成功されている2人に講師をお願いしたことが、セミナーのクオリティを上げたと思います。
「講師1」:練馬区の専業大家さんで、外国人向けゲストハウス「サクラハウス」のシステムを利用した外国人入居で、収益を上げた加藤さん
「講師2」:高田馬場で、アジア系外国人向け不動産仲介会社を興し、その経験を活かして、「外国人身元保証サービス」を創設した上原さん
「講師1」の加藤さんは、都内のはずれ、立地にも恵まれていない、木造築古アパートを相続した後、なんとか収益を上げたいと、いろいろ試行錯誤した結果、行きついたのが、「外国人専用ゲストハウス」。
築古でも気にしない、短期滞在だが高い家賃を払ってくれる、滞納もしない、口コミでどんどん同国人を連れてくる・・・という、外国人の特性を生かしたマーケティングで、日本人の入居者を入れるのに比べて、はるかに高い収益を実現しています。
セミナーでは、良い話だけでなく、苦労話もいろいろと聞けました。特に、震災後、外国人の入居が一気に落ち込み、それをどうリカバーしたか?あとリフォームや家賃設定において、何に留意すべきか・・・といった点で、大変示唆のあるお話だったと思います。
一方、「講師2」の上原さんは、中国人や韓国人を中心とする、アジア系留学生向けの賃貸物件仲介での豊富な経験を生かした、パワーあふれる講義で、聴衆を魅了しました。
他ではなかなか聞けない、留学生の生態とか、良い外国人と不良外国人を見分ける方法とか、賃貸借契約における留意点とか、外国人を入居付けする際の大家の心構えやマーケティング方法など、かなりハードコアな話が聞けました。
私が特に印象に残った点、
・「アジア系、特に中国人留学生の属性は、国の経済発展に比例して、年を追うごとに、目に見えて良くなっている」
・「東京に来る、台湾人、韓国人の留学生は、すでに、月7~8万円の物件に、一人住むのが当たり前になっている。中国人留学生は、まだそのレベルに達していないが、懐具合はどんどん良くなっている」
・「東南アジア、特にタイから来た留学生にお金持ちが多く。月40万円の高級物件に入居した人もいる」
・「同じ外国人でも、留学生に比べ、就労者の属性は、はっきり言って良くない。」
・「外国人留学生と賃貸借契約を結ぶ重要事項説明では、日本語ではなく、母国語で説明して、母国語でサインさせると、彼らのプライドを満足させ、後々良い結果が出る」
・「日本人大家さんで、外国人入居相談OKであれば、物件情報に、外国人入居相談可と明記すべき。そのことで、問い合わせの数が違ってくる。」
・「日本人入居者を対象とする保証の仕組みは、外国人留学生には通用しない。そこで、外国人にもちゃんと機能する保証の仕組みを、NPOと一緒に作り上げた」等々・・・
以上、これまでにないタイプのセミナーで、日本の不動産業界に、新たな価値を提案できたのではないかと思います。
特に上原さんの「外国人保証サービス」は、アジア太平洋大家の会員からも、「自分の物件でも使ってみたい」という、フィードバックをいただいています。
「外国人」という、日本の多くの大家さんによって手つかず、ノーマークの市場に果敢に切りこんでいって、収益をあげる方法論を開発することが、
グローバルな不動産経営で収益を上げる「アジア太平洋大家の会」の使命の一つでもあると、改めて認識できた、とても良い夜でした♪