今さらグローバル人材育成?

Manachanです。こんばんは。
今年の冬は本当に、寒い日が続きますね。皆さまどうぞ、ご自愛のほど。

ところで、今日の日経の記事、面白かったです。

育てグローバル人材 経団連、日本人留学生に奨学金

いつの間にか、日本の企業社会も様変わりしたものですね。
一昔前までは(業界によっては今でも)、日本国内でばかり商売していたのに、今では血眼になって、急速なグローバル展開を図ろうとしている。
人口が減り、所得も増えず、縮小する日本市場にいつまでも頼れないことが分かった日本の各企業は、外に活路を見出し始めたようです。
企業が生き残りをかけて、リスクをとって、世界の荒波に漕ぎだそうとしていることは、日本経済の浮揚のためには、望ましいことかもしれない。

しかし、グローバル展開を目指すのは良いけど、肝心の「人材」がいない。むちゃくちゃ不足している。
外国人留学生の採用、海外現法からの幹部抜擢までしても、それでも断然足りないから、展開できない。欧米系、アジア系の多国籍企業との競争など夢のまた夢。

これまで「ニッポン」にどっぷりつかってきた組織で、純粋培養された人材が、上司の指令で、いきなり、「中国へ行け」、「広東省の工場を管理しろ」と言われたところで、使い物になるわけがない。
嫌々ながら、付け焼刃で新興国の勉強はじめたところで、そんな組織が世界でまともに戦えるわけがない。

まさに八方塞がり。焦る企業、経営者。フラストレーションの矛先は、日本の内部に向かう、かくして、

「日本の若者は内向き」

という一大言論キャンペーンが、日経新聞あたりを中心に繰り広げられる。

日本の企業社会様は、今すぐ、グローバル展開をしたい。そのニーズに、日本の若者はなぜ応えられない?実に嘆かわしい。
学力試験の結果は下がるは、ハーバードへの留学者数も減るわ、これでは近隣アジアとの競争に負けて、日本は沈没するだけだと、言わんばかり。
まず経営者が声を張り上げ、御用学者が次々と同調する。

私に言わせれば、良い年をした大人のビジネスマンが、いまさら、何を言うのかと思いますよ、まじで・・・。
今さら、そんなこと言うくらいなら、1995年頃から、地道に、グローバル展開に取り組んでいれば良かったんですよ。
あの頃は、業界一位の企業が、海外で少し痛い目みたからって、経営陣が「これからは国内販売に力を入れる」と言い出す、そんな時代でした。
すでに成熟し、マーケットが拡大しない日本の市場で、業界最大手が国内に注力したらどうなる?結局、業界の下位企業を潰すだけですよね?

業界最大手、二番手、三番手こそ、積極的に世界に出ていって、販路を広げて、世界一を目指すべきだったのに。
いま、サムソンや台湾HTCが世界で成功しているのは、その当時から、積極的にグローバル展開やって、人材を育ててきたからでしょう?
その少し前の時代、日本の自動車・電機産業が一番輝いた時期がありましたが、それも、長年にわたるグローバル展開の賜物だったわけでしょう?
バブル崩壊の後始末など、様々な事情があったにせよ、1990~2000年代に、日本の企業社会・経営者が内向きマインドになった時期が長く続き、
結果、2010年代を生きる我々はいま、その代償を支払わされています。「いつまでも、デフレ脱却できない日本」という代償を。

その過去の反省から、企業がグローバル化に走るのは、方向性としては正しいと思うし、
奨学金というかたちでお金を出して、日本人のグローバル人材を育てるのも、良い傾向だと思う。
それと並行して、私が提唱したいのは、

「海外で働く、日本人グローバル人材に魅力的なポジション・給料を与えて、帰国を促す」

ことです。実際問題、グローバル展開する上で、この方式が一番リスクも少なく、効果的にできるのではないでしょうか。
彼らは日本語ネイティブ、かつグローバルビジネスの即戦力なんですから、日本人の若者や、外国人留学生を、時間かけてトレーニングするより、時間もかからないはず。

中国は、まさにそれをやりました。欧米で職業経験を積んだスキルの高い華人を、どんどん中国に呼び戻して、経済発展に貢献させました。
中国の給料水準は、欧米に比べればまだまだ安いので、各地の地方政府が、外国人や在外華人の有効税率をほとんどゼロにして、手取りを増やしてあげた。就労ビザもすぐ取れるようにした。
長年にわたる、高度人材誘致努力の甲斐あって、中国は非常にダイナミズム溢れる経済社会となり、高成長が続き、GDPでついに日本を追い抜きました。
だからこそ、日本もやるべきだと思うし、やれない理由はないと思います。

だから、経団連、経済同友会の会長あたりが、こんなスピーチでも一席ぶてば良いと思います。

「我が国はいま、ピンチです。だから、海外で働く日本人同胞の皆さん。祖国に帰ってきてください。我々と共に、力を尽くして、日本経済を再興しましょう。」

「海外でグローバルな経験を積んだ日本人の皆さまに、気持ちよく働いていただくために、当社ではこのポジションと、XXXX万円の年俸を提示します。帰国後の住居サポートもいたします。」

もしも今、私が海外で働いていて、このスピーチを聞いたなら、私は感涙の余り、一大決心して、日本に帰国していたかもしれません。
海外で働き、成功すればするほど、不甲斐ない祖国の姿を憂い、何とかしたいと思うものです・・・
それでもまあ、最低、年俸2000万くらいは提示されないと、割に合わないとは思いますけどね。

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