【グローバルIT】第5回・グローバル組織の上下関係(2009/9/20発表)

Manachanです。こんばんは。
明日の早朝から、マレーシア出張に出発します。

今回は一週間足らずの短い出張ですが、妻と二人の子供(4歳と0歳)がマレーシアまでついてくるので、
昼間は仕事、夕方は飲み会、深夜は赤ちゃんの夜泣き対応&ミルクやりと、忙しい日々になりそうです。

適当に休んで、身体を壊さないようにしなくちゃ・・・

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今回は、主に英米系のグローバル企業組織を念頭に置いて、

【上下関係とコミュニケーション】

について、語っていきます。サラリーマンなら、誰もが興味あるテーマではないでしょうか?

まず最初に、英米系の現代的な企業文化では、「上司と部下」という概念が、非常に希薄です。
その代わり、「マネジャーとチームメンバー」といった、職能に基づく呼称が一般的です。

なぜそうなのか?英米人ホワイトカラーの視点に立って言いますと、

1)「上司と部下」という言葉自体、軍隊的な階層型ピラミッド組織を連想させる。
これは時代遅れだと認識され、一般的に好まれない。

2)管理職・技術職を問わず、誰もが、プロフェッショナルとして、それぞれの職責を果たすという前提がある。
そこに上下関係を持ち込むことは、ふさわしくないと考えられている。

とはいえ、いかに先進的な英米系企業といえども、組織を完全フラットにできるわけはありません。
企業規模が大きくなれば、ある程度の階層構造はどうしても必要だし、マネジメントや権力の中心に近い職位にいる者が、
そうでない者より、より大きな権限を手にする。これは古今東西を問わず、世の常です。

ですので、英語にも「ボス」(Boss)という言葉があり、「企業内権力者」という意味で、今でもよく使われます。
とはいえ、英米系大企業で「ボス」と呼ばれるのは、日本でいう執行役員や本部長レベルの者であることが多く、
中間管理職(部課長)レベルでは、通常「ボス」とは呼ばれません。

英米系の中間管理職も日本企業と同じで、人員や予算はある程度与えられていても、結局は「ボス」の指令を受けて、
現場のプロジェクトやチームを回していく役目に過ぎず、大した権力を持っているわけではないからです。

余談ですが、私はいま、中間管理職的な仕事をしており、チームメンバーからはなぜか、「ボス」と呼ばれたりしますが、
英米系グローバル組織の文脈から言えば、私は「ボス」ではありませんし、「上司」でさえありません。「マネジャー」です。あしからず。

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それでは、英米系のプロフェショナル組織では、
チームメンバーが、「マネジャー」と、仕事上で、どのように付き合えば良いのでしょうか?

まず第一に、「マネジャー」の顔色を伺う必要はありません♪

一応、組織に上下関係がないのが前提なのですから、顔色を伺うみたいな非生産的なことをするよりも、
職務経歴書に書かれた仕事をきちんとこなし、かつプロフェッショナルなコミュニケーションができていれば、
そちらの方が、間違いなく高い評価を受けます。

(※余談ですが、「マネジャー」が「ボス」の顔色を伺うことは、結構よくあることです。
「マネジャー」以上の職位になると、企業内政治に関わることが、仕事の一部になってくるからです。
私もその例外ではありません。あー、やだやだ>心の叫び)

ここで大事なのが、「プロフェッショナルなコミュニケーション」。
これが実に奥深くて、一言で言い尽くすことは不可能ですが、最低限必要なことは、

1)自ら進んで意思表示すること
2)仕事に関する重要な事項に関しては、自分オリジナルの意見を持つこと
3)自分の意見を、Assertive(明確に、冷静に、建設的に)に伝えること

これらができないと、途端に、「仕事のできない奴」、「一緒に仕事したくない奴」と思われてしまうところが、
英米系企業の、ある意味、厳しいところかもしれません。

仕事する姿勢として、特に良くないのが、

1)受身の姿勢。相手から声がかかるのを待っている。
2)意見を求められても言わない。あるいは、受け売りの意見しか持っていない。
3)意見を言う時、ケンカ腰になったり、逆に萎縮してしまったりする。

上記のうち、1)と2)に関しては、伝統的な日本企業では、それほど大きな問題だと見なされなかったりしますが、
英米系の企業でこれをやると、いずれ、大変まずいことになるので、注意が必要かと思います。

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逆の視点から見てみましょう。

英米系企業の「マネジャー」は、指令を出すだけではありません。
その他にも、結構、いろんなことをします。たとえば、

1)チームメンバーが、楽しく安心して仕事できる環境を整える。
2)チームメンバーから挙がってきた課題や問題を管理し、四方八方手を回して解決に導く。
3)チームメンバーの仕事の結果に、責任を持ち、顧客や会社にとって、意味ある成果につなげていく。
等々・・・

一般的には、マネジャーが、ちゃんと仕事をしている限り、チームメンバーは、他のことに心を煩わせることなく、自分の仕事に専念できるものです。

但し、一つ条件があります。マネジャーがちゃんと仕事するためには、その前に、チームメンバーの仕事の成果や意見が、
「プロフェッショナルなコミュニケーション」を通じて、マネジャーに正しく伝わっている必要があります。

先ほどの繰り返しになりますが、英米圏企業のマネジャーは、

「自ら進んで意思表示する」
「自分オリジナルの意見を持つ」
「自分の意見を、Assertiveに伝える」

それらができるチームメンバーだけを相手にすると考えて、ほぼ間違いはないでしょう。

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