こんばんは、Manachanです。オーストラリアから帰国して、2日目。
今年、東京の夏は長雨で涼しかったようですが、私の帰国以降はクソ蒸し暑い(もとい、東京の真夏らしい)日々が続いてます。ま、昼過ぎの35℃サウナ状態でもガンガン出歩いてますよ。暑ければ水たくさん飲めば良いんですから…
今回は、「海外の現地物価」という話題で、かる~いノリで書きますね。
日本から海外に旅行出張等で行く時、現地の物価が日本より高く感じたり、安く感じたりしますよね。物価高く感じるのは例えばハワイとかオーストラリア、スイスや北欧あたりでしょうか。逆にマレーシアとかタイ、トルコとか行くと安く感じたりしますね。
有名なのが、例えばオーストラリアでコーラのペットボトルが4ドル(350円)するとか、ミネラルウォーターが3ドル(260円)するみたいな話。あるいはニューヨークに行って、朝食のサンドイッチ等で10ドル(1100円)以下が見当たらないとか、チップ20%近く払うと外食が何でも高く感じるとか…
そういう「旅行者の肌感覚」がネットや口コミ等で共有されて、「オーストラリアの物価は日本の2倍以上」とか、「マレーシアの物価は日本の半分から3分の1」みたいな話になるのだと思います。ただ、海外いろんな国に長年住んだ経験からいうと、「旅行者の肌感覚物価」と「現地在住者の生活物価」とは結構な違いがあるものです。典型的なパターンをあげてみると、
1)外食は高いけどスーパーの食材は結構安い国(欧米など)
欧米の先進国で外食すると、日本よりたいてい値段高いし、「吉野家の牛丼」、「幸楽苑のラーメン」みたいな激安外食がほぼないので、外食に頼る頻度の高い旅行者出張者には物価高く感じられるものですが、でもスーパー等で食材をそのまま買うと、実はそんなに高くなかったりします。
欧米では消費税率の高い国が多く、外食には20%とかの消費税がガッツリ乗りますが、逆に基礎食料品の税率は低く抑えられることが多いので、スーパーでパンとチーズとか買って食べる分には、結構安上がりだったりします。実際現地に住んでると、普段はスーパーで買いだめした食べ物を家で食べて、たまに外食して高い金を払う、みたいなライフスタイルが一般的です。外食はサービス業だし、厨房やホールで働く人々にそれなりに良い時給を払うので、それがエンド価格に転嫁されて高くなるんですね。
あと国によっては、「大きなロットで買うと安い」、「こまごま買うと高い」ことがあります。オーストラリアのスーパーでミネラルウォーター買うと、600MLの持ち運び用ペットボトルに入った水より、4Lとかのバカでかくて重い水の方がかえって安かったりします。日本のスーパー・デパ地下みたいな、単身サイズの弁当、総菜類が余りなくて、小さいパッケージに入ったものをこまごま買うと高くつくのが欧米諸国の通例かと思います。
2)格差社会ゆえ都市中心部と郊外の価格差が激しい国(アジアなど)
私たちが海外に行く時、都市中心部のホテルに泊まることが多いと思いますが、国によっては、都市中心部に富裕層や外国人ビジネスマンが集まり、郊外はローカル庶民の世界ゆえ、両者の価格差が非常に大きいことがあります。新興国・途上国に多いパターンですね。
例えばフィリピン・マニラのマカティとかBGCなど、きれいに整備された都心部でメシを食うと、先進国並みの値段することも珍しくないですが、そこから2㎞離れたローカルの街で安食堂や市場で食えばむちゃくちゃ安いとか、ベトナム・ホーチミンの都心(1区)でヘアカットすると10万ドン(500円)以上するのに、少し郊外の10区とか行くと3万ドン(150円)で髪切れるとか、いろいろあります。
都市内のほぼ同じ場所でも、ホテル内とローカル住宅街とでものすごい価格差があるケースもあります。今年6月、北京の都心(国貿地区)にある高級ホテルで朝メシ食おうとしたら250元(4000円)といわれ「日本より高いじゃん!」。でもホテルを出て3分ほど歩いた住宅街で、中国人庶民にまじってショーロンポー食べたら7元(115円)だったり。その住宅街内で茶飲料を3元(50円)で買った後、ホテルに戻ってコーヒー飲んだら75元(1200円)とか…訳分からん価格差ですね。
3)ローカル言語を理解するかで物価が変わる国
私たちが海外に行く時、日本語か英語で現地の人とやりとりすることが多いかと思いますが、庶民レベルでは英語さえほぼ通用しない国が、世界には多くあります。その国が新興国・途上国だったりすると、「現地語値段」と「外国語値段」が大きく違うケースがあります。
例えばタイのバンコク、世界中から観光客やビジネス客が多く訪れる都市ですが、ローカルの人々はタイ語を話しタイ文字を使い暮らしています。現地人と外国人の間の所得格差もありますので、「タイ語で書かれたメニュー」と「英語や日本語で書かれたメニュー」とで値段が違ったりします。今年5月に行った、プロンポン駅近くの界隈では、ほぼ同じ炒飯を出すのに、タイ語メニューしかない店が30バーツ(100円)なのに、日本語メニューのある店が60バーツ(200円)とったりしてました。
また、先ほど書いた「北京のローカル住宅街の7元ショーロンポー」ですが、メニューも値段表示もない店なので、中国語が話せない外国人がメシにありつくのが難しいですが、言葉ができれば7元で美味しいものを食える、でもちゃんとメニューのある、外国人の入りやすい店で食べると、おそらく12元くらいするのだと思います。
そう考えると、海外旅行や出張で1~2週間行った位で、現地物価が高いか安いかなんて、本当のところは分からないのだと思います。