2015年 5月 の投稿一覧

茨城とタイの不思議な縁

おはようございます、Manachanです。

タイ語学校の宿題・自由作文も、今回が三回目。今回は、「茨城のリトルバンコク」と呼ばれるタイ人エスニックタウン(?)・荒川沖(あらかわおき)をテーマに書きました。

荒川沖周辺は、タイのなかでもラオスに近い北東部「イサーン地方」出身者が多く暮らし、タイ料理のなかでも一番激辛といわれる「イサーン料理」を出すレストランがいくつか集まっています。東京でも滅多に味わえない本場の味覚が、茨城の田舎町で味わえる不思議…

私の書いたタイ語文はこれです(たぶん、間違いだらけ…先生に直してもらおう)。

(日本語訳)東京から約60㎞離れた茨城県土浦市、荒川沖には、イサーン料理を出す店がたくさんあります。特に「メナム」、「トゥクトゥク」、「タイバンコク」の3店は、タイ人、ラオス人、日本人の客でいつも賑わっています。

1990年前後、日本経済の絶頂期に、タイからたくさんの女性が日本に働きにきました。彼女らは東京では錦糸町や新大久保に集まって住み、この辺は「リトルバンコク」と呼ばれたりします。一方、茨城の荒川沖には、タイのなかでもイサーン出身者が多く暮らしています。彼女らは当然、故郷の味「ソムタム」(パパイヤサラダ)、「ラープ」(ひき肉サラダ)、「サイウア」(ラオス風ソーセージ)等を好みます。後に、そういう料理を出すレストランが増え、この一帯は「リトルバンコク」ならぬ「リトル・ウドンタニ」(*ウドンタニはイサーン地方最奥部の都市)と化しました。

私の家族は皆、イサーン料理が大好き。荒川沖は私の実家からも近く、ドライブがてらこの地を訪れ、あの激辛料理を食べにいきます。

2014年12月末の法務局統計によると、日本に在住するタイ人の数は43,081名で、国籍別で第8位。その大部分が、関東地方に集中しています。

1位:東京都  7,435名
2位:千葉県  5,114名
3位:茨城県  4,381名
4位:神奈川県 3,916名
5位:埼玉県  2,790名

なんと1位から5位まで、すべて関東なのです(ちなみに6位が愛知、7位が大阪)。留学生が圧倒的に多い東京の1位は当然としても、2位の千葉、3位の茨城は、タイ人が比較的集まっている地域といえましょう。

タイ国籍者の日本入国にあたって、ビザが免除されたのが2013年7月。それ以来、来日するタイ人観光客が爆発的に増えています。観光局2015年4月の推計値によると、この月間に来日したタイ人数は117,900名。東南アジアで史上初めて月間10万人を突破した国になりました。

今年4月だけで、日本に在住・長期滞在するタイ人総数の3倍近くが、旅行目的で来日したことになります。ビザ免除の威力はすごい!

反面、ビザ免除がもたらす問題として「不法滞在・就労」があります。2014年、タイ人の入国拒否者数が昨年、約20年ぶりに1000人を超え、国籍・地域別で最多となったことが法務省への取材で分かったようです。こうした不法就労タイ人は、ブローカーに金を払って来日、茨城県などの工場や農場で働いているケースが多いとのこと。

おそらく、こういうことが起こっているのでしょう。

・来日するタイ人観光客の多くは、バンコク首都圏に住む裕福な人々で、たいてい東京に来る。

・来日するタイ人労働者の多くは、地方出身の裕福でない人々で、東京以外の関東地方の現場で低賃金労働をする。

タイに存在する「貧富の二極分化」が日本にも持ち込まれ、富める者は東京で遊んで金を使い、そうでない者は茨城県あたりの現場で働く。

東京の人がイメージするタイ人と、茨城の人がイメージするタイ人は、スペックがずいぶん違うのかもしれません。

言い換えれば、こういう二重構造があるからこそ、タイの田舎の味・イサーン料理が茨城県あたりで味わえるのでしょうね。そういうもの、食べたければ荒川沖へGO!

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国産マルチリンガル明るい未来

おはようございます。Manachanです。

うちの近所(東京の江東区)は、外国人の居住人口が増え続けている地域。近場のコンビニ、ファストフード店、居酒屋で、外国人の店員・アルバイトの姿を見かけないことはかえって珍しいです。

彼らの多くは、中国、ベトナム、フィリピンなど東アジアの人々ですが、まれに欧米系、中近東系の人もいます。お店で働く位だから、皆、流暢な日本語を操ります。

私は外国の職場で長年苦労してきた人間。彼らをみると、「頑張れよ!」と励ましたくなります。

そんな彼らは、ここ日本において、ローカルの日本人と職場を争うライバルでもあります。特に、「中国語ネイティブで日本語も流暢」な人は、東京だけでも数十万人いて、彼らの多くは、日本での就労を希望しています。

そんな「国際都市・東京」で育った日本人ローカルの大多数は、日本語しか話せません。大学のうちに英語、中国語を身につけて一流企業に就職を思い描いたところで、東京にはすでに「英語、中国語ネイティブで日本語ビジネスレベル以上」の人材がゴマンといて、彼らとの競争が待ち構えています。

そんな状況のなか、外国語習得を諦めてしまう日本人ローカルも多い。「俺ら日本人が今さら中国語学んだところで、企業はどうせ日本語話せるネイティブ中国人採るんだろ」みたいな…

いや、ちょっと待って欲しい。外資系で長年働いた私に言わせれば、

・「中国語ネイティブで日本語流暢な人」と、「日本語ネイティブで中国語流暢な人」は、明らかに労働力のスペックが違うよ。

・後者の方が明らかに稀少価値だし、「日本語ネイティブ」ということ自体、外国人が逆立ちしても真似できない属性で、価値が高いんだよ。

少し解説しますね。

日、英、中の3か国語ができるビジネス人材は、どの国に行っても価値が高いですが、そういう人は圧倒的に、中華圏出身者が多い。たとえば台湾生まれ、中国語ネイティブで英米圏と日本に留学した人は結構多い。彼らは当然、日、英、中マルチリンガルになるわけです。

逆に日本人で、英米圏と中華圏にダブル留学する人はごく少数なので、日本語ネイティブで日、英、中マルチリンガルという人も相当少ない。

では、同じ日、英、中マルチリンガルでも、中国語ネイティブと日本語ネイティブの、労働力としての市場価値が同じなのかというと、明らかに違います。日本語ネイティブ(日本人)の方が価値が高いのです。なぜか?

日本では、たとえ100%外資であろうと、現場で働く人は圧倒的に日本人が多く、彼らの多くが、外国人とのコミュニケーション慣れしていません。外国人がいかに流暢に日本語を話そうとも、それでもやっぱり、日本人と日本語でコミュニケーションしたがるのです。

だからこそ、多くの企業は日本語のできる外国人より、外国語のできる日本人を採用したがっているのです。

では、外国に行けばどうなのかというと、やはり、日本語ネイティブの価値は高いです。たとえば

・中華圏のビジネス社会で、経営陣や現場の社員がネイティブの中国人を信用したがるかというと、そうとも限らない。日本人だからかえって信用される、という面も多々ある。

・英語圏のビジネス社会でも、多国籍企業であるほど「日本語ネイティブでマルチリンガル」と「中国語ネイティブでマルチリンガル」は別スペックの労働力として認識される。前者の方が明らかに供給が少ないから稀少価値が高い。

私自身は、「日本語ネイティブで日英中マルチリンガル」をウリに、16年間(1997~2013)、ITエンジニアとして日本、英語圏、中華圏のビジネス社会を生き抜いてきました。このスペックは、16年間、色あせることはありませんでした。

日本人として生まれ、英語、中国語をマスターしてやろうという人がまだ少ないからこそ、挑戦する価値があるのではないですか?成功できたら、稀少かつハイスペックなビジネス労働力として、長年、重宝されるはず。

日本を飛び出して外国でいくらでも働けるし、日本がいくら衰退しても俺には関係ねー!みたいな世界が手に入るはずですよ。

私、先月のオーストラリア出張の時、成田空港第三ターミナルの土産店で、店員と中国人観光客が、お互い、不自由な英語でやりとりしているのを見ました。北海道の新千歳空港でも、同じ情景を見ました。いずれも、中国人旅行客が約半数を占めると思われる場所なのに…

だから、今どき、日本人で中国語ちゃんとできれば、とりあえず食いっぱぐれはないよね。この能力を活かして新千歳や那覇空港で働けば、北海道移住も、沖縄移住もできちゃうよね。

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資源国お買い得の時代は終わる

こんばんは、Manachanです。今回の日記は、私たちの生活に密接にかかわる「石油価格」と、「海外不動産投資」を関連づけてお話しします。

最近、ガソリン代が少し高くなったと思いませんか?うちの近所のガソリンスタンド、今年3月頃は130円を切ることもあったのに、最近給油すると138円くらいします。

そのカラクリはもちろん、国際的な原油価格の値上がりですね。原油価格の代表的な指標「WTI先物価格」は、昨年中盤の1バレル=100円超えから一気に暴落、今年3月にボトムの43ドルをつけた後、最近は復調傾向で、60円近辺まで値が戻っています。

産油国はとりあえずホッと一息、逆に日本など純輸入国は、原油価格上昇によって経済の下振れを心配しなくてはならない今日この頃です。

原油価格は、日本の貿易収支にも大きな影響を与えています。すでに慢性的な貿易赤字国になっている日本ですが、ここ半年ほど、原油価格暴落の恩恵を受けて赤字幅が縮小、原油価格が最安値になった今年3月には、ほぼ3年ぶりに単月度黒字を記録しました。ところが、原油価格が少し戻った4月には、再び赤字に転落してしまいましたが…

原油価格の上昇は、産油国・資源国に貿易黒字と通貨高をもたらします。「カナダドル」はその代表格の一つです。案の定、原油価格ボトムの時期は1円=92円近辺まで下がっていました。その後は原油価格上昇の恩恵(?)を受け、今や99円ほどまで値を戻しました。

今後、原油価格が1バレル70円近くまで回復するという見方も世の中に多く、そうなったら資源国通貨高が進み、カナダドルは確実に100円を超えるでしょう。豪ドル(現在95円)も100円に迫るかもしれません。そういうトレンドを前提に考えれば、

・資源国不動産が「お買い得」な時期は、間もなく過ぎそう
・カナダについていえば、今は1ドル=100円以下でカナダドル資産が仕込める最後のチャンスだろう

残り少なくなった「資源国不動産の旬な時期」…今週後半に、カナダ商業物件セミナーを3日連続で開催するので、今のチャンスを逃したくない人は是非来てくださいね。

「300万円から投資可!カナダ商業物件セミナー」(リンク集)

5月28日(木) 19時~ 東京セミナー

5月29日(金) 19時~ 名古屋セミナー

5月30日(土) 13時半~ 東京セミナー

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TV取材忌避の理由

おはようございます、Manachanです。

私が取り組んでいる「インバウンド不動産ビジネス」(海外の客が日本の不動産を買うお手伝い)関連で、雑誌、TVから取材させて欲しいという問い合わせが、最近増えています。

私、できるだけ快く取材を受けたいのですが、雑誌など文字媒体はともかく、TVなど映像媒体の取材に関しては、かなり慎重です。特に、「鈴木さんが中国人に不動産案内している映像を撮らせて欲しい」みたいなリクエストは、できれば避けたいのが本音です。

物件選びの途中でカメラが回るのは、お客様にとっても不自然なことですし、それに、私なりの哲学と理想、情熱をもって取り組んでいるビジネスを、TV映像という「単純化フィルター」を通じて、私の本意ではないかたちで視聴者に伝わってしまうのが恐いのです。

今後、雑誌TVの取材要望は確実に増えるでしょう。取材前に記者さんに読んでいただくために、今回の文章を書きました。

・私がどんな哲学を持って、インバウンドビジネスに取り組んでいるのか?
・私の仕事を、誰に対して、どのように伝えて欲しいのか?(逆に、どのように伝えて欲しくないのか…)

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いま、海外から日本への観光、留学、就労、不動産購入…所謂インバウンドビジネスは、明らかに中国人(中華系)が主役といえます。

その中国で、私は、サラリーマンをやっていた時期があります。2005~07年にかけて、大連のIBMで、ITエンジニアとして勤務していました。

当時の大連オフィスでは、中国人社員を対象に、欧米と日本のビジネス文化を学ぶ研修が、精力的に行われていました。私も、数少ない日本人社員の一人として、その種の研修に何度かゲストとして駆り出されましたが、参加者一同が真剣に取り組んでいたのが印象的でした。日本に対する理解のレベルも高く、かつ実践的でした。

「日本人は私たち(中国人)と顔はそっくりでも、文化面では相当な違いがあることに注意すべきだ。」

「たとえば、日本人相手に仕事をする場合は、細部まで手を抜いてはいけない。本番の納品物でないサンプルだと、中国人だと適当にやってしまうことが多いが、日本人は完璧に仕上げて当然だと思っている。」

「日本の会社では、たとえ職位が上でなくても、精確にきちんと仕事する現場の労働者が尊敬を得ている。」

「私たちが日本人顧客の信頼を勝ち得るには、たとえ瑣末でも一つ一つの仕事を精確にこなし、きちんと仕事できることを見せることが肝要だ」

中国へ進出する日本企業内で、このレベルの文化研修が行われているのかどうか知りませんが、たぶんやっているのでしょう。異文化を相手に商売するわけですから、まず何より「相手を知る」、「相手社会のメカニズムを知る」、「相手の文化をリスペクトする」は、基本中の基本でしょう。

日本人からみて、中国人の文化は、外見の近さから連想される以上の違いは、確かにある。とはいえ、隔絶したほどの距離感ではないと思います。私は中国のほか、オーストラリア、インド、アメリカで、それぞれ上司や部下と共にチームで仕事してきましたが、それらの国出身の社員に比べれば、中国人社員の方がいろんな面で日本人に近く、比較的似た感覚で仕事できると感じました。

例えば上下関係の感覚、面子(メンツ)の感覚、基本的に真面目で勤勉なこと、上司がいる環境だと遠慮してしまうこと…まで含めて、世界的視野でいえば中国人の文化は日本人のそれに比較的近いと思います。

そんなクロスカルチュラル(多文化)環境で長年過ごして、語学習得や文化理解をした上で、私は東京でインバウンドの不動産ビジネスを興しました。

日本での移住、不動産購入を考える方なら世界中の方を相手にしますが、数量的にいえば現時点では中国人・中華系相手が中心のビジネス。

基本的に中国語(時には日本語、英語)を使ってやり取りをし、お客様のニーズ(日本のビザを取って移住したい、資産の一部を日本に移したい等々…)に合わせて、一緒に事業計画を練ったり、合同会社や法人口座をつくったり、日本の確定申告、源泉税納付、印鑑証明や納税証明の取り方の指導に至るまで、結構泥臭い仕事をやっています。

外国人に都内一等地、数億円の高額不動産を紹介して仲介手数料ゲット…みたいな派手な仕事やりたい気持ちはありますが、私のような無名な零細事業者には、そのような話はあまり入ってきません。泥臭くて細かくて面倒くさい業務ですが私は、

・自己実現の舞台として日本を選んでくれた外国人を誠心誠意サポートする

その一念で、ここ4~5年、頑張ってきました。幸い、私が仕事でサポートした外国人(大部分が中国人、一部が韓国人)は皆、優秀です。日本で事業を興して、きちんと納税義務を果たし、新たな雇用も創り出して、良き市民として日本で暮らしている人が多く、私は自分の事業を通じて、日本の経済社会に対してささやかな貢献ができたと、胸を張って言えます。

日中関係云々とか、大それたことは言わないけど、民間レベルで「地下水脈」のように、国を跨いだ「信頼の環」を広げていくために、私は一事業者として貢献したいし、何だかんだ言って文化的な共通項の多い日本‐中国間だからこそ、比較的やりやすいとも感じています。

そうした「一事業者の思い」が、雑誌・TV取材でどこまで通じるのでしょう?私の意図をちゃんと汲んで読者に伝えていただけるのでしょうか?

一般論として、それは難しいでしょう。特に一般週刊誌や民放TVでは、読者・視聴者のほとんどが、日本人に囲まれて日本語の世界だけで暮らしているでしょうし、彼らを対象とする紙面・番組づくりにならざるを得ないから、私のビジネスの根底に存在する「異文化・外国語理解やリスペクト」まできちんと伝えていただける可能性は低い。字数にも制限あるでしょうし…

どっちみち「私の仕事の表面しか読者に伝わらない」ことが前提になるなら、それが引き起こす「誤解・曲解のリスク」を少なくしたいのが、正直なところです。

これまで私、週刊誌の取材には、快く応じてきましたが、それは文字の情報だからです。「中国人が日本の不動
産を買い来ている」という大きな話の流れのなかで、私のビジネスの話が出てきて、昨今の市況とか、中国人バイヤーの嗜好などを客観的に語る程度であれば、たとえ誤解曲解されても影響はたかが知れている。

しかし、TVなどの映像情報になると、話は違う。「私が日本の不動産を中国人バイヤーに案内している」みたいな絵が、ビジュアルで視聴者に伝わることによって、即時に反応を引き起こす。人によっては、「日本の土地建物を外国人に売り払う片棒担ぎなんて怪しからん!」と感じたりするわけで、

「映像」と「脳内反応」が即時に結びつく時、私がこのビジネスを立ち上げた万感極まる思いとか、長年の海外勤務で培った文化理解…そうした大事な要素が一瞬にして吹っ飛んでしまうでしょう。今はTV映像がYoutubeやニコ動に録画されて永遠に残るから、下手したら取り返しのつかないことになる。

TV局が私に密着取材して、インバウンドビジネスを立ち上げた動機から始まって、私の手助けで日本で事業を起こした中国人とか、私の仲介したマンションから上がる家賃収入で毎年日本旅行する台湾人を取材するとか、そういう企画ならともかく、

「日本不動産を買いあさる中国人」みたいな扇情的な企画番組に私のビジネスが使われるのは嫌だし、もしそうなら基本はお断りのスタンスです。

最初から結論の決まった筋書に、私が苦労して立ち上げたビジネスがネタとして使われたらたまらない

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タイ語ブロガーをめざして…

おはようございます。Manachanです。

今年3月からはじめた「タイ語個人レッスン」、開始後2か月を経過し、最近は2種類の宿題が出るようになりました。

1) タイ語検定4級の過去問

2) タイ語自由作文

私は事業をしていて常に多忙、わずかな空き時間を使って宿題やってるわけですが…自分がブロガーだからか、どうしても「自由作文」の方に力が入ってしまいます。書く文章考えて、タイ文字できれいに清書して提出…結構楽しい。

まだ文法とか単語の適切な使い方とか理解があやふやだし、辞書ひきながら当てずっぽうで書いてるので、間違いだらけですけどね。

逆に過去問の方は全然やる気にならなくて…試験のための準備勉強って、昔から嫌いですからねえ。普段学習していて、その理解度チェックとして試験を使うのは良いけど、試験に受かるために特別な時間を使いたくないよなあ。

「自由作文」第一回目はこんな話題で書きました。

「自己紹介」 
(日本語訳)私の名前は鈴木学、46歳です。妻と二人の子供とともに、東京に住んでいます。日本の大学を卒業した後、ITエンジニアとして、日本、オーストラリア、中国、アメリカ、インドで働きました。私は日本語、中国語、英語を流暢に話し、韓国語とタイ語が少しできます。2013年に東京で不動産の会社を立ち上げ、経営しています。

私の妻は台湾で生まれたオーストラリア人です。夫婦間の会話は中国語です。娘は9歳で小学4年、息子は6歳で小学1年。子供たちは日本語と英語の読み書き会話はできます。中国語は聞いて分かりますが、まだ書けません。私たちは家族一緒に、毎週土曜日の夜、面白い映画を見ます。

二回目の作文は趣味に走って、不動産ネタ。

「バンコクのコンドミニアム価格を調べる」
(日本語訳)私の会社は不動産事業をしています。7月16日から8月2日のタイ出張の準備として、バンコク都心部の中古コンドミニアムの価格調査を始めました。

まずはじめに、(都心ビジネス街)BTSサラデーン/MRTシーロム駅近辺の、22の売買物件と61の賃貸物件のインターネット広告を調べて計算しました。同地域のコンドミニアム平均売買価格は1197万バーツ、平均賃貸価格は月額5万6千バーツでした。

次に(都心をちょっと外した)MRTプララーム9駅近辺の価格を調べました。ここの平均売買価格は約390万バーツ、平均賃貸価格は月額2万5千バーツと、シーロムエリアの半分以下でした。来週はMRTスクンビット沿線の価格調査を行います。

私は投資用に、プララーム9駅かペッチャブリー駅/マッカサン駅近くでコンドミニアムを買いたいです。今後3年間、この地域の利便性が上がると思うからです。

タイ語学習やってて、思ったこと。

ブロガーが外国語学ぶなら、「自由作文」をやるべきですね。

ブロガーって、ただでさえ、日々文章書いて発表してますよね。人様に話したい内容が、常時、頭の中に入ってるわけです。だからこそ、普段日本語で書いてるものを、外国語、たとえば英語に置き換えて書いてみる。得意分野を使う分、上達も普通の人より早くなるはずと思います。

最近では、キーボードを使ったタイ語入力の練習も始めてます。iPhoneアプリでタイ語入力支援ツールはいくつかありますが、キーボードで文字や声調記号の位置を覚えればタイピングずっと速くなると思って…

やってみると、結構難しいですね。タイ語の入力システムは、数字1~10、アルファべットのA~Z、さらに:;?などのキーに、使用頻度が高いタイ語の文字と記号が割り振られ、さらにSHIFTキーを押した裏側に、使用頻度が低い文字と記号がびっしり割り当てられ…みたいな感じ。結局、70くらいのキーボード位置を覚えなければならない。二回目の不動産作文をキーボード入力してみたのですが、最初の3行くらいで疲れて、挫折。

บริษท พม เป็น กิจการ เกี่ยวกับ อสััางหาริิมทร์พย์ ครัับ
เพืือ เตรีียมการ ไป ทํํางาน นอกสถานทีี่่ ทีี่่ มืืองไทย
ตัั้้งเเต่ วัันทีี 16 กรกฏาคม ถึึง วันทีี 2・・ZZZ

でもまあ、これを続けていけば、いつかは、タイ語でブログ書けるようになるかもしれない。

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大阪の南北問題

こんにちは、Manachanです。たまにはミーハー(?)に、時事問題ネタでいってみよう。

いま日本で一番話題を集めている都市といえば「大阪」。史上最大規模の住民投票となった「大阪都構想」は、賛成69万4844票、反対70万5585票…僅差で反対派が上回り、白紙に戻されました。

すでに新聞雑誌でもネットでも、多くの論者が意見感想を述べてますので、私は手短にいきますが、面白いのは、この地図。賛成多数の区と反対多数の区が、ハッキリ南北に分断されています。

大阪の二大繁華街、北部の「梅田」と南部の「難波」の位置関係を加えてみましたが、再開発でハイパー近未来都市になった「梅田」は都構想賛成派の牙城のような地域。一方で「難波」以南の大阪市内は反対派が多数を占める地域ばかり、という分かりやすい結果に。

大阪市の北部と南部って、地域特性がどう違うのでしょうか?心斎橋を境に南北を分けるなら、私のイメージは次の通り、

北部…梅田、堂島、北浜を中心に大阪随一のビジネス街・官庁街が広がり、「大都会・大阪」を実感できる活気のあるエリア。タワーマンションなども多く建つ。若いホワイトカラー層に人気な西区(靭公園、京町堀)や、若者に人気の街「堀江」などもある。大阪駅、新大阪駅などJR系のターミナル駅が多く東京や京都への交通便も良い。転勤族住民も多くて大阪のなかでは東京志向が強い地域。街を歩くと東京弁が聞こえることもある。

南部…難波や天王寺を中心に、その後背地として広がる住宅エリア。「あべのハルカス」など巨大再開発があるとはいえ、全体としては昭和の雰囲気を強く感じるエリア。狭い路地、個人商店、路地の鉢植え、自転車のおばちゃんの世界。他都市はおろか大阪に住む若い世代もあまり行かない、地元感あふれるローカル100%、関西弁しか聞こえない世界。東京志向ほぼなし。

私の愛する「大阪」は、市の南部にたくさん点在します。大阪へ講演やビジネスの用事で行く機会が多いのですが、梅田あたりに行っても東京と何ら変わらない。梅田の仕事なら新幹線で直行直帰が多いですが、

心斎橋あたりで講演する時は必ず、もっと南の「新今宮」「天王寺」あたりに宿をとり、さらに南海電車や近鉄電車に乗って、さらに南の「ディープサウス」に足を延ばすのです。

たとえば、大阪の南のはずれ、東住吉区の「駒川商店街」とか、大阪らしくて私は大好き。天王寺の宿から、近鉄電車乗って「針中野」で降りる。そして商店街を3時間くらい堪能してお土産買って、「駒川中野」駅から地下鉄谷町線乗って一気に梅田に戻る…みたいなことを平気でやる、私って変わり者ねえ。

西成区の「西天下茶屋商店街」も、あの枯れ方が大好きで何度か行ってます。こちらは南海電車乗るコースですね。

【活気&大阪ローカル感あふれる駒川商店街】

こういう「ウラ大阪」、もとい「ホンマの大阪」というべき世界が、大阪市南部には広大に存在する。それは、梅田を中心とする北部の「オモテ大阪」、「東京化された大阪」とはかなり異質で、同じ大阪の空を共有していても住んでる人々の意識は違う。

どちらかといえば、北部に住む人々の方が、東京を意識する機会が多く、東京と比較した大阪の低迷ぶりに危機感を覚える人も多く、大阪都に代表される「都市のリストラ」に賛同する人が多いのだと思います。

大阪出身の友人の言葉を借りると、「大阪都の内容はよく知らないけど、日本で一番成功している都市が東京なのだから、その東京を真似た制度になるのは賛成する」と言ってました。これは東京を意識した意見でしょう。

一方で南部は、「大阪こそ我が世界」なローカルなエリアで、東京みたいな「都」になるといってもピンとこない、心に響かないのではないでしょうか?

ま、世の中を変えるって大変なことです。制度を変える、ゲームのルールを変える…日本で数少ない才能あふれる政治家「橋下徹」をもってしても、ものごとを変えるのは至難の業でした。

とはいえ、5年間も都構想を練り上げ、最後の最後まで民主主義の筋を通した彼には敬意を表します。そして、結果はどうあれ、史上最大の住民投票を実施した大阪という都市に対しても、私はリスペクトします。

「外に開かれた国際都市・大阪」と、「完全地元なローカル大阪」の二つの表情を持つ大阪。どちらの世界も、紆余曲折はあれど、未来に向けて前向きに、大阪らしく変わって欲しいと思います。

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今後30年人口が減らない街

こんばんは、Manachanです。

日本国内の収益物件を外国人や、海外在住邦人に勧める時、懸念点として避けて通れないのが、「日本の人口減少」。

人口が減ることは住宅需要の減少、不動産価格の下落を連想させます。そんな状況があるのになぜ日本の物件をおすすめするのか、海の向こうの投資家にきちんと説明できなければなりません。ま、こんなグラフ見せられたら普通ビビりますもん・・・

もっとも、人口減る国は日本だけじゃありません。いま日本の不動産をたくさん買いにきている中華圏や韓国の人口も、多少の時差はあれど、マクロでみれば日本と全く同じ「人口減少&少子高齢化」の構図。

韓国では人口ボーナスが間もなく終了し、急激な総人口減少&少子高齢化の時代になるし(韓国語で「人口絶壁」といわれるそうです…)

中国では、総人口のピークはまだ10年ほど先とはいえ、生産年齢人口はすでに減少トレンドに入り、将来的には日韓と同様、急速な人口減少時代入りが確実。

でかい話でいえば、中国の総人口が2025年のピーク時14億人から今世紀末には5~9億まで半減してしまうという…数億人規模の需要が消失するなら世界経済が滅茶苦茶デフレしまくっちゃうじゃんと思いますが、その頃には私、生きてないからねえ。心配しても仕方ないってな感じ。

不動産投資家として、今後、どの時点のことまで意識すれば良いのか?私の場合、Maxで今から25年後、2040年位までじゃないかなあと思う。その頃にはすでに70歳を超え、不動産なんてかったるくて持ちたくないだろうし(とっくの昔に法人化して子供に株式譲渡してるんだろうなあ…)

私がいま持ってるなかで一番築浅の物件は2013年築の木造アパートですけど、あと20年経って2035年になれば耐用年数使い切ってしまうし、プラス5年稼働すればあとは土地値で売るか更地にしちゃうかですので、2040年以降のことは考えなくても良いと割り切っています。

ところで、国立社会保障・人口問題研究所によれば、日本の総人口は2040年時点で1億728万人になり、現時点から約2000万人、比率にして16%減少すると推計されています(リンク)。

上記のデータを加工してつくられた、日本創成会議・人口減少問題検討分科会の推計によれば、2040年時点で20~39歳の女子人口が2010年の半数以下になる「消滅可能性自治体」が、日本全体の約半数に上ることが発表されました。大ターミナル駅「池袋」を擁する東京都豊島区が消滅可能性自治体リストに入ったことで、話題になりましたね(リンク)。

ま、花の東京・豊島区が消滅するとは思いませんが、地域特性上、若年単身者が多い、ファミリー層には地価が高くて住めない、新しい住宅開発余地が少ない…という意味で、20~39年の女子人口が増えにくいという構造上の問題があるんでしょうね。厳しい数字です。

お先真っ暗にみえる日本のなかで、20~30年後になっても今の人口をキープするとされる自治体は、探せば結構見つかります。たとえば、私の生まれ故郷の千葉県柏市。

柏市の推計人口は、2040年になっても、今の水準から減りません(リンク

2010年 40万人
2015年 41万人
2025年 42万人
2040年 41万人

2040年時点で、千葉県内で松戸市と市川市の人口が41万人まで減り、柏市が両市に追いついてしまう!

千葉県内で、2010年時点の人口水準を、2040年になってもキープしているとみられる自治体は4市のみ…柏市と、成田市、八千代市、鎌ヶ谷市のみ。この4市は、「20~39歳女性人口の減少幅が少ない」という共通点を持っています。

【2040年の生産年齢女性人口(2010年比)千葉県内ランキング】
1位 八千代市 -11.3%
2位 成田市 -18.4%
3位 鎌ヶ谷市 -19.6%
4位 柏市 -21.0%
(※-50%を超えると「消滅可能性自治体」認定)

2040年になると、東京はじめ、横浜市、さいたま市、千葉市など、関東圏を代表する大都市でさえ、2010年の人口水準を維持できるところは一つもありません。

      人口ピーク年  人口増減(2040年/2010年比)
東京都    2020    -6.4%
横浜市    2019    -3.4%
さいたま市  2020    -5.8%
千葉市    2020    -9.3%
—————————————————–
柏市     2025    +2.3%
(※上記データは、各自治体が公式に発表している人口推計をもとに加工したものです。なお、東京のなかにも、練馬区や江東区など、2040年でも現在の人口水準をキープする地域はいくつかあります。)

信じがたい話ですが、

向こう20~30年、東京の人口は減るのに、柏市の人口は減らない!

ちなみに柏市の人口が2010年レベル(40万人)を割り込む時期は、上記推計によれば2050年頃、俺たぶん生きてないじゃん!自分の目の黒い
うちに、故郷が消滅するどころか、今の人口をしっかりキープするなんて、日本全体から考えると夢みたいに恵まれてますね。

こんな風に、ミクロで統計を見ていくと、面白い。日本のなかでも、不動産投資で狙い目の地域が結構埋もれているものですね。

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雇用が生まれるとき

こんばんは、Manachanです。前回の日記「起業に役立つ能力」の続編になります。

サラリーマンから独立して、不動産関係のビジネスが軌道に乗ってきた友人と、先日こんな会話になりました。

友人:「仕事はいくらでも取れるようになったんだけど、忙しくて仕事が回らない。嬉しい悲鳴だよね」

私:「はい、私のところもそんな感じです。」

友人:「業務委託社員を何人か使って手伝ってもらってるんだけど、それでも、俺がラクにならないんだよなあ。」

私:「私のところも、社長業が忙しくなるばかりで…そろそろ、常雇で人を使うことも検討しなくてはいけないと思っています。」

友人:「俺とこも同じだよ」。

独立して、事業が軌道に乗ってきて、自分ひとりでは仕事が回らなくなりつつある駆け出し社長2名の会話でした。

私の会社でフルタイムの社員を雇うようになったら(いずれ、そうなりますけど…)、自分の手で新たな雇用を創り出したことになります。

私、つい2年前まではサラリーマンとして、他の誰かがつくった雇用に乗っかって生きてきましたけど、その雇用を創り出すプロセスに、自分が関わるようになると新鮮な気分ですね。

Step 1:社長が起業する
    ↓ 
Step 2:仕事が取れるようになり、売上が立ち始める。
    ↓
Step 3:社長と家族が何とか食えるようになる
    ↓
Step 4:さらに業務が増え、社長ひとり(+単発アルバイト)では仕事が回らなくなる
    ↓
Step 5:人を雇う→新たな雇用になる。

私の会社は、いま明らかにStep4にいます。ただ、今後Step5に進むには、いろんなことを考えなければなりません。

どういう仕事を任せるか?

社長の立場から、「社員にどんな仕事をやってもらったら嬉しいか」を考えてみる。私の本音をいうと、

1)日々の経理精算や決算報告・納税をやって欲しい
2)不動産売買にかかわる現地調査や重要事項説明書の作成をやって欲しい
3)ホームページやFacebookの更新、レポート作成をやって欲しい
4)私が外出している時、お留守番、電話受け、簡単な買い物をやって欲しい
5)私が地方や外国に出ている時、東京セミナーの立ち合いや撮影をやって欲しい
6)ファイルの整理や、共有フォルダの管理をやって欲しい。
7)顧客対応の一部を分担して欲しい。

ただ、これらの仕事って、フルタイムで常雇するには、作業量的にやや中途半端なんですよねえ。特に3)~7)は、本来、社長がやるべき仕事じゃないのは分かってますが、今のところ自分がやっても短時間で済ますことができるので、これだけだと人を雇うまでもないのかなあ、って気がする。

一方、1)と2)は、ちゃんとした「プロの仕事」といえる内容ですね。今は業務委託で回してますが、今後、作業が増えて回りきらなくなったら、業務委託先を増やすより一人フルタイムを雇った方が楽になるかもしれない。職務定義書上は1)と2)を中心に書きつつ、実際は3)~7)をやってもらうのが現実的なんだろうな。

ただ、社員にここまでやってもらっても、私の仕事はたぶん、ラクにならないような気がするんです。なぜなら、

☆会社の業務がまだ定型化していない段階では、その場その場の「判断業務」が大きなウェイトを占めるが、それは当然、社長の私の仕事になる。

☆新しいタイプのビジネスゆえ、外部のいろんな会社や専門家とコラボしながらプロジェクトを回すことになるが、それは今のところ、社長の私の仕事であり、被雇用者だとなかなか勤まらない内容も多く含まれる。

☆海外の投資プロジェクトやバイヤーを相手にする仕事なので、日本語のほか英語、中国語は必須になる(最近は韓国語やタイ語も出てくる)。今のところ、私の語学能力に依存するかたちで進めているが、この仕事を分担するには、多言語能力を持つ者を雇わなければならない。

自分は、ラクになりたいのか?それとも、ビジネスを大きく伸ばす上で自分がやるべきことにフォーカスしたいのか?社員に何をやってもらって、自分は何をやるか?…いろんな角度から考えないといけない。

また、生身の人間を社業に参画させるわけなので、その人のキャリア形成、モチベーション管理といった面も含めて、社長と社員が、共にハッピーになれるような仕組みを考えなければならない。

…そう考えると、人を雇うって、難しいよなあ。

何となくの感覚ですが、私はたぶん、自分がビジネスでフォーカスしたい国出身の留学生を社員として雇いそうな気がしています。できれば中国語やタイ語ができる人がいいな。私の仕事がラクになるから。

それ以外の仕事は、たぶん日本人を使うでしょうが、

1)経営者に近い立場で判断や、業務の仕組みづくりができるシニアの社員が欲しい。
2)作業・業務系は、できるだけ常雇せず、クラウドソーシングを含めて、業務委託を活かす。オペレーションはシニアの社員に任せたい。

そこまでやって、私がはじめてラクになる(→アーリーリタイア、隠居も見えてくる?)ような気がしています。

今はまだまだ、自力で稼げるとはいえコマネズミのように働く「職人社長」に過ぎない私です。昨日も今日も、忙しく日々が過ぎていきます…社長はつれえよなあ。

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起業に役立つ能力

こんばんはManachanです。GW明けの東京は、暑すぎず寒すぎず、天気の良い快適な日々が続いていますね。一年中ずっとこんな感じだったらいいんだけど・・

私がサラリーマンでなくなった日(2013年2月14日)から、2年3ヶ月が経ちました。今は自営業者として気楽に暮らしてますが、サラリーマン渡世はすでに、「遠い彼方に去りにけり」ってな感じです。たぶん永遠に、あの生活に戻ることはないのだと思います。One way ticket to self-employed!

私が会社経営者として「儲かってるか?」というと、まだまだ人様に言えるようなものではありませんが、おかげさまでサラリーマン時代から生活水準を落とさず、ちゃんと食えてはいます。事業経営ゆえ収入の不安定さはあれど、サラリーマン時代より仕事ずっと楽しいし精神衛生上も良いですね。

あと「閉塞感」からは全く無縁になりました。サラリーマン時代は決まった給料をベースに物事を考えていたし、「給料減らされたら、首になったらどうしよう」みたいな懸念もありましたけど、独立自営になった今、「ビジネスをうまくやれば、今年は去年の何倍も稼げる」身になりましたので・・・数年後の自分にワクワクしています。

私の起業に触発されたのかどうか知りませんが、私の身辺だけで、少なくとも5名が、サラリーマンを卒業して独立自営の道へ踏み出しました。まだ、自分のビジネスを通じて「正社員雇用」はつくれてないけど、「起業家」は何名か、つくったんじゃないかと思います。

それが私の本望でもあります。サラリーマンをつくるより、起業家をつくりたいもんね。新しいビジネスを興して日本を元気にしたいですから・・・

私の周りを見渡すと、起業してビジネスが順調に行く人と、そうでない人がいます。明暗を分ける最大の要素は、ある「スキル」ではないかと思います。

セールスのスキル(=自社の商品サービスを売る能力)

とにかく、会社経営の初期は、モノが売れてナンボの世界。社長のセールス能力が高いか低いかによって、残酷なまでに結果の差が出ます。サラリーマンの「実績主義人事」などの比ではありません。

サラリーマン時代、営業マンとして結果を出していた人は、起業してから何かとトクしてるように見えます。逆にバックオフィス部署だった人、社外のお客様と対面する仕事の経験がない人ほど、起業してから苦労が大きいようです。

私からみて一番ダメなのは、「資格とって起業」みたいなマインドセットの人ですね。サラリーマンの世界でこそ、資格そのものが役に立つ場面も多いでしょうが、経営者の世界になると、社長の資格は「高いセールス能力」とセットにならないと意味をなしません。

資格とる意味がゼロとはいいませんが、それを取得するのにかかる時間と労力が相当かかるのなら、起業前にセールススキルを磨いた方が絶対に良いでしょう。サラリーマンなら空き時間を使って資格勉強するより、営業部に配属してもらった方が、起業への早道になると思います。

私の場合、サラリーマンを19年近くやって、いろんなスキルを身につけましたが、独立したいま、直接役に立ってるスキルといえば、

・客先派遣のプロジェクトマネジャーや提案営業の経験

ですね。あの頃の私は顧客先に常駐して、何十名のエンジニアを取りまとめるプロジェクトマネジャーでした。毎月、お客様に1000万円を超える請求をしていましたから、その費用を正当化するため、我々の仕事がどれだけ御社の利益につながっているのか、いろいろな理屈をつくって客先の部長クラスを説得し続けていました。

また、勤め先の本社からは売り上げを伸ばすために、私の常駐する客先からシステム開発案件を新規受注するために、営業マンと一緒に動くことを常に要求されていました。いわゆる「提案営業」ですね。

そんな経験を一通りして、エンジニアながら対顧客の営業&コミュニケーションスキルをそれなりに身につけてきました。起業した後、私がなんとか食えているのも、あの当時の経験が大きかったと思います。

とはいえ、プロの営業マンとして長年、数字を上げてきた方々にはとても敵わないわけなので、そこは別の分野(不動産投資知識、多言語能力、情報発信力)でカバーしていきたいと思いまます。

組織が大きくなって、プロの営業部隊を雇えるようになったら、トップセールスよりも「ビジネスの仕組み」で勝負するフェーズになるんでしょうが、そこまで至るまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

次号「雇用が生まれるとき」に続く…

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変なパパ、娘は天才

こんばんは、Manachanです。

何度か日記で書いてますが、私は「アスペルガー症候群」(自閉症スペクトラム)という、ちょっと風変わりな脳の持ち主です。そして、我が家の二人の子供のうち、娘ソフィアの方が、私の系譜をひく脳をしているようです。

全人口の1%前後いるとされるアスぺルガーは、性別でいえば男性が多く、女の子でアスぺ(っぽい脳)というのは珍しい。男性でもアスぺは変わり者扱いされるのが常ですが、女性だとさらに輪をかけて「相当やばい」と思われたりする。

うちの娘の場合、

・不登校気味
・学校で出された宿題をやらない

というのが当面の悩みの種ですが、だからといって勉強ができないとか、嫌いなわけじゃありません。本は日本語英語ともよく読んでるし、漢字だって書き取り練習は頑としてやらないけど、タブレットを使ったアプリでよく練習してるので、漢字の書き取りテストの点は良くないけど意味は学年相応に分かっていると思う。タイピングは得意で、周りの友達に教えてる位だし…

私からみれば、「アスぺらしい、自分に合った方法で、ちゃんと学習している」と思うのですが、妻からみると、「他の子が皆やってる、漢字の書き取り練習もできない」ことが、ものすごく不安に思えるらしい。

妻 「このままだと、漢字全然書けなくなっちゃうけど、これ放っといていいの?」
私 「漢字なんて、別に書けなくても、意味分かって、読めればいいんだよ。PCでタイプだってできるわけだから」

…と答えても、妻は本心から納得するわけじゃない。

妻 「子供のうちから、家庭学習の習慣を身につけなくてもいいっていうの?」
私 「アスぺの人間に、家庭学習やれと言っても無駄だよ。自分がやる気にならないと、梃子でも動かない」
妻 「じゃ、このまま放っておいて良いと言うの?」
私 「そのうち、勉強やる気になるから、それまでは見守っていればいいんだよ」
妻 「そのうちって、いつのこと?」
私 「俺にも分からないけど、たぶん中学生くらいかな?」

そんなやりとりをすると、妻はますます不安になってしまうらしい。普通の脳と、アスぺ脳の会話って常に難しいけど、話題が子供の教育になると、お互いマジになるからさらにキツイ。

妻 「あんたはアスぺでも勉強できてたからマシだけど、あの子は勉強が得意というわけじゃないのよ。」
私 「いや、そうじゃない。ソフィアは、実は、天才なんだよ。」
妻 「どんな天才だというの?私には分からないけど…」
私 「そのうち分かるよ。」

万事こんな感じで、夫婦間で議論が全くかみ合わないのです。

ま、「天才」は言葉の方便ですけど、それでも私からみて、ソフィアはアスぺとして順調な知的発達を遂げていると思う。しかし妻には、それが理解できない。ソフィアが、普通の子とちょっと違う方法で物事を知覚・理解し、学校教育とは別のところでちゃんとインテリジェンスを身につけている…そのことが、アスぺ脳の私には分かる。妻も本で読んで頭では理解できるとはいえ、心から納得できるわけではない。

私が千言万言費やしたところで、おそらく、妻を納得・安心させるのは無理なのでしょう。次善の策として、「天才」という言葉で煙に巻くしかない。

最後に、パパからソフィアへ贈る言葉…

アスぺ人生は面倒くさい。誤解されやすいし、トラブルも起こしやすい。人の言う通りやれないから集団生活が辛い。でもアスぺだからこそ、自分の好きなことにはいくらでも集中して、誰よりも早く上達できるんだ。

それが、ママも含めて、周りの皆がソフィアの「天才」に気づく時なんだよ。パパはもうわかってるけどね。

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