こんばんは。グローバル不動産投資家Manachanです。
前回のメルマガでは、フィリピンについて書きましたので、今回は、フィリピンから日本へ戻る途中に立ち寄った、台湾の不動産ネタで、ひとつ書いてみますね。
2月の朝なのに、気温28度!常夏のフィリピン・マニラから飛び立った中華航空便は、空路1200kmをまっすぐ北上して、台湾・桃園国際空港に着きました。
さすがに、熱帯のフィリピンに比べて、亜熱帯の台湾は涼しく、気温は16度。小雨が濡れそぼっていました。
桃園空港でのストップオーバーは、4時間弱。この時間、空港で過ごすには長すぎて退屈。そして空港のメシは不味くて高い。でも台北の市内に繰り出すには時間がなさすぎる。
せっかくの台湾、美味しいもの食べたいし、そして、買い物もしたい・・・私は、早々と入国手続を済ませ、空港ターミナルの外に出て、タクシーに飛び乗りました。
目指す先は、空港最寄りの街・中壢(ヂョンリー)市にある、カルフール・ショッピングセンター。
空港からそこまで、20分もかからないし、タクシー料金も片道400元(1200円)前後ということを、台湾在住経験のある私は、知っていました。
ちなみに、台北市内まで行くと、タクシー1000元は下らないし、道は渋滞するので時間も読めません。
ここ中壢は、台北から約40km離れた、人口38万人の工業都市。職場がたくさんあるので、タイ人、フィリピン人など外国人労働者も多い。その点、日本でいえば、東海地方の工業都市に近い感じですね。
そして昔から、メシが旨い街としても有名です。食い物の写真をいくつか、まじで、よだれがこぼれそう♪
http://034387038.tranews.com/
http://jp034250589.tw.tranews.com/
しかし、中壢のカルフールで買い物できる時間はごくわずか。帰りのタクシー所要時間、空港での待ち時間を含めると、1時間ちょっとしかありません。
そこで、欲しいものを、手当たり次第、買い物バスケットに投げ込みました。食材、お菓子、洋服、子供の本・・・そして本棚から、「不動産の本」を、片っぱしから買ってきました。
それを、日本へ帰る飛行機で読みました。オール漢字の中国語文章と格闘するなか、台北市や周辺地域の不動産市況について、とても示唆に富む記事を見つけたので、紹介します。
『台北市松山区・・・ここの不動産に注目!松山空港の国際便就航により、上海・虹橋空港や、東京・羽田空港への直通便が出るようになり、利便性が一気に工場した』
『また、大陸に目を向けると、上海~杭州間の高速鉄道が開通し、所要時間わずか38分で結ばれたことにより、(台北からみて)上海のみならず、杭州も日帰り移動圏に入ったので、松山空港の価値はさらに向上』
『上海・杭州の事業主やビジネスマンが、台北に来る際の足がかりとして、松山空港近辺の資産価値は高まる一方』
この発想、なかなか素晴らしいですね。台湾人は実に商魂豊かです。
海の向こうの中国大陸から、日帰り圏に入ったことを、不動産セールスに活用してしまうところが特に・・・。
実際、台北駅前とか、台北101近くの高級マンションなどは、大陸富裕層のペントハウスとして利用され、5億円みたいな値がつくこともあるらしい。
そして台湾人は、日本大好きですから、お金持ち台湾人が、東京のど真ん中で1億、2億のマンションを、キャッシュで買うことも結構ある。
皆さん、東京都心といえども、台北の一等地よりは割安だよねって思っているのでしょう。
この台湾商魂は、日本人も十分、見習うべきだと思います。
たとえば、福岡市。ここは中国大陸から非常に近く、上海から福岡空港まで1時間半以内です。便数も結構多く、なかなか使いやすい。
たとえば上海からみると、台北に行くのも福岡に行くのも、距離的にはほぼ変わらないのです。
しかも、福岡空港は都心近くの超便利な場所にあるので、空港から市内への移動時間も短い。その点、台北の松山空港(こちらも都心空港)と状況がほぼ同じ。ということは・・・
福岡からみると(台北と同じく)、上海、杭州、蘇州あたりまでが、一日移動圏内(下手したら日帰り可)であり、しかも、
上海からみると、福岡だけでなく、北九州や熊本あたりまでが、一日移動圏内に入る・・・
ということだと思います。今の時代、福岡、九州北部あたりに住んでいえれば、国境なんて意味ないですよね。韓国も中国も近すぎる・・・。
この辺を商売に結び付けられないものでしょうか?
たとえば、福岡市は札幌市と並んで、国内でも空室率の高い都市として知られています。人口規模の割に、賃貸用マンションをガンガン建て続けたツケが、いま回ってきています。
だから、福岡の大家さんは大変です。中心部の場所の良いところでさえ、空室、家賃下落との戦いを強いられます。
しかし、視点を変えてみれば、どうでしょう?
福岡市に住む、中国人にフォーカスしてみれば、彼らの住みたい賃貸住宅を、簡単な手続(保証人なし等)で用意できる大家さんは少ない。需要に全然追いつかない。
つまり、日本人入居者相手だと「供給>需要」になりますが、
中国人入居者相手だと、まともに供給できる大家さんが激減する分、「需要>供給」になるのです。
「需要>供給」であれば、うまくやれば、空室も家賃下落とも無縁な賃貸経営ができる。
それに加えて、上海・杭州・蘇州への近さ・・・しかも福岡は、これらの都市の人々の間で知名度が高く、評判の良い都市なのです。
台湾商魂を見習って、彼らの需要を、賃貸する福岡の不動産マーケットに引き込めないものでしょうか?
私は、十分可能だと思います。
「福岡に勝機あり」と判断したからこそ、私はこの都市に、一棟アパートを新築します。
アジア大陸に一番近い日本の都市・福岡に、「アジア共生住宅」をつくるのです。
来週、いよいよ契約です。
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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