国産マルチリンガル明るい未来

おはようございます。Manachanです。

うちの近所(東京の江東区)は、外国人の居住人口が増え続けている地域。近場のコンビニ、ファストフード店、居酒屋で、外国人の店員・アルバイトの姿を見かけないことはかえって珍しいです。

彼らの多くは、中国、ベトナム、フィリピンなど東アジアの人々ですが、まれに欧米系、中近東系の人もいます。お店で働く位だから、皆、流暢な日本語を操ります。

私は外国の職場で長年苦労してきた人間。彼らをみると、「頑張れよ!」と励ましたくなります。

そんな彼らは、ここ日本において、ローカルの日本人と職場を争うライバルでもあります。特に、「中国語ネイティブで日本語も流暢」な人は、東京だけでも数十万人いて、彼らの多くは、日本での就労を希望しています。

そんな「国際都市・東京」で育った日本人ローカルの大多数は、日本語しか話せません。大学のうちに英語、中国語を身につけて一流企業に就職を思い描いたところで、東京にはすでに「英語、中国語ネイティブで日本語ビジネスレベル以上」の人材がゴマンといて、彼らとの競争が待ち構えています。

そんな状況のなか、外国語習得を諦めてしまう日本人ローカルも多い。「俺ら日本人が今さら中国語学んだところで、企業はどうせ日本語話せるネイティブ中国人採るんだろ」みたいな…

いや、ちょっと待って欲しい。外資系で長年働いた私に言わせれば、

・「中国語ネイティブで日本語流暢な人」と、「日本語ネイティブで中国語流暢な人」は、明らかに労働力のスペックが違うよ。

・後者の方が明らかに稀少価値だし、「日本語ネイティブ」ということ自体、外国人が逆立ちしても真似できない属性で、価値が高いんだよ。

少し解説しますね。

日、英、中の3か国語ができるビジネス人材は、どの国に行っても価値が高いですが、そういう人は圧倒的に、中華圏出身者が多い。たとえば台湾生まれ、中国語ネイティブで英米圏と日本に留学した人は結構多い。彼らは当然、日、英、中マルチリンガルになるわけです。

逆に日本人で、英米圏と中華圏にダブル留学する人はごく少数なので、日本語ネイティブで日、英、中マルチリンガルという人も相当少ない。

では、同じ日、英、中マルチリンガルでも、中国語ネイティブと日本語ネイティブの、労働力としての市場価値が同じなのかというと、明らかに違います。日本語ネイティブ(日本人)の方が価値が高いのです。なぜか?

日本では、たとえ100%外資であろうと、現場で働く人は圧倒的に日本人が多く、彼らの多くが、外国人とのコミュニケーション慣れしていません。外国人がいかに流暢に日本語を話そうとも、それでもやっぱり、日本人と日本語でコミュニケーションしたがるのです。

だからこそ、多くの企業は日本語のできる外国人より、外国語のできる日本人を採用したがっているのです。

では、外国に行けばどうなのかというと、やはり、日本語ネイティブの価値は高いです。たとえば

・中華圏のビジネス社会で、経営陣や現場の社員がネイティブの中国人を信用したがるかというと、そうとも限らない。日本人だからかえって信用される、という面も多々ある。

・英語圏のビジネス社会でも、多国籍企業であるほど「日本語ネイティブでマルチリンガル」と「中国語ネイティブでマルチリンガル」は別スペックの労働力として認識される。前者の方が明らかに供給が少ないから稀少価値が高い。

私自身は、「日本語ネイティブで日英中マルチリンガル」をウリに、16年間(1997~2013)、ITエンジニアとして日本、英語圏、中華圏のビジネス社会を生き抜いてきました。このスペックは、16年間、色あせることはありませんでした。

日本人として生まれ、英語、中国語をマスターしてやろうという人がまだ少ないからこそ、挑戦する価値があるのではないですか?成功できたら、稀少かつハイスペックなビジネス労働力として、長年、重宝されるはず。

日本を飛び出して外国でいくらでも働けるし、日本がいくら衰退しても俺には関係ねー!みたいな世界が手に入るはずですよ。

私、先月のオーストラリア出張の時、成田空港第三ターミナルの土産店で、店員と中国人観光客が、お互い、不自由な英語でやりとりしているのを見ました。北海道の新千歳空港でも、同じ情景を見ました。いずれも、中国人旅行客が約半数を占めると思われる場所なのに…

だから、今どき、日本人で中国語ちゃんとできれば、とりあえず食いっぱぐれはないよね。この能力を活かして新千歳や那覇空港で働けば、北海道移住も、沖縄移住もできちゃうよね。

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