アスぺ父より、娘に贈る言葉

こんばんは、Manachanです。

先ほどまで、東京・神田でモンゴル不動産セミナーをやってました。海外セミナー、かれこれ4年近くやってきましたが、近年まれにみる、手ごたえ十分のセミナーでした。東京だけでなく、国内各都市でも是非開催したいですね。

今回は、不動産と関係ない話題でいきますね…最近、うちの家族全員、ドラマ「光とともに」にはまっています。

自閉症児を抱えた母親の苦労と葛藤、周囲に半端ない迷惑と心配をかけながらゆっくり成長していく少年・光(ひかる)くん、そして彼を支える家族、学校、地域社会の絆を描いた名作。自閉症に対する日本社会の認識を深めた作品でもありますね。

ドラマではなく、漫画で読んだ方もきっと多いことでしょう。

このドラマ、第七回まで見ました。光くんは小学2年になったところです。彼をみていると、私、他人事とは思えません。

まるで自分の少年時代を見ているようだ!

光くんは自閉症、私はアスペルガー症候群…言語・知能発達の差は多少ありますが、ま、似たようなものです。

ドラマのなかで、光くんがみせる、特定のモノに対する異常なまでの執着、物事は全て自己流で覚え、他の学習法は全く受け付けない、好きなことは何時間でも飽きずに、同じことばかりやり続ける…程度の差はあれ、私の少年時代もそんな感じでした。

だから私には、光くんの気持ちが分かる。彼が次にどんな行動とるかも、ほぼ100%の確率で言い当てられる。周りの大人が光くんにどんな接し方をすれば良いかも分かる…光くんを見ていると、自分が「自閉症の心」を持っていたことを、改めて認識させられます。

うちの娘ソフィアも、最近検査しましたが、どちらかといえば、私に似た脳を持っているようです。知能の発達には問題ないので、通常学級に通っていますが、こういう子は、集団で皆と同じことをやるのが苦手。先生や友達に否定的なことを言われた時のダメージも大きく、嫌な経験はいつまでも忘れられません。

クラスでは特に問題は起こさず、大人しくしていますが、本人としては相当、無理しているのでしょう。この子をどうやって、毎日、学校に行かせるかというレベルで、私も妻も毎日苦労しています。

私だって子供時代、学校では変わり者扱いされて相当苦労しました。小学校から高校にかけて、様々ないじめも受けました。小学2年から5年まで、若い女の先生が続きましたが、当時の私はいつも青っ洟たらして不潔、忘れ物はひどく、授業は全く聞かず、ノートに巻きグソの絵ばっかり書いていた。そんな子がテストの成績だけは良い…当然、先生には気味悪がられました。私自身も、先生に煙たがられていることを敏感に感じていました。

でも、世の中うまくできているもので、何年かに一度、良き理解者が現れるのです。小学6年時代の担任は年配の女性でした。長い教師生活のなかで私みたいな児童を何人か扱ってきたのでしょうね。私を見た途端、「マナブくんは少し変わってるけど、素直でまっすぐな良い子だ」と、私の良い面を見抜いてくれました。

そういう先生に見守られているうちは、私は自信を得て、活き活きと学校生活を送ることができます。でも学年が変わって、担任の先生が変わると、また振り出しに戻るのです…そんな経験を長年続けてきました。

先日、こんなことがありました。娘がどうしても学校に行きたがりません。私は手を替え品を替え、いろいろやってみて、何とか、校門のところまで連れて行きましたが、そこで嫌がってどうしても前に進めない。私は娘を校門のところで待たせて、担任の〇〇先生を呼びにいきました。この先生は幸い、娘ソフィアにとって数少ない「理解者」で、私も信頼しています。

校門のところで、〇〇先生と私とで、ソフィアに「クラスに行こうよ、楽しいよ」と、寒空のなか10分ほど説得…ソフィアはようやく、勇気を出して一歩踏み出し、先生に連れられて、校舎に入っていきました。

その日、私はソフィアに言いました。

「世の中、いろんな人がいる。君の良さが分からない人、悪いことばかり目につく人は大勢いる。でも、分かってくれる人は必ずいるんだ。〇〇先生もその一人だよ。」

「〇〇先生のような人は、大事にするんだぞ。」

「変わり者」として生まれた人間にとって、「自分を理解してくれる人」は貴重な存在であり、一生の財産です。そして何より、私自身がソフィアの最大の理解者であるはずで、これからずっと成長を見守っていきたいと思います。

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