おはようございます。Manachanです。
いま東京に住んでいますが、最近、身近な生活用品の物価が微妙に上がっているように思います。子供の学用品からして値上げが相次いでますし、
あと、松屋、すき家、幸楽園…これまで「200円台で牛丼やラーメン」食えてた店が、軒並み値上げ。今は「プレミア牛丼」なるものを、350円位で出すようになりました。スナック菓子も、値段据え置きでもちゃっかり量が減ってたりしますね。
スケールは違いますが、不動産の現場にいると、建築コストがうなぎ上りになっているのがよく分かります。資材費と人件費、ダブルで上がってるから、結局、新築企画しても割に合わないケースが多い。
いま値段下がってるのはガソリン、灯油位ですかね。ま、これは世界中で下がってるわけだけど…
物価上昇やインフレが体感できる…日本では、最近20年、ほぼ見られない現象でした。いま1000円で買えるものが、来年も、再来年も、1000円で買えると予想できたのが、バブル崩壊以降の日本の暮らしでした。そういう時代は、過ぎ去ったのかもしれませんね。
でも、よく考えてみると、年率数パーセントで生活物価が上昇する現象は、日本以外のほとんどの国で当たり前に起こっていることです。
たとえば、私は2000年の5月、オーストラリアに移住しました。移住当時、フードコートの中華めしが5.5ドル位で食べられました。が、翌年には6ドルに上がり、4年後には7ドル以下の値札がほぼなくなりました。
私がいただく給料も、デフレ日本では考えられませんが「ベースアップ」的なものがあって、職種やレベルが変わらなくても、毎年の年俸改定で3~4%は当たり前に上がったものです。会社の業績が良い時は平均8%ほど、額面の給料がアップした時期もありました。
ただ、不動産価格の上昇は、給与の伸びをずっと上回っていました。普通に給料もらって貯めてるだけではマイホームがどんどん遠くなるから、皆、無理してでも買っていたものです。
私が、2000~05年のオーストラリアで体感したような「マイルドなインフレ」は、同時期の米国でも英国でもカナダでも、大陸欧州の多くの国でも、起こっていたはずです。先進国、新興国を問わず、近代経済において適度なインフレは当たり前で、むしろデフレが異常。俗に言う「物価が安定している」という状態は通常、物価上昇率がプラスで、かつ名目の経済成長率より低い状態を指すわけで、「物価が全く上がらない」状態を指すわけではありません。
【消費者物価上昇率(インフレ率)の推移…日本以外は、どの国もマイルドインフレ】
ですので私の感覚では、物価が少し上がるのは、「当たり前の経済状態に戻った」ような気がしています。
もちろん、いまの日本では、名目賃金の伸びが伴っているとはいえないし、俗にいう「悪いインフレ」や「スタグフレーション」(例.円安で輸入物価上昇⇒消費者価格に転嫁される⇒給料上がらないのに物価上昇)の可能性も高いので、もちろん、手放しで喜べるわけではありません。給与収入しかないサラリーマンや、年金生活者にはインフレは有り難くないですね。
でも長い目でみれば、日本がデフレから脱却するのは好ましいことだと思います。
私、デフレが嫌い!…個人的な好みはさておき、デフレの好ましくない点として主要なものは、
・物価が上がらないから、人々がいま、おカネを使う理由がなくなる。
・おカネを使わないから、企業側でも新たな設備投資をしなくなる。
・当然、給料も上げられない。購買力上がらない。
・今後、経済が良くなる気がしなくなり、マインドが萎縮してしまう。
・企業が若い人を採用しなくなり、産業社会で必要なスキル・経験を積めない人を大勢つくってしまう。
・国際関係でいうと、経済成長する隣国との差がどんどん開き、パワーバランスも崩れる。
これがインフレになると、人々の行動パターンも逆回転すると思われます。良い悪いは別として
・物価が上がるから、おカネ使うなら将来より今の方がメリットが大きくなる。
・収入が変わらなければ購買力下がるから、やる気と実力のある人は企業内での昇進や副業、起業を志向する。
年率数%のインフレというのは、「何もしなければ生活水準が下がる」局面といえます。いまの時代、副業禁止の職場に勤めていたり、或いは日常業務だけで疲労困憊している人や、高齢ゆえ年金しか収入源がない人にとっては辛い。彼らにとってはデフレの方がまだまし。
しかし、やる気とパワーがあって、私みたいに起業した人間や、サラリーマンやりながら副業して収入を増やせる人にとっては、インフレ率を上回る収入を上げて、生活水準を維持・向上できる可能性は十分あると思います。
以前のブログにも書きましたが、東京・五反田の我が事務所の来客、最近はとみに「シニア層の副業相談」が増えてきました。
物価が上がる、子供の教育費は上がる、住宅ローンもまだ残ってる、とにかく俺がもっと稼がなきゃならない、でも会社の枠組みでは給料上がらない…そんな人が副業、副収入のきっかけをつくるために、私や共同経営者に相談に来るのです。
彼らのチャレンジが成功するどうかは、各個人の能力や才覚、あるいは「出会い」に左右されると思いますが、インフレ時代のとば口にいる日本で、やる気と能力にあふれた「シニアの副業」を私は応援します。
デフレよりはインフレの方がいい(ハイパーインフレは困るけど…)。インフレの世、日本経済を元気にする主役は我々なのだ…という使命感と適度な金銭欲を胸に、来たるべき2015年の年明けを楽しみにしています。
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1. 感想
アメンバーのアメンバーをドンドンたどっていたらここに行き着きました。興味をそそられるブログですね。面白いのでまたお邪魔します。時間があったら私のブログにも遊びに来て下さい ☆
http://ameblo.jp/10263771/