こんにちは、Manachanです。いま東京から名古屋へ移動中。今日は富士山がきれいだなあ♪
世の中に、「情報商材」なるものがあります。アフィリエイト、せどり、FX…たぶんネットビジネス系が一番多いでしょうが、不動産関連もたくさん出ています。
この世界は(どの世界で似たようなものでしょうが…)「玉石混交」。ざっとみた印象で、「約5%の良質な商材」と、「約95%のゴミ商材」で構成されています。
「ゴミ商材」の典型的パターンは、経験・知識の乏しい「情報弱者」に対し、「ツール」、「動画教材」、「高額セミナー」などを売る。
商材名(タイトル)もワンパターンよね。
・金ぴかのランディングページ
に、
・「ど貧乏のシングルマザーだった私が、月○○○万円稼げるようになった方法を一挙公開」
・「社畜サラリーマンだった私が、副業で年収○○○○万円を稼げるようになり、悠々自適に。その秘密を聞きたくありませんか?」
みたいなやつ…彼らが本当に裕福で心身ともに充実してるならば、こんな貧困ビジネスまがいに手を染める必要はないと思うんだけどな。キーワードは、
・誰でもできる
・○○するだけで、簡単に儲かる
ある程度社会経験を積んでくれば、「そんなうまい話、あるわけないじゃん」と思うわけですけど、引っかかる人、結構多いみたいね。
私、どうしても理解できない。
なぜ、誰でも手に入るノウハウで金持ちになれると思うんだろう?
ここで基本に立ち返って、「スキル」と「ノウハウ」の違いをみてみましょう。
スキル:教養や訓練を通じて身につける能力。「手に職」、「技能」のニュアンスに近い。
ノウハウ:人の知識をそのまま利用する方法。
スキルは、自分の手を汚して、数限りなく試行錯誤して、失敗も数多くして、はじめて身につくものです。
私も、英語や中国語のスキル、ITエンジニアやマネジャーとしての職務スキル、収益不動産物件の見極め方や運営方法など、数多くのスキルを、「自分の手を汚して」身につけてきました。学習法など別にありません。自己流でも、とにかくたくさん量をこなしたから、上手になったのです。
収益アパート用地探しにしたって、千葉県内だけで何千枚もの図面をみて、百くらいの土地を見に行って、いろんな失敗や無駄、回り道をしたからこそ、「勘どころ」が分かったのです。
そんな感じて、汗と涙とともに得られた「スキル」を、他の人でも使えるかたちにしたのが「ノウハウ」です。
誰かが開発したノウハウをそのまま使う…要は、私たちが文明の利器を使うのと一緒。私たちは誰でも冷蔵庫を使う。その時、今日の冷蔵庫を開発するのに費やされた膨大な努力やお金のことを、知らなくてもいいわけです。
ノウハウを使うと、確かに便利だし、苦労知らずで目的を達成できる面がある。ただ、それを使えば「ビジネスで成功できる」、「金持ちになれる」のかというと、全く別の問題。
ノウハウを使って成功できるとすれば…たとえば、何らかの規制や技術的障壁があって、他人が知りえないノウハウを自分だけが特権的に使えるとか、あるいは自分にしかできない特殊な能力を使うノウハウであれば、もちろん話は分かる。
でも、今はネット時代、誰もが同じ情報にアクセスでき、同じノウハウを知りえる時に、なぜ、成功できると思ってしまうのだろう?
ノウハウ自体の価値は、それを知る人、使う人が多くなればなるほど、コモディティ化、陳腐化する。価値は限りなくゼロに近づく。「誰でもできる簡単な方法」であればなおさら…たとえば、
「英語、中国語、日本語が、すべてビジネスレベルでできる人」なら商品価値は高い。そこまでのスキルを身に着けるために、長年の努力を続けられる人は限られるから、でも、
「冷蔵庫で果物を冷やすことができる人」や「市販のコーヒーメーカーでホットコーヒーつくれる人」の商品価値はゼロ。誰でもできる、知ってることに価値はないし、それを使って金持ちになれる確率もゼロ。
話、戻りますが…ゴミ商材に引っかかる人というのは、厳しい言い方をすれば、「冷蔵庫で果物を冷やせるようになれば、お金持ちになれる」と思っているのと大差ないのではないかと思う。
コピペしてるだけで本当に金持ちなれるのなら、皆、とっくの昔にやってるよね。
業者がどういう意図で、不特定多数のネットユーザーにおいしい儲け話を持ってくるのか、その見極めも必要だと思います。
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いつも楽しく読ませて頂いております。
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