地元の強みと、海外不動産投資

こんにちは。Manachanです。

私、最近は国内各地で海外不動産投資セミナーの機会をいただいていますが、特に東南アジア新興国の話をしている時に、自分で話してて「矛盾してるなあ」と感じることがあります。

矛盾とは、「セミナーで言ってること」と、「実際に自分がやってること」の間に違いがギャップがある(ようにみえる)ことです。もちろん、矛盾を最小限にしようと努力は常にしているのですが、日本と海外の国情の違い、圧倒的な情報量の違い、ホームとアウェイの違い、マクロとミクロの違い、タイミングの違い・・・いろんな要素が絡んでくるので、完全な言行一致は困難です。

たとえば、こんな話があります。

Manachanブログ - 世界で不動産を買おう!

東南アジア、たとえばマレーシアやフィリピンの人口増加率は年率2%を超えており、すでに人口減少に入った日本とは大違い

これは、マクロでは間違っていませんが、ミクロでみた場合、

私の住む東京都江東区は、常に年率2%近いペースで人口増加が続いており、東南アジア新興国と遜色がない

・・・という事実もあるわけですね。

あと、よくあるのが、

東南アジア新興国の不動産価格は、経済成長にあわせて常に上昇を続けており、土地建物の価格が上がらない日本とは大違い

という言い方。これもマクロでいえば間違ってはいませんが、でも私が実際にやってきたことは、

日本国内の物件転売で、5件中4件、転売益をあげてきている。一方で、東南アジア物件で転売益をあげた実績は、まだない。

もちろん、日本国内で、市場に出回る物件を普通に売買して、転売益をあげることは簡単ではありません。私がなぜ、日本国内の名古屋市、甲府市、柏市などの物件で転売益をあげられたかといえば、各エリアの物件相場を熟知した上で、良いタイミングで安く仕入れ、適正な値段で売れたからこそ、利鞘がとれたわけなんですが、

でも、聞き方によっては、日本国内の方が、転売益も上がるし、わざわざ海外に出なくても良さそうじゃん♪ということになるわけですね。

Manachanは、海外不動産投資のプロモーターだけど、今のところ実際に利益が上がってるのは日本国内じゃん?

という指摘があるわけですが・・・・

これは、もちろん、おっしゃる通りです。日本国内で、ピンポイントで狙いを絞って不動産投資で利益を上げることは、私にとっては簡単なことです。

だって、私、日本人ですもの。自国民のアドバンテージって、やっぱり大きいですよ。情報、人脈、権利、融資・・・全ての点において、外国人が日本で不動産投資やるより、はるかに有利な条件で戦えるのは、間違いありません。

国を問わず、不動産投資において、ホームアドバンテージ(地元の強み)って、実に大きいです。土地勘、市場勘、人脈、信用、物件までの交通費…その他もろもろ。

私、札幌や福岡でよくセミナーやりますけど、いずれの都市も、「地元の人が買わないような不利な物件を、関東の人が高値で買っていく」そうです。AD(広告費)も、遠方大家さんの方が多く取られるケースもあるそうですし・・・

同じ日本の国で、日本語を話す世界であっても、地元の有利さは計り知れない。私たちが海外に物件買う場合は、言わずもがな。言葉、商習慣、ライフスタイルの違い、外国人ならではの権利制限・・・まさに、アウェイゲームの連続。不利な条件をいくつも克服しなくてはなりません。

ホームアドバンテージがない状態で、「海外は人口が増えてるから」、「経済成長してるから」といって、日本より儲かる・・・というのは、はっきり言って甘い!

「やばい日本を捨てて、将来有望な海外に出て行きましょう」みたいなセールストークで、海外の、ろくでもないカス物件を売ってる日本人業者も、少なくありません。

日本の先行き不安とか、増税トレンドとか、いろいろあったとしても、何だかんだで、勝手知った日本の不動産の方が利益を出しやすいですね。

それでも私は、今後の長い人生を見据えて、日本と海外をバランスよく見渡して、世界を舞台に、賢く資産づくりをしていきたいという気持ちは、常に持っています。

外国人・アウェイゲームのハンディを克服するために、私も日々、いろんな国の投資案件に手を出し、チャレンジを続けて、経験値を高めようと頑張っているわけです。それが、アジア太平洋大家の会の活動趣旨でもあります。

まだ微力ですが、そのような地道な営みが、日本人の賢い海外資産づくりに寄与することを、願ってやみません。

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