東南アジアの物価は安いのか?

おはようございます、Manachanです。今週は、札幌と福岡…地方都市でのセミナー講演が続きます。

二日前、札幌講演から帰ってきたばかり。札幌の気温は、すでに東京の11月中旬くらいの感じで、まだ蒸し暑い東京との温度差に、適応するのがなかなか大変。

今から、福岡に飛びます。こちらは、東京と気候がそう変わらないので、ラクではあります。

今回の講演テーマは、「東南アジアの不動産投資&ロングステイ」。

このテーマで、東京でも講演やってますが、札幌や福岡とは、また違う伝え方が必要になります。たとえばの話、

東南アジアの首都(クアラルンプール、バンコク、マニラ)の不動産価格を話すと、東京では「安いね~」という反応が多いのに、札幌や福岡では「高い!」といわれる・・・

具体的にいうと、

・クアラルンプールや、バンコクの都心一等地で、ファミリータイプのマンションを買うと、邦貨換算3000万円くらいが売れ筋。
・マニラの都心一等地で、同等のマンションだと、2000万くらいが売れ筋

この価格が、東京の投資家には安くみえても、札幌や福岡の投資家には高く見えてしまう…考えれば、当たり前ですね。

東京目線でいうと、東京駅とか東京タワーから歩ける一等地で、3000万円の予算では到底、ファミリータイプなど買えないわけで、東南アジア、まだまだ安いね、みたいな感覚になるわけですが、

札幌の中心、大通駅・すすきの駅から歩ける立地で、築20数年の、90平米近い中古ファミリーマンションが、1100万円くらいで買える!!!

そんな情景を見慣れていれば、「東南アジアで、3000万円?なんで、そんなに高いの?」みたいな感覚になりますよね。どうしても…

東京では、「安さ」がまだウリになりますが、札幌・福岡では、「家賃や資産価値が、年々上がる」みたいなことを前面に出さないと、魅力的だと思ってくれないわけですね。

大阪だと、その中間くらいの感覚ですかね・・・日本のなかで、東京が突出した経済都市で、不動産も飛びぬけて高いことが、よく分かります (もっとも、タイにおけるバンコクvsそれ以外・・・ほどの差ではないですが)。

あと、東南アジアの物価が日本より安いのが魅力・・・という話もありますが、これも、都市によって受け取り方が違います。たとえば、マレーシアやタイの生活物価が、日本の約3分の1、というセールストークがあって、マクロでみれば、確かに間違いではありませんが、

実際には、マレーシアやタイのどこで、どんな生活を送るかによって、必要なコストは全然違ってきてしまいます。ライフスタイルによっては、日本以上に出費がかさみ、際限なく高くつくことだって、ありえます。

マレーシア、タイ、フィリピン・・・どの国でも、現地の一般労働者と同じような家に住み、同じようなものを食べて、公共交通機関だけ乗って暮らす限り、少なくとも日本よりはずっと安くあがるはず。月5万円でも十分でしょう。

たとえば、バンコクであれば、バンコク市ですらない、郊外のサムットプラカンあたりに住んで、乗り合いジープを乗り継いでバンコク市内へ通勤、メシは近くの屋台か自炊。住まいは中古の平屋住宅。見渡す限り、タイ語しか通じず、タイ料理しかない世界…そんな生活が「庶民の平均値」でしょうが、

多くの日本人は、そういう生活に耐えられません。セキュリティのついた都心のコンドミニアムに住み、週に数回は日本食レストランに行って、運転手、メイド付き、近所に日本語の通じる医者がいて、子供がいれば日本語学校か補修校に通わせる…みたいな生活になるで

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そんな暮らしを送った場合の生活費(月額)の目安が、今の為替レートならフィリピン12~13万円、タイ15~18万円、マレーシア20万円。。。といわれたりするわけですが、そうなると

札幌・福岡からみて、生活費さえ高く感じてしまう!

たとえば札幌で、世帯年収300万円以下、月の手取り20万円以内で暮らしている家庭など、いくらでもあるわけです。福岡も然り(昨今は生活費の高い東京でさえ、そういう経済レベルの家庭、少なくありません)。

しかも、日本国内だから公教育は原則無料だし、医療も健康保険がきく。日本語通じる世界だから、通訳サービスなど一切不要…外国に比べれば、不慮の出費も少ない。

つまり、どんな生活を前提とするかによって、「東南アジア暮らし」「東南アジア不動産」は日本に比べて安くもなるし、場合によっては、高くもなってしまう。

この辺のこみいった事情は、講演者として、常に意識して、相手に応じた、効果的な伝え方をしなくちゃならないな・・・と思っています。

【タイ語のみ、39~49バーツで食える店。こういう店ばかりなら、安くあがるんだけど・・・】

Manachanブログ - 世界で不動産を買おう!

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