前回の続きです。
2013年2月14日…会社を解雇されて、東京・溜池山王の寒空に放り出されました!
その日の東京は、快晴。憎らしいくらい、抜けるような、完璧な青空が広がっていました。この忙しい大都会で、突如、無職になった私が、何を思ったか?
胸に去来したのは、「岬めぐり」のメロディー…
♪~岬めぐりの バスは走る~
僕は どうして 生きていこう?
悲しみ 深く 胸に沈めたら
この旅 終えて 街に帰ろう~♪
私の人生で、初めての「会社都合退職」(=解雇)。
これまで長年、打ち込んできた仕事、誇りに思ってきた「職」と「雇用」が、一瞬にして失われた喪失感。あれだけ頑張ったのに、時間と命を削ってきたのに…
2月の日本、「岬めぐり」には寒すぎるけど、しばしの間、美しい自然のなかに身を置いて、「悲しみを、深く、我が胸に沈めたい」と思った…
顧客・雇用主の厳しい要求下で働くITマネジャーの人生には、「自分の手持ちのスキル」と、「業務で求められるスキル」が合わず、成果を出せないことがあります。
今回の解雇は、不幸にも「スキルが合わなかった」ために起こった、いわば「事故」のようなもの。そう割り切って、次の職場は、ちゃんと、スキルの合うところを見つければいい。私の場合、ITマネジャーとしての長年の経験プラス、英語も中国語もできる。その能力を発揮できる職場など、探せばいくらでもある…
それは理屈では分かるけど…再スタートを切る前に、「悲しみを味わう」、しばしの時間が欲しいと思いました。
しかし、私の場合、そんな時間もなかった。ITの職を失っても、「不動産投資」という世界を持っていて、そちらで日々、スケジュールが埋まっていたから…
解雇されたその日は、福岡から、三和エステート社の担当者が上京し、千葉県で企画している一棟アパート>の融資づけ作戦会議がありましたし、
2日後には、そして、3月27日。ついに、ある外資の会社から内定をもらいました。年収1千万、勤務地は東京・六本木…これで、まともに生活できるようになる!
しかし、何なんでしょう?ITの仕事、全くやる気にならないのです。全然、ワクワク感を感じないのです。
一方で、不動産関係の仕事は、お金にならなくても、本当に楽しいのです。「遊び」がそのまま、仕事になっちゃってる感じなのです…。
私は迷いました・・・せっかく手にした、この1000万オファー、受けるべきか、受けざるべきか?
次号に続く・・・
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