おはようございます。Manachanです。
最近はLCC(格安航空会社)のおかげで、格安な価格で、バス感覚で手軽に利用できる空の旅ができるようになりました。
LCCは今や、世界の空の主役になった感があります。世界中、どの国・地域にいっても、たいてい、LCC数社が競争しており、熾烈な価格競争を繰り広げています。日本人に身近な、東南アジアや北米はもちろん、ヨーロッパでも、中近東でもインドでも、アフリカでも、たいていの地域でLCCがありますね。
日本は、世界の潮流に乗り遅れた感がありますが、昨年あたりから、外資のジェットスター(豪州)、エアアジア(マレーシア)、スクート(シンガポール)、イースターやジンエアー(韓国)などが、続々と日本に参入してきました。
内資でも関空を拠点とするピーチ航空が頑張っていますね。先発企業として、日本ではスカイマーク、スターフライヤー、エアドゥなどがありますが、外資LCCが持ち込んだ低価格競争に、いまいちついていけず、中途半端感がありますね。
航空業界の当事者は競争で大変でしょうが、利用者としては、安い航空券でどこへでも行けるよ
うになって、とても有難いです。特に私は、仕事でもプライベートでも、ものすごい頻度の航空機移動をしますので、もはや「LCCとインターネットなしの暮らしはあり得ない」!
国内でLCCが使える空港といえば、一番は関空、二番手は成田。福岡や那覇、新千歳がそれに続くという感じでしょうか・・・最近は巨大な首都圏需要を背景に、成田が関空を猛追している感があります。今年10月27日には、ピーチ航空がいよいよ首都圏進出、関空-成田便を飛ばします。おそらく片道5000円前後で出してくるはずですから、関東~関西間の人の流れも、変わるでしょうね(新幹線の半額以下だもんね・・・)。
【遠い成田、早朝発でも、LCC安く移動したい人はたくさんいる・・・】
では、LCC全盛の時代が、どのように始まったのかというと・・・物語は、今から10年以上も前に遡ります。舞台は2001年のオーストラリア。
広大な面積のオーストラリアでは、都市間移動は航空機が主体ですが、移動距離の割に人口・利用者が少ないため、航空会社の経営は、昔から苦難をきわめていました。
「2000万人しかいない国で、航空会社は2社もいらない」と、言われていたのです。もともと、この国では、カンタス航空とアンセット航空という、2社が競争していましたが、資金力や路線網に勝るカンタスがどうみても優位。アンセットは隣国ニュージーランド航空の傘下に入って建て直しを図りましたが、20001年に経営危機に陥り、営業を停止しました。
かくしてカンタスは、オーストラリアで唯一、メジャーな航空会社として生き残りました。元アンセットの従業員の一部は、カンタスに雇用されました。
「南太平洋の勝ち組」となったカンタスの経営陣が、当時、考えた経営戦略はこんな感じでした。
・カンタス本体は、豪州~米国、英国、香港便など、国際幹線のビジネス便に特化する。
・それ以外の路線は、カンタスグループが格安航空会社(LCC)として立ち上げる「ジェットスター航空」が運用する。
いま振り返ると、賢明な経営判断でした。日本より10年、進んでいましたね。2004年に立ちあがったジェットスター航空は、LCCブームにも乗って大いに成長し、オセアニア、アジアの主要国・空港は、ほぼカバーするようになりました。
ジェットスターの社員募集は、実は2002年頃から、はじまっていました。その舞台は英国・ロンドン。なんと、「ロンドン勤務、年俸12000ポンド(約180万円)」という条件で、求人広告を出したのです。
オーストラリア人にとって、ロンドンは歴史・伝統のある、憧れの古都。言葉も同じだし、「一度は住んでみたい」場所ではあります。日本各地の人が、「一度は京都に住んでみたい」と思うのと、似た感覚があります。
とはいえ、問題なのは安すぎる年俸。「物価の高いロンドンで、12000ポンドで暮らすのは、いくらなんでも無理じゃないか」と、当時オーストラリアにいた私も妻も思っていました。
ところが蓋を開けてみれば、募集が殺到して、求人枠は瞬く間に埋まってしまったのです。年俸180万円でも、働きたい人は、世界中にいくらでもいるわけですね。そういう人々に支えられて、ジェットスターは「アジア太平洋を代表するLCC」になれたのです。
人件費を削り、機内サービスのコストも削り、ITの徹底利用でオペレーションコストも極限まで削り、安全にだけはちゃんとお金をかけて、格安な航空券をもたらしてくれるLCC・・・賢いビジネスモデルだと思いますし、世の人々のためになっていると思います。
最後に・・・私が7~8月に利用するLCC便の一覧 (乗りすぎかも・・・笑)
7/12 成田~福岡 (ジェットスター)
7/15 大分~成田 (ジェットスター)
7/18 成田~福岡 (エアアジア)
7/21 福岡~那覇 (スカイマーク)
8/1 関空~マニラ (セブパシフィック)←フィリピン最大のLCC
8/4 マニラ~セブ (セブパシフィック)
8/5 セブ~マニラ (セブパシフィック)
8/6 マニラ~ダーウィン (ジェットスター)
8/7 ダーウィン~ケアンズ (ジェットスター)
8/22 ケアンズ~成田 (ジェットスター)
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↓
1. 無題
とってもためになりました。
格安は怖いと思っていましたが、安全面はちょっとまだ気になります。
頻繁に乗る方が利用されているのですね。。。
バックパッカーだけかと思っていました。
私も今度チェック入れています。
お勧めの航空会社とちょっといまいちというところを教えていただけると安心です。。。
http://ameblo.jp/yuri-no-hana-777/
2. Re:無題
>emiko777さん
最近は、バックパッカーだけでなく、ビジネスマンもたくさん、LCCを利用していますよ。
安全面ですが・・・最近はLCCとJALやANAとのコードシェアも多い。要は、同じ機体で飛んでいるので、安全リスクも同等かと思います。
LCCは、途中の予約変更がきかないとか、飛ばない時に全然面倒みてくれないとか、そういう意味での使いにくさはあります。でも安いので、私は頻繁につかっています。
http://ameblo.jp/manachan2150/
3. おすすめのLCC
>お勧めの航空会社とちょっといまいちというところを教えていただけると安心です。。。
LCCは、どこも似ったりよったりかと・・・「安かろう、○かろう」。
それを納得づくで使える人にとっては、お値打ちです。
http://ameblo.jp/manachan2150/