PTAにみる日本式意思決定

おはようございます。Manachanです。

最近の私は、平日の昼間、地域で過ごす時間が多少長くなったので、娘の通う小学校や、息子の通う幼稚園の保護者会、授業参観などのイベントに参加する頻度が、以前より増えました。

そういう体験を通じて、日本の学校教育のあり方について、私なりに感じることも、いろいろあります。良くも悪くも、「やっぱり、ここは日本だなあ」って思います。

なかでも、「日本人らしさを凝縮した組織」が、PTAだと思います。運営のあり方、意思決定の方法が、極めて日本人的で、私の見聞した限り、他国に例をみないものだからです。

いま、娘の通う小学校のPTAは、難しい運営を迫られています。

PTAはもともと、専業主婦の母親によって、長年、運営されてきましたが、最近は外で働く母親が過半数になり、時間のとられるPTAの役職につきたがらない人が増えました。

その結果、「本部役員」、「広報部」、「卒業対策部」など役職のなり手がいなくなり、クラスによっては「くじ引き」で役員を決める事態に・・・

娘(2年絵師)のクラスの役職決めも、立候補が一人も出ず、結局、「くじ引き」になりました。その保護者会に、妻も私も出たのですが、

妻:もし私になったらどうしよう?日本語できないのに・・・

私自身、普段、学校行事にそんなに深く関わっているわけではないので、どの役職がどんな仕事をやるのか、ピンとこないので、立候補しようにも、判断のしようがない。

でも、仕事の内容わからなくても、「皆がやりたくない仕事なんだな」ということは、よーく分かりました。

妻の育った英語圏(オーストラリア)では、PTAの仕事は、ボランティア。つまり、立候補した者がやるのが原則。その業務内容も、ある程度、自由度が効くそうです。

もし、誰も立候補しない事態になれば、PTA業務の内容を見直して、やりやすいかたちにするか、或いはお金を払って、業者に外部委託すればいい。「くじ引きで役員を決める」など、まず考えられない・・・とのこと。

私も、英語圏式の方が納得しやすいですね。PTAの業務内容が時代にそぐわなくなって、誰もやりたがらなくなったら、「誰にやらせるか?」を考えるよりも、業務内容を見直すとか、役員手当てを出すとか、業者へ外部委託などの選択肢を考えた方が良いのではないかと思う。

ま、お金で解決する以前に、PTA業務をゼロベースで見直せば、おそらく、大部分は減らせるような気がします。

だいいち、娘が学校から持ち帰ってくる配布物の数が、半端ないですもんね。毎日、平均2枚は紙がくる。私は、妻に「日本語読んで!」と頼まれるので、ほとんど、目を通していますが、

あれを手書き&印刷じゃなくて、テンプレつくって、メール配信にすれば手間は大分減ると思うし、また、連絡内容も、必要なものだけに絞ればいいのではないかと思う。もっとも、印刷物の大部分はPTAではなく、職員の方々がつくっているのだとは思いますが・・・

あと、日本人は真面目なので、くじ引きで、不本意ながらPTA役員になっても、何だかんだ言って、やり遂げてしまう・・・だからこそ、PTAが機能しているのだと思いますし、逆にいえば、昔のままの仕
組みが、ずっと温存されるのでしょう。

もし私みたいな奴が、くじ引きで役員になったら、厄介ですからね・・・「なぜ、これやらなきゃならないんですか?」、「本当に必要あるんですか?」、「次の予定があるので、30分で切り上げます」・・・たぶん、嫌われるんだろうな。でも、結果的に業務改善のきっかけにはなると思う。

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コメント

  1. かすみ より:

    1. おっしゃるとおり!
    私は英語さえも話せないけど
    魂は英語圏式なのかも?
    と感動しました。

    PTAってヘンですよね。
    http://ameblo.jp/sunnysideterrace/

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