湾岸貴族トヨネーゼの没落

こんばんは、Manachanです。今日は渋谷の仕事が早めにひけたので、いま柏の実家に帰ってます。

ところで、週刊ダイヤモンドの最新号(10月20日号)、面白かったですね。

富裕層のカネと知恵

職業、ライフスタイル、居住エリア、消費性向、投資戦略・・・いろんな切り口から、「日本の富裕層」の実情に迫ろうという、野心的な企画ですが、特に面白かったのは、これ

Part 3 「反面教師!家計が破綻寸前、プチ富裕層の教訓」

ここでは、「プチ富裕層」とよばれる、

・世帯年収1000万円以上
・東京湾岸のタワーマンションに住み、
・ホンモノの富裕層に憧れて、派手な消費に目がない

人々の生態が紹介されていました。しかし、いまの日本で、年収1000万円台くらいでは、到底、お金の有り余る富裕層とはいえず、

身の丈に合わない、背伸びした消費ゆえ、貯金は全然溜まらず、生活には余裕がなく、一旦、旦那の収入が下がったら家計破綻するという、シビアな状況が描かれていました。

彼らが大量に生息するエリアといえば、今や東京ベイエリアの代名詞となった「豊洲」。我が家からも非常に近い(チャリンコ10分)ので、よく知っています。

40、50階建てが当たり前、真新しい超高層マンションが建ち並ぶ豊洲エリアで、よく目立つのが、

「トヨネーゼ」

とよばれる女性たち。城南、山の手エリアからの移住者が多く、ちょっとマダム気取り・・・という特徴があります。

・気合入れて、ピシッと化粧し、きれいに着飾っている。
・いかにもペットショップで買ってきたような、血統書付きトイプードルみたいな犬連れて、運河べりをよく散歩している。
・ブランドものショッピングバッグか、エコバッグ持参で、「ららぽーとアーバンドック」で買い物している。
・マクラーレン等、外国のベビーカーに子供を乗せて歩く

そんないでたちなので、実に、よく目立ちます。下町・江東区には、こんな小綺麗な女性、今までいなかったもんねえ・・・

あというと、このエリアの男たちは全然、存在感がない。トヨネーゼのオマケ・付属物みたいな感じです(ま、普段、都心の仕事で忙しくて、地域にいないから、影薄くなっちゃうよねえ・・・)。

ベイエリア・ライフスタイルという、浅薄なブランドに踊らされた、物欲と、虚栄心の強い女たち・・・みたいに、悪く言う人もいるでしょう。ただ、

平均年収1000万円を超える、トヨネーゼ・ファミリーが大量に引っ越してきたおかげで、江東区の平均所得は、都内23区の下位から、今では真ん中くらいまで上がってきたわけだし、対外的なイメージもかなり向上しているのは事実なので、ま、俺は悪く言わない。

それに、遠くから眺めてる分には、オシャレで小綺麗な女性は、ま、目の保養にはなるわな。お友達になりたいかどうかはともかく・・・

前置きは、ここまでにして、

なぜ、平均的な日本人からみたら、羨むような高給を得て、一見優雅そうなトヨネーゼ・ファミリーの家計が、なぜ、いとも簡単に破綻してしまうのでしょう?

以前の日記、「良い年収1000万円、悪い年収1000万円」で書きましたが、

この特集に取り上げられているような、「カネはあっても貯金はない」プチ富裕層は、「悪い年収1000万円」の特徴を見事に備えているように思えます。

1)1000万円クラスの年俸獲得能力が持続的なのか?→NO!

雑誌では、「大手新聞社で働く44歳、年収1200万円」男性が出てきますが・・・・今の時代、日本の新聞社は斜陽産業といってよく、問うて地、給料が年々増える状況ではないでしょう。もし運悪く、リストラにあってしまったら、別の新聞社で、同等以上の年収で迎えられるのは、普通考えて、難しいでしょう。つまり、今の給与水準は、持続的ではなく、ひょんなきっかけで、簡単に瓦解してしまうものと思われます。

2)お金を賢く使い、殖やす、ファイナンス・リテラシーを持っているのか?→NO!

上記「新聞社勤務の男性」は、まず、貯蓄が100万円以下しかない。かつ、夫婦とも飲食や趣味、セレブグッズの購入に目がなく、自宅以外の不動産や金融商品に投資しているふうでもない。

「収入獲得能力が持続的ではない」上に、「お金の知性もない」のなら、そりゃ、破綻して当然でしょうと私は思います。こういう人たちの「湾岸トヨネーゼ・ライフスタイル」は、ひょんなきっかけで、いとも簡単に崩れる、砂上の楼閣みたいなものなのでしょう。

なお、「収入獲得能力」と「お金の知性」、どちらが大事かといえば、私は圧倒的に後者だと思います。なぜなら、

・「収入獲得能力」あっても、「お金の知性」なければ、小原庄助さんみたいに、身上つぶしてしまう。
・でも「お金の知性」があれば、「収入獲得能力」がそれなりでも、財産を増やし、経済生活に安定をもたらすことができる。

トヨネーゼの奥さま方も、華美な消費を続けたければ、早く「お金の知性」身につけて、賢く、財産を殖やしていくべきですよね。

そうじゃないと、「カネガネーゼ」に転落してしまいますし、

破綻して家屋敷取られて、挙句の果てに「イエガネーゼ」になったら、まじで、しゃれにならないもんね。

今日の日記、楽しめた方は、応援の「ぽち」を、よろしく。

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コメント

  1. 吾輩は大家(おぎけん) より:

    1. 収入獲得能力
    「収入獲得能力」重要ですね。

    私も三歩目さんまでいかなくても、アジア圏で月20万円でくらせるようになりたいです。
    http://ameblo.jp/ogikubo-ken/

  2. manachan より:

    2. Re:収入獲得能力
    >吾輩は大家(おぎけん)さん

    >私も三歩目さんまでいかなくても、アジア圏で月20万円でくらせるようになりたいです。

    「夢の三歩目ライフ(東南アジアらくらく小金持ち)」実現に一番必要なのは、「お金の知性」(Financial Literacy)でしょうね。もちろん、物件からのキャッシュフロー獲得能力も必要ですが、
    http://ameblo.jp/manachan2150/

  3. AkiMix より:

    3. 激しく同感です。
    調べものをしていたらManachanさんのブログにたどりつきました。
    そうですよね、世帯年収1000万、年収1000万というのは世間では散々綺麗や憧れの的のように叫ばれていますけど、実は現実とギャップの狭間で一番苦しい(変に背伸びをしている)層でもあると思います。1000万くらいでは、到底余裕のあるお金の使い方はできないですものね。

    ですが、1000万だとそこそこ長時間会社で働いているサラリーマンが多いはずなので、賢く貯蓄か節約して、少しまとまった分を投資などでレバレッジを効かせることがうまくいけば少しは余裕がでるかもしれない1つの策になってきますよね。投資に向いていない人はまた別の方法をさぐらないとですが。
    世間は年収1000万をブランド化し過ぎの様にかんじます。

    長文失礼しました。
    http://ameblo.jp/allokokokokok/

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湾岸貴族トヨネーゼの没落

こんばんは、Manachanです。今日は渋谷の仕事が早めにひけたので、いま柏の実家に帰ってます。

ところで、週刊ダイヤモンドの最新号(10月20日号)、面白かったですね。

富裕層のカネと知恵

職業、ライフスタイル、居住エリア、消費性向、投資戦略・・・いろんな切り口から、「日本の富裕層」の実情に迫ろうという、野心的な企画ですが、特に面白かったのは、これ

Part 3 「反面教師!家計が破綻寸前、プチ富裕層の教訓」

ここでは、「プチ富裕層」とよばれる、

・世帯年収1000万円以上
・東京湾岸のタワーマンションに住み、
・ホンモノの富裕層に憧れて、派手な消費に目がない

人々の生態が紹介されていました。しかし、いまの日本で、年収1000万円台くらいでは、到底、お金の有り余る富裕層とはいえず、

身の丈に合わない、背伸びした消費ゆえ、貯金は全然溜まらず、生活には余裕がなく、一旦、旦那の収入が下がったら家計破綻するという、シビアな状況が描かれていました。

彼らが大量に生息するエリアといえば、今や東京ベイエリアの代名詞となった「豊洲」。我が家からも非常に近い(チャリンコ10分)ので、よく知っています。

40、50階建てが当たり前、真新しい超高層マンションが建ち並ぶ豊洲エリアで、よく目立つのが、

「トヨネーゼ」

とよばれる女性たち。城南、山の手エリアからの移住者が多く、ちょっとマダム気取り・・・という特徴があります。

・気合入れて、ピシッと化粧し、きれいに着飾っている。
・いかにもペットショップで買ってきたような、血統書付きトイプードルみたいな犬連れて、運河べりをよく散歩している。
・ブランドものショッピングバッグか、エコバッグ持参で、「ららぽーとアーバンドック」で買い物している。
・マクラーレン等、外国のベビーカーに子供を乗せて歩く

そんないでたちなので、実に、よく目立ちます。下町・江東区には、こんな小綺麗な女性、今までいなかったもんねえ・・・

あというと、このエリアの男たちは全然、存在感がない。トヨネーゼのオマケ・付属物みたいな感じです(ま、普段、都心の仕事で忙しくて、地域にいないから、影薄くなっちゃうよねえ・・・)。

ベイエリア・ライフスタイルという、浅薄なブランドに踊らされた、物欲と、虚栄心の強い女たち・・・みたいに、悪く言う人もいるでしょう。ただ、

平均年収1000万円を超える、トヨネーゼ・ファミリーが大量に引っ越してきたおかげで、江東区の平均所得は、都内23区の下位から、今では真ん中くらいまで上がってきたわけだし、対外的なイメージもかなり向上しているのは事実なので、ま、俺は悪く言わない。

それに、遠くから眺めてる分には、オシャレで小綺麗な女性は、ま、目の保養にはなるわな。お友達になりたいかどうかはともかく・・・

前置きは、ここまでにして、

なぜ、平均的な日本人からみたら、羨むような高給を得て、一見優雅そうなトヨネーゼ・ファミリーの家計が、なぜ、いとも簡単に破綻してしまうのでしょう?

以前の日記、「良い年収1000万円、悪い年収1000万円」で書きましたが、

この特集に取り上げられているような、「カネはあっても貯金はない」プチ富裕層は、「悪い年収1000万円」の特徴を見事に備えているように思えます。

1)1000万円クラスの年俸獲得能力が持続的なのか?→NO!

雑誌では、「大手新聞社で働く44歳、年収1200万円」男性が出てきますが・・・・今の時代、日本の新聞社は斜陽産業といってよく、問うて地、給料が年々増える状況ではないでしょう。もし運悪く、リストラにあってしまったら、別の新聞社で、同等以上の年収で迎えられるのは、普通考えて、難しいでしょう。つまり、今の給与水準は、持続的ではなく、ひょんなきっかけで、簡単に瓦解してしまうものと思われます。

2)お金を賢く使い、殖やす、ファイナンス・リテラシーを持っているのか?→NO!

上記「新聞社勤務の男性」は、まず、貯蓄が100万円以下しかない。かつ、夫婦とも飲食や趣味、セレブグッズの購入に目がなく、自宅以外の不動産や金融商品に投資しているふうでもない。

「収入獲得能力が持続的ではない」上に、「お金の知性もない」のなら、そりゃ、破綻して当然でしょうと私は思います。こういう人たちの「湾岸トヨネーゼ・ライフスタイル」は、ひょんなきっかけで、いとも簡単に崩れる、砂上の楼閣みたいなものなのでしょう。

なお、「収入獲得能力」と「お金の知性」、どちらが大事かといえば、私は圧倒的に後者だと思います。なぜなら、

・「収入獲得能力」あっても、「お金の知性」なければ、小原庄助さんみたいに、身上つぶしてしまう。
・でも「お金の知性」があれば、「収入獲得能力」がそれなりでも、財産を増やし、経済生活に安定をもたらすことができる。

トヨネーゼの奥さま方も、華美な消費を続けたければ、早く「お金の知性」身につけて、賢く、財産を殖やしていくべきですよね。

そうじゃないと、「カネガネーゼ」に転落してしまいますし、

破綻して家屋敷取られて、挙句の果てに「イエガネーゼ」になったら、まじで、しゃれにならないもんね。

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コメント

  1. 吾輩は大家(おぎけん) より:

    1. 収入獲得能力
    「収入獲得能力」重要ですね。

    私も三歩目さんまでいかなくても、アジア圏で月20万円でくらせるようになりたいです。
    http://ameblo.jp/ogikubo-ken/

  2. manachan より:

    2. Re:収入獲得能力
    >吾輩は大家(おぎけん)さん

    >私も三歩目さんまでいかなくても、アジア圏で月20万円でくらせるようになりたいです。

    「夢の三歩目ライフ(東南アジアらくらく小金持ち)」実現に一番必要なのは、「お金の知性」(Financial Literacy)でしょうね。もちろん、物件からのキャッシュフロー獲得能力も必要ですが、
    http://ameblo.jp/manachan2150/

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