日本人連れてこい!

おはようございます。Manachanです。

転職して、東京勤務になって2週間。すでに、日替わりで、客先仕事をしています。昨日は渋谷、今日は神谷町・・・といったように。

いまの職場は、本当に社員が少ない(10数名)なので、基本、一人何役もこなすか、複数プロジェクトを同時並行で回さねばなりません。

客先作業の時も、基本は1人か2人。3人以上で、雁首揃えて行くことは稀ですね。本当に、時間が貴重、そして、一人ひとりのスキルが貴重な職場です。

スキルといえば・・・「日本語」も立派なスキルの一つです。

東京の外資系IT企業には、一定以上の割合で、外国人社員がいることが多い。彼らはもちろん、日本語ネイティブではないので、日本人社員より優れた、何らかのスキル(技術力、業務知識、あるいは英語力)を持っていないと、雇われません。

彼らをみていると、私自身がかつて、外国の職場で、サラリーマンとして働いていた時のことを、思い出します。

英語を公用語をするオーストラリアで、私は、5年間働きました。私は英語ネイティブじゃないので、どうしてもハンディがある。それを補う、何らかの「強み」、「売り物」がないと、勝負できません。

当時の私の場合、売り物は「ロータスノーツの開発スキル」であり、副次的には「日本語力、中国語力」でした。それがあるから、雇われていたわけですね。

日本で働く外国人の場合も、状況は全く一緒です。

いまの私は、全く逆の立場になっています。勤務地は日本に移り、そして自分は日本語ネイティブ・・・

必要とされる技術力や、業務知識が少々足りなくても、日本語ネイティブだから救われる♪・・・という面が確かにあるのです。

昨日も、私が決して得意とはいえない、会計領域の導入コンサルティング作業で、客先に行きました。

もともとは、専門スキルの強い、外国人社員を行かせる予定でしたが、お客さんが、「誰でもいいから、少なくとも一人は、日本人連れてきて欲しい」と、強く要望してきたので、私にお鉢が回ってきたのです。

「日本人」、「日本語ネイティブ」として、私が客先に行くことが、お客様の満足につながる・・・そういう、スキルの活かし方もあるのだと、改めて思いました。

いま、改めて思うのは、


・日本で働く上で、日本人、日本語ネイティブであることは、外国人の競争相手に比べて、ものすごい強みである。

・逆に、日本語がほぼ完璧でも、外国人であることは、かなり大きなハンディである。

なぜかというと、日本のお客様(企業)は、やはり、露骨に日本人を好む傾向があるのです。

自分の前に、座っているコンサルタントが、「日本人」であるのと、「日本語完璧な外国人」であるのとでは、物理的なコミュニケーションで大差がなくても、心理的には大きな違いがあるのです。

「相手が日本人なら、俺らの言うことも、何とか、分かってくれるかもしれない」という期待が大きいのです。

もちろん、お客様の立場も分かります。多くは厳しい時間的、人的制約のなか、大きなプレッシャーを与えられ、期限までに業務を遂行しなくちゃならないのですから・・・

そんな余裕のない中で、自分の前に立っているコンサルが外国人だったら・・・日本語コミュニケーションはほぼ問題ないように見える。それでも、細かいニュアンスは伝わらないかもしれない。確認漏れ、手戻りあるかもしれない・・・そんな連想が働くのです。

スケジュールが厳しく、大きな手戻りは、許されません。リスクを減らすため、最初から、日本人のコンサルを希望するわけなのです。

そんな環境のなか、日本人というだけで、仕事でちゃっかり「おいしい思い」をしている私でした・・・でもさあ、

・本当に俺でいいのか?
・海外暮らしの長い俺は、日本人に見えても、実は「なんちゃって日本人」なんだけどさ・・・

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コメント

  1. Naga より:

    1. Re: 分かります。
    私も外資系で働いているので、今日の記事はとても共感できます。

    でも逆に英語のできる日本人のお客さんだと、逆差別のようなものも受けませんか? 「どうせお前、英語屋だろう」みたいな眼で見られているような。それを見返すには実務の腕を磨くしかないですよね。
    http://ameblo.jp/nakagi2002/

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